かつてツイッターの世界記録更新を引き起こした金曜ロードショー「天空の城ラピュタ」が明日放送される。作中のセリフ「バルス」をツイートする現象「バルス祭り」とは何か。というかバルスは何語か。世界新聞では、バルスの意味について調べてみた。
天空の城のラピュタの「バルス」ってなに?
天空の城ラピュタ
『天空の城ラピュタ』(てんくうのしろラピュタ)は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画作品。スタジオジブリ初制作作品。監督は宮崎駿が務める。Wikipedia「天空の城ラピュタ」より。
「バルス」とは
アニメ『天空の城ラピュタ』の「滅びの言葉」。Wikipedia「バルス」より。
「天空の城ラピュタ」の作中で主人公とヒロインが「バルス」と唱えるシーンは、同作品のクライマックスかつ名シーン。この「バルス」のセリフに合わせて日本中でツイートや書き込みが行われるため、世界的にも稀有な現象となっている。
昨日の「バルス」の記録がでました。ツイート数のピークは主人公が「バルス」と発したのとほぼ同じタイミングで日本時間の午後11時21分50秒、ツイート数は143,199TPSで、これまでの最高である今年の「あけおめ」の33,388TPSを大幅に上回っています。
— Twitter Japan (@TwitterJP) August 3, 2013
2011年12月9日の放送時は、1秒間のツイート数の世界記録を叩き出した。
金曜ロードショーで「天空の城ラピュタ」が放送されるたびに「バルス」とツイートされる現象は「バルス祭り」と呼ばれ、今年で5回目を迎える。
金曜ロードショー「天空の城ラピュタ」、過去のバルス祭り
バルスとはラピュタ崩壊の呪文である。
特に2chではサーバーダウンの呪文としても知られ、金曜ロードショーなどでラピュタが放送される日の実況スレにて、バルスと叫ばれる瞬間に合わせた大量のバルスの書き込みの負荷で、韓国からのサイバーテロでも落ちない2chの鯖が落ちたという事例がある。
発動の目安としては、本編開始から1時間55分5秒後に発動し、「3分間待ってやる」の発言から65秒後に発動する。
・第1回、第2回バルス祭り
2011年12月9日23時22分ごろの発動時にはTwitterのツイートが25088ツイート/秒に達し、当時の世界記録を16000ツイート/秒以上更新。発動前後の平均秒間ツイートの約3倍である。
・第3回バルス祭り
1年半後の2013年8月2日21:00~23:34に、金曜ロードショーで天空の城ラピュタが放送された。 この日にも23時21分~22分ごろにTwitterや2ちゃんねるなどで「バルス!」が発動した。 結果的に2ちゃんねるはバルスの数分前にサーバーが落ちたが、Twitterやニコニコ動画などはなんとか耐えた。 今回のバルス祭りでは、ツイッターのツイート数が143199ツイート/秒となり、「あけおめ」の世界記録を大幅に超えて再び1位となった。
・第4回バルス祭り
2016年1月15日、またしても金曜ロードショーでラピュタが放送された。今回もニコ生で実況放送が行われたが、公式で企画を行ったところは他にもあった。 日テレではラピュタの放送中、データ放送で「バルス」までのカウントダウンを表示させるというまさかの公式バルス推し。また株式会社タニタは昨年度のM-1グランプリ内におけるタイムマシーン3号のネタにちなんで「『タニタ』が『バルス』を超えなかったら社名を1日『バルス』にする」とツイートし、話題を呼んだ。 しかし蓋を開けてみると瞬間ツイート数は55,000ツイート/秒と、前回を下回る結果になった。ツイッターの鯖は画像が読み込めなくなるなど不調があったものの何とか耐えた。 上記のとおり、第2回は2011年12月9日23時22分ごろ、第1回は2009年11月20日23時21分ごろ発動したので、早くても金曜ロードショー終了時刻(23時34分)の15分前が目安といえる。
ニコニコ大百科 「バルス」
こうして大騒ぎされるラピュタのバルス。でも、ちょっと落ち着いて考えてみよう。
…「バルス」って何語?
世界新聞としては、こんなに人気なバルスを無視できなかったので、Wikipediaを参考に世界のバルスを調べてみることにした。
世界のバルス7つ
「バルス」その1
「バルス (ダンス)」 :バルス(スペイン語: Vals)とはアルゼンチンのタンゴのスタイルであり、ワルツのタンゴバージョンである。アルゼンチン・タンゴやミロンガとは違い、バルスに停止旋回は存在しない。バルスは連続運動で踊られる。 バルス・クリオーリョとして知られるペルーのワルツと混同しないこと。
「バルス」その2
バルス (Н011 Барс) :ロシアの軍用機用レーダー。
「バルス」その3
バルス (Barış) :トルコ語で平和を意味する単語とされるが、正確な発音は「バルシュ([bɑˈɾɯʃ])」に近い。人名にもよく使われるため、トルコには「バルスさん」がたくさんいる。
「バルス」その4
バルス・クリオーリョ(Peruvian waltz) :クリオーリョ風ワルツとも。中南米のワルツの一つ。
「バルス」その5
ハインリヒ・バルス(Heinrich Balss) :ドイツの動物学者。
「バルス」その6
ヴァルス(valse)の別表記。フランス語でワルツのこと。
「バルス」その7
マニュエル・ヴァルス(Manuel Valls) :フランスの政治家。
ロシア、トルコ、スペイン、フランス…。世界にはたくさんの「バルス」が存在するようだ。
9月29日のバルス、いや天空の城ラピュタが待ち遠しい…!
ラピュタに関する世界のスポット記事はこちら
>> 「ラピュタっぽい」と噂!カンボジアのベンメリア遺跡に行ってきた
>> 今にも「バルス!」と聞こえてきそうなスロバキアのスピシュ城に行ってきた
世界新聞ニュース部
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