言わずと知れたコロンビアの麻薬王、パブロ・エスコバルの所有地に建てられた遊園地はどうやら人気の様子。ただしコンセプトがぐちゃぐちゃ。歩いてたら戦場に見えてきました…
コロンビアで人気のテーマパーク
お酒と音楽とおねーさんをこよなく愛するナシオです。
今回はコロンビア人に人気、でもちょっと変わったテーマパーク「Hacienda Napoles(アシエンダ・ナポレス)」を紹介したいと思います。
「Hacienda Napoles(アシエンダ・ナポレス)」はコロンビアの首都ボゴタと第2の都市メデジンとの中間あたりに存在するサファリ&ウォーターパークです。
それにしても…
あらゆる乗り物がシマウマ柄だったり、ロゴがジュラシック〇ークのパクリだったり。
さらには元麻薬王の所有地だったり。
謎多きコロンビアのサファリ&ウォーターパーク「Hacienda Napoles(アシエンダ・ナポレス)」とは一体…
「Hacienda Napoles(アシエンダ・ナポレス)」へのアクセス
バスに乗ってDoradal(ドラダル)と言うテーマパーク最寄りの街まで、メデジンからおよそ4時間かけて行きます(24000ペソ、880円ほど)。
そこからトゥクトゥクに乗り替えて15分ほどかけてテーマパークのチケット売り場までたどり着きました(15000ペソ、550円ほど)。
テーマパークへ
ドラダルの街からテーマパークへ向かう道の途中で見かけた大きなカバの人形。
子供の粘土遊びで出来てしまったようなクオリティーの低さに、これから入るテーマパークへの不安が募ります(笑)
トゥクトゥクを降ろしてもらったチケット売り場です。
今回は一番安いチケットを買ってみました(39000ペソ、1430円ほど)。値段の高いチケットになると利用できるエリアが増えるそうです。
コンセプトはシマウマ…
それではテーマパーク探検開始です!
案内板をしっかり見て向かうべき方向をチェックします。
「Aqui Comienza La Verdadera Aventura Salvaje(ここからリアルな野生の冒険の始まり!)」
と、書かれているメインゲートでしたが、ゲートの奥に見えたゾウさんは模型…。平気か?このテーマパーク…。
ゲートを越えた所に客車を引っ張るためのトラクターが置いてありました。
サファリ気分を盛り上げるためでしょうか? シマウマ柄に塗装されていました。
相当広い園内を歩くのは大変だと言う事で園内を巡回している無料のトゥクトゥクに乗って中心部まで行く事にしました。
これもなぜかシマウマ柄(笑)
太陽が高くなり暑いなか広い園内を歩く気も失せたので自転車を借りる事にしましたが…
これもまた「シマウマ柄」!! (1時間6500ペソ、およそ250円ほど)
他にもシマウマ柄があるのでは⁉と勘ぐって周りを見回すと…。
ありました!園内の整備用でしょうか、重機もシマウマ柄になっていました(笑)
動物が見られるエリアにいたアイツ
テーマパーク中心部にあった看板なのですが…
これって映画「ジュラ〇ック〇ーク」のパクリ?オマージュ?インスパイア?でしょうか(笑)
気を取り直してサファリエリアを自転車で探検する事にしました。
作り物のバオバブを模した売店を発見!
テーマパーク一押しのシマウマさん!
孔雀でしょうか??
金網越しに遠くに見えたのは…
油断しすぎで威厳を全く感じないライオンの姿に…
暑いせいなのか日陰から出てこないトラさんの姿がありました。
そして池にはワニ!
と、なかなかのラインナップですが「リアルな野生の冒険」と言うよりも「開放的な動物園」と言った方がしっくりくる感じでした(笑)
サファリのあとはウォーターパークへ
サファリエリア探検の後はウォーターパークを見学しました。
ウォーターパークにもいました、カバさん人形!(笑)
滝の流れるプールや…
普通のプール。
そしてこの辺りのボスキャラと思われるタコを発見。
可愛く作っていればよいのですが、ちょっとリアルすぎて不気味な印象すら受けてしまいます(笑)
このエリアは一番安いチケットでは利用する事が出来なかったので見学のみとなりました。
麻薬王の所有地だったテーマパーク
ちょっと不思議な印象のテーマパークなのですが、このテーマパークにはさらに印象的な過去を持っていました。
たびたび私の記事で取り上げているコロンビアの麻薬王、パブロ・エスコバルの所有地であったと言う過去です。
彼の死後、所有者が変わり幾年かの年月を経てこのようなテーマパークになったそうです。
街道からチケット売り場へと向かう道にある一番初めにあるこの門に飾られた小型の飛行機。
これはパブロ・エスコバルの命令を受けてアメリカにコカインを密輸していた飛行機だそうです。
物騒な過去を持つ飛行機までシマウマ柄になっているのはさすがです(笑)
テーマパークにはそれらの飛行機を飛ばすための飛行場、滑走路がありました。
パブロ・エスコバルはこの辺りの広大な土地を購入して、自らの邸宅やこのような滑走路などを作り麻薬密輸に精を出したそうです。
滑走路の横にはパブロ・エスコバルが所有していたクラッシックカーの残骸が並んでいました。
遊園地なのにギャングの記念館
テーマパーク内にはパブロ・エスコバルにまつわる展示を行っている記念館もありました。
記念館にはパブロ・エスコバルの行った悪事の証拠写真や…
彼が一時期コロンビアの国会議員だった事を証明している写真や…
捜査官に殺された時の写真など…
数多くの写真が展示されていました。
戦場に見えてきた遊園地
さらには彼の所有していたヘリコプターまで展示されていたのですが…
この下まで行くとなぜかヘリコプターの稼働する音がスピーカーから流されていました。
ズババババと言うようなヘリコプターの音を爆音で聞かされているとここが戦場のような気がしてしまいました…。
ヨーロッパ文化を好んだ一面もあるといわれるパブロ・エスコバルはイタリアのナポリの街の名を使い、ここを「Hacienda Napoles(アシエンダ・ナポレス)」と名付けたそうです。
彼の死後所有者が変わり再開発されたにも関わらず暗い過去を持つその名前を今も使っているのは何故かが気になります。
そんな細かい事はともかく、コロンビア人はウォーターパークではしゃぐのがお好きなようでした!
以上、ナシオがお伝えしました!
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