はじめまして。Manatsuと申します。現在ヨーロッパを旅中の私ですが、2014年にキューバに行ったことを書きます。
キューバは1959年のキューバ革命以降現在に至るまで続いている社会主義国家で、通称「カリブに浮かぶ赤い島」と呼ばれています。
2014年12月17日、オバマ大統領がアメリカとキューバの国交正常化に向けた交渉を開始すると発表するなど、今話題のキューバ。
今回私は、アメリカ大陸有数のリゾート地バラデロとキューバの首都ハバナを訪れました!
バラデロは、贅沢な時間と美しい海を求めてカナダやロシアなどを中心に多くの人が訪れるそうです。
ここではすべてがパッケージになっているので、ホテル代、飛行機代はもちろん、食べ放題に飲み放題。なので、朝起きてから夜寝るまでずっとキューバのお酒を楽しめるというわけなのです。ほぼ観光客全員が酔っ払っているため、すぐに友達もできます。笑
そして最終的にこうなりました。お酒の力ってすごいですね。笑
でも、ここで少しだけ切なかったことが…。
私は現地のライフセーバーと仲良くなったのですが、それは彼らが私たちと仲良くなりたかったからではなくて、ただ単に私たち観光客から何か欲しかったからだったのです。平均月収が15ドルといわれているキューバの人々と、1〜2時間で15ドルを稼げてしまう私たち。仲良くなった彼も、沢山の観光客に会って、いろんな話を聞いて想像を膨らましていて、私たちが贅沢な暮らしをしているのを横で見ながらも、何も出来ない現状。
助けるという言葉が正しいのかもわかりませんが、私たちに出来ることはほとんど何もなく、彼らがどんなに国外に行きたくても行ける可能性はほとんどありません。配給制のキューバで暮らしている分には、失業などの問題を抱えることは少ないけれど、そこから外に出る自由すらない。何が幸せかを考える旅になりました。
※編集註
キューバ国民が海外に出国する方法は大きくわけて四種類あり、(1)外国人からの推薦の発行、(2)外国人との結婚、(3)海外に住む家族による招待状の発行、(4)国家による(留学目的などでの)海外派遣である。尚、(2)以降は取得が困難である為、キューバ人の多くは外国人観光客らと親しくなり、招待状を入手しようとしている。
Wikipediaより引用
さて、次に向かったのはキューバの首都ハバナ。リゾート地バラデロとは違い、キューバ国民の生活が垣間見れる場所です。
本場のモヒート
まずは名物モヒート。やっぱり現地で飲むモヒートは一味違います。本当にアルコールが強いんです。でもすごく飲みやすい。でもすごく酔いやすい。そんなモヒートでした。
「英雄」チェ・ゲバラ
そして、キューバのゲリラ指導者、チェ・ゲバラが街のいたるところに。
こんなところにまで…
キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラは今でも国民から尊敬され、絶大な支持を得ていることがよくわかります。
タクシーもクラシックカー
車のほとんどは1960年代のクラシックカー。とってもレトロな雰囲気が漂っています。
タクシーもこのとおり、ほぼすべての車が一昔前のスタイル。見た目はかわいいのですが、ガスくさいのが難点…。
キューバでは、キューバ革命以降、アメリカを中心とした経済的制裁を受けている影響で、すべてが一昔前のものなのです。車も何度も何度も修理して使っているそうです。
また、道の改修工事もこんな感じです。
次から次へと新しいものに移り換えるのではなく、今あるもので生活するってこういうことなのかもしれません。
この旅で私が一番感じたこと。それはまったくもってアジア人が居ないこと。ハバナでは1人もアジア人には会いませんでした。そのくらいアジア人に親しみがないキューバ人。私は、自分が動物園のパンダになった気分でした。笑
ガラス張りのレストランで食事をしていれば、みんなが群がって外から私のことを観察。歩いているだけで、結婚を求められ、10秒に一度は声をかけられる。塀の上から顔だけ出して、私が歩いているのをじっと見ている人、警察官からの求愛などなど。
最初はどうしていいのかわからず、サングラスで顔を覆ったりしていたのですが、もはや一生に一度あるかないかの動物園のパンダ状態を楽しもうと、道の真ん中を堂々と歩くことに。笑
マクドナルドもスターバックスもなかったキューバ。私たちにとって当たり前のようにあるものがなかったキューバ。政府による情報規制やインターネットの制限によって、今、世界で何がおきているのかすらわからないキューバ。
国交正常化によってどのようになるかはわかりませんが、何かが変わる事は確かだと思います。たぶん本当に色々なことを考えるきっかけになると思います。今話題のキューバにぜひ行ってみて下さい!
文・写真:Manatsu
世界新聞の最新情報をゲット
RANKING