イギリスも変わりつつあるということです。
イギリスから肥えて帰国する友人たち
こんにちは。現在ヨーロッパを旅中のManatsuです。今回はイギリスのロンドンに来ました。
世界最大級の大英博物館や、ピーターパンで有名なビックベン。ハリーポッターの9 3/4プラットホームや、歴史ある英王室の居所・バッキンガム宮殿。映画ノッティングヒルの恋人の舞台もここロンドン。もちろんサッカーファンにはたまらないチェルシーやアーセナルの本拠地と、イギリスは魅力的な要素が詰まっている場所です。
そんなここ、イギリスで私が一番気になっていたこと……それは「イギリスの料理は本当にまずいのか?」ということです。というのも、誰もが一度はイギリスの料理はまずい、味がないという話を耳にしたことがあると思います。それにもかかわらず、イギリスに滞在していたことのあるほとんどの友達が、少しだけ肥えて帰国しているような気がするんです。
まずは、FISH&CHIPSを食べてみる
イギリス料理といって誰もが一番最初に思いつくのがフィッシュ&チップスではないでしょうか。ということで、まずはフィッシュ&チップスを初体験!
見た目はかなりシンプルです。ポテトの味がまったくありませんが、付属のタルタルソースをつけて食べればかなり美味しくいただけます。フィッシュも軽く揚げてあり、満足の一品でした。
実は……「甘いもの天国」?
ロンドンの街、特にマーケットを歩いていてよく目にしたのがクレープやワッフルなどの甘いもの。
さっそくワッフルを食べてみました。ワッフルの上にマシュマロにチョコレートソース。さらにグミとM&M。トッピングにトッピングを重ねたこのワッフル。砂糖に、砂糖。さらに砂糖。この美味しいものを全部一緒にしてしまえ!という独特の感覚、なんとなくすごく好きだなと感じました。笑
また、どこでもNutellaが置いてあるロンドン。パンにも、ワッフルにも、クレープにもNutella。だんだん、イギリスで肥えてしまう理由がわかってきました。
世界中の料理が集まる「フードマーケット」へ
ロンドンは週末になると至る所でマーケットが開かれています。そのうちの1つ、ロンドンで一番大きいフードマーケットにて発見したこと……
それは、世界中の料理が集まるフードマーケットでは何を食べても本当に美味しいということ。
ロンドンでは海外からの移民が増加しており、2015年現在、ロンドン住民の50%以上が移民と言われています。近年では、こういったフードマーケットがどんどん増えつつあり、世界中の料理が気軽に楽しめるようになってきたそうです。
もちろん日本食のお店もあります。海外で食べる日本食は”本物ではない”と批判されることが多いですが、フードマーケットの日本食は日本の”家庭の味”に近いので、1年以上日本から離れている私にとってなんだかすごく懐かしい味でした。
それにしても、海外で食べる日本食は本当に違和感。味とか見た目の問題とかではなくて、ロンドンの風景と日本食がまったくマッチしないんです。いつか世界中で日本料理を食べてみたいなと思った瞬間でした。
今一番オシャレな街はカレー屋さんで溢れかえっていた!
ロンドンのイーストエンドと呼ばれる地区に位置する、最近若者に人気のオシャレな街、ブリックレーン。
壁に描かれたグラフィティやビンテージマーケットも有名なこの街。
ここはかつてユダヤ人街として知られていましたが、今はインド・バングラデシュ人街として栄えています。
そんなブリックレーンはカレー屋さんの激戦区。ただここの激戦区がただの激戦区ではない理由……それは、すべてのカレー屋さんがNO.1の称号を持っているということです。
白い"master chef winner"の垂れ幕が見えますか?
ここも……。お店の前に堂々と掲げられたNO.1やWINNERの垂れ幕。この激戦区には何人の"master chef winner"がいるのだろうと思ってしまうほど、垂れ幕の内容がかぶりすぎている。つっこみどころ満載のインド・バングラデッシュカレー激戦区でした。
「なぜ、まずいと言われていると思う?」イギリス人に聞いてみた
私は旅をしているとき常に、いかに現地人と知り合って情報を手に入れるか、ということに重点を置いています。
イギリスのパブは、古くから社交の場として発展してきた場所です。普段は「冷たい」と言われがちのロンドンの人ですが、パブではみんながとてもフレンドリー。お酒を通して、色々な情報を手に入れることが出来ました。旅人には本当にぴったりの場所です。
ちなみに、こちらで頂いたのが、イギリスで特に女の子に人気といわれているお酒、PIMM’S。このお酒、実はイギリス発祥のカクテルを作るためのお酒で、中にフルーツやきゅうりをいれて飲むことが多いそう。
ここで友達になったイギリス人に、なぜイギリスの料理はまずいと言われているのかと聞いてみました。彼の答えはこんなものでした。
「イギリスは島国で、天気が本当に悪い。なので、イギリスで育ったもののほとんどに味がなく、味があったとしても、他の国で育った食物よりは味が劣ってしまう。たとえ他の国から輸入したとしても、冷凍されたりなどの理由で同じく味が劣る。だからイギリスの伝統料理は想像を超えるくらい味がなくて、美味しくない。」
妙に納得してしまいました。ただ、彼いわく、現代においては冷凍の技術も発達し、世界中から食材が集まっているから、「イギリスの料理がまずい」というのは今ではただのステレオタイプな考えらしいです。
結論としては、私自身もイギリスに滞在している間に、特に料理がまずいと思うことはほとんどありませんでした。ハンバーガーに豆が挟まっている不思議なブラジル料理に出会うことはありましたが 笑(写真)。
世界一の街・ロンドンの魅力
ロンドン滞在で一番思ったこと。ここには経済都市として、人々の交流の場として、そして観光地として魅力的な要素がたくさんありました。
地下鉄のポスターはミュージカルの広告で埋め尽くされていて、地下鉄の中には常に、楽器を持ってパフォーマンスをしている人がいる。人は他のイギリスの都市に比べたら冷たいかもしれないけれど、街のいたるところで人を笑顔にしようとしている人がたくさんいる。
ロンドンが世界NO.1の都市に何度も選ばれている理由がなんとなくわかったような気がします。こんな素敵なロンドン、是非訪れてみてください!「イギリスの料理がまずい」という概念がステレオタイプとなった今、美味しいご飯にも出会えるはずです!笑
文・写真:Manatsu
Manatsu
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