海外プリペイドカードはトラベラーズチェックの後継に最適

2016年にフランスへ海外旅行に行った際には、クレジットカード、海外プリペイドカードを持って行った編集部のLeeです。

海外旅行初心者の中には、どのようにしてお金を持って行ったり管理したりしようか、トラベラーズチェックと海外プリペイドカードで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

かつては、トラベラーズチェックがおすすめと断言できましたが、現在では海外プリペイドカードがおすすめです。

というのも、現在、日本国内でトラベラーズチェックを購入することができないからです。

この記事では、トラベラーズチェックと海外プリペイドカードを徹底比較するとともに、特におススメのキャッシュパスポートを紹介します。

キャッシュパスポートの詳細はこちら

※トラベラーズチェックは販売終了になりました

私が初めてフランスへ海外旅行に行ったのは、1997年のことでした。

その頃はお金の管理方法について自分で考えられずに、周囲の意見に流されるがまま、フランスフラン建てのトラベラーズチェックを購入しました。

自分の意見ではなかったものの、結局トラベラーズチェックは大活躍して、それ以降の海外旅行でも必携アイテムとなったのです。

しかし、2016年にユーロ建てのトラベラーズチェックを購入しようと、ゆうちょ銀行を訪れた際、「トラベラーズチェックは販売していない」と言われました。

実は、2014年3月31日をもって、日本国内でのトラベラーズチェック販売は終了していたのです。

トラベラーズチェック後継アイテムである海外プリペイドカードがおすすめ

トラベラーズチェックという頼れるお金の管理方法を失った私は、他のお金の管理方法を模索しました。

その結果候補に挙がったのは、「クレジットカード」「国際キャッシュカード」「海外プリペイドカード」でした。

結果として、クレジットカード2枚(VISA、マスター)、海外プリペイドカード1枚の合計3枚を、新たなお金の管理方法としたのです。

このうち、最も頻繁に利用したのが海外プリペイドカードでしたが、それは以下のような理由からです。

見た目がスマート

私は、貴重品を旅行用腹巻に入れて持ち歩いています。

トラベラーズチェックも例外ではありませんが、多額のトラベラーズチェックを持って歩くと分厚くなり、特に薄着の時期は服に響いてしまいます。

また、蒸れてしまうため、トラベラーズチェックを利用しようとすると、紙がふやけていることがよくありました。

一方の海外プリペイドカードは、どれだけ多額をチャージしても財布のカード入れにすっきり収納でき、非常にスマートです。

レートの良い時に外貨に両替できる

トラベラーズチェックで適用される為替レートは、購入時のレートが適用されます。

購入時点の為替レートが悪ければ、損をしてしまいますね。

一方、海外プリペイドカードは外貨両替時点の為替レートが適用されます。

一見、トラベラーズチェックと同じようですが、海外プリペイドカードの両替は、日本出国前はもちろん現地でも行えるため、よりレートの良い時に外貨に両替可能です。

私も、海外プリペイドカードの両替タイミングは、経済ニュースを見ながら真剣に行ないました。

国際ブランド搭載でショッピングもできる

トラベラーズチェックを利用するには、利用可能なお店で利用するか、銀行や両替所などで事前に換金してから利用する方法の二択です。

私がフランス旅行に行った際、トラベラーズチェックをそのまま利用できるお店は皆無でしたので、銀行や両替所、郵便局で換金してから利用していました。

しかし、日本と同様、海外の銀行は平日しか営業しておらず、営業時間も長くありません。

銀行窓口の人がしっかり昼休みをとる分、日本の銀行よりも時間が短いかもしれません。

両替所は大都市や観光都市にしかなく、地方の小さな街にはありません。

一方の海外プリペイドカードは、VISA、マスターカードなどがついているので、いつでも世界中でショッピングができます。

さらに、海外プリペイドカードは現地ATMを利用して現地通貨を引き出せるので、非常に便利です。

口座残高に気を使わなくてよい

トラベラーズチェックの代替候補である国際キャッシュカードは、「口座の残高=利用限度額」です。

もし、その口座が公共料金やクレジットカード料金の引き落としに使われているとしたら、注意しなければなりません。

国際キャッシュカードを使いすぎると公共料金の引き落としができず、公共料金の引き落とし額が多額だと国際キャッシュカードが利用できません。

一方の海外プリペイドカードは、口座とは関係ないので引き落としなどに気を使わず利用可能です。

トラベラーズチェック・海外プリペイドカード比較表

こうして、トラベラーズチェックの後継として海外プリペイドカードを選んだ私ですが、他の項目はトラベラーズチェックと比較してどうなのでしょうか。

両者の機能を表で比較してみました。

海外プリペイドカード

トラベラーズチェック

審査

なし

なし

再発行

有効期限

なし

なし

払い戻し

現地で使い切った際の追加

×

主な対応通貨

9通貨(キャッシュパスポートの場合)

6通貨(ゆうちょ銀行の場合)

ショッピングでの利用

クレジットカードと同様に利用可能

一部店舗のみで利用可能

利用方法

暗証番号入力、サイン

パスポート提示&目の前でサイン

現地の銀行ATMを使った現地通貨引き出し

×

紛失・盗難の際の利便性

スペアカードを引き続き利用可能

再発行まで利用不可

トラベラーズチェックのメリットは、海外プリペイドカードにも引き継がれている上に、トラベラーズチェックにはないメリットも追加されています。

初心者にはキャッシュパスポートがおすすめ

海外プリペイドカードは数あれど、私が特におススメするのが「キャッシュパスポート」です。

ここでは、トラベラーズチェックとの比較を交えながら、キャッシュパスポートをおススメする理由を紹介しましょう。

年齢制限・審査・緊張なし

トラベラーズチェックもキャッシュパスポートも、年齢制限や審査がないのは変わりありません。

違いがあるとすれば、緊張の度合いです笑。

私が初めてトラベラーズチェックを購入したのは、10万円分でした。

人生でそれだけの大金を持ったのは初めてですし、仕組みも当時はよく知らないトラベラーズチェックを購入するのですから、相当な緊張状態でした。

一方のキャッシュパスポートは、自宅に居ながら簡単にインターネットで申し込みができます。

精神的なストレスははるかに少なかったです。

欲しい通貨がすぐにチャージできる

初めてトラベラーズチェックを購入した1997年当時、フランスの通貨はフランスフランでした。

フランスフラン建てのトラベラーズチェックを購入しようにも、近所の銀行や郵便局には取り扱いがありませんでした。

結局、車で30分ほど行った郵便局で、トラベラーズチェックを購入しました。

別の時は、フランスフラン建てのトラベラーズチェックはあったものの、在庫があまりなく、2回に分けて購入しましたので、二度手間でした。

キャッシュパスポートは、9つの通貨をインターネット上でチャージすることができます。

もちろん、在庫切れなんてありません。

紛失・盗難でも安心

トラベラーズチェックは、不正利用の心配がないので確かに安心でした。

しかし、便利かというと疑問符が付きます。

トラベラーズチェックの紛失・盗難の際には再発行できますが、その間は当然、紛失したトラベラーズチェックを利用することはできません。

一方のキャッシュパスポートには、メインカード以外にスペアカードがあります。

万が一、メインカードが紛失・盗難の被害に遭っても、スペアカードがあれば現地通貨の引き出しはもちろん、ショッピングもできるため利便性は損なわれません。

もちろん、メインカードを利用停止すれば不正利用も防げるのです。

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海外旅行でトラベラーズチェックは必要なのか?

最初の頃は必要だと思っていてトラベラーズチェックを購入していたものの、トラベラーズチェック販売終了直前には、別のお金の管理方法にスイッチし始めていた編集部のLeeです。

昔から、「海外旅行に行くにはトラベラーズチェックが欠かせない」と言われてきました。

私もその言葉を信じて、フランスフラン建て、そしてユーロ建てのトラベラーズチェックを長年購入し続けてきました。

海外旅行を予定しており、トラベラーズチェックが必要か不要か、悩んでいる人も多いでしょう。

しかし、結論から申し上げて、トラベラーズチェックを購入する必要はありません、というよりも、トラベラーズチェックはもう購入できません。

この記事では、かつてトラベラーズチェックが海外旅行で必要だった理由を振り返るとともに、トラベラーズチェックの後継手段ともなっている「キャッシュパスポート」の紹介もします。

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※トラベラーズチェックは販売終了になりました

私は、1997年の初めての海外旅行以降、ずっとトラベラーズチェックを購入してきました。

私が主に行く海外旅行先はフランスですので、最初はフランスフランを、2001年以降は単一通貨「ユーロ」のトラベラーズチェックを購入し続けていました。

2016年、6年ぶりにフランスへの海外旅行に行く際に、「そうだ、トラベラーズチェックを買おう」と思い立ち、フランスフラン時代からお世話になっているゆうちょ銀行(郵政民営化以前は郵便局)に行った時のことです。

窓口の人に「トラベラーズチェックは取り扱っていません」と言われたのです。

他の銀行も訪れたのですが、どこもトラベラーズチェックは取り扱っていませんでした。

それもそのはず、2014年3月31日、アメックスが日本国内でのトラベラーズチェック販売を終了したのを最後に、日本国内でトラベラーズチェックは一切販売されていないのですから。

今後の海外旅行のお金の持ち方はキャッシュパスポートがおすすめ

トラベラーズチェックが販売を終了した現在、トラベラーズチェックに代わるお金の管理方法としては、「クレジットカード」「国際キャッシュカード」「海外プリペイドカード」があります。

この中で私がおすすめするのは海外プリペイドカード、特に「キャッシュパスポート」です。

9通貨をチャージ可能

トラベラーズチェックを9通貨用意しようと思ったら、ちょっとした札束並みの分厚さになります。

一方のキャッシュパスポートは、9通貨をカード1枚にまとめられます。

スマートで効率的な海外旅行にはぴったりですね。

年齢制限も審査もない

クレジットカードは、原則として18歳以上しか申し込めません。

18歳以上であれば誰でも持てるかというと、そうでもありません。

クレジットカードは「借金」であり、借金をするには身辺調査などの審査を行なう必要があります。

万が一審査落ちでもしようものなら、お金の管理方法としては使えません。

一方のキャッシュパスポートは、何歳でも申し込み可能ですし、審査もありません。

トラベラーズチェックと同様に、確実なお金の管理方法として使えます。

スペアカードの存在

キャッシュパスポートならではのメリットが、スペアカードの存在です。

トラベラーズチェックは、紛失・盗難の被害に遭っても再発行が可能ですが、申請の間は利用できません。

一方のキャッシュパスポートは、メインカードが紛失・盗難の被害に遭ってもスペアカードが無事ならば、メインカードを利用停止にする一方で、スペアカードで買い物や現地通貨の引き出しを続けられます。

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なぜトラベラーズチェックが必要だったのか

もはや過去の思い出となった感のあるトラベラーズチェックですが、なぜ海外旅行に必要だったのか、その理由を考察してみようと思います。

クレジットカードを使える場所が少なかった

まず考えられるのは、クレジットカードを使える場所が少なかった点です。

今でこそ、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなど、幅広い場所で利用可能なクレジットカードですが、私が初めて海外旅行に行った1997年当時は、フランス国内でもあまり使える場所がありませんでした。

当時のフランスは、まだまだ小切手が幅を利かせており、少額決済でも小切手を使うのが当たり前でした。

小切手を使うためには現地金融機関の口座を開設する必要がありますが、短期間の旅行者が小切手のために銀行口座を開設するのは、あまりに非効率的です。

しかしクレジットカードも満足に使える状況でないとなると、頼れるのは現金しかありません。

かといって、あまり多額の現金を持って行くのも不安なので、消去法でトラベラーズチェックとなったのです。

送金手段が乏しかった

海外旅行中、仮にお金が足りなくなっても、現地に送金できれば問題ありませんが、当時は送金手段に乏しく、手数料も時間もかかりました。

1997年当時、フランスフラン建てのトラベラーズチェックを購入したものの、不安を感じた私は、「郵便局から国際送金はできますか?」と尋ねました。

「国際送金はできますが、1週間くらいかかるかもしれません」と言われて、絶望しました。

日本の銀行が海外支店を出しており、海外支店からお金を引き出せればよかったのですが、当時はバブル崩壊で現地法人も続々と日本に引き揚げている状態でした。

日本の金融機関でフランスに支店を置いているところはなかった記憶があるので、送金も現実的ではありませんでした。

トラベラーズチェックが一番お得だった

そして、私がトラベラーズチェックを最も必要だと感じた理由、それはトラベラーズチェックが一番お得だったからです。

トラベラーズチェックの購入に適用されるレートは、「対顧客電信相場」というレートで、現金を直接両替するレートよりもお得でした。

2017年10月20日現在の対顧客電信相場(トラベラーズチェックに適用)と現金売レート(現金の両替レート)を比較してみましょう。

対顧客電信相場

現金売レート

アメリカドル

113.99

115.79

ユーロ

134.98

137.48

イギリスポンド

153.37

161.37

豪ドル

90.82

98.52

NZドル

82.91

89.61

カナダドル

92.27

99.27

シンガポールドル

84.15

89.15

香港ドル

14.90

16.90

私が頻繁に利用しているユーロは、1ユーロ当たり2円50銭ほどトラベラーズチェックの方がお得となっています。

加えて、トラベラーズチェックは換金場所によっては、手数料無料で換金できます。

私がフランスでアメックスのトラベラーズチェックを換金していたのは、現地の郵便局でした。

留学先の最寄りの郵便局が、手数料無料でトラベラーズチェックを交換してくれていました。

このように、工夫次第でトラベラーズチェックを使えば大幅に節約できたのです。

万が一の際の再発行が可能

現金を落としたら、海外ではまず戻ってきません。

しかし、トラベラーズチェックを万が一落としても、不正利用される心配はありません。

パスポートの提示とサインという二重チェックで、不正利用をとことん防ぎます。

加えて、トラベラーズチェックは再発行が可能ですので、万が一のお守りとして最適でした。

結論:トラベラーズチェックは必要ない

メリットも多かったトラベラーズチェックですが、今やトラベラーズチェックのメリットはキャッシュパスポートにもあります。

加えて、キャッシュパスポートにはトラベラーズチェックにないメリットもありますので、仮にトラベラーズチェックが販売を続けていたとしても、必要ないでしょう。

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トラベラーズチェックのデメリットまとめ

デメリットが多いのは承知の上で、お金の管理方法として長年トラベラーズチェックを愛用してきた編集部のLeeです。

トラベラーズチェックには、現金の両替と比較してレートが良い、万が一の時も安心などのメリットがあります。

しかし、メリット同じ数だけ、今思えばそれ以上にデメリットの方が多いかもしれません。

メリットとデメリットをしっかりと把握した上で、トラベラーズチェックの購入を検討している方もいるかもしれませんが、現在、日本国内でトラベラーズチェックを購入することはできません。

今回は、トラベラーズチェックのデメリットを紹介するとともに、そんなデメリットを克服した存在として注目の海外プリペイドカード「キャッシュパスポート」も紹介します。

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※トラベラーズチェックは販売終了になりました

2000年代以降、クレジットカードや国際キャッシュカード、海外プリペイドカードなど、トラベラーズチェックに代わるお金の管理手段が普及してきました。

それに伴い、アメックス以外のブランドや取扱店では、続々と日本国内でのトラベラーズチェックの販売を終了していました。

そして2014年3月31日、アメックスは日本国内でのトラベラーズチェック販売を終了しました。

最後の砦だったアメックスのトラベラーズチェック販売終了をもって、日本国内でのトラベラーズチェックを購入することはできなくなったのです。

代わりとしてはキャッシュパスポートがおすすめ

トラベラーズチェックの代わりとしておすすめするのが、海外プリペイドカード、とりわけ「キャッシュパスポート」です。

9通貨をチャージして使い勝手抜群

キャッシュパスポートは、1枚にアメリカドルやユーロ、日本円など9通貨をチャージできます。

キャッシュパスポートは見た目が、マスターカードのクレジットカードと変わりありません。

世界210以上の国と地域にあるマスターカード加盟店で、ショッピングで利用できるのはもちろんのこと、現地銀行ATMから現地通貨を引き出すこともできます。

トラベラーズチェックは(換金や利用できる店舗が少なくなる)地方都市での滞在や深夜・早朝・休日にはお金の心配をしなければならないデメリットがありましたが、キャッシュパスポートは24時間365日、お金の心配をすることはありません。

スペアカードでセキュリティと利便性も万全

キャッシュパスポートは、メインカードと合わせてスペアカードが発行されます。

メインカードはICチップや暗証番号で、スキミングや第三者の不正利用を防げます。

万が一メインカードが紛失・盗難の被害に遭っても、利用停止手続きをすれば不正利用はされません。

トラベラーズチェックには再発行の間は利用できないデメリットがありますが、キャッシュパスポートはスペアカードを使ってショッピングや現地通貨の引き出しを続けられます。

誰でも持てる

トラベラーズチェックの購入・換金に関しては、特に制限がありません。

誰でも購入でき、審査もありません。

キャッシュパスポートも同様で、発行に際して年齢制限もありませんし、審査も不要です。

中学生や高校生の海外旅行や海外研修にも、本人名義のキャッシュパスポートを持たせられます。

トラベラーズチェックのデメリット1
使い勝手がよくない

トラベラーズチェックのデメリット、それは何といっても使い勝手がよくないことでしょう。

そのままショッピングに利用できる店舗は限られている

トラベラーズチェックは、換金して使うだけでなく、そのままショッピングに利用できると銘打たれていました。

しかし、私の実感から判断すると、決してそんなことはありません。

私が頻繁に海外旅行に行くのは、主にフランスです。

フランスは実は小切手社会としても有名で、ちょっとした買い物でも、富裕層のみならず一般庶民が小切手を利用しています。

そんな小切手社会のフランスに旅行に行って、「レストランやショップでトラベラーズチェックを利用できるか」と尋ねたところ、ことごとく「利用できない」「換金してくれ」と言われてしまいました。

換金できる場所も限られている

そんなわけで、私がトラベラーズチェックを利用する際には、換金してから現金払いをしていました。

しかし最近では、その換金できる場所も限られているとのことです。

かつては、フランスフラン建てやユーロ建てのトラベラーズチェックを、フランスの銀行に持ち込んで換金をしていました。

しかし数年前、フランス旅行に行っていつもの銀行で換金しようとしたところ、「換金できない」と言われてしまいました。

旅行好きの友人に聞いたところ、「自分はVISAブランドのトラベラーズチェックを持って行ったが、さらに換金できる場所が少ない」と嘆いていました。

私が持って行ったトラベラーズチェックのブランドは「アメックス」で、他のブランドよりもまだ換金に応じてくれる可能性が高いようです。

さらに、数年前に使い残したトラベラーズチェックをゆうちょ銀行で日本円現金に換金しようとしたところ、そこでも「換金できない」と言われてしまいました。

聞くと、ゆうちょ銀行では2016年にトラベラーズチェックの換金を終了していたとのことです。

今後は、国内でも海外でも、トラベラーズチェックの換金はしにくくなるでしょう。

購入や換金の場所も限られている

トラベラーズチェックの購入や換金は、基本的に対面式で行われるため、購入や換金の時間や場所が限られることもデメリットです。

銀行の窓口でトラベラーズチェックの購入や換金をするときは、平日9時~15時に足を運ばないといけません。

両替所は銀行の窓口よりも営業時間が長く、土日祝日も営業しているケースが多いのですが、大都市や主要観光地にしかありません。

中小の地方都市の場合、トラベラーズチェックの購入や換金を両替所でするのは、非常に難しいでしょう。

最も手っ取り早いのは、空港にある銀行や両替所の出張所です。

しかし、同様に考えている人は多いようで、出発便や到着便が重なる時間帯には、空港にある銀行や両替所の出張所には長蛇の列ができています。

「出発の飛行機まで時間がない」「すぐに観光に行きたい」という人にとっては、リスクをはらむ場所です。

トラベラーズチェックのデメリット2
手続きが面倒

また、トラベラーズチェックはいろいろと手続きが面倒なのも、デメリットかもしれません。

購入時にサインをする必要がある

私は、ゆうちょ銀行でフランスフランやユーロのトラベラーズチェックを購入していました。

購入の際には、全てのトラベラーズチェックにサインをしなければなりません。

これは、「ホルダーズサイン」と呼ばれるもので、所有者を証明するサインです。

全部で50枚くらいのトラベラーズチェックがあったので、大変でした。

サインはパスポートと同じが望ましいのですが、当時の僕のパスポートのサインが書きなれない筆記体でした。

1枚書き終えるのに20秒弱かかり、全て書き終えるまでに数十分かかりました。

換金時にはパスポート提示&サイン

実際に現地でトラベラーズチェックを換金する際にも、サインをしなければなりません。

このサインを「カウンターサイン」と呼び、ホルダーズサインと一致していれば換金されます。

換金時のサインの際には、パスポートの提示を求められ、2つのサインがパスポートのサインと一致しているかを確認されました。

旅行中、パスポートは旅行用腹巻の中に隠しているのですが、それを目の前でまさぐりながら出す光景は、異様に映ったでしょう。

「パスポートはここに隠していますよ」とアピールするようなもので、かえって不安になりました。

トラベラーズチェックを通販で購入する方法

最近では、インターネット通販で旅行関連のすべてのアイテムを揃えている、編集部のLeeです。

私が初めてフランスに海外旅行に行った1997年当時、海外航空券や海外ホテルを予約するのにも、最寄りの旅行代理店にまで足を運んで手続きをしたものです。

ところが現在は、海外航空券は航空会社の公式サイト、海外ホテルはホテル予約サイトから簡単に、しかもお安く購入することができます。

かつて、トラベラーズチェックも通販で購入することができました。

家の近所に、フランスフランのトラベラーズチェックを取り扱っている銀行がなかったため、車で1時間ほどかかる郵便局まで行っていましたが、当時、トラベラーズチェックも通販で購入することができるのを知っていれば、私も利用していたでしょう。

海外旅行に初めて行く人は、簡単に手続きができそうな通販でトラベラーズチェックを購入しようと考えるかもしれませんが、現在は通販を含めてトラベラーズチェックを購入することができません。

今回は、かつて可能だったトラベラーズチェックを通販で購入する方法を振り返るとともに、トラベラーズチェックの代わりとなるであろう「キャッシュパスポート」を紹介します。

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※現在トラベラーズチェックは通販含め購入できません

様々なトラベラーズチェックが販売されていたが…

かつてトラベラーズチェックには、様々ありました。

トラベラーズチェックのブランドは、おなじみのアメックスだけでなく、VISA、マスター(トーマスクック)、さらには発行元のオリジナルブランドもありました。

また、トラベラーズチェックの発行元も、アメックスや銀行、旅行代理店などがありました。

さらに、トラベラーズチェックで購入可能な通貨も、アメリカドルやユーロはもちろん、日本円やイギリスポンド、オーストラリアドルや人民元までありました。

そして、購入方法は通販を始め、銀行や郵便局、旅行代理店の窓口などで販売されていたのです。

2014年3月31日をもって国内でのトラベラーズチェック販売終了

しかし、クレジットカードや海外プリペイドカード、国際キャッシュカードなど、トラベラーズチェックの代わりとなるようなツールが続々と登場して、トラベラーズチェックの販売は徐々に縮小していきました。

そして、2014年3月31日、トラベラーズチェック大手のアメックスが、日本国内でのトラベラーズチェック販売を終了したのを最後に、通販を含む日本国内でトラベラーズチェックを購入することができなくなりました。

代わりとしてはキャッシュパスポートがおすすめ

トラベラーズチェックの代わりとしては、海外プリペイドカードの「キャッシュパスポート」がおすすめです。

年齢制限も審査もなし

トラベラーズチェックもキャッシュパスポートも、購入や契約に関して、年齢制限や審査がありません。

クレジットカードには18歳以上という年齢制限があり、審査も欠かせないのと比べると、中高生や審査に不安のある人には大きなアドバンテージです。

9通貨をスピーディーにチャージ

トラベラーズチェックの通販では、購入してから届くまでに最低でも1日はかかっていました。

しかし、キャッシュパスポートならばスマホなどから9通貨をチャージ可能で、チャージは即座に反映されますので、急に外貨がほしい時にすぐに対応できます。

スペアカードで万が一の時も安心

キャッシュパスポートにはスペアカードがついています。

本カードが万が一なくなっても、スペアカードがあれば買い物や通貨引き出しを続けられます。

一方、トラベラーズチェックも紛失・盗難の際には再発行ができますが、手続きに時間がかかってしまいます。

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トラベラーズチェックを通販で購入する方法1
店舗から通販

※現在、通販含め国内でトラベラーズチェックを購入することはできません

トラベラーズチェックを通販で購入する方法、まずは店舗との直接取引です。

店舗が持っているトラベラーズチェックを、インターネットや電話、FAXなどで注文し、在庫があれば宅配してもらえます。

トラベレックスの通販

外貨両替専門店「トラベレックス」では、窓口以外にトラベラーズチェックの宅配サービスも行なっています。

受取先は、自宅や勤め先、トラベレックス店舗など様々な場所で可能です。

支払方法は、代金引換のほか、銀行振込もあります。

セシールの通販

カタログ通販で有名な「セシール」も、実はトラベラーズチェックの通販を行なっています。

インターネットで注文を行ない、支払は銀行振込です。

通常トラベラーズチェックの発行手数料は1%が相場ですが、セシールでは0.5%~0.7%と安いのが特徴です。

JTBの通販

旅行代理店のJTBでも、トラベラーズチェックの宅配サービスを行なっています。

インターネットから申し込みます。

JTBカード会員は、アメリカドルとユーロのトラベラーズチェックの発行手数料が無料(通常は1%)です。

トラベラーズチェックを通販で購入する方法2
マネーポート

トラベラーズチェックを通販で購入する方法、次はマネーポートを使って購入することです。

大手銀行から地方銀行、信用金庫まで、様々な金融機関でトラベラーズチェックをマネーポート経由で通販しています。

銀行が注文や宅配のシステムを、自前で構築するのは簡単でありません。

そこで、多くの銀行では「マネーポート」を利用しています。

マネーポートとは

マネーポートとは、1865年に香港で創設された香港上海銀行(HSBC)の東京支店が行なっている、外貨宅配サービスです。

香港上海銀行と提携関係を結んで、日本国内の銀行はマネーポートを導入しています。

三井住友銀行の場合、トラベラーズチェックをインターネットや電話で注文をすると、銀行営業日14時までの申込であれば当日発送してくれます。

支払は、配達時に宅配業者に日本円の現金で支払う代金引換です。

余ったトラベラーズチェックも、宅配で買い取ってもらえます。

マネーポートのメリット

多くの銀行でマネーポートを採用していることが、メリットです。

お住まいのエリアの銀行でも、マネーポートを採用している可能性が高いです。

発送先も、自宅や勤務先が選択でき、配達時間帯も大まかに選べますので、受け取りやすい場所を指定できます。

マネーポートのデメリット

マネーポート経由では、アメックスのトラベラーズチェックのみ購入可能です。

それ以外のVISAやマスターのトラベラーズチェックは購入できません。

私はアメックス派でしたが、マスター(トーマスクック)派の人にとっては残念かもしれません。

トラベラーズチェックを通販で購入する時の注意点

トラベラーズチェックを通販で購入する際には、以下の点に注意しましょう。

日本円現金が必要

トラベラーズチェックの通販の支払方法は、どちらかといえば代金引換が主流です。

当然、高額の日本円現金を用意していなければなりませんので、事前に準備しておきましょう。

バラ売りは基本的にない

また、トラベラーズチェックは通販では基本的にパック売りのみなのも注意です。

マネーポートの場合、アメリカドルは300ドルで1パック、ユーロは250ユーロで1パックですので、購入したトラベラーズチェックを大幅に余らせてしまう可能性があります。

私もかつて海外旅行にトラベラーズチェックを持って行きましたが、クレジットカードの利用が多かったので、多くを余らせていました。

トラベラーズチェックを換金する際のレートは購入時のレートより悪いので、結構損をしていました。

トラベラーズチェックのブランドは選べないことが多い

通販では、トラベラーズチェックのブランドまで選べることは皆無です。

マネーポートはアメックスのみ、JTBはマスターのみですので注意しましょう。

諸費用がかかる

トラベラーズチェックの通販を利用すると、発行手数料以外に送料がかかります。

ちなみに、マネーポートでは多くのパック数を購入すると無料、セシールは完全無料です。

代金引換を利用する際には代引き手数料、銀行振込の場合は振込手数料も利用者負担となります。

トラベラーズチェックの作り方まとめ

初めてトラベラーズチェックを作った際には、とても緊張したことを今でも鮮明に覚えている編集部のLeeです。

初めてトラベラーズチェックを購入する際、私は郵便局で購入しました。

普段はあまり緊張しない性格なのですが、10万円近い購入金額、しかもトラベラーズチェックという未知の商品を買うということで、大量の汗をかいてしまいました。

かつての私のような海外旅行初心者の方も「トラベラーズチェックを購入する際にやっぱり緊張するのでは」と考えるかもしれませんが、そんな心配はいりません。

なぜならば、現在ではトラベラーズチェックを購入することができないからです。

今回は、かつては可能だったトラベラーズチェックの作り方を振り返るとともに、トラベラーズチェックの後継アイテム・キャッシュパスポートのおすすめポイントも紹介しましょう。

キャッシュパスポートの詳細はこちら

※現在トラベラーズチェックを新しく作ることはできません

僕が数年間海外旅行に行っていなかった間、トラベラーズチェックを取り巻く状況は大きく変化していました。

2014年に久しぶりに海外旅行に行こうと、ゆうちょ銀行でユーロ建てのトラベラーズチェックを購入しようとしたところ、窓口の人に「トラベラーズチェックの販売はしていません」と言われてしまいました。

ゆうちょ銀行ではアメックスのトラベラーズチェックを取り扱っていましたが、そのアメックスが2014年3月31日に日本国内でのトラベラーズチェック販売を終了したのを最後に、トラベラーズチェックを日本国内で販売している場所はありません。

さらに、2016年にはゆうちょ銀行でアメックスのトラベラーズチェックの換金まで終了してしまったのです。

私は幸いなことに、購入済みのトラベラーズチェックはありませんが、日本国内でのトラベラーズチェックの換金場所は減る一方です。

代わりとしてはキャッシュパスポートがおすすめ

トラベラーズチェックの代わりとしては、キャッシュパスポートがおすすめです。

年齢制限も審査もない

新しく何かを始めるときは、何事においても緊張します。

それが大金の動くことであればなおさらです。

トラベラーズチェックを購入する際には、多額の現金を持って行く必要があり、それだけでも緊張しました。

加えて、「小切手(トラベラーズチェック)の購入」という普段では行わないことをしているので、緊張は倍加します。

しかし、キャッシュパスポートは発行に際して年齢制限がなく、審査もありません。

クレジットカードの審査ではいつもドキドキする私も、審査がなければ緊張しません。

いつでもどこでも9通貨をチャージできる

トラベラーズチェックは、店舗によって取扱通貨の数にばらつきがありました。

最寄りの郵便局でも、フランスフランのトラベラーズチェックの取扱はしていませんでした。

一方、キャッシュパスポートならば、深夜でも早朝でも、外出先でも自宅でも、9つの通貨を確実にチャージできます。

トラベラーズチェックのように、取扱店舗まで車を飛ばす必要もありません。

スペアカードで安心

私は以前、トラベラーズチェックの購入契約書をごみ箱に捨ててしまいました。

トラベラーズチェックは、紛失・盗難の被害に遭っても再発行が可能ですが、購入契約書がないと再発行できません。

幸い、トラベラーズチェックの紛失・盗難の被害はありませんでしたが、ぞっとします。

一方のキャッシュパスポートは、万が一メインカードが紛失・盗難の被害に遭っても、スペアカードがあれば安心してショッピングや現地通貨の引き出しができます。

もちろん、メインカードの利用停止もできます。

キャッシュパスポート公式サイトはこちら

トラベラーズチェックの作り方1
どこで作れる?

※現在、国内でトラベラーズチェックを作ることはできません。

トラベラーズチェックの作り方を振り返るのにまず重要なのは、「どこで作れるか」です。

そこでここでは、トラベラーズチェックを作れる主な場所をリストにしました。

場所

購入可能なブランド

購入可能な方法

三井住友銀行

VISA、マスター 店舗
外貨両替コーナー
空港出張所

みずほ銀行

マスター(トーマスクック) 店舗
空港出張所
外貨両替ショップ

三菱東京UFJ銀行

アメックス 店舗
外貨自動両替機
外貨両替ショップ
空港出張所
テレフォンバンキングFAX

ゆうちょ銀行

アメックス 店舗
空港出張所

北洋銀行

VISA、マスター 店舗
空港出張所

七十七銀行

VISA、アメックス 店舗
宅配

千葉銀行

アメックス 店舗
空港出張所
外貨両替ショップ
宅配
テレフォンバンキング

愛知銀行

VISA、マスター、アメックス 窓口
宅配

近畿大阪銀行

アメックス 宅配

広島銀行

アメックス 店舗
テレフォンバンキング
宅配

高知銀行

VISA、マスター、アメックス 店舗
宅配

福岡中央銀行

アメックス 店舗
宅配

沖縄銀行

アメックス 店舗
宅配

トラベレックス

VISA、マスター 店舗
空港内出張所

JTB

マスター 店舗
宅配

セシール

アメックス 宅配

トラベラーズチェックの作り方2
購入の仕方

購入可能な場所が分かったら、次は購入の仕方です。

購入可能な方法別に、簡単に流れを説明しましょう。

店舗でのトラベラーズチェックの作り方

まずは、店舗の窓口に行って、購入するトラベラーズチェックの通貨と金額を伝えます。

トラベレックスでは口頭でもOKですが、多くの銀行では書類を書かなければなりません。

そうすると、希望のトラベラーズチェックが出てきますので、代金を支払って購入します。

購入したトラベラーズチェックには、その場でサインをした方が無難です。

宅配でのトラベラーズチェックの作り方

多くの銀行では、香港上海銀行の外貨宅配サービス「マネーポート」を利用しています。

申込方法は銀行によって異なりますが、電話が主流で、FAXやインターネットに対応している銀行も時折見かけます。

注文したらトラベラーズチェックが宅配されてきますので、しっかりと受け取りましょう。

支払方法ですが、代金引換が主流となっており、まれに口座引落での決済があります。

自動両替機でのトラベラーズチェックの作り方

外貨自動両替機では、外貨紙幣への両替がメインですが、トラベラーズチェックを購入できる機械もあります。

まず、希望の通貨と金額を選択します。

次に、日本円の紙幣を投入するだけで、トラベラーズチェックが出てきます。

お釣りを忘れずに受け取りましょう。

トラベラーズチェックの作り方3
購入にあたっての注意点

営業時間に注意

特に銀行の窓口は、平日9時~15時しか営業していません。

そんな時間に来店できないという人は、外貨両替ショップや空港出張所、宅配や自動両替機を利用しましょう。

取扱通貨・ブランドを確認

店舗によって、トラベラーズチェックで取り扱っている通貨は異なります。

利用客の多い店舗、大きな店舗では多くの通貨を取り揃えていますが、それ以外の店舗ではアメリカドルのみという店舗も少なくありません。

取り寄せとなると時間がかかります。

また、店舗によって、取り扱うトラベラーズチェックのブランドが異なります。

私はアメックス派でしたので、取扱のあるゆうちょ銀行でいつもトラベラーズチェックを購入していました。

宅配には送料がかかる

トラベラーズチェックを購入する際には、通常、発行手数料として1%程度を支払うだけで購入できます。

しかし、購入したトラベラーズチェックを宅配で送ってもらうとなると、別途200円以上の送料がかかります。

購入契約書は大切に保管しよう

トラベラーズチェックを購入すると、購入契約書が付いてきます。

レシートをすぐに捨ててしまう癖のある私は、この購入契約書も一度ゴミ箱に入れてしまいました。

しかし、友人に「捨てちゃダメ」と言われて慌ててゴミ箱から救出した記憶があります。

この購入契約書は、トラベラーズチェックの再発行に必要な書類なので、大切に持っておきましょう。

UFJ銀行でのトラベラーズチェックの購入方法まとめ

現在、三菱東京UFJ銀行の口座を利用している編集部のLeeです。

UFJ銀行では、かつてトラベラーズチェックを購入できたため、特に海外旅行が初めての方は、現在でもトラベラーズチェックをUFJ銀行で購入しようと考えている人がいるかもしれません。

しかし、現在UFJ銀行でトラベラーズチェックを購入することはできません。

今回は、かつてUFJ銀行が行なっていたトラベラーズチェックのサービスを振り返るとともに、新たなお金の管理方法としておすすめのキャッシュパスポートも紹介します。

キャッシュパスポートの詳細はこちら

※現在UFJ銀行でトラベラーズチェックを購入することはできません

かつて私も、UFJ銀行ではありませんでしたが、別の銀行でトラベラーズチェックを購入したことがありました。

銀行ということで、信頼もあって安心だった記憶があります。

家の近所には、フランスフラン(当時)建てのトラベラーズチェックを取り扱っている銀行が多くありませんでしたが、少し街の方に足を延ばせば、多くのブランド、多くの通貨建てのトラベラーズチェックを購入できました。

しかし現在、UFJ銀行を含めて、全ての銀行においてトラベラーズチェックを購入することはできません。

UFJ銀行が取り扱っていたのは、アメックスのトラベラーズチェックでしたが、そのアメックスが、2014年3月31日をもって日本国内でのトラベラーズチェックの販売を終了したからです。

購入はできないものの、すでに購入済みのトラベラーズチェックに関しては、有効期限がありませんので、引き続き利用や換金ができます。

ただし、利用や換金が可能な店舗や銀行は、減少の一途をたどっていますので、トラベラーズチェックを持っている方は、早めに利用するか換金をしましょう。

代わりとしてはキャッシュパスポートがおすすめ

トラベラーズチェックがお金の管理方法として使えなくなった今、それに代わるお金の管理方法として考えられるのは、「クレジットカード」「国際キャッシュカード」「海外プリペイドカード」の3つでしょう。

その中で、私が特におススメするのが海外プリペイドカード、特に「キャッシュパスポート」です。

9つの通貨を常に両替可能

キャッシュパスポートをおススメする第1の理由、それは9つの通貨を常に両替可能な点です。

キャッシュパスポートは、以下の9つの通貨を常に両替可能としています。

・アメリカドル
・ユーロ
・イギリスポンド
・オーストラリアドル
・ニュージーランドドル
・カナダドル
・シンガポールドル
・香港ドル
・日本円

私が頻繁に行く旅行先はヨーロッパですので、関係してくるのはユーロとイギリスポンドです。

以前、フランスとイギリスの周遊をした時、ユーロとイギリスポンドのトラベラーズチェックを購入しようとしました。

ユーロのトラベラーズチェックは比較的多くの銀行で取り扱いがあるのですが、イギリスポンドのトラベラーズチェックは、なかなかありませんでした。

イギリスでの滞在予定期間もさほど長くないことから、結局イギリスポンドのトラベラーズチェックはあきらめて、現金で持って行ったことがあります。

一方、キャッシュパスポートならば、ユーロやイギリスポンドはもちろん、シンガポールドルや香港ドルも、在庫がないなんてことはありません。

しかも、トラベラーズチェックは銀行が営業していない時間に購入できませんが、キャッシュパスポートならば24時間365日いつでも、自分の好きなタイミングでチャージできます。

失くしてもスペアカードで安心

トラベラーズチェックがお金の管理方法として優秀だったのは、不正利用がしにくく、紛失・盗難の際の再発行も可能だった点です。

トラベラーズチェックを現地で利用・換金する際には、事前に行ったサインと同じサインを、お店のスタッフの目の前で行わないといけません。

しかもその際には、パスポートの提示も求められました。

私は、外国人にサインをまねられないように、筆記体ではなく漢字のサインをしました。

何枚ものトラベラーズチェックを換金するときでも、全てその場で1枚ずつサインをしなければなりません。

かなり面倒でしたが、それと引き換えに不正利用がほぼできない環境が生まれていたのです。

また万が一、トラベラーズチェックが紛失・盗難の被害に遭っても、トラベラーズチェックは再発行可能でした。

一方のキャッシュパスポートも、セキュリティでは負けていません。

ICチップと暗証番号で、スキミングや不正利用を防いでいます。

そして、キャッシュパスポートがトラベラーズチェックより優れている点は、紛失・盗難の際の利便性です。

トラベラーズチェックを再発行してもらっている間、当然再発行してもらっているトラベラーズチェックは利用できません。

それと比べてキャッシュパスポートには、メインカードとは別にスペアカードが発行されます。

メインカードが紛失・盗難の被害に遭っても、スペアカードがあれば引き続きショッピングや現地通貨の引き出しが可能です。

年齢制限・審査がない

そして、年齢制限や審査がないのも、キャッシュパスポートの大きなメリットです。

トラベラーズチェックを購入する際、特に年齢制限はありませんでした。

私が初めてトラベラーズチェックを購入したのは19歳の時でしたが、それでも問題なく購入できました。

キャッシュパスポートも年齢制限はありませんので、当時の私より年齢の低い中学生や高校生でも、持つことができます。

また、以前、海外旅行1か月前くらいに、新規でクレジットカードを申し込みました。

いわゆる「銀行系」のクレジットカードで、審査難易度はかなり高かったのですが、案の定、審査落ちしてしまいました。

本当はクレジットカードの2枚持ちをしたかったのですが、これによって1枚のみで海外旅行に行くという、不安な旅立ちとなってしまったのです。

クレジットカードと異なり、キャッシュパスポートは借金をするわけではないので、審査がありません。

申し込めば確実に、お金の管理方法として使えます。

キャッシュパスポート公式サイトはこちら

UFJ銀行のトラベラーズチェックの概要表

※現在、UFJ銀行含め国内でトラベラーズチェックを購入することはできません。

ここでは、UFJ銀行におけるトラベラーズチェックの概要を表にしてまとめました。

購入可能な通貨

7通貨

ブランド

アメックス

ばら売り

可能

発行手数料

1

購入可能な場所

外貨取扱支店
外貨自動両替機
外貨両替ショップ
空港出張所
テレフォンバンキング
FAX

UFJ銀行でのトラベラーズチェック購入方法

UFJ銀行でのトラベラーズチェックの購入方法は、さほど難しくありません。

購入通貨と購入金額を伝えて現金を支払えば、トラベラーズチェックを購入できます。

ただし、外貨自動両替機はUFJ銀行のキャッシュカードを持っていないと利用できません。

外貨自動両替機を利用した際の代金支払いは、銀行口座から自動で引き落とされます。

UFJ銀行でトラベラーズチェックを購入する時の注意点

営業時間に注意

UFJ銀行の窓口の営業時間は、他の銀行と同様に、平日9時~15時です。

それ以外の時間は、窓口が閉まってしまうためトラベラーズチェックの購入ができません。

外貨自動両替機や空港出張所はそれよりも長く営業しており、外貨両替ショップも平日19時半まで、土日祝日も営業している店舗があります。

購入可能なブランドはアメックスのみ

UFJ銀行で購入可能なトラベラーズチェックのブランドは、アメックスのみです。

イギリスはトーマスクックの本拠地なため、トーマスクックのトラベラーズチェック(マスターカードブランド)の通用率が高いですが、UFJ銀行では購入できません。

宅配は行っていない

UFJ銀行では、テレフォンバンキングやFAXといった方法でも購入の受付をしています。

普通でしたら、注文を受けたら宅配してくれると考えてしまいますが、UFJ銀行にはそのようなサービスがありません。

テレフォンバンキングやFAXは、あくまでも購入予約だけであり、実際に購入するのは空港にあるUFJ銀行の出張所のみです。

しかも、3日前までに申し込まないといけません。

トラベラーズチェックの銀行での購入方法まとめ

初めての海外旅行でフランスフランのトラベラーズチェックを購入しようと、地元の地方銀行に足を運んだものの、取り扱っていないと言われて困ってしまった編集部のLeeです。

お金の取扱ならば銀行が専門ですが、トラベラーズチェックも購入できました。

それならばと、現在でも銀行でトラベラーズチェックを購入しようと考えている人もいるでしょうが、現在は銀行を含めてトラベラーズチェックを購入できません。

今回は、トラベラーズチェックの代わりとしてキャッシュパスポートを紹介します。

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※現在トラベラーズチェックを購入できる銀行はありません

かつてトラベラーズチェックは、郵便局や銀行、両替所や旅行代理店、さらには通信販売で購入できました。

私も、郵便局(ゆうちょ銀行)でアメックスのトラベラーズチェックをよく購入したものです。

初めて海外(フランス)に行った1997年当時、フランスフランのトラベラーズチェックを取り扱っている金融機関が、近くにありませんでした。

唯一あったのが、車で30分ほどのところにある郵便局です。

そこまで車を飛ばして、現金とパスポートを大事に抱えて、フランスフラン建てのトラベラーズチェックを購入しました。

ユーロが誕生してからは、近隣の銀行でもユーロのトラベラーズチェックを取り扱うようになりましたが、通い慣れたゆうちょ銀行についつい足が向いしてしまうものです。

しかし、徐々にトラベラーズチェックを購入できる銀行は少なくなっていきました。

そして2014年3月31日、ゆうちょ銀行やその他の銀行などで取り扱っていたアメックスのトラベラーズチェックが日本国内での販売を休止したのを最後に、トラベラーズチェックを銀行で購入することはできなくなったのです。

代わりとしてはキャッシュパスポートがおすすめ

トラベラーズチェックが購入できなくなった今、お金の管理方法はいくつかありますが、私がおすすめするのは海外プリペイドカードの「キャッシュパスポート」です。

9通貨をチャージできる

キャッシュパスポートは、カード1枚に日本円、アメリカドル、ユーロなど9通貨をチャージできます。

チャージした通貨が利用できる国であれば問題なく使えるのはもちろんですが、チャージした通貨が使えない国に行ったり、チャージした通貨の残高が足りなかったりする場合でも、心配いりません。

キャッシュパスポートでは、チャージ済みの他の通貨から自動的に両替してくれるので、世界中でショッピングや通貨引き出しが可能なのです(為替手数料4%がかかる)。

私は以前、フランスフランとイギリスポンドのトラベラーズチェックを合計で5万円分購入しましたが、厚さが500万円の札束くらいになっていました。

トラベラーズチェックを9通貨持とうとすれば、相当な分厚さになってしまいますね。

年齢制限も審査もないので、お子さんにも安心

トラベラーズチェックを購入するのに、年齢制限や審査は特にありません。

これが、トラベラーズチェックがお金の管理方法として長らく君臨してきた理由の一つですが、キャッシュパスポートも同様です。

他の海外プリペイドカードの場合、審査はないものの年齢制限があります。

しかし、キャッシュパスポートには年齢制限すらありません。

ですので、海外留学に行ったり海外に修学旅行に行ったりする中学生や高校生のお子さんにも、親御さんは安心して持たせられます。

スペアカードで万が一の時も安心

タイヤや鍵だけではなく、何事もスペアがあれば安心です。

しかし、トラベラーズチェックにはスペアはありません。

トラベラーズチェックが紛失・盗難の被害に遭った場合、購入契約書と未使用分のトラベラーズチェック番号さえあれば、再発行は可能ですが、スペアがないため再発行まで待たなければなりません。

キャッシュパスポートには、メインカード以外にスペアカードが発行されます。

メインカードが紛失・盗難の被害に遭って利用停止措置を取っても、スペアカードでショッピングや現地通貨引き出しを続けられます。

キャッシュパスポート公式サイトはこちら

主要トラベラーズチェック購入可能銀行リスト

※現在、銀行含め国内でトラベラーズチェックを購入することはできません。

かつてはどんな銀行でどのようなトラベラーズチェックを購入できたのでしょうか。

以下の表でまとめてみました。

アメックス

VISA

マスター

三菱東京UFJ銀行

×

三井住友銀行

×

みずほ銀行

×

×

ゆうちょ銀行

×

埼玉りそな銀行

×

×

北洋銀行

×

千葉銀行

×

×

静岡銀行

×

愛知銀行

近畿大阪銀行

×

×

広島銀行

×

×

高知銀行

福岡中央銀行

×

×

沖縄銀行

×

×

香港上海銀行

×

×

○→多くの通貨(4通貨以上)を購入可能
△→一部通貨(1~3通貨)を購入可能
×→購入不可

見てみると、アメックスが多くの銀行で購入可能でした。

これは、アメックスのトラベラーズチェックは基本的にアメックスが販売しており、銀行は販売を委託されていたのと関係しています。

発行コストを抑えられ、しかも信頼の高いアメックスのトラベラーズチェックは、特に地方銀行で多く取り扱われていたのです。

銀行でのトラベラーズチェック購入方法

では、銀行でトラベラーズチェックはどのように購入できたのか、広島銀行を例に見てみましょう。

購入できる場所は、以下の通りです。

・外貨両替を取り扱っている店舗(広島市内ではほとんどの支店が該当)
・本店営業部の外貨両替機
・ストアバンク(スーパー内にある数カ所の出張所)
・テレフォンバンキング

在庫があればその場で現金を支払い、購入できますが、購入の際に手数料1%がかかります。

トラベラーズチェック購入の際、特に必要な書類はありません。

私はゆうちょ銀行でトラベラーズチェックを購入する際に、パスポートを持って行きました。

しかし、これは必要書類としてパスポートを持って行ったわけではなく、パスポートと同じサインをするための「お手本」として持って行ったにすぎません。

ユニークなのはテレフォンバンキングで、テレフォンバンキングサービスに登録した会員で、外貨取引サービスに申し込んだ方だけが利用できます。

電話一本で指定場所まで配達してくれ、代金は後日口座から引き落とされます。

ただし、アメリカドルのみの取扱で、到着まで1~2週間ほどかかります。

銀行でのトラベラーズチェック購入にあたっての注意点

銀行でトラベラーズチェックを購入する際には、いくつか注意点がありました。

営業時間に注意

銀行の営業時間は、基本的に平日の9時~15時です。

これを過ぎると窓口業務は終了し、トラベラーズチェックの購入や換金ができません。

できれば時間内に来店し、それが無理であれば休日も営業している店舗を訪れるか、宅配サービスを利用するなどしましょう。

取扱ブランド・取扱通貨に注意

銀行によって、取り扱っているトラベラーズチェックの種類は異なります。

例えば広島銀行では、アメックスは6通貨の取扱がありますが、それ以外のVISA、マスターは一切取り扱っていません。

また、高知銀行ではVISAが4通貨、マスターが1通貨、アメックスが3通貨の取扱となっており、比較的ばらけています。

多くの銀行にいえることですが、例えばスイスフランなどマイナー通貨のトラベラーズチェックは銀行では購入しにくいので、注意しましょう。

店舗によっては取り寄せの場合も

店舗によっては、取り寄せの場合もあるのも注意点です。

私がアメックスのユーロ建てトラベラーズチェックを購入していたゆうちょ銀行では、7通貨のアメックスのトラベラーズチェックを取り扱っていました。

しかし、全てのゆうちょ銀行でトラベラーズチェックを取り扱っているわけでなく、特定のゆうちょ銀行のみです。

その中でも、アメリカドルのトラベラーズチェックを在庫として用意しているのは910ヵ所、全通貨を在庫として常備しているのは約50カ所程度しかありません。

私のよく行くゆうちょ銀行は、幸いにして50カ所のうちの1つでしたが、在庫がないゆうちょ銀行でトラベラーズチェックを購入しようとすると、取り寄せになり数日かかってしまいますので、注意してください。