グアテマラの世界遺産の街、アンティグア。それはまるでゲームの世界…。廃墟を巡ると、冒険心がエラいことになります。
こんにちは。一番好きな呪文はギガテイン、覚えるならルーラを使いこなしたい旅人、カイです。
前回の記事で、贅沢すぎるマクドナルドがあると紹介した中米グアテマラの古都アンティグア。実はこの街、散策するにもとてもおもしろい廃墟だらけの街だったのです。
アンティグア・グアテマラ(Antigua Guatemala)は、グアテマラ・サカテペケス県の県都。1979年に世界遺産に登録された。参照:Wikipedia「アンティグア・グアテマラ」
アンティグアの街を歩いていると、突如としてルイナスと呼ばれる廃墟が姿を現します。
18世紀に起こった度重なる大地震で倒壊した教会や修道院が、倒壊したそのままの姿で保存されており、観光用に一般公開されていたりホテルやレストランに活用されていたりしています。
倒壊した教会はとても雰囲気があり、なにか魔法でもかかっているよう。
半日あれば見て回れる大きさのアンティグアですが、街歩きをしていて廃墟に行きあたらない方が難しいくらい、多くの朽ちた教会や古い修道院跡が点在していました。
廃墟を見て歩いていると、だんだんと自分がゲームのキャラクターに思えてくるから不思議。ゲームからそのまま飛び出てきたような廃墟のダンジョン感が旅人を異世界へと誘います…。
荘厳な教会の横には小さな入り口があり、廃墟へと通じています。廃墟の中はこのダンジョン感。敵キャラが出現してきそうです。
また、中央広場に面して建つカテドラルは見た目は普通の教会ですが、
裏に回ると人知れず入り口があり、古い教会跡に通じていました。天井がほぼ無くなっていてとても神秘的。
奥へ進むと、まるで古い魔術書のような雰囲気抜群の石板がありました。近くにいた地元の人に何が書いてあるのか尋ねてみたところ…
じもとのひと:なにがかいてあるか おれにもよめねえ
…とのことでした。不思議だ…。
石板の奥には地下へと伸びる階段が。まさに地下ダンジョンへの入り口!
恐る恐る階段を降りて行ったのですが、地下は暗くてカビ臭くとても怖かったです。ここで入り口が閉められて閉じ込められたらどうしよう…と変な妄想が広がって脇汗が半端なかったです。
このように街のいたるところに廃墟が点在し旅行者を楽しませてくれる街、アンティグア。数ある廃墟の中でわたしが一番お気に入りだったのは、街一番の大きさを誇るレコレクシオン修道院跡
どうです、このラスボス感。絶対に自分よりレベルの高い敵キャラが出てきそうですよね。
中は完全に朽ち果てていました。
見事な朽ち果てっぷりに、思わず「祇園生者の鐘の声…」と小声で唱えてしまいました。諸行無常感もすごかったです。
廃墟内部は広く、行き止まりや開かず扉などがたくさん。適当に歩いていると、割りと本格的に道に迷ってしまいます。
スペイン語で「危険」と書かれた扉もありました。中になにが入っているのかとても気になります。
もちろん実際には魔王も敵キャラも出てきませんが、自分が勇者となって戦うところを妄想するには十分なシチュエーションでした。
アンティグアの街中には、一目にはそれとわからない場所に朽ちた教会跡などが隠れている場合もあり、それらを探していくことも街歩きの楽しみの一つでした。
隠れ廃墟の中でも有名なものの一つが「ホテル・サント・ドミンゴ」。一見して、入り口は普通の高級ホテル。
おしゃれなエントランスを抜けると綺麗な庭園が広がりプールもありました。ここまでは普通のリゾートホテルです。
しかし、奥に進むと突如として古い噴水跡が現れ、その傍らにはお墓の跡が。しっかり故人も眠っておられました。
さらに奥には荘厳な教会があり、まさしくゲームのような異世界感を味あわせてくれます。白魔導師とか出てきそう。
祭壇の横には特殊アイテムのような鐘があり、この鐘の音を聞いたらなにか新しい呪文がゲットできそうな不思議な雰囲気が漂っていました。
この廃墟の片隅にもひっそりと地下へ降りる階段があり、地下の洞窟へと降りることができたのですが、中は薄暗く不気味な雰囲気で、さらにはかなり大胆に故人がお眠りになっていたので、びびって写真を撮ることができませんでした。
まだまだ修行が足りません。
このように敵キャラが出てきそうな廃墟があったり、隠れダンジョンがあったりと、なにかと冒険心をくすぐってくれるアンティグアの街並みですが、廃墟以外にもなんだかゲームっぽい光景がちらほら見受けられました。
街を一望できる丘は「十字架の丘」と呼ばれ、まさにゲームのオープニングのような雰囲気。
「新しい冒険が、はじまる」
…なんてキャッチコピーがつきそう。
街の西にあるマーケットを歩けば、いつしか魔界の入り口のような場所に迷い込んだり。(実際はブーケ屋さんが立ち並んだ一角)
武器が買えそうな鉄器具屋さんがあったり、
ゲーム好き妄想好きの筆者としては、景色を眺めながら街を歩いているだけでワックワクしてしまいました。
この記事で紹介した以外にもたくさんの廃墟があり、街を散策していたらまだ見つけていなかった廃墟を発見したなんてこともしばしば。多くの街を歩いてきましたが、こんなにも散策が楽しい街は他にないのでは…と思ってしまいます。
ゲームが好きな人だけでなく、ちょっと非現実の世界を味わってみたいという旅人もぜひ、中米グアテマラにあるゲームから飛び出してきたような街アンティグアを訪れてみてはいかがでしょうか。
以上、グアテマラよりカイでした。
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