ドイツの食べ物といえばソーセージ……それは半分ホントで半分ウソです。
こんにちは!美大生のがぅちゃんです!
ドイツはベルリンにて、ベルリンを代表するファーストフードを食べて来ました。マクドナルドなどの世界展開しているような店は除き、ベルリンでのあるあるを厳選して紹介します。ドイツらしいものから意外なものまで、4種の割にはバラエティ豊かなラインナップとなっているのでお腹をすかしてご覧下さい。
1,カリーヴルスト
「ドイツのどこでも食べることのできる大衆食としての地位は不変である」(Wikipediaより引用)
直訳するとカレーソーセージという意味です。ソーセージにパンやフライドポテトを添えてケチャップとカレーパウダーをかけて食べる、ドイツのソウルフードであり最も人気のファーストフードです。
CURRY 36
ベルリンで最も人気のカリーヴルストのチェーン店。いつ行っても人がいます。立ち食い形式です。
ポテトにカレーパウダーがかかっており、ケチャップといい感じで調和します。マクドナルドとケンタッキーの間くらいの大きさのポテトでした。
ソーセージは太めで外側が軽く揚がっていて、表面がサクサクしていました。何かのハーブも香って、ファーストフードにしては予想外に楽しい風味と食感!
ケチャップがひたひたで、やりすぎ…と若干焦りましたが、残りのポテトでさらうには結果として適量でした。このざっくり加減がきっと本場なんですね。ケチャップは日本のケチャップにも似ていますが、トマトの味が強くて甘すぎない……気がしました。
屋台にはジュースも売っていました。ジャンクフードの割に凝ってる気配があり満足できました。
カリーヴルスト€3.60(530円)
2,ドネルケバブ
「ヨーロッパのその他の地域では、ドイツにトルコ系の移民が持ち込んだドネルケバブが一般的で、ドネルケバブがファーストフードの定番となるほど広まっている」(Wikipediaより引用)
日本でもたまに見かけるものとほぼ同じで、クルクル回る肉の塊を削って、野菜などと一緒にピタパンにはさんだりラップしたりします。ベルリンの中心部の駅前にはたいがいあります。
Mustafa’s Gemuse Kebab
直訳すると「ムスタファの野菜ケバブ」でベルリンで最も人気のケバブ屋です。立ち食い形式です。
有名店なので常に行列です。レストランだと余裕の客数でも、屋台だと超満席に思えてそれがまた風情があります。
ケバブは3種類から選べます。(チキン野菜&ピタパンor野菜&ピタパンorチキン野菜ラップ)メニューが分かりやすいのは観光客にも人気な理由のひとつではないかなと感じました。ドリンクなどのサイドメニューもありました。
調理風景が見られるというのは屋台の醍醐味です。ソースは3種類から選べ、ヨーグルト系or赤くて辛そうなソースorオレンジのサウザンソースっぽいもので、この選択肢はケバブ屋では一般的です。狭い屋台で3人の店員がでテキパキと注文をこなしていました。
並び始めてから40分!チキン野菜&ピタパンと、以前、世界新聞で取り上げられていたトルコの塩ヨーグルト「アイラン」(写真右)をチョイス。ケバブはビッグマックよりちょっと大きい位でボリュームがありました。
チキン、ソース、揚げ野菜、生野菜…数えられただけでも12種類の具材がソースと混ざって絶妙な味がクセになります。ミントとレモンがきいており何ともキゾチックな味わい。
やや厚めのピタパンを専用のトースターで焼いてくれるので、こんがり焼けており食感も申し分ないです。
ケバブはもはや創作料理の域に突入していて美味しすぎたのですが、アイランは噂通りまずかったです。知らずに飲んでいたら食品としての品質を疑っていたかもしれないくらいです。しかし…!
これをあえてスープとして飲んでみると、ケバブとの組み合わせはなかなかイケました。ごはんとみそ汁みたいな感覚でむしろクセになりそうでした。ベルリンの小さな屋台でトルコが満喫できた瞬間でした。
チキン野菜&ピタパン €3.20(470円)
アイラン €0.90(130円)
Total €4.10(600円)
3 中華風?焼きそば
焼きそばもチェーン店舗が街中に混在しています。どれも中華寄りアジアンという感じで、メニュー、味、調理方法ともにほぼ同じなのでここでは僕のお気に入りを紹介します。
アレクサンダー・プラッツ(Bahnhof Berlin Alexanderplatz)駅の地下鉄構内にあるSAMUIという店舗です。ベトナム人のおばちゃんが1人で店番していました。
ひっきりなしに電車が止まるので座席が無く、立ち食いすらできない店舗なのにも関わらず客が途絶えません。
スシや春巻きや焼き飯もあります。僕はチキンヌードルを注文。ほかにもお酒やドリンクもあります。
円形の鉄板の上で、保温されたストックの麺を醤油でいためてくれます。
渋い醤油と甘くないチリソースがセルフサービスでかけまくれます。欧米のスーパーのアジア食品売り場でよく見かけるやつです。
ソースかける前に写真撮るべきでした……とにかくなみなみかけます。かつて0.1トンあった僕には躊躇がない。
底が深いのでむしろなみなみで丁度くらいです。それよりも生かされていないチェック項目が気になります…。
フィッシュ&チップスの鶏バージョンというような鶏の揚げ物でした。鶏肉がそのまま調理されているのでファーストフードのわりにはかなり本格的にも感じます。
麺は日本の焼きそばとそんなにかわりません。ニンジン、モヤシ、ネギが入っています。かなりお腹がふくれます。
チキンヌードル€5.50(810円)
具無しだと同じ量で€2.50(370円)で格安です。サイズがドイツですね。
4,歩くホットドッグ
最後に紹介するのは、アレクサンダ広場で見かけた、歩き売りのホットドッグです。1日に通る人の数が30万人ともいわれるこの広場のアイコンともいえる存在です。
この装備がほしい!雨でも安心して歩きながら料理ができます!彼らは広場に5〜6人います。
味は…おいしいですが際立った特徴は無いです。ケチャップかマスタードが選べました。
パンが分厚い。その分厚さをタテに生かさない無骨さがドイツらしくていいです。
€1.35(200円)と最安値!
生きたドイツを味わう…
以上、4種類のファーストフードを味わったわけですが、「ドイツ=ソーセージ」のイメージを覆してこなかったソーセージ達にはなかなか親近感がわきました。
ケバブには異文化共生の良い部分を見ました、ドイツにおけるケバブの「外国の料理だったけどフツーに美味しいから今や現地代表」という状況は、「サンドイッチは人気だし日本でもメジャー」くらいの現象なので、そう考えるといい感じに文化が融合できたのではないかなと思います。
ベルリンに来た際には、ファーストフードで生きたドイツを味わってみてはいかがでしょうか。
文・写真:がぅちゃん
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