「日本の若者のグローバル志向・海外志向の底上げ」をミッションにSAMURAI BackPacker Projectを立ち上げ、世界一周しながら海外で働く日本人や、現地ビジネスマン1000人以上と会ったのが太田英基さんです。先日行われた旅∞(たびはち)フェスVol.2 -journey×infinity で行われた太田さんによる「旅×ソーシャルメディア 〜海外で逢いたい人に出逢う方法〜」の内容をまとめてみました。
今日は、インターネットとスマホと少しの英語で「新しい旅」ができるというお話です。これから紹介するWebサービスを使って、僕は現地人も併せると1000人くらいの人に会うことができました。
世界中で数百万人が登録している旅行者のコミュニティサイトです。例えば、ロンドンに行くとしてロンドンに住んでいる人に「家に泊めてください」とコンタクトしてホントに泊まることができます。
僕は、これを使って世界で150泊以上しました。泊まるのに抵抗があれば「ご飯を食べよう」とか「街を案内してください」等、色々なレベルで現地人にオファーを出すことができます。
【カウチサーフィンのコツ】
◎プロフィールをしっかり埋める
英語ですが、ここは頑張って書いてください(笑)
◎メッセージを工夫する
「泊めてくれ」「会いましょう」とオファーする際にメッセージを出すのですが、定型文の内容は避けてください。誰でもいいのではなく「あなたにメッセージを送っている」というのをしっかりアピールしましょう。例えば、広告の仕事をしている人に「日本で広告の仕事をやっていたので、互いの国の広告の話ができるといいですね」と書くと、向こうも興味を持ってくれる可能性が高まります。
◎リファレンスを見極める、積み上げる
カウチサーフィンでは全ユーザーにリファレンスという、これまで泊めた(泊まった)人、会った人からの評価(レビュー)があります。その内容が微妙だったり、リファレンスの数が5に満たない人のところには泊まらない方が無難です。逆に泊まる時も、自分のリファレンス(泊めた人からの)が少ないと相手にしてくれない時があるので、最初は「お茶」などでリファレンスを積み上げていくのがいいのではないでしょうか。
◎日本語が話せる人を狙う
カウチサーフィンはlanguageでユーザー検索することができます。英語が話せない人は日本語が話せる人に日本語でアプローチするのもありですね。
◎緊急時はラストミニッツリクエストを!
「今日泊まるところがない!」という時にはラストミニッツリクエストという掲示板が都市ごとにあります。
特に欧米で流行っているfacebookのビジネス版みたいなものです。ユーザーは所属の会社、職業をさらけ出して登録しているので、例えばピンポイントで「シリコンバレーのグーグルの人」といった感じでコンタクトすることができます。
世界各地のイベント情報を載せているサイトです。僕はロンドンやイスラエルで使っていました。読書会、バトミントン、エンジニアが集まってアプリを作る会etc……趣味からビジネスまで様々なイベントが集約されています。なので、旅先で「今日の夜暇だな〜」という時に使うと面白いイベントがあるかもしれません。
カウチサーフィンの有料版のようなもので、家の空き部屋を有料で貸してくれるというマッチングサイト。お金を払って泊めてもらうので、ホストとの関係性はカウチサーフィンとは違います。比較的、自分に主導権がある(好きなように時間が使える)というメリットがあります。
海外で行われるボランティア活動を検索することができるサイトです。
例えば「ディスカバリーゲイ」と題してブラジルでゲイの人がリオを案内したり……世界中のユーザーがローカルツアーを企画して参加者を募っているサイトです。レアなイベントに参加できたりします。
若者同士でバスをシェアして世界中を巡ることができるサイトです。
車をシェアするサービスで、ヨーロッパで使っていました。ヨーロッパは移動費が嵩むので、例えば「バルセロナからマドリードまでガソリンをシェアして一緒に行こう!」というようなことが出来ます。
ユーザー同士で、母国語を教え合いましょうというサービスです。僕はこれで、ロンドンで日本語を勉強したいイギリス人と会いました。「僕が日本語を30分話すので、その後英語で話しましょう」みたいなことができます。日本にいても使えますね!
僕は旅人は「旅人らしく」ある必要はないと思っています。これらのサービスを駆使しながら、会いたい人と会ってあなたにとっての「自分らしい旅」を実現してもらえればと思います。
文:デスク
写真:Hiroaki Ueda
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