こんにちは、ヨーロッパを周遊中のManatsuです。今回はイタリアに来ました。
イタリアは日本人にとって、最も人気のある旅行地の1つとして親しまれています。
それもそのはず、古代都市ローマ、水の都ヴェネツィア、美しい街並みのフィレンツェ、ファッションの最先端都市ミラノなどなど、見所満載の観光地はもちろん、パスタにピザ、ラザニアにティラミスなど、食べ物に関しても大満足の国。誰もがイタリアに対して色々なイメージを持っていると思います。そこで今回は私のイメージをことごとく裏切ったイタリアでの5つの出来事についてご紹介します!
1 本場のティラミスは黄色い!
さて、まずはイタリア料理の大定番デザート、ティラミスについてです。ティラミス発祥のヴェネツィアで、さっそく注文してみました。
しかし、そこで出てきたティラミスがこちらです。
なんと、クリームが白ではなく、黄色だったのです。なんでも、こちらのティラミスはカスタードクリームを用いて作られているようです。黄色いティラミスはヴェネツィアだけなのかなと思い、ローマでも注文してみましたが、またしても、こちらのティラミスがでてきました。
お味の方は、期待を裏切らない味。とてもクリーミーで、甘さ控えめ、すごく美味しかったです。
2 値切るのは案外簡単!
こちらはヴェネツィアでのお話。ヴェネツィアにきたら、一番最初に乗りたかったのがゴンドラと呼ばれるこちらのボート。
車が通っていないヴェネツィアでは、水上バスかゴンドラが移動の手段となります。そして、建物と建物の間をゴンドラで通り抜けたり、大運河をゴンドラに乗って満喫したりなど、ゴンドラはヴェネツィアでの観光の目玉といっても過言ではないでしょう。
ただ、このゴンドラ、1つだけ問題があります。とにかく値段が高い。30分で80€(約10800円)もするんです。そこで、現地の友人に言われた言葉、「最初に言われた値段から大体20€は値切れるよ!」を思い出した私は、人生で初めての値切りに挑戦!ただ、値切り初心者の私はいきなり安くして!なんて言えるはずもなく、「なんか、もっと安いって聞いたんだけど…」と心細く一言。すると…「OK!それなら、60€(約8100円)でどう?」といきなり、20€(約2700円)値段が下がったのです。あれれ??そんなに難しくない…。笑
ここまで簡単に値段が下がったのは私がラッキーだっただけかも知れませんが、基本的にイタリアではお金は取れるだけ取ってしまおうという精神があるんだと思います。どこに行っても、初めは、値切り交渉なんて受け付けません!という自信満々の表情で値段を高めに言われ、値切ろうと交渉した瞬間に態度が一転、値段が下がるんです。他の同業者にお客さんを取られたくないから、相場を知っている人に対しては、ちゃんと応えようという感じなのかなぁと思いました。こうして、人生初の値切り交渉はイメージよりもはるかに簡単に無事、終了しました。
3 イタリアンピザを食べるのは簡単ではない!
いきなりですが、みなさんはご自身でピザをカットしたことがありますか?日本で食べるピザって12等分ほどに切れていますよね。でも、イタリアでピザを頼んでも、切れていません。イタリアでは、ピザは手で食べるものではなく、フォークとナイフを使ってカットしながら食べるものなのです。
ピザをフォークとナイフを使いながら食べるというこの作業は時間が掛かる上に、切っている間に冷めてしまうという難点があります。さらに、段々冷めてきたピザは、生地が硬くなり始め、切りづらくなりがちです。せっかくの本場のピザなのに、熱々状態で食べられるのはほんの数切れのみで後は、少し冷めた状態での食事となります。
ただ、やはり味は間違いない。よくピザは誰が作っても美味しいといいますが、やはり本場のピザは日本のテイクアウトピザよりも数倍おいしかったです。
ただ、ここで私の疑問を1つ。イタリアで食べているからピザの美味しさが増しているのか、もしくは本当にピザ自体が美味しいのかは疑わしいところです。ただ、1つ確信を持っていえるのは、イタリアの風景を楽しみながら食べるピザは絶品、ということです。
4 ローマの休日ごっこは禁止!
オードリーヘップバーンの不朽の名作、「ローマの休日」で、オードリー演じるアン女王がスペイン階段でジェラートを食べる有名なシーンをご存知でしょうか?
とても美しいシーンですよね。そして、オードリーのように、スペイン階段でジェラートを食べてみたいという夢をお持ちの方も多いと思います。私もそのうちの一人でした。
ただ、まわりを見渡してみると、スペイン階段でジェラートを食べている人はひとりもいませんでした。それもそのはず、現在、文化財保護の観点からスペイン階段でジェラートを食べることは法律で禁止されています。ローマの休日気分を味わえないのはすこし残念でした。
5 工事中の建物に注意!
そしてスペイン階段でもうひとつ。何かおかしいと思いませんか?こちらの時計台は、現在修復工事中だったのですが、時計台はまさかの広告付きの絵で代用されていました。なんとも悲しい事実。ただ、さらに私の期待を裏切る最大の事件が待っていました…。
それはスペイン階段以上の大規模な工事中のかの有名な観光スポットです。ただの工事中だったら何も問題ないんです。どこの国でも起こりうることだと思います。ただ、問題なのは、工事が大規模すぎるということです。そして代用がすこしだけ雑なんです。
こちらはローマのトレヴィの泉です。工事中です。大規模です。そして、またもや写真での代用です。さらにこちらの簡易トレヴィの泉に、少し強めにお金を投げたら柵に跳ね返り100%、命中します。
こちらが本来のトレヴィの泉です。
"Trevi Pano" by Andrew Chen (Achen33) – 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
イタリアの建物は基本的に歴史的建造物が多く、その状態を保つための修理は不可欠だと思います。ただ、その代用方法に関してはもう少しだけ気を使って欲しい……というのがミーハー旅人としての些細な願いです 笑。私の運の悪さなのか、私はどこにいっても工事に遭遇します。ほぼ100%です。悲しいくらいです。ただ、考え方によっては、またその国に帰ってくる理由ができたと思えば、悲しみは軽減されるということを学びつつあります。
体重計だけは予想をまったく裏切りません 笑
これまでに、ティラミスとピザについて紹介しましたが、おそらくイタリア滞在中、イタリア料理以外は口にしないといっても過言ではないと思います。というのも、イタリア料理は日本人の口にすごく親しみやすく、先ほども述べたようにイタリアの景色とともに食べるイタリア料理は本当に絶品だからです。
パスタ、リゾットなどの主食はもちろん、イタリアでは街のあちらこちらでジェラート屋さんを見つけることが出来ます。
ただ1つ、体重計だけは私の期待を裏切らなかったということです。イタリアってサラダなどヘルシーなものもあるのでは?と思う方もいると思います。しかしながら、イタリアでヘルシーな食事を口にすることはほとんどありません。常にランチやディナーではピザ、パスタなどの炭水化物を、間食にジェラートやクレープなどの糖分を大量に摂取することになります。なぜなら、それがすごく美味しく見えるからです。まさにイタリアマジックです。
底知れない国イタリア
…と、イタリアの現実について紹介してきましたが、それも私の中でイタリアに対するさまざまなイメージがあったからだと思います。期待して訪れるからこそ、色々な発見がある国。すべてはイタリアの魅力だと思います。
今回紹介した以外にも、イタリア滞在中に自分のイメージしていたイタリアとはまったく違うイタリア、まさにイメージ通りのイタリアと多くの発見をしました。私たち日本人にとってもっとも人気のある国の1つであるイタリアは、あなたの想像をはるかに超えるスケールをもっているかもしれません。いや、持っていることでしょう。是非イタリアまで足を運んでみてはいかがでしょうか。
編集長おすすめ!ローマのスペイン階段近くのホテル
・格安ホテル
編集長おすすめのローマのスペイン階段近くのホテルが、Salandra Roma Suite(写真)です。このB&B(ベッド&ブレックファースト)はローマ市内中心部に位置し、ショッピングや観光を楽しむのに便利なロケーションです。
・高級ホテル
編集長おすすめのローマのスペイン階段近くのホテルが、Hotel Cinquantatre(写真)です。地元の観光ポイントのヴィッラ・ボルゲーゼ 、 コルソ通り とスペイン階段 まで、Hotel Cinquantatreから徒歩約20分の距離です。
Manatsu
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