マグマが見られる火山は世界中に存在しますが、中米グアテマラの古都アンティグアでも、火山ツアーが毎日開催されています。今回、噴火直後のみ参加できる「裏」の火山ツアーに参加してきました。
お久しぶりです!世界新聞インターン(期限切れ!?)のきづきです。写真はボリビアのウユニにて。
今回は中米グアテマラの都市アンティグアの南東25kmにある標高約2,500mのパカヤ火山に登ってきました。
「表」のツアー
「流れるマグマを見ることができる」ツアーで人気だったパカヤ火山。2010年に大きな噴火を起こして以来、マグマは見ることができなくなりました。「表」のツアーでは安全なルートを登山するのみです。
「裏」のツアー
しかし、噴火直後だと、追加料金を支払えば、流れるマグマを見ることができる「裏」のツアーに参加できるようです。そして、偶然にも僕がアンティグアに到着する一週間前にパカヤ火山が噴火したばかり!
パカヤ火山はこのあたり
14:00アンティグア出発でパカヤ火山の麓まで1時間30分程度の道のりのハズが、気がつけば15:30出発になっているのは中米クオリティー。気長に待ちましょう。
17:00には到着する予定だったのが、気がついたら18:00になっても着きません。イライライしたら負けです。
到着…待っていたのは…
18:15頃に火山の麓に到着しましたが、そこでバスの運転手に言われたのは…
一同驚きを隠せない様子でしたが、そのうちに欧米人が「Things like a cow?」(俺たちは牛かよ!)などと言いながら状況を飲み込んだようです。
そしてこの道、想像以上に揺れます。狭い道では、容赦なく木の枝や電線が私たちを襲ってきます。その度に前の人が注意を促してくれ、ウェーブみたいになるのは愉快。
ここで一旦トイレ休憩です。それぞれ一定の距離を保っているのは世界共通事項。女性陣もどこか見えないところまで行ったようです。
後続車とも合流し、さらに進みます。辺りも暗くなってきました。
与えられたのは一本の棒とヘッドライト
ようやく到着しました。1人1本、トレッキング用の棒が支給されます。
というのも、ここからは溶岩でゴツゴツとした不安定な道が続くため、棒がなければ体勢を崩して転んでしまうから。さらに周りには灯りになるようなものが一切ないため、足元が暗くて見えない状況です。
このような道を真っ暗の中30分ほど歩いて行くと…たまに温かい風を感じるように…おお?!見えてきました!
ようやくマグマを見ることができました!時計は20:00、6時間の長くて険しい道のりでした。
ちなみに山頂は強力な風が吹き続けていて、立っているのもやっとの状況。マグマの光で人が赤く照らされているのがわかります。
そんなこんなでアンティグアに帰ってきたのは24時を回っていました。
文・写真:きづき
きづき
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