ブラジルのボンフィン教会はミサンガ発祥の地。しかし内部には天井から吊るされた人形や義足の数々。なんでこうなったのか…確かめてきました。
こんにちは。困ったときだけ神頼み、一生のお願いは何度も駆使するタイプの旅人カイです。
ブラジル北部の街サルバドールに、ミサンガの発症の場所があるというので行ってみたら、思いがけなくお化け屋敷に出くわしたので、ご紹介したいと思います!
ミサンガ発祥の地・ボンフィン教会
今回紹介するボンフィン教会があるのは、ブラジル北部の都市サルバドール。ブラジル人にはバイーアと呼ばれることが多く、黒人文化が色濃く残り音楽の街としても有名です。
サルバドールの中心部は、あのマイケル・ジャクソンがミュージックビデオで使用したこともあるフォトジェニックな景色が広がっています。
そのサルバドールの中心街の北に位置するのがボンフィン教会。中心地からはタクシーで行くのが一般的。所要時間20分ほどで到着です。
ミサンガまみれのボンフィン教会
ボンフィン教会に着くとまず目に入ってくるのが、おびただしい数のミサンガ。
教会の塀にびっしりとミサンガが結ばれていました。色とりどりでとっても綺麗。
ミサンガの正しい結び方
ミサンガには「LENBRANÇA DO SENHOR DO BOMFIM DA BAHIA」(ボンフィン(良い終わり)の主人(神)の記念品)と書かれています。
近くのミサンガ売りの人が教えてくれたのですが、本場の巻き方としては「健康・愛・お金」とつぶやきながら3回結ぶのだそう。ミサンガが切れたら一番の希望が叶うのだとか。
すごい数のミサンガを見ていたら、本当に願いを叶える力が宿っていそうに思えるから不思議ですね。
ボンフィン教会の中はちょっと異様
ボンフィン教会はその昔、遭難しかけたポルトガル船の船長が神に祈った結果、無事にサルバドールに到着したことに感謝して建てられたそう。
街を見下ろす場所に建てられているボンフィン教会はいまも人々の守護神として厚い信仰の対象となっています。
中はいたってふつうの教会ですが、
通路を通って奥の部屋に行くと・・・
天井には人体…?
そこには無数の、義足!
無数の、義手!
頭もたくさん!!!ふつうに怖い!
静まり返った室内は薄暗く、少しカビ臭い。陰鬱な雰囲気が漂っていました。
な、なんなんだ、この部屋・・・。
義足の正体
訪れる人をぎょっとさせる無数の義足たち。少々見た目は不気味ですが、これらの正体は人々の希望や感謝の塊。
実はこの義足たちは、この教会の奇跡を信じて病の治癒を祈りにやってきた人が置いていったものや、実際にこの教会で祈った結果、病が治った人が感謝の意味を込めて送ってきたものだそう。
ボンフィン教会は別名「奇跡の教会」と呼ばれていて、この教会でミサンガとともに健康や不自由な手足などの回復を祈ると奇跡的に治ると信じられているのです。
そうはいっても、やっぱり一人で入りたくないですけどね。
本場のミサンガを巻いて祈ってみる
教会の周りにはミサンガやお土産売りの人がたくさんいて、「プレゼントだ」といって一つ腕に巻いてくれました。(しつこく客引きしてくるかと思ったらそうでもありませんでした。)
三回結びながら旅の安全を切に祈った筆者。2年ほど旅を続けていますがいまのところ危ない目にあっていないので、引き続きの安全をミサンガとサルバドールの海にお願いをしました。
普通のお守りとはまた違って、体の一部になるミサンガって確かにちょっと特別というか、なんか「ま、守られてる・・・!」感を感じちゃいました。(こういうときは思い込みが大事。)
ブラジルにきたらボンフィン教会で安全祈願
ブラジル・サルバドールにあるボンフィン教会。「良い終わり」という名の教会には、名前からは想像できないちょっと変わった雰囲気が味わえる面白い場所でした。
ミサンガ発祥の場所だけあって、その「願いを叶える力」はきっと折紙付。旅人のみなさんも、ブラジル旅行のついでに旅の安全を祈りに立ち寄ってみてはいかがでしょう。
以上、ブラジルよりカイでした。
カイリカコ
最新記事 by カイリカコ (全て見る)
- 戦争の空気そのまま…。アルバニアの核シェルター「BUNK’ART」で私が見たもの - 2018/03/14
- 「青の街」モロッコ・シャウエンの一般家庭で執行される犠牲祭の様子 - 2018/02/15
- 一杯120円の屋台のカタツムリを食べてみた(モロッコ・フナ広場) - 2018/02/01
- 老若男女が交わるヒッピーな夜会の話【スペイン巡礼・最終日】 - 2018/01/25
- さようならサザエさん症候群【スペイン巡礼終了@フィニステレ】 - 2018/01/16