ベトナムで猿に噛まれた!「狂犬病ワクチン」を求めて600km移動した話

2014.04.17 07:00 
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狂犬病といえば、旅人なら誰もが耳にする単語ですが、あなたはどこまでこの病気のことを知っているでしょうか発症したらほぼ100%の確率で死ぬことをご存知でしょうか?ベトナムで猿に噛まれて、3日間狂犬病のリスクにさらされた僕が断言します。予防接種は受けておきましょう!

 

どーも、旅する理科教師ぞーしきです。

旅にはハプニングがつきものですが、今回、ベトナムで猿に噛まれました。その後、600km移動して狂犬病のワクチン接種と血清接種を行なったものの、後悔ばかりが残るので自戒の念を込めてここに記します。

 

最終的にフエからハノイへ、600kmの大移動でした。

 

狂犬病とは?

狂犬病ウイルスを病原体とするウイルス性の人獣共通感染症である。一般には感染した動物の咬み傷などから唾液と共にウイルスが伝染する場合が多く、傷口や目・唇など粘膜部を舐められた場合も危険性が高い。

狂犬病ウイルスはヒトを含む全ての哺乳類に感染し、人への感染源のほとんどがイヌであるが、イヌ以外の野生動物も感染源となっている

wikipediaより引用

 

僕を噛んだ猿は、檻へ

僕が噛まれたのは、動物園の猿でした。噛まれた後に、狂犬病の危険性があることを思い出したのです。

最初は楽しく戯れていました。

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その後、エサをあげようとすると豹変しました。奴は僕に牙をむけました。
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はい、噛まれました。数ミリほどの傷ですが感染の可能性はあります。リスク回避能力の低さを笑ってください。
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噛まれたら、すぐに石鹸でよく傷口を洗い、消毒液やエタノールで消毒すると大半のウイルスは死滅するようです。僕は知らずに水でしか洗いませんでした。

 

僕を噛んだ猿はその後、檻へ閉じ込められました。
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病院へ行こう

狂犬病は、噛んだ動物がその後2週間以上発症しない場合にだけ、感染を否定することができます。つまり、2週間この猿を観察することが大事ですが、そんなことができるハズもありません。

噛まれた直後、動物園へ苦情を言ったものの、まず、英語を話せる人がほとんどいませんでした。何とか通訳を借りてきて話をしたものの、注射は打ってあるから大丈夫とのこと……ってそんなの信用できません!

 

病院に行くため、保険会社に電話します。DSC_0736

 

最寄りの病院に行くも……

早速、一番近い病院に行きました。ちなみに、ワクチン接種は噛まれた0日にすべきとのこと。
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しかし……お昼休みで1時間半待ち。しかも、看護士に英語が通じず不安だったので、悩んだ挙句、バスで比較的大きな都市フエへ移動することにしました。しかしこれが間違いでした。

 

フエへ。リミットまで4時間

翌朝、フエセントラル病院到着。リミットはあと4時間です。
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たまたま話しかけた看護士が英語を理解でき、とても親切な人でした(最初はそう思ってた)。
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大勢の患者が並ぶ中、彼が受付やドクターの手配までしてくれたのですっかり信用してしまいました。
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ドクターにあらかじめ接種してあるワクチンをする僕。しかし、このドクターは英語が片言です。ここはインターナショナル病棟なのに……。
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ドクターの指示で血液検査をしました。
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その後、注射を受けて、一安心。先ほどの看護士がすべて付き添ってくれました。
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衝撃の事実

そして、血液検査の結果が出るまで家でランチをごちそうしてくれました!楽しい時間もつかの間……
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驚愕の事実が発覚。先ほど打った注射は、狂犬病ではなく破傷風のものとのこと!必ず、接種前にワクチンの種類を確認するようにしましょう!(大半の病院は確認作業を行ってくれますが……)
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確かに、破傷風も犬にかまれた場合に必要ですが、既に予防接種していることを説明していました。しかも、調べたらところ、僕のケースで血液検査の必要はないみたいです。

 

早急に病院に戻り、「狂犬病を打ってほしい!」と申し出ましたが、「うちにはワクチンがない。別の病院に行け」と言われ……
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その病院でようやく接種することができました。ただ、この時点で噛まれてから27時間が経過してしました……。

 

ちなみに、狂犬病のワクチンは、一度打ったら終わりでなく、海外では0日目から3,7,14,28日後と5回の接種が必要です。病院でもらった接種日が書かれた紙。IMG_1425

 

血清を打ちにハノイへ

0日以内にワクチンを接種できなかったことが不安だったので、友達の医者に連絡したところ「血清も打っとけば?」と言われました。血清なにそれおいしいの?って感じだったので簡単に説明します。

ワクチン:狂犬病発症までに自分の体で徐々に抗体をつくる。しかし抗体がつくられるまでに一定の期間が必要
血清:あらかじめ他人や馬でつくった抗体を注入することにより直接発症を防ぐ(日本では打てないようです)

つまり、ワクチン接種が遅くなった分、血清を打って直接抗体を体に入れようじゃないかと。ただ、東南アジアだと大きな私立病院や国立病院でないと血清は扱っていないようです。

 

3日目の朝に首都ハノイに着きました。その足で、日本語対応の病院に向かいます。
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血清を打ちます。なんと、傷口の周りに7か所打たれました。注射痕か傷口かわかりません。
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さらに、おしりにも打ちます。注射怖かった(笑)。
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予防接種は受けておくべき!

僕はフィリピン語学留学中(世界一周に出る直前)に、狂犬病・破傷風・A型肝炎の予防接種を受けました。しかし、狂犬病は3回接種の内一回しか受けませんでした。理由は3回接種しても1度も接種しなくても、「もし、噛まれた後24時間以内にワクチンを接種すればいいや」と当時はその必要性がわかりませんでした。

しかし、3回打つとウイルスへの抗体ができやすくなるとのこと。したがって、噛まれた後のワクチン接種が2回で済みます。また、もし血清がなくても、すでに身体の中に抗体があるに越した事はなく、やはり狂犬病の予防接種は受けておくべきです。

 


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海外では予期せぬ事態が常に起こります。いざという時にインターネットが使えなかったり、英語のコミュニケーションの相違があったり……。そんな窮地で、常に自分が決断を下さなければなりません。その時の指針になるのが情報です。僕も狂犬病の対処の方法や、ベトナムの病院の英語レベルなどがあらかじめわかっておけば、もっと確実な対応がとれたハズです。

 

幸い、病院のドクターは次の理由により「心配しなくても大丈夫」と言ってくださいました。

①動物園の猿であること
②傷口が頭から遠く、小さいこと
③予防接種を一度打ってあること


しかし、噛まれた時点で発症は0%ではありません。2週間後には僕を噛んだ猿が発症していないか確認してきます。ワクチン接種も続けます。

 

この記事を見て、正しい狂犬病の知識が身につけば幸いです。

 

文・写真:ぞーしき
HP:COSMOPOLITAN ぞーしきが見た世界のじょーしき

 

 




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ぞーしき
学校×自然×人を軸に、世界一周中!!各国の学校を見学するなど、教師にとって必要な『伝えたい事』と『伝え方』を日々吸収しています。好きな言葉は『お替り自由』。 ブログ:COSMOPOLITAN

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