フランス・パリのちょっとミステリアスな雰囲気の「縁日博物館」では、展示物で実際に遊べます。タイムスリップしたみたい…!
フランス・パリの縁日の博物館へ
こんにちは、ライターのきっしーです。
フランスの芸術の都・パリには、ルーヴル美術館をはじめとする多くの文化遺産を持っている場所がありますが、意外と知られていない博物館があります。
その名は、縁日博物館(パヴィリオン・ド・ベルシー)。19、20世紀の縁日で使われていたものが展示されている博物館です。
もともとワイン貯蔵庫だった縁日博物館
地下鉄14号線クール・サンテミリオン駅 (Cour Saint-Émilion)を降ると、ベルシー・ヴィラージュ(Bercy Village)というショッピングモールに出ます。ここは19世紀にワイン貯蔵庫が並んでいた一帯で、その建物を活かしてショッピングモールになったという、素敵なエリアです。
その先に、縁日博物館がある「パヴィリオン・ド・ベルシー」があります。
フランス・パリの縁日博物館がある「Les Pavillons de Bercy」の外観
Musée des Arts Forains「Les Pavillons de Bercy」
住所:53 Avenue des Terroirs de France 75012 Paris
TEL:01434016 22
入館料:16,99 €(※要予約)
予約制で、その場ではチケットは買えません。公式サイトで日にちと時間を選び、オンラインでチケットを購入します。見学はガイドがついて25~50名ほどの小さいグループで行います。なぜなら、なんと展示物で遊べるからです!
エントランスでさっそく…
この博物館は今年で20周年。ここはコレクター、ジャン=ポール・ファヴァンによって集められたもの縁日で使われていたものがいっぱい。ここでしか見られない貴重な19~20世紀のものをヨーロッパ中から集めてきました。
期待に胸をふくらませてパヴィリオン・ド・ベルシーに入ると、なにやら怪しい人形が……。なんという粋なおもてなし!
中に入ると、「緑の野外劇場」とよばれる神秘的な庭があり、木にシャンデリアが!
…ゴージャスというか、ミステリアスな世界です。
建物の中には3つのセクション
敷地内には「ヴェネツィアの間」、「不可思議な劇場」、「縁日博物館」と3つの館があり、ガイドさんの説明を聞きながら1時間半見学します。
まずは「ヴェネツィアの間」から見て行きます。ここは18世紀のヴェネツィアのカーニバルをイメージしていて、ヴェネツィアのシンボルの橋、ライオンなど、まばゆい装飾が施されています。
その中には金色に輝くゴンドラのメリーゴーランドが。もちろん乗らせて頂けます。自動人形が劇を繰り広げるという大掛かりな見世物もあります。
「不可思議な劇場」では、伝説や神話を題にしたものを光や音を効果的に使い、夢の世界に案内してくれます。
馬を動かすためには、たくさんあるボールを穴に入れることによって前に進むことができる仕組みになっており、12人で対戦します。訪問者はいろいろな国籍の人がいましたが、ものすごい盛り上がり。
1番先に着いた人は、(いい大人が)館内に響くような雄叫びを上げて喜んでいました。
メインの縁日博物館はメリーゴーランドが凄まじい
さて、メインの「縁日博物館」は、アトラクションがたくさんあります。
これは「カフェのウェイター競争」。上記の競馬と同じ原理で、ボールを入れて進ませます。
フランスらしい題材。ウェイターは全員ワインを運んでいます。
合図の鐘を鳴らしたら、みんなで自転車を一斉にこぎ始めます。写真を撮りたかったのですが、どんどん上がっていくスピードについていけず、断念。それどころか、やや傾いているので、転倒しないように力を込めてこぎ続けます。メリーゴーランドというと、小さな子用のお遊びのイメージですが、これはむしろジェットコースター並みの愉快さ。
こぎながらお腹を抱えて笑っているような、あまり体験したことがない感覚を覚えました。この自転車のメリーゴーランドが毎日乗れたら、間違いなくダイエットが続きそうです。
…ちなみに、このメリーゴーランドを買い取ったときは動かなったそうで、2万時間以上も掛けて、機械技師や金具職人、電気工事士など複数の専門家が力を合わせて問題を解決したそうです。
展示物で遊べるパリの縁日博物館
こうして展示物を実際に利用出来る縁日博物館。フランスのパリにはこんな場所もあるんですね…!
きっしー
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