「死にゆく天空の街」チヴィタ・ディ・バニョレージョに行ってきた

2016.02.21 23:59 
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岩の上に作られた城壁の街…。人口20名ほどの街には、ジブリに出てくるような街並が広がっていました。

 

崩れる危険にさらされた街

こんにちわ。ミステリー大好きうちゃかです。

今回ご紹介したいのはイタリアの……チヴィタ・ディ・バニョレージョ決して杖を持ちながら叫ぶ呪文ではございません。地名です。

 

チヴィタ・ディ・バニョレージョ(Civita di Bagnoregio)はイタリア共和国ラツィオ州ヴィテルボ県バニョレージョに属する分離集落である。2500年以上前にエトルリア人によってつくられた。テヴェレ川に面した凝灰岩の台地上にあり、台地辺縁部の崩落によってその上の建物が崩れる危機に常にさらされており、「死にゆく町」とも言われるWikipediaより

 

アクセス:オルヴィエート駅からタクシー(往復55ユーロ)もしくはバス

 

イタリア内では「死にゆく街」「滅びゆく街」「消えゆく街」なんて呼ばれているこの街。「まあ、なんて失礼な呼び方。人口が少ないなら近くと合併すればいいじゃない!パンが無いならお菓子を食べればいいじゃない!」なんて軽く思いながら行くことにしました。

 

状況が理解出来ないくらい美しい

バスを降りると目の前には雲海が広がっていて.……

 

横にはこの世のものとは思えない城壁の街並みが姿を現しました。この景色を見て私が放った第一声は「ちょっと意味がわかりません!」でした。
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パッと見ただけでは状況が理解出来ないくらい本当に美しいんです。映画の中に迷い込んだみたいなんです!向こうからホビット族が来てもおかしくないんです!王子様だって出てきそうです!(むしろ出てきてくれ!!)
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城壁へ続く細い一本道

若干錯乱気味の自分を抑え、意を決して、城壁に入ってみることにしました(1.5ユーロが必要)。

 

城壁の中に入るには車1台がやっとのこの400メートルほどの細い道を通らなければなりません。向こうから城壁内の住人たちや配達員さんがすごい勢いでバイクや車に乗ってやってくるので、都度足を震わせながら端に寄りました。
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実際に歩くとすごく急勾配。街の中の人は「近くのコンビニ行ってくるー!」なんて気軽に言えないレベルです。ちょっと視点をずらして撮ると急勾配っぷりがわかるでしょうか?
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ジブリのような街並み

息も絶え絶え、半泣き状態でようやく街の入り口にたどり着きました。中世時代の門をくぐると左手には小さなお土産屋さんが。
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他にも古い扉や、
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ジブリ映画に出てくるような街並みが広がっていました。
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おしゃれなレストランや宿泊施設だってあります。
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街の人口より多い猫

たくさんの猫がこの街には住んでいました。特に誰の猫ということは決めていなくて、みんなで世話をしているそうです。この街の人口は20名程度。最近では人間より猫の方が増えてきているのだとか。
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人懐っこい猫たちが一番この街の魅力を知っているのかもしれないですね。
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ラピュタのモデルになった!?

その昔、周辺の敵からの侵略を抑えるために作られたというチヴィタ。しかし、前述の通り、この下の岩は火山噴火による凝灰岩でできており、風や川の侵食で年々削られているとのこと。
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今回は遭遇できなかったのですが、霧が濃い時には橋も岩も見えなくなり、チヴィタがまるで浮いているように見えるそうです。

また、その昔、宮崎駿監督もここを訪れ、「天空の城ラピュタ」のイメージの一つになったとも言われています……。そんなチヴィタ。イタリアにいらしたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

 


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