海外でお金を両替すると、ありえないくらいの札束が返ってくてビックリすることがありますが、ウズベキスタンで5000円を両替して、お金持ち気分を味わってみました。
はじめまして。世界遺産マイスターのEIKOです。少し前に中央アジアのウズベキスタンに行ってきました。
ウズベキスタンは、サマルカンドブルーと呼ばれる鮮やかな青のドームで知られるサマルカンドや、ブハラなどシルクロードの交易都市が存在する国。そんなウズベキスタンで5000円を両替したら……
こんなに返ってきました……。
なぜなら、ウズベキスタンでは紙幣1000スム(約50円)が、最高紙幣なのです。
いつになく重いお財布を持って旅のスタート。果たしてお金持ち気分を満喫できたのでしょうか?
ウズベキスタンの青の魅力もさることながら、今回のもう一つ大事なイベントが、ウズベキスタン→カザフスタンの陸路での国境越えでした。
歩いての国境越えなんてなかなか体験できないので、挑戦しました。ウズベキスタンの首都タシケントから、タクシーで30分、国境へ。
国境にあまり観光客はいなく、大きな荷物を持った地元の人たち。
タクシー代は、3万5000スム(約1750円)。はやくも、写真のお札の3分の1、35枚がなくなってしまいました!
ちなみに、現在カザフスタンは、2014年7月15日から1年間のトライアルで、日本など世界10か国にビザを免除中。これはチャンス。
次に訪れたブハラは、歩いて回るのにちょうどよく、ノスタルジックな古都。そんなブハラで絶対行ってほしいのが、
青のドームを見渡せるブハラの絶景カフェ「チャシマイ・ミロブ」。テラスというより、屋上の洗濯干し場に作られた喫茶店という感じですが、とにかく素晴らしい見晴らし。
同店の名物4種のマントウとチャイ(お茶)でお札12枚。1万2000スム(約600円)。1万! といわれると、わかっていながら、つい驚いてしまいます。
お次は「イスマイール サーマーニ廟」の近くにある遊園地へ。ここの観覧車がすごい。
こんなに高く上がるのにこの無防備さ(チェーンすらついていない)! 観覧車は各国で乗りましたが、世界最高の解放感! ブハラを一望できました。ここでお札2枚。2000スム (約100円)。
サマルカンドは紀元前10世紀から栄えた町ですが、紀元後13世紀チンギスハーンにすべてを壊され、15世紀ティムールによって建てなおされます。
そのティムールが眠る「アムール ティムール廟」(グリ・アムール廟)は気品のある美しさ。
ここで、お札13枚とさようなら。中に入るには1万スム、写真を撮るならプラス3000スム(約650円)。
いよいよ財布も軽くなってきましたが、サマルカンドの名物といえば「サマルカンドナン」。ナンというよりもベーグルに似たパン。駅前などで売られていました。
意外に高くてお札8枚分。8000スム(約400円)。
両替をしてから約2日、列車と宿は事前に払っていましたが、ぜいたくはしてないのにお財布はぺちゃんこに。なんだかあっという間にお金がなくなってしまい、あまりお金持ち気分を味わえませんでした。
その代わりにプライスレスな体験をしました。
サマルカンドで入ったレストラン。「もう喫茶しかできないよ」という言葉(ウズベク語なので想像)に、はらぺこの私があまりにがっかりした様子をみせたからか厨房に招かれ、「これでいいか」という感じで、まかないの残りを分けてくれました。具はなく、パンのあげたものが入っていましたが、日本の焼き飯にも似ておいしかった!
どこへ行っても警備の厳しいウズベキスタンですが、だからこそ、治安がいい!日本人が珍しく、恥ずかしそうに話しかけてくれたりします。一人旅にもおすすめの国です。
ウズベキスタン式の挨拶で見送ってくれたタクシーの運転手さん。
文・写真:EIKO
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