フィリピンといえば、「フィリピーノホスピタリティ」という言葉があるくらい「ホスピタリティが高い国」と言われますが、そんなフィリピンになんと……まさに「親切」という名前の島があります。
青年海外協力隊としてフィリピンで活動中のアオノトモカです。
フィリピンといえば、マニラやセブ、ボラカイなど有名スポットはすっかり観光地化していますが、フィリピンにはまだまだ未開発の美しい土地がたくさんあります。そういった未開の地を冒険したい・・・と思うのが、バックパッカーの性ではないでしょうか?今回は、ガイドブックLonely Planetにも地球の歩き方にもまだ載っていない超穴場スポットのカリンゴ島をご紹介します。
ちなみにカリンゴ島は、私が暮らすカマリネスノルテ州メルセデス(地図のあたり)にあります。ちなみに、メルセデスベンツとは全く関係ありません(笑)
メルセデスはルソン島南部のビコール地方に位置しています。マニラからは、カマリネスノルテ州の州都ダエットへバスで9時間。そこからメルセデスへはジプニー(乗り合いバス)で20分です。
メルセデス(本土)からカリンゴ島へはさらにモーターボートで約1時間。そんなに揺れませんでした。
カリンゴ島に着いた時点で、水の透明度には驚かされますが、さらにこの島には美しい珊瑚礁が広がるシュノーケリングサイトがあります!
シュノーケリング後は、カリンゴ島を散策。この島は区画毎に色分けされており、カラフルなストリートが印象的です。ネイティブな造りの家や竹造りの柵をビビットカラーで塗りたくる・・・これぞフィリピン!!
そして外国人がこの島にやってくるのは非常に珍しいため、子供達が集まってきました。どこへ行くにも子供達がついてきます(笑)
これは、メルセデスで最も古い家。築100年以上です。第二次世界大戦の時、日本軍がこの島にやって来た際、家を燃やされないように周辺にたくさんヤシの木を植え、家に近づけないように蛇をたくさん撒いた、という逸話が残っています。
カラバウ(水牛)にも出会いました。つぶらな瞳・・・めっちゃ可愛いです。
この島に住む人々はほとんどが漁をして生計を立てているため、カラフルなフィッシングボートがそこら中に停泊しています。
地元の人が「サンセットビーチ」と呼ぶ夕日スポットへ。ここを「サンセットビーチ」と呼ばずして何と呼ぶ、と思うような見事なサンセットっぷり。
夜ご飯はとれたてのカニや魚!揚げ物や味の濃い食べ物が多いフィリピンでは珍しく、シンプルな味付けでおいしい!オクラのスープもとても優しい味。そしてフィリピンといえば・・・そう、バナナ!(笑)
カリンゴ島は、美しい海、独特の歴史と文化、美味しい食べ物・・・魅力はたくさんありますが、何と言っても温かい島民達が最大の魅力!最初はシャイですが、大人も子供も全力でおもてなししてくれます。
出会って3分以内に、年齢、結婚しているか、彼氏はいるのかなど根掘り葉掘り聞かれ、独身だというとフィリピン人と結婚してここに住みなよ、と言われるのが、フィリピンにおける基本的な会話の流れです(笑)
外国人を温かく迎え入れてくれるコミュニケーションは、ここ、カリンゴ島も例外ではありませんが、とても思い出深いものになりました。一人の島民と話していると、どんどん人が集まってくる!気づいたら周りは笑顔で溢れています。
実は、カリンゴ島(Caringo Island)という名前はスペイン語のCariñozo(親切)という言葉から来ているらしいです。文字通り、『親切島』なのです。人の温かみを思い出させてくれる、そんな島。ぜひ一度訪れてみてください。
最後に、カリンゴ島をはじめとするメルセデス町の温かい人々に焦点を当てた観光プロモーションムービーをご紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=kGEec8izZuQ
文・写真:アオノトモカ
fbページ:青年海外協力隊日記by冒険女子
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