【渡航先別】JCBが使えるか表
JCB | VISA | |
---|---|---|
ヨーロッパ | △ | ◎ |
アメリカ | △ | ◎ |
ハワイ | ○ | ◎ |
韓国 ・ 台湾 |
◎ | ◎ |
他アジア |
△ |
◎ |
◎カード取り扱い店のほぼ全てで
○カード取り扱い店のほとんどで
△日本人観光客が多い場所で
海外ではJCBとVISAの併用がおすすめ
ご覧のように、JCBは日本人観光客が多い国・地域(場所)では問題なく使えますが、それ以外での通用度は低いと思っておいた方がいいです。
JCBは国産のカードブランドなので当然といえば当然です。
対して世界最大のカードブランド「VISA」であれば、世界中どこに行っても使えます。
世界新聞としては日本人観光客が多い国・地域に行く場合でも、万が一使えなかった時の保険としてVISAも持って行くことをおすすめしています。
よくJCBは海外旅行に不向き、なんていう話を耳にしたりもしますが、実際のところどうなの!?
というホントのところを、これまでアメリカやヨーロッパ諸国に旅したことのある私がお伝えしていきたいと思います。
「JCBだと海外で使えなくて困るよ?」なんて言われて、どうしよう…と不安を感じているみなさん、海外旅行の前にぜひチェックしてくださいね。
結論:「JCBは海外で使えない」は本当
そもそもJCBは、日本から生まれた国産カードブランド。
そのため、国内での利用であれば圧倒的にJCBが強いのですが、海外で利用するとなると加盟店=カードを利用できるお店が少ないです。
私の感覚では、アメリカ本土ではまぁまぁ使えるのですが、ヨーロッパに行くとJCBが使えるお店はあまりないです。
ヨーロッパでは観光客向けのお店ですら、使えるのはVISAとMasterCardのみ…。
きっとヨーロッパに暮らす人々の間では、「JCB?何それ、聞いたこともないよ」という人が大半でしょう。
JCB、VISA、MasterCardの海外シェア比較
ここで、JCBの海外での利用状況を探るためにも、VISA、MasterCardを含めた海外シェアを確認しておきましょう。
JCB | VISA | MasterCard | |
---|---|---|---|
加盟店数 | 3100万店 | 非公開 | 非公開 |
会員数 | 3.3% | 45% | 34.9% |
取り扱い高 | 1.7% | 45.7% | 30.5% |
※会員数、取扱い高は「NILSON REPORT」による2010年のデータ
VISA、MasterCardの加盟店数は非公表なのですが、いろいろ調べてみたところそれぞれ4000万店前後だと推測されます。
対して、JCBの加盟店数は3100万店と公表されており、VISA、MasterCardとそれほど差がないようにも思えます。
しかし、JCBの加盟店の3分の1は国内とも言われており、JCBの海外での加盟店数はVISA、MasterCardに比べて圧倒的に少ないと思っていいでしょう。
JCBはヨーロッパで使えるのか?
JCBのホームページに、ヨーロッパでのJCBの利用状況についてこんな記述があります。
JCBの海外での利用状況
フランス:主要ブランド店で
イギリス:主要ブランド店で
イタリア:主要ブランド店で
私の経験から言ってもヨーロッパではJCBが使えるお店はかなり少ないと思っていいです。
主要ブランド店は日本人観光客をターゲットにしているので、JCBが使えても不思議ではありません。
ただし、私たちが海外旅行で利用するのは主要ブランド店ではなく、普通のショップやレストランやホテル。
クレジットカードは一般的なお店で使えないと意味がないのです。
JCBはアジアで使えるのか?
JCBの海外での利用状況
韓国:カード取り扱い店の全てで
台湾:カード取り扱い店の全てで
中国:カード取り扱い店のほとんどで
ベトナム:カード取り扱い店のほとんどで
JCBのホームページによると、アジアでは韓国・台湾ではカード取り扱い店の全てで使え、中国・ベトナムではカード取り扱い店のほとんどで使えるとあります。
韓国・台湾のカード取り扱い店の全てで使えるというのも驚きですが、中国・ベトナムのカード取り扱い店のほとんどで使えるというのは知りませんでした。
ただし、これは日本人がよく行く国に限っての話。
それ以外のアジアの国ではJCBは使えないと思った方が賢明でしょう。
JCBは北米(アメリカ)で使えるのか?
JCBの海外での利用状況
アメリカ:主要都市のカード取り扱い店のほとんどでJCB公式ホームページより
アメリカでのJCBの利用については、「主要都市のカード取り扱い店のほとんどで」使えるとのことです。
ただし、主要都市の定義がわかりませんし、田舎に行く人もいるはずです。
なので、アメリカでのJCBの利用についても油断は禁物です。
海外ではJCBとVISA or Mastercardの2枚持ちがおすすめ
ご紹介してきたように、海外ではあまり使えないJCB。
ただし、詳細は後述しますがJCBには「JCBプラザ」など海外旅行に持っていくメリットがあることも事実。
なので、海外旅行にはJCB1枚と、海外で使えなかったときのためにVISAかMasterCardを1枚、あわせて2枚持ちしておくのが安心です。
海外旅行におすすめのVISAカードはこちらの記事をどうぞ
http://sekaishinbun.net/budget-travel/visa-creditcard/
JCBは海外ATMで使えるのか?
ところで、JCBのクレジットカードは海外ATMでどれくらい使えるのでしょうか。
結論から言うと、JCBのクレジットカードは海外93カ国以上、100万箇所以上のATMで利用できます。
クレジットカードにはショッピングの他に、海外ATMから現地通貨を引き出せる海外キャッシングという機能があります。
海外キャッシングは海外で最もお得に現地通貨を手に入れる方法で、私も海外旅行の際はいつもお世話になっています。
しかし、海外ATMがJCBのクレジットカードに対応していないと、海外キャッシングはできません。
JCBはCirrusというネットワークを採用していて、「Cirrus」のロゴが入った海外ATMで海外キャッシングが可能です。
CirrusはVISAのネットワーク「PLUS」(世界170カ国以上、100万箇所以上)に並ぶ二大ネットワークです。
年に1〜2回海外旅行に行く私の感覚から言うと、CirrusのATMは主要都市では大抵あったように記憶しています。
海外旅行にJCBを持っていくメリット
先ほど、JCBのカードを海外旅行に持っていくとメリットがあると言いましたが、どんなメリットがあるのでしょうか。
「JCBプラザ」が無料で使える
JCBプラザは、JCBのクレジットカードを持っている人なら誰でも無料で利用できるサービス窓口です。
海外60ヶ所に設置されていて、JCB加盟店の案内やホテル・レストランなどの予約をお願いすることができます。
何より嬉しいのが、慣れない海外でもJCBプラザに行けば日本語で会話できるところ!
何か困ったことがあっても、英語でそれを説明するのは一苦労ですよね。
JCBプラザならひとまず日本語が通じるので、安心して話をすることができます。
「こんなレストランを探している」「食事の美味しいホテルに泊まりたい」というような要望も、日本語なら伝えやすくてそのまま予約もしてもらえるのでスムーズですよね。
海外主要都市にはJCBプラザラウンジも
さらに、日本人の旅行先としてメジャーな海外主要都市9ヶ所では、ちょっとリッチなJCBプラザラウンジも利用することができます。
私はホノルルでこのラウンジを利用したことがあるのですが、ホテルをチェックアウトしたあと移動に邪魔で困っていたスーツケースを預かってもらったり、オプショナルツアーを予約してもらったりと本当に便利でした。
オプショナルツアーの集合場所のマップも無料でプリントしてもらえましたし、フリーWi-Fiなところも地味にありがたかったですね。
ラウンジには現地の情報誌やガイドブック、日本語の新聞まで置いてあるので、情報収集の場としてはかなり充実しています。
海外旅行に向けてVISA or MasterCardのクレジットカードを作ろう
JCBのクレジットカードは、海外レベルで見るとヨーロッパをはじめ使えるお店が少ないです。
海外のどこに行っても安心してクレジットカードを使えるようにするためには、VISAかMasterCardが必須です。
海外旅行をするのにJCBしか持っていない方は、今のうちにVISAかMasterCardを作っておくことを強くおすすめします!
海外旅行におすすめのVISAカードはこちらの記事をどうぞ
http://sekaishinbun.net/budget-travel/visa-creditcard/
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