1ヶ月でスペイン巡礼800kmを歩いた時の荷物の中身を公開!(必需品9項目)巡礼中に不要な荷物を預ける方法も教えちゃいます!
Hola ¡ Buen Camino !
「必ず持ってなきゃいけないモノなんてパスポートくらいだ!」をモットーに断捨離系旅人になりつつあるカイです。
今回は前回から引き続きのスペイン巡礼情報として、長期旅行の途中で巡礼800km+100kmを歩ききった筆者が実際に持って行った持ち物を大公開しちゃいます!
これから巡礼を考えている人へ参考になればと思います。
体重の一割が理想!荷物は最小限に
巡礼中は1日20kmから多い時で40km以上を歩きます。
なので、荷物は軽ければ軽いほど良い。一般的に、体重の1割程度が理想と言われています。
例えば体重50kgの人だったら荷物は5kg程度がベスト。でも5kg以内ってけっこう厳しい。
着替えはもちろん、一ヶ月間の生活用品などすべて持ち運ばないといけないので、巡礼者たちの荷物は平均して10kg程度になっているようです。
1 スペイン巡礼用のメインバックは30〜40Lが◎
・ バックパック20L
・ 防水袋13L
・ 軽量リュック10L
・ ウエストポーチ
筆者は世界放浪の際にメインバック(50L)とサブバック(20L)を持ち歩いていますが、巡礼には20Lのサブバックを使いました。
メインバックはしばしお留守番。(※メインバックの保管方法は後述します。)
しかし、20Lだけだと少し小さいので、13Lの防水袋と10Lの軽量バックを布やカタビラで20Lバックにくくりつけていました。
13Lの防水袋には洋服を入れて、10Lのバックパックには日焼け止めなどこまめに取り出すものを入れていました。
また、ウエストポーチにはその日つかう分のお金と携帯を入れていて、お金を取り出す時にリュックを下ろす必要がなかったのもよかったです。
完全態はこんな感じ。笑 たまに洗濯して乾かなかったタオルなんかもバックにくくりつけて歩いていました。笑
ただし、筆者は世界放浪の途中だったので、苦肉の策として20Lのバックパックにカタビラでほかのバックをくくりつけたりしていましたが、30〜40Lのリュックひとつで歩くのが理想だと思います。
洋服は必要最低限でOK
・ Tシャツ 3枚
・ タンクトップ 1枚 (寝巻き用)
・ ロングパンツ 1本
・ 短パン 1つ(寝巻き用)
・ くつした 3つ
毎日相当な汗を掻くので、日毎に新しいものを着たいTシャツ。でも大量に持ち運ぶ必要はありません。
基本的には、宿泊施設(アルベルゲ)には洗濯機か手洗いスペースがあるので、巡礼者たちはこまめに服を洗濯して着まわしています。
スペインは日照時間も長く日差しも強いので、宿に到着して夕方前に洗濯をしておけば、その日のうち、もしくは次の日の朝までには乾いているので安心して大丈夫ですよ。
2 意外と必要なのは防寒具
・ ウルトラダウンジャケット
・ 長袖パーカー
・ ストール
筆者がカミーノを歩いたのは7月から8月にかけての真夏。
日中は日差しが出るとかなり暑いのですが、場所によっては朝晩かなり冷え込むことも。早朝に出発することも多いので防寒具は必須。
とくに初日のピレネー越えや終盤の山越えなど標高が高い場所を歩くときはダウンジャケットも必要です。スペインといえど薄着のみの巡礼は危険です。
3 履きなれた靴とビーサンも必要
・ 運動靴
・ ビーチサンダル
歩き終わってリラックスしている時やシャワーを浴びる時など、ビーチサンダルがあると本当に便利。
一日履き続けた靴を夜まで履いているのは苦痛なので、ビーサンが大活躍です。
4 洗面用具・化粧品・日焼け止めなど諸々
・ 日焼け止め(日本製)
・ シャンプー
・ コンディショナー
・ ボディソープ
・ 化粧水
・ 乳液
・ クリーム
・ リップクリーム
・ 歯磨き粉
・ 歯ブラシ
・ 爪切り
・ 洗濯洗剤
アラサー女子なので、お肌ケアはかかせません。
けっこうズボラなので巡礼途中、日焼け止めを塗らないときもあったのですが、絶対におすすめはしません。(超日焼けします)
シャンプーやコンティショナーはどこでも買えるので、めんどくさくない人は小さいものをこまめに買うと軽量でいいかもしれません。
(筆者はめんどくさがりなので400mlを持ち歩いていました)
あと日差しにやられるのでリップクリームは必需品でした。
5 スペイン巡礼には向き不向きがあるガジェット機器
・ カメラ
・ レンズ(2本)
・ カメラ充電器
・ パソコン
・ パソコン充電器
・ iPhone
・ SIMフリースマホ
・ ポータブルバッテリー
・ スマホ充電ケーブル
・ 変換プラグ
・ ライト
・ 電池
・ ヘッドフォン
・ ハードディスク
・ 腕時計
巡礼だけする人ならパソコンやハードディスクは持っていかない方がいいと思います。単純に重いから。
世界放浪中の筆者は、大切なPC類を預けっぱなしにするのも不安だったので、結局持ち歩くことにしました。
ガジェット類の中で必ず持っていってほしいものはヘッドライト。
巡礼路は山道や森の中、街灯がない町を歩くことも多いので、早朝や日が沈んだ後は、ハンズフリーで明かりの取れるヘッドライトが大活躍します。
また、道中、マップを見たりでけっこうスマホをつかうのでポータブルバッテリーがひとつあると安心です。
6 自炊派の人には調味料
・ 調味料一式(塩・コショウ・出汁・わさび・醤油など)
・ 十得ナイフ
・ ライター
自炊派の人には調味料もかかせません。キッチンがついている宿泊施設(アルベルゲ)もたくさんあるので、料理ができるときはしていました。
巡礼仲間とシェア飯をすればご飯代も安くすむし、絆を深めることもできます。イタリア人が作る本場のパスタやリゾット、ドイツ人がつくるちょっと豪快な肉料理など、リアルな食文化を体験できるかも。
7 貴重品(絶対忘れてはいけない巡礼手帳!)
・ 礼手帳と地図
・ 貝殻
・ パスポート
・ カード類
巡礼している証拠として歩き始めの町で巡礼手帳と各町のアルベルゲのリストをもらいます。
各アルベルゲに宿泊するときに巡礼手帳を見せてスタンプを押してもらうのですが、巡礼手帳がないとアルベルゲに泊まることができないので、失くさないように注意が必要です。
また、貝殻のマークは巡礼のシンボル。巡礼者の証として貝殻をつけて歩くのがカミーノの古い慣習のひとつ。
巡礼オフィスでももらえますが(要ドネーション)カミーノ道中はどこでも買えるので、ぜひ貝殻を手に入れてくくりつけて歩いてみましょう。
8 そのほかスペイン巡礼のお役立ちアイテム
・ シーツ
・ 速乾タオル
・ 文庫本
・ 水筒
・ レインコート
・ 自転車用チェーンロック
・ 手帳 or ノート
・ ペン
・ トイレットペーパー
シーツ(寝袋)は必須。山の上だと8月だというのに寒さで凍える夜もあったため夏用でもいいので寝袋があると便利だなと思いました。
巡礼路では道端に飲料水を供給する蛇口が数キロごとにあるので、水筒に補給しながら進んで行きます。
ペットボトルでも問題はありませんが、あまり丈夫ではないので水筒がひとつあると便利です。
また、スペイン北部は雨が多いことでも有名。レインコートは急な雨でも歩き続けなければいけない巡礼者の強い味方です。
自転車用チェーンは人によりますが筆者は持っていてよかったなと思いました。
貴重品ロッカーがないアルベルゲもたくさんあるので、バッグに南京錠をしてチェーンでベッドにくくりつけて一応の防犯対策をしていました。気休めかもしれませんが、おかげで巡礼中に盗難などのトラブルにはありませんでした。
そして忘れちゃいけないのが、筆記用具。
巡礼中は毎日様々なことが起こります。いや、これ本当に。
日々起こったことや自分の気持ちなどを書き記すためにノートを一冊持っていくといいでしょう。
また、インターネットがない環境で仲間と連絡先を交換するためのメモ代わりにもなります。
9 トイレットペーパーは必ずいる
最後に、トイレットペーパーは必ず持ち歩いてほしい! 田舎道を歩いていたら、いきなり尿意を催した。次の町までだいぶある。そんなときは青空トイレ。
緊急事態に対応できるように芯を外したトイレットペーパーをひとつ持っていると安心です。
筆者もなんども助けられました。
一時的に不要な荷物をどうするか=サンティアゴでの荷留め方法
長期旅行の途中にカミーノに挑戦する人が増えてきていますが、問題なのが不要な荷物。
筆者の場合、巡礼中に使わないものがバックパックひとつ分あったので、サンティアゴまで郵送で送り、ゴールするまで荷留してもらうことにしました。
サンジャン・ピエドポーの巡礼オフィスの近くに荷物を郵送してくれる業者のオフィスがあります。
場所はここ。
重さに関わらず、荷物一個あたり70ユーロでゴールするまで何ヶ月だって預かってもらえます。
この値段が高いか安いかはあなた次第。
わたしは70ユーロ払って荷物を預かってもらって本当によかったなと思います。
受け取り期限もないので気兼ねなく自分のペースで歩けるのもよかったです。
町から町ごとに荷物を郵送してくれるサービスもありますが、一回5〜7ユーロ程度かかるので、これを一ヶ月間(30日)毎日やるよりかはお得。
7月11日に預けて一応8月30日を受け取り日にしました。
この受取日は自分で指定できるのと、仮に期限が過ぎてもいつ取りに来られるかメール連絡が来るので問題ありません。
受け取りはサンティアゴにあるホテルの荷物ルームでした。
必要最低限の荷物で身も心も軽く!
総重量10kg程度で1ヶ月間スペイン巡礼をした結果、「必要なものって本当に少ないんだな」と実感した筆者。
カミーノ終了後はなるべく荷物を軽くすることを念頭に断捨離派旅人になりました。
カミーノ中は精神的にも肉体的にもけっこうきつい局面が多々あるので、荷物は軽ければ軽いほうがいい。
これが実際に歩いた筆者がなんとしてでも伝えたいことです。
最低限のモノを持って、足りなければシェアしあう。これもカミーノの醍醐味のひとつとも言えるでしょう。
これから巡礼を感がえている人の参考になれば幸いです!
それでは、¡ Buen Camino !
以上、スペインよりカイでした。
カイリカコ
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