いなり寿司が……僕らのおいなりさんがっ……アクティブな進化を遂げていました……。
こんにちは!旅する食い倒れぞーしきです。
エジプトからアフリカ南下を始めたころ、旅人の間で噂になっている南アフリカで寿司が食べ放題1200円の店がある事を聞きつけました。そしてついに、アフリカ縦断を終え、その店に行ってきたので報告します。
世界有数の漁場、ケープタウン
さて、ケープタウンと言えばバスコダガマが寄港した喜望峰(写真)が有名ですが、
世界有数の漁港の街としても知られています。旅行紹介サイトAlI Aboutでは、「ケープタウンの沖合いはミナミマグロの漁場としても有名で、ここで獲れたマグロは日本にも多く入ってきています。となれば、この街のシーフードが美味しいのは当然のこと」と紹介されています。
場所はここです。
生ガキを提供している店までありました。これは言うまでもなく美味しかった。
スーパーに至っては、寿司セットなるものが売られています。これで、300R(約3000円)とかなりお高いもよう。
いざ、寿司屋へ
寿司屋はケープタウンの街中のこの大きなビルの一階にあります。
場所はここ。
名前は「アクティブ寿司」……。店はガラス張りになっていて(開店前の写真です)、
ここは地元じゃ有名店。予約しないと入れないと聞いていたので予め予約を取ってから行きました。実際、店内はすべて予約席で埋まっていました。外の席だけ空いていたようです。
カウンターでは、中国人と思われる2人が絶えず寿司を握っていました。
席に着くと、目に入るキッコーマンの醤油。旅人にとって、これは聖水になりえます。
食べ放題は豊富なメニューから選べる
さて、料理を注文しましょう。もちろんメニュー表にあるこの「Eat as much as you like」の食べ放題コースを注文。2時間制で、お値段は119Rと約1200円です。気を付けたいのは平日のお昼はやっていないこと。日曜はお休みで、祝日と土曜はお昼からやっています。
しかも、食べ放題で選べるメニューは約50種類とすごく豊富。予想以上の品ぞろえに、涎が滝のようです。しかも、単品注文の場合はどれも300円以上する代物、4つ注文すれば元が取れます。
注文を終えると、まずはガリが登場。日本の味と全く一緒でついつい食べ過ぎてしまいそうでしたが、ここは寿司の為に我慢です。
アフリカ越しの一口
そして、待つこと15分。やっと、一皿目登場です。僕らがまず頼んだのは、マグロ・サーモン・エビ・カニの握り、そしてバンブーロールと呼ばれていた、海苔の代わりにきゅうりを使用した巻物です。予想以上に来るまでの時間が長かったので、はじめにたくさん注文することをお勧めします。
それでは、待ちに待ったアフリカ大陸越しの一口、いただきます。
うん、味は高級店とはいかないまでも、日本の回転寿司のレベルと遜色ありません。バンブーロールに使用してあるマヨネーズもキューピーのもので、こだわりが光っていました。しかし、「クラブステッィク」として注文したカニは単なるカニカマでしかも日本のとは異なり美味しくなかったです。シャリの量も日本より多めでした。
アフリカ越しの夢、到底一皿では終われません。次に注文したのは、ニューヨークロールやレインボーロールと呼ばれるカリフォルニアロールとのり巻き、そしてサーモンとマグロの握りです。
のり巻きには、アボガドやサーモンやマグロがマヨネーズとともに巻いてありました。カリフォルニアロールの中にはクリームチーズまで入っているのもあり、日本人には不評でした。
このあたりで、一つ大変な気づきをしてしまいました。種類が豊富と言えども、結局、ネタはサーモン・マグロ・エビ・アボガド・カニカマもどき・マヨネーズしかありません。それを、中に入れているか、外に載せているかの違いだけでした(笑)。しかし、見た目が変わるせいか、意外にも飽きは来ませんでした。
これが南アのおいなりさんだ!
ふぅー。寿司に恋焦がれていたお腹もだいぶ落ち着いてきました。しかし、もう少しイケそうです。
これがラストの3皿目。新しく注文したのは、中央にあるローズと呼ばれるシャリをサーモンで巻いて、マヨネーズと自称キャビアを乗っけたもの。それから手前のマグロの刺身。それと…….
ん、見慣れないものが一つ。注文したのはいなり寿司のはず。確かに、シャリを揚げで包んでいますが、その上にマグロと七味が乗っております。はて、どこでこんな非行に走ってしまったのでしょうか。
味が気になります。早速、頂いてみましょう….最初に口に広がるのは意外にもごま油でした。その後、揚げの甘味と七味と酢が見事に調和し、美味しかったです。
食べ放題なんてもう行くかと決めても…
さて、三皿食べ終わり、もうこれ以上食べられません。とても満足、むしろ食いすぎて後悔です。もう寿司なんて当分いらないと心に決めました。しかし……
バカンスに南アフリカはいかが?
南アフリカは2010年にワールドカップが開催されて一躍脚光を浴びました。ワールドカップが開催されたと言えども、アフリカ大陸。近代的とはかけ離れているんだろうと勝手に思っていました。しかし、来てみると街はヨーロッパのようで、飲食店もアクティブ寿司のように内装が綺麗なものばかりでした。さらに、髪が落ちないようにネットを頭にかぶっていたりと衛生面のクオリティも日本と変わりません。それなのに、物価は日本より安く、ビーチもあるので、欧米人がよく休暇に訪れる都市というのも納得できました。アジア人は僕のような長期旅行者しか出会いませんでした。もし、ハワイなどでバカンスを考えている人がいるならば、南アでバカンスという新しい選択肢も考慮してみてはいかがでしょうか?
文・写真:ぞーしき
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