JCBは韓国、台湾、ハワイなどでは問題なく使えますし、サービスも充実しているので海外旅行にオススメですよ!
海外旅行には必ずVISA、JCB、マスターの3種類のクレジットカードを持って行きます。
世界で通用するクレジットカードブランドには、「VISA」「マスター」「JCB」「ダイナース」「アメリカンエキスプレス」などがあります。
その中でも、唯一の日本発国際クレジットカードブランドが「JCB」です。
JCBブランドで数多くのクレジットカードが発行されていますが、種類が多すぎて海外旅行に行く際にどのJCBのクレジットカードにすれば分からない、そんな人もいるでしょう。
そこで今回は、JCBのクレジットカードが海外でどれだけ通用するかとともに、海外旅行におすすめのJCBのクレジットカードも紹介します。
JCBのクレジットカードは海外でどれだけ使える?
JCBは海外で使えないって本当?
巷で「JCBは海外では使えない」と言われたりもしますが、本当に海外で使えないのでしょうか?
結論から言うと、「JCBは海外では使えない」は半分本当で嘘です。
JCBのホームページによると例えば、「海外」と言っても韓国・台湾ではカード取り扱い店の全てで使えますし、中国・ベトナムではカード取り扱い店のほとんどで使えます。
その他海外でのJCBの利用状況は以下です。
・アメリカ:主要都市のカード取り扱い店のほとんどで
・フランス:主要ブランド店
・イギリス:主要ブランド店
・イタリア:主要ブランド店
要はJCBは「海外で使えるところと使えないところの差が大きい」というのが正しい言い方でしょう。
一口に海外と言っても、日本人にとってメジャーな国からマイナーな国までありますよね。
日本人にメジャーな「海外」である、韓国・台湾・アメリカなどでは幅広く使えるのです。
JCBのクレジットカードは世界3100万店で使える
JCB | VISA | MasterCard | |
---|---|---|---|
加盟店数 | 3100万店 | 非公開 | 非公開 |
会員数 | 3.3% | 45% | 34.9% |
取り扱い高 | 1.7% | 45.7% | 30.5% |
※VISA、MasterCardの加盟店数は非公表ですが、それぞれ4000万店前後だと推測されます
※会員数、取扱い高は「NILSON REPORT」による2010年のデータ
JCBのクレジットカードは、世界中に多くの加盟店を持っており、世界約190の国と地域、3000万軒以上(JCBギフトカードなどを含む取扱店契約数)のネットワークを誇っています。
3000万件近い加盟店数のうちその約3分の1は日本国内の加盟店です。
海外での加盟店の傾向としては、日本人観光客が多く行くようなところでは、JCBのクレジットカードが使えるケースが多いです。
JCBはアメックスと提携
あまり知られていませんが、JCBはアメリカンエキスプレスと提携しており、相互に加盟店を開放しています。
つまり、JCB加盟店でアメックスのカードが使え、アメックス加盟店ではJCBが使えるということですので、JCBのクレジットカードユーザーにはメリットが多いです。
JCBは北米、南米を中心にさらに使えるように!
(上表)JCB取扱店契約数の推移
特に最近、北米と南米を中心に、JCBのクレジットカードが使える場所が増えてきました。
アメリカでは、アメリカの大手カード会社「ディスカバー」と提携したことにより、JCBステッカーのないディスカバー加盟店(全米730万店以上)でもJCBのクレジットカードを使うことができます。
ブラジルでは、国内最大の加盟店ネットワーク(120万店以上)を誇る「シエロ」との提携で、アルゼンチンでも国内最大の加盟店ネットワーク誇る「ファーストデータ」との提携により、JCBステッカーのないお店でもJCBのクレジットカードが使えます。
ただし、お店のスタッフが提携のことを知らずに「JCBのクレジットカードは使えません」と言うかもしれません。
そんなときは、ディスカバーやシエロ、ファーストデータの決済でお願いしますと言いましょう。
海外旅行でJCBのクレジットカードを持つメリット
海外ショッピングでポイント2倍
JCBが発行しているJCBのクレジットカード(JCBカード以外のカード会社が発行しているJCBブランドのついたクレジットカードを除く)を海外で利用すると、JCBのクレジットカードのポイントプログラム「Oki Dokiポイント」が通常の2倍貯まります。
リアル店舗はもちろん、海外のショッピングサイトでのお買い物も対象です。
世界51ヵ所にある「JCBプラザ」が利用可能
世界51ヵ所に、海外旅行をサポートする「JCBプラザ」が設置されており、JCBのクレジットカードを持っている方ならば誰でも利用できます。
ホノルルやニューヨーク、ソウルや香港、シンガポールにバンコク、シドニーにフィジー、パリにフランクフルトなど、日本人観光客が多く行く場所にJCBプラザが設置されています。
観光情報の提供やチケットの手配やホテル予約はもちろん、JCBのクレジットカードの紛失・盗難時のサポートも行っており、万が一の時も安心です。
世界9都市にある「JCBプラザラウンジ」が利用可能
さらに、以下の9都市では「JCBプラザラウンジ」が設置されています。
・ロサンゼルス
・ホノルル
・グアム
・ソウル
・台北
・香港
・シンガポール
・バンコク
・パリ
JCBラウンジプラザでは、JCBプラザで提供されているサービスに加えて、以下のようなサービスを提供しています。
・日本語の新聞や雑誌の閲覧
・インターネット閲覧、プリントアウト無料サービス
・ソフトドリンクサービス
・現地ガイドブックや情報誌の閲覧
・傘のレンタルサービス
・荷物の当日一時預かりサービス
・マッサージ器の無料利用
この中で特に、海外旅行者にとって便利なサービスが、「荷物の当日一時預かりサービス」です。
現地到着が朝~午前中のフライトの場合、宿泊予定のホテルがまだ受け付けしてくれない場合もあります。
そうなると重い荷物を引きずりながら観光という事態にもなりかねませんが、JCBプラザラウンジに行けば、荷物を預けて身軽に観光ができるのです。
もちろん、観光で疲れた体をちょっと休めるために訪れても構いません。
JCBは特にハワイで無類の強さ
日本人観光客の多いハワイでは、JCBのクレジットカードは無類の強さを発揮します。
トロリーが無料で利用できる
ホノルルと言っても結構広いので、島内の移動はトロリーが活躍します。
「ワイキキ・トロリー」にピンクラインという路線があり、アラモアナショッピングセンターへ行くトロリーです。途中にはワイキキビーチウォークやTギャラリアなど、ショッピング好きにはたまらない路線です。
通常は片道2ドルかかるのですが、JCBのクレジットカードを提示すると無料で乗車できます。
ホノルルのJCBプラザラウンジは、利便性抜群
トロリー以外にも、ホノルルにある「JCBプラザラウンジ・ホノルル」が利用できます。
カラカウア通りにあるラウンジは、まさにワイキキの中心です。
観光の拠点としても使えるスポットです。
買い物の優待特典がある
「Tギャラリアで200ドル以上ショッピングするとプレゼント」
「メイシーズでのショッピングが割引」
「人気レストランでドリンクバーサービス」
など、ちょっとうれしい優待やサービスもあります。
JCBで海外旅行におすすめのクレジットカード
「JCB EITカード」
数あるJCBのクレジットカードの中でも、僕が海外旅行におすすめするクレジットカードが「JCB EITカード」です。
以下に、JCB EITカードの概要を紹介します。
年会費:永年無料
申込条件:18歳以上でご本人または配偶者に安定継続収入のある方。
または高校生を除く18歳以上で学生の方。
海外旅行保険:最高2000万円
ショッピング保険:最高100万円
付帯カード:ETCカード、家族カード、QUICPay
JCB EITカードのメリット・デメリット
メリット
年会費無料なのに海外旅行保険が「自動付帯」
JCB EITカードは、以下のように海外旅行保険の補償が充実しています。
傷害死亡・後遺障害 | 2000万円 |
---|---|
傷害治療 | 100万円 |
疾病治療 | 100万円 |
賠償責任 | 2000万円 |
携行品損害 | 20万円 |
救援者費用 | 100万円 |
しかもクレジットカードを使わなくても保険が付く「自動付帯」で、ショッピング保険も100万円まで付帯します。
常にポイント2倍
通常のJCBのクレジットカードは、海外利用分のみポイントが2倍ですが、JCB EITカードは国内利用についてもポイントが2倍です。
デメリット
JCB EITカード唯一のデメリットと言えば、「リボ払い専用カード」であることです。
毎月一定金額を返済する「リボ払い」では金利が発生します。
ただし、リボ払いは支払いが長期間に及ばない限りは手数料が高額になることはありませんのでご安心を。
海外旅行にはJCBのクレジットカードを持って行くのがおすすめ
いかがでしょうか?
VISAやマスターとは異なりそのままではなかなか使いにくいJCBのクレジットカードですが、アメックス加盟店や提携加盟店を上手に使うことで、世界各地で利用できます。
日本人観光客が多く行く場所では、クレジットカードが使えるほか、ラウンジも設置されているなど、ユーザーの利便性も高いです。
海外旅行に行く時は、JCBのクレジットカードを1枚持っておくといいでしょう。