タイを起点に東南アジアを周るというのは旅人にとって定番ルートですが、今回のビザラン禁止により、旅人も注意が必要になるかもしれません。
※写真はラオス-タイ間のラオスのイミグレ
情報が錯綜していたタイのビザラン問題ですが、2014年7月21日、在タイ日本国大使館から「(タイ政府が)ビザランに対する規制を厳格に適用する」という発表がありました。
ビザランとは?
“ビザ免除措置(日本人はタイに観光目的であれば、無査証(ビザなし)で入国(30日間の滞在許可)が認められる)を使い、出入国を繰り返し、事実上長期滞在を行う行為
参照:在タイ日本国大使館 外務省海外安全ホームページ
事実上のビザラン禁止
今回の発表は、2014年5月28日発表の「タイ入国に際してのご注意」から、さらに内容が具体化しており、8月12日以降は規制の範囲が空路にも及ぶとするなど、事実上のビザラン禁止と言えるでしょう。
“タイ政府が目的に合ったビザ(査証)を取得せず、ビザ免除措置を使い出入国を繰り返し、事実上長期滞在を行う者(所謂,ビザラン)に対する規制強化を決定した旨は、既に5月28日付の【大使館からのお知らせ(タイ入国に際してのご注意)】においてお知らせしました通りです。
タイ政府は、上記決定以降、これまでは本件に係る取り締まりについては、極めて悪質と判断されるケースを除き、警告乃至は目的に合ったビザの取得について注意を促すといった措置に留めていたものを、空路を含めて8月12日以降はビザランに対する規制を厳格に適用するとしています。
在タイ日本国大使館より引用(太字は編集部)
タイ〜ラオス国境にはメコン川が横たわる
で、どうなるの?
旅人にとってフォーカスすべきは、どの程度がビザランとして見なされるのかということです。5月28日発表の「タイ入国に際してのご注意」で言及されている「陸路国境にて出国同日に入国を試み、タイへの入国を拒否された」はNG(ビザランと見なされる)なのでしょう。では、例えば、下記のようなケースはどうなるのか?
ノービザでタイに入国して第三国に出国し、その後(数日経過して)タイに再入国する
これを「一度」行ってビザランと見なされるというのであれば、旅人にとって影響があると言えるでしょう(まぁ、ビザを取ればいいのですが)。何にせよ、ビザランの基準が明らかになっていないので、不安な人は現地で情報を集めるなり、大使館に確認したほうがよさそうです。
文:デスク
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