いつの時代もジェネレーションギャップは避けられない訳ですが、今時の若い旅人は何を考えて旅しているのか?おじさん(デスク)はさっぱり分からないので、世界新聞ライターで、ウユニまでインターンにやってきたきづきにぶっちゃけ聞いてみました。
キャンパスライフを捨てて旅に出た理由
ーー今日はさ、今時の若い旅人が何を思って旅しているのかということを聞きたいんだけど。ほら、俺くらいの年齢(31歳)になると、君くらいの旅人が何考えてるのかさっぱりわからんのよ(笑)
いやー僕なんかでいいんですか(笑)?とても今時の若者を背負うことはできないですけど、僕の話で良ければ。
ーーきづきくんはさ、大学を休学して旅している訳だよね。日本での大学生活に不満とかあったの?
いや、大満足でした。楽しいサークルに入れて、友達にも恵まれて。
ーーじゃ、何で旅に出るの?って思っちゃうんだよね。
確かに。僕が旅に出ている間に、日本で友達が楽しいことやってたら嫌ですもん(笑)。でも……その反面、「このまま4年間、楽しい思いだけして終わっていいのか」という不安というんでしょうか。こうやって自由にできるのって人生で最後じゃないですか。
きづき
1992年生まれ。イギリスで半年英語留学→ヨーロッパ→アメリカ→中米→南米と合計1年で世界一周予定。
ーーきづきくんってまじめなんだね(笑)
要は、人生最後の夏休みを引き伸ばしたいんですよね。休学はその手段です。
ーーん?旅するために休学したんだよね。
いや、休学が先です。休学→じゃ何する?という流れです。
ーーそんなに学生でいたいんだ?
学生でいたいと言うより、働きたくない、ずっと夏休みが続いてほしいって感じです。
ーーお前、結構ダメだな(笑)正直でいいけど。
はい。ガンガン、モラトリアムです(笑)
ーー社会に出ることへの不安がある訳?
いや、みんな社会に出て働いてますし、僕もどうにでもなると思います。でも一端社会に出たら、少なくとも40年くらいは強制労働しなきゃ行けない訳で。とにかく日本にいる限り、そこからは逃れられない。
ーーきづきは何故旅を選んだの?
人生の充実ですね。人生80年、一度きりだとしたら、ずっと日本に閉じ込められているより、世界で色々なものを見たほうが充実するじゃないですか。
トルコで秒速でおごってもらった話
ーー旅はもうすぐ終わりみたいだけど、印象的だった国ってある?
トルコですかね。よく親日って言われますけど、ほんとその通りで。例えば、お店を見ていたら「まぁ、お茶でも飲んでから考えな」ってお茶出してくれたり……見知らぬおじさんが「日本人か?俺はひらがな書けるぞ!なんか言ってみな!」って迫って来たり……(笑)。
ーートルコってそんな感じなんだ。
極めつけは、トルコにトラブゾンていう黒海沿いの街があるんですけど、土産物屋に小魚のキーホルダーがたくさん並んでいたんですね。後から聞いたら、その小魚はトルコでは有名らしいんですけど、その時は「これなんだろう?」って見てたんです。すると、ひとりのおじいさんがやってきて「これはトルコ名物の魚だ!何?食ったことないのか?じゃ食いに行こう」ってなって……。おじいさん、ほんとに僕を高級レストランに連れて行ってくれて、フルコースをごちそうしてくれたんですよ!全く初対面の僕にですよ?
ーー日本ではまずありえないよね。
とてもおじいさんの心理は理解できないけど、そういう人がいるってわかったことが重要というか。国によって国民性というものがやっぱりあるんですよね。それが、僕が思っていたよりもそれぞれ違うんだなぁって。
旅は比べるものじゃない
ーーきづきくん旅するライターに応募してきたメールに、モヤモヤしているみたいなこと書いてたじゃない。今はどう?
そんなこと書きましたっけ!?
自分のやっているスタイルの旅は、
2013年12月メールより引用
悩んだ時期はありましたけど、今は他の人と比べても意味がないかなって。旅中にある日本人に会ったんです。仕事をやめて世界一周している彼に、世界一周する理由を聞いたら、言ったんですよね一言。「夢だったんだよね」って。カッコいいなと思いました。これでいいんだと。
ーーそう言い切れる彼は素敵だね。
人は人、自分は自分ですよね。旅にテーマを持って、それを活そうという人を否定するつもりはありません。でも、僕はテーマを持って旅に出た訳じゃないし、途中からそんなの作っても苦しいし。僕はこの1年すごく充実していたらそれでいいと思っています。残りの旅も楽しみますよ!
文:デスク
写真:きづき
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