イタリアのカタコンベ(地下墓地)と言えばローマのものが有名ですが、ミラノのドゥオモの近くにもカタコンベがあるのです。サン ベルナルディーノ礼拝堂の中には衝撃の光景が広がっていました…。
ミラノにもカタコンベがある
こんにちわ!うちゃかです!以前、ローマにあるカタコンベ(キリスト教カプチン派の地下墓地)についてご紹介しましたがは今回はカタコンベ第2弾!ミラノのカタコンベについてご紹介したいと思います。
ミラノのカタコンベはミラノのドゥオモから歩いて10分程度のかなり中心地にあるサン ベルナルディーノ礼拝堂の中にあります。
サン・ベルナルディーノ礼拝堂 (Santuario Arcivescovile di San Bernardino alle Ossa di Milano)
住所:Verziere, 2 – 20123 Milano – Italy
電話番号:39 02.8556304
行き方:ミラノのドゥオーモから歩いて10分ほど。Piazza Santo Stefanoの近く。
開館時間:月曜日~金曜日 7:30-12:30 / 13:00-18:00 土曜日 7:30-12:30
休館日:日曜日
カタコンベがあるサン ベルナルディーノ礼拝堂
ミラノの中心にある世界最大級のゴシック建築ドゥオモから歩いて10分、目の前にかなりシンプルな作りの礼拝堂が現れます。ここがサン ベルナルディーノ礼拝堂です。創立は8世紀にまでさかのぼります。もともとは病院にて亡くなった人びとの霊を供養する目的として設立されました。
正面の大きな聖堂の中は非常にゆったりとした白を基調とした壁に天井から多くの光が降り注ぐ設計となっています。
骸骨で覆われたカタコンベ
今回紹介したいのは大聖堂ではなく(ここも素敵なのですが!)、右側の入口から入る礼拝堂です。
中に入ると気温が何度か下がったような寒気を感じますし、第6感というやつでしょうか、明らかに「今から違う世界に行く」という感覚を味わうことができます。(霊感が強い人、怖いのが苦手な人や体調がすぐれない人は行くことをお勧めしません)。
壁全面が骸骨で覆われた礼拝堂です。頭蓋骨を使って十字架や枠、その他の装飾が作られています。
頭蓋骨の周囲は大腿骨など太めの骨を重ねてデザインされています。
ワイヤーが貼られているので、手前に落ちてくることはありません。
そうです。ここサン ベルナルディーノ礼拝堂はおびただしい数の人間の頭蓋骨を使ってデザインされているのです。日本人の宗教観ではかなり驚いてしまうかもしれませんが、熱心な信者さんたちも訪れていますので、くれぐれも「きゃー!」「怖い!」などと叫んだり、明らさまに気持ち悪がるような態度は避けてください。
カタコンベでイタリア人の死生観に納得
両脇に頭蓋骨で大きな十字架が形づくられ、中心にはマリア像が静かに横たわるキリストを見つめながら祈りを捧げています(中央)。
光注ぐ天井を見上げると、美しい天上画が描かれています。あの世に向かう人々を美しく描いているような絵画でした。
骸骨を眺めていると、生前は様々な身分に属し、それぞれの人生を生き、ステータスを感じたり人生を卑下したりしていても、突然訪れる死によって無に統合されてしまうんだなと感じました。
イタリア人はよく「死んだらみんな同じさ」「人生なんてオペラ」「生きていることを楽しもう。死んだら何もないんだから」などと言います。我々日本人にはかなり楽観的に見えるかもしれないですが、小さい時からこのような施設や宗教観に親しんできたら、そうなるなあ、とも思いました。
私の場合はカタコンベに行くといつも「よし、私も死ぬまで人生全力で頑張るよ!どうせ死んだら骨になるだけだし!ありがとう!」という気持ちになります。先人たちが応援してくれるような気持ちになるのです。人それぞれ感じる事は違うと思いますが、行ってみる事をお勧めします。思ってもみないエールを先人たちの骨から受け取れるかもしれませんよ!
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うちゃか
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