トルコ→イタリア(写真)→フランス→イギリス→ドイツ。ところ変わればコーヒー変わる。
こんにちは。コーヒーはぜひ量より質で楽しみたい、旅するライターmiaです。日本では馴染みの喫茶店のカウンターに座って、店主が入れた強めのコーヒーをいただく。ちょっと待たされるのも、これからゆっくり時間を過ごすわけだから全く構わないーーそんな、コーヒーのゆったりとした感じが大好きです。
さて、みなさんはコーヒーはお好きですか?ヨーロッパでも、国によって飲み方がずいぶんと違います。今日は各国で見たコーヒーの特徴を旅人の目線で紹介していきたいと思います!
世界で最初にコーヒーハウスが開いたとされるトルコ、エスプレッソの本場イタリア、イギリス寄りのフランス、お茶の国イギリス、そして意外と知られていないこだわりを持つドイツに触れていきたいと思います。スタイルはどうあれ、また国が違っても、人々がコーヒーに抱くロマンは普遍です!では早速ですが……
ヨーロッパにコーヒーが伝わるより先に、コーヒーが飲まれていたんですって。世界初のコーヒーハウスがイスタンブールに開いたそうで(wikipedia参照)、トルコとコーヒーの強い結びつきがわかります。カップは小さく、砂糖を入れたりして飲みます。
入れる方法も欧米や日本とは異なります。粉末状に挽かれたコーヒー豆を小鍋で煮て、その上澄みをカップに注いで飲みます。想像通り、結構濃いです。
トルコ人は同じような小さなカップで紅茶をよく飲んでいますが、客人が来たときなどにコーヒーを出すそうです。お茶もコーヒーも同じ嗜好品ですが、コーヒーはさらに高価なものらしいです。
ちなみに「飲み終わった後のカップにソーサーをかぶせてひっくり返し、カップの底に残った粉の状態によって飲んだ者の運勢を占う「コーヒー占い」がある」wikipediaより引用。歴史の古さを感じます!
アラビア半島やアフリカとの貿易拠点があったイタリア。ヨーロッパの中でも古くから飲まれていた国だそうです。イタリアのコーヒーと言えば、蒸気と圧力でコーヒーを抽出するエスプレッソ。日本のコーヒーに慣れているとその小ささにまず驚きます。でも濃くてガツンとくるものがあり、ハマります。
至る所にあるバールと呼ばれるカフェには、エスプレッソマシンが必ずおいてあります。
機械だからできる業もあるんですね。一定以上の蒸気の温度と圧力はエスプレッソの肝です。
エスプレッソと同時に出されるのが水です。コーヒーをよりおいしく味わうために出されます。
エスプレッソが主流ではありますが、ある朝バールに入ると、クロワッサンや菓子パンを立ち食いしながら、片手に大きめのコーヒーカップを持つ人々が。
コーヒーに合わせて食べていた朝食用のパンはこのように種類が豊富でした。
朝はエスプレッソにミルクの入ったコーヒーも人気だそうです。写真はカプチーノ(左)とカフェラテ(右)。ミルクの量が違います。ちなみにイタリアでは、ミルクの量が一番多いのがカフェラテ、次がカプチーノ、一番少ないのがカフェマキアートとなります。
基本的に午後、特にランチやディナーの後にミルク入りが飲まれる事は稀。そのかわり一杯のエスプレッソをカッと立ち飲みしてそそくさと店を出て行きます。たまに喫茶店内で座っておしゃべりをしているおばちゃんやおじちゃんのグループを目にすることもありますが、基本的には来店の目的はあくまでもエスプレッソを飲む事で、さっと飲んで店を出るのがイタリア流のようでした。
イタリアのエスプレッソには飲み方にも流儀があって、なんだかイタリア人はその道を極めた感じです。
コーヒーをオーダーすると、エスプレッソと認識されるところはイタリアと似ています。しかしミルク系のコーヒーに変化が!イタリアのミルク系コーヒーは、それはそれで非の打ち所のないコーヒーとミルクのバランスの良さを誇っていたのに、フランスではトップにホイップクリームが乗っかってきて、さらにカカオパウダーがふりかけられていたこともありました。イタリアのコーヒーに慣れると、フランスでは小さなカルチャーショックを受けることになります。
さらには、パリの喫茶店ではメニューにアメリカンコーヒーやお茶もありました。イタリアにはなかなかないことです。これはイタリアから離れロンドンに近づいてきた証拠なのでしょうか?! それとも外国人観光客向けの飲み物なのでしょうか?! こうなるとイギリスのコーヒー事情も気になってきます。
日本と似ていて、コーヒーを頼むとなみなみ注がれるマイルドなブラックコーヒーが出てきます。「ミルク、砂糖はお付けしますか?」という店員さんの質問も日本と同じです。しかしドリップコーヒーであることも手伝ってサイズが大きい!
あるイタリア人に言わせれば、アメリカンコーヒーは「お茶みたい」だそうです。しかしわたしは、その大きいコーヒーをゆっくり座って飲むイギリスのカフェ文化が好きです。喫茶店で読書したり、ラップトップを持ち込んで作業をする人がいたのもイギリスならでは。
アフタヌーンティーでおしゃべりを延々楽しんだりと、他の国にはないものがあります。コーヒーへの情熱の薄さに関しては少々目をつむってもよいかもしれません。
イメージしていなかったのですが、ドイツにもおいしいコーヒーがありました!マイルドなアメリカン、濃いブラック、エスプレッソマシーンで入れる本格エスプレッソもあります。
さらには、ミルク入りコーヒーにもこだわりをみせます。ドリップコーヒーにミルクを入れたカフェラテとは別に、
フォームミルクをふんだんに使ったカフェマキアートと呼ばれるものが人気のようでした。
総じて、ドイツで飲んだコーヒーはしっかり濃くておいしかったです。一杯の量の多さや、アメリカンもあるところはイギリスとも共通するところがあり、またエスプレッソや濃いブラックを好むところはよりオリジナルのトルココーヒーに近いところもありと、ヨーロッパ周辺のコーヒー文化の良いとこ取りしている印象でした。
以上、トルコ、イタリア、イギリス、ドイツを行くコーヒーとロマンの旅でした。飲んでみたいコーヒーはありましたか? やはりどこに行ってもコーヒーは良いものです!
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