海外に行かないと、海外の気分は味わえないと思っていませんか?都内の国にまつわる穴場スポットを巡ることで、なんちゃって世界一周してみました。
世界一周の気分になれないか?都内で。
デスクです。旅の虫がうずうずしております。だってこの夏、どこにも海外に行けなかったんですもの。
私ごとですが、世界一周から帰って2年が経ちました。今でも、旅の光景がフラッシュバックされる時があって、海外を渡り歩いていたことが信じられない気分になります。同時に、「またやりたいなぁ」と……。
いや、全然無理ですよ。世界一周なんて大掛かりなこと、そう簡単には出来ませんからね!結婚もしたし、ぽっこりお腹も出てきたし、あの時とは状況が何もかも違……
でも、やっぱりやりたい!という訳で、世界一周は無理でも、世界一周している気分になれないものかと考えたのです。日本で。できれば都内で。
都内と聞いて侮るなかれ。調べてみると、都内には国にまつわるスポットがたくさんあるようなのです。それをつないだら、1日で世界一周することができるんじゃないか?
ひとりでやるのは寂しいので誰か誘おう……どうせなら世界一周経験者がいいな……1日でなるべくたくさんの国を回ってみよう……
集いし3人の旅人
8月某日AM9:00 @池袋西口公園
ここに集いし、3人の旅人……
デスク
世界一周後、世界新聞を立ち上げる。「前リュックのスタイルはぽっこりお腹を隠せるのでありがたい」。
シワク
全大陸制覇&訪問国60以上、大学院にて「世界一周」を研究テーマに掲げる。東南アジアっぽいパンツはまさかの「おばあちゃんが染めたもの」。
マサ
カンボジアでのインターンや、世界一周経験を持つ自称「意識の高い」大学生。最近の口癖は、「人生のことを何でも知ってる大人と飲みにいきたい」。
デスク(以下デ) 「野郎ども、準備はいいか?」
シャキーン!
じゃ、世界一周してきます。都内で。
1カ国目 中国
集合場所を池袋にしたのは、デスクの家に近いという他に理由がありました。池袋北口には中国人街があるのです。といっても横浜や神戸のような観光地ではなく、華僑の人々が生活するリアル中国人街なのだとか。参照はこちら
そのランドマーク的な存在が、ここ陽光城です。何度も前を通ったことがありますが、そんな場所だったんですね。
店内には中国の食材などが売られていて、表示も中国語です。期待が高まります!
しかし、街はまったく、中国人街ぽくない。それどころか「大江戸」とか書いてあるし……。おいしいお粥でも食べながら、世界一周のルートを決めようと思っていたのですが、朝が早いせいか、
どこも閉っています。お粥を諦めきれない僕らは、陽光城のお兄さんに教えてもらった24時間やっているという店に行ってみたのですが……
……
……。
18時間営業でした。中国、入国できず。
世界一周ルートを決めよう
「たしか……この辺りにSAKURA HOTELがありましたよね?」
出鼻をくじかれた僕らを救ったのはシワクの一言でした。そうだ、あそこはモーニングもやっていたはず!いったん仕切り直しだ。
池袋駅西口にあるSAKURA HOTELは海外からの旅行者がたくさん訪れる有名なホテルです。
フロントはこんな感じ。どうですか、この違和感のなさ。
マレーシア人の旅人と仲良くなりました。日本に来た理由を聞くと「アニメとかAKBが好きだから」となんともステレオタイプな答え。みんな、本当にそんな感じで日本に来ているんですかね!?
併設のカフェにてお代わり自由(330円/5時〜11時)のモーニングを食べます。
マサ(以下マ) 「旅を思い出しますねぇ……旅していると朝食の後、一回寝ますよね?」
デ 「いや、寝ないだろ!なに、自分のぐーたらを旅のせいにしてんだよ!」
ネットを使って世界一周ルートを練ります。
決まったのがこちらのルート。中国→ミャンマー→中東→トルコ→フランス→チリ→メキシコ。西回り世界一周です。
ルール
・1日で都内の国にまつわるスポットを巡る
・大使館はNG
・レストランはご飯時のみ1国としてカウント
2ヶ国目 ミャンマー
はじめてのフライトに胸が高鳴ります。
マ 「なんか、肩身が狭いです……」
シワク(以下シ) 「外国人になった気分……」
搭乗すること4分、到着したのが……
高田馬場。ここは「リトルヤンゴン」と呼ばれ、周辺に1000人近くのミャンマー人が住んでいます。その多くが旧軍事政権による迫害を恐れ、本国を逃れてきた難民だそうです。参照はこちら
そして駅前に聳えるこちらのビルこそ、「ミャンマービル」と呼ばれる総本山なのだ!
1階にはミャンマー料理屋が軒を連ねており、独特の空間。
ちいさいセミ……日本で言う「小エビ」のような感覚でしょうか。
確かに、ビルに入っているテナントはミャンマー関連の会社ばかり。しかし、料理屋と雑貨屋さん(8F)に行ってみましたが……
閉っていました。ミャンマー、入国できず。ミャンマー人の朝は思いのほか遅いようです。でも、こうなってくると日本人の朝が早いのか、外国人の朝が遅いのかよく分からなくなってきます。
さすがに2カ国続けて入国できないと、企画自体を否定されているような気分です。しかし、止まることは許されません。僕らは旅人だから。
3カ国目 中東
「次こそは!」と意気込んで降り立ったのが、新大久保。ここにはコリアンタウンだけではなく、様々な国籍の人が住んでおり、「イスラム横町」と呼ばれる一角があるのです。
駅から徒歩1分、イスラム食材のお店・GREEN NASCOへ到着。ケバブ屋を併設しており、肉の焼けた香ばしい香りが漂います。
腹ごしらえといきましょう。ケバブのおじさんはトルコ出身とのことでした。
ビーフケバブ(400円)。ん……?日本でお馴染みのケバブとはちょっと違う外見です。
むむ!これ、肉がミンチのようになっているんですね。トルコスタイルのケバブだそうですが、「ハンバーグケバブ」と名付けたい。ボリューム満点で、美味いです。
「外は暑いから」と店内に招いてくれたバングラデシュ出身のお兄さん。バングラは8割くらいが、イスラム教なのだそうだ。ちなみに、お店のオーナーはインド出身で、TVに取り上げられたこともある有名人なんですって。
お兄さんが、お土産を持たせてくれました。中東や北アフリカでメジャーな食べ物、デーツ(ナツメヤシ)です。
マ 「なんか嬉しいですよね、こういうの……」
シ 「さっきまで落ちこんでいたのに、元気が出てきました!」
デ 「でもさ、旅ってこんな感じだよな」
マ 「そうそう、悪いことがあったと思ったらいいことが待ってる」
4ヶ国目 トルコ
新宿でトランジット(山の手→小田急)して僕らが向かったのが、
代々木上原。ここにはなんと、日本最大級のモスク・東京ジャーミーがあるんですって!しかし……まさかの……
トルコ、入国できず。
いえ、入国はできたのですが、撮影許可が降りませんでした……いろいろデリケートな場所のようで……。
マ 「さっそく悪い事が待っていましたね」
デ 「……」
シ 「……」
でも、見学は自由なので、是非訪れてみてください。約300人(金曜礼拝の場合)が礼拝堂で祈りを捧げる姿はまさに、圧巻です。
5ヶ国目 フランス
マ 「シワクさんは、ゼミとか入ってるんですか?」
シ 「いや、ゼミはないんだよね」
マ 「じゃ、バイトとかは?」
フランスへ向かう道中、学生2人が、僕そっちのけでキャンパストークを始めました。空振りが続いて、かなり現実世界に引き戻されているようです。
そして、到着したのが飯田橋。神楽坂は日本でもフランス人が多い街(参照はこちら)で、なんと、本場フランス料理が1000円で食べられる穴場があるというのです!
こちらが飯田橋から徒歩10分の場所にある、東京日仏学院。「フランス語を学ぶと同時に、映画や講演会、討論会などを通して、フランス文化や人との新たな出会いも楽しんで頂ける場」(アンスティチュ・フランセHPより引用)とのこと。いつでも誰でも入場無料です。
敷地内にあるレストラン、ラ・ブラスリー。
木を基調とした店内は、完全にパリのレストラン(行ったことないけど)。ここでは本格フランス料理がランチで1000円(スープ+主菜+コーヒー)から楽しめます。詳細はこちら
本格フランス料理を前に、沈黙する我々。
マサが頼んだ前菜・自家製田舎風テリーヌ。
いただきます!
デ 「どう?」
マ 「うーん、噛めば噛むほどって感じです!」
フランス料理を食べておいて、なんで感想がスルメと同じなんだよ……。物価の高いヨーロッパでは、バックパッカーは宿での自炊が定番ですが、やっぱりそのほうがいいようです。
ちなみに、デスクが食べたパスタは、「伊達にこういう形をしていない!」と唸らせるほどおいしいスープでした。
敷地内にはこんな可愛い書店もあり、写真だけ見ると完全にパリの街角です。
せっかくなので、パリの街角でバングラデシュのお土産・デーツを食べましょう。
味は……「干し芋」に近いです。遠い異国で、故郷の味に思いを馳せます。
6ヶ国目 チリ(イースター島)
いよいよ旅も終盤、渋谷にやって来ました。渋谷でイースター島と聞けば、賢明な読者ならもうお気づきでしょう。
モアイ像ならぬ、モヤイ像です。以上。
7カ国目 メキシコ
いよいよ、最後のフライトになりました。
降り立ったのは恵比寿。
シ 「あんなに早く終わってほしかったのに、ちょっと寂しいね」
マ 「うん……」
旅の最終地点、黄色い壁がいかにもメキシコっぽいメキシコ料理屋、エル・リンコン・デ・サム。
テキーラで乾杯!
タコスもパクチーが効いていて本場さながら!美味い!
デ 「世界一周、どうだった?」
シ 「住み慣れた東京でも楽しみ方はあるんだなって」
デ 「だよね。いろいろな人と会って、いろいろなことがあって……」
マ 「まさに、世界一周した気分ですね!」
デ 「本当にそう思ってる?」
マ 「いえ……(笑)」
最後にお店の人と。PM22:00世界一周終了!
海外に行かずに海外気分が味わいたいという人は是非、都内で世界一周してみてはいかがでしょうか?
そして……
本記事を読んで、本当に海外に行きたくなってしまった人に、朗報です!
以前世界新聞もお世話になった、海外でインターネットが簡単にできちゃう「イモトのWiFi」が、タダで海外旅行をプレゼントするキャンペーンを実施中です。
超人気プロデューサーが…まさかの神企画発表ッ!? イモトのWiFi
このキャンペーン、なんと名プロデューサー土屋敏男さんが企画しているみたいです。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!
※本記事は、イモトのWiFiとのコラボレーション記事です。
文:デスク
写真:デスク、シワク
最新記事 by デスク (全て見る)
- 100万PV男の場合。ブログコンサル受けるとこうなる - 2017/05/25
- 旅ブログで稼ぐ鉄板3ステップ - 2017/05/18
- 無名の旅人が「手堅く」出版するための3条件 - 2017/05/17
- 満たしてる?旅ブログを拡散させるための最低条件 - 2017/05/16
- 旅ブログが検索で読まれるためにすべきたった1つのこと - 2017/05/15