かつてトラベラーズチェックを愛用し、今はクレカと海外プリカを駆使する編集部のLeeです。
海外旅行者たるもの、特に初心者はお金の管理に注意しなければなりません。
かつて海外旅行初心者だった私は、トラベラーズチェックを持って行きました。
しかし現在、日本国内でのトラベラーズチェック販売は行われていません。
今、トラベラーズチェックに代わりのお金の管理方法を探している海外旅行初心者におすすめするツールは、キャッシュパスポートです。
今回は、キャッシュパスポートがトラベラーズチェックの代わりになる理由を書いてみたいと思います。
キャッシュパスポートがトラベラーズチェックの代わりになる理由まとめ
トラベラーズチェックのメリットは、「発行に制限や審査がない」「お金の管理が楽」「紛失しても大丈夫」といったところでしょう。
キャッシュパスポートも、これらの条件を兼ね備えていますので、代わりになるという訳です。
しかも、キャッシュパスポートにはトラベラーズチェックにはない機能もあるのです。
以下の表で、それぞれの機能を比較してみましょう。
キャッシュパスポート |
トラベラーズチェック |
|
再発行 |
○ |
○ |
有効期限 |
なし |
なし |
払い戻し |
○ |
○ |
現地で使い切った際の追加 |
○ |
× |
主な対応通貨数 |
9通貨 |
6通貨 |
ショッピングでの利用 |
世界210カ国以上のmastercard加盟店で可能 |
一部店舗でのみ利用可能 |
利用方法 |
暗証番号入力、 |
パスポート提示& |
銀行ATMを使った |
○ |
× |
紛失・盗難の際の利便性 |
スペアカードですぐに |
再発行まで使えない |
キャッシュパスポートの方が、圧倒的に多機能ですね。
トラベラーズチェックの代わりにキャッシュパスポートをおすすめする理由1:年齢制限・審査なし
キャッシュパスポートには年齢制限・審査がない
トラベラーズチェックは、銀行や郵便局に在庫があればすぐに購入できるのが大きなメリットでしたが、キャッシュパスポートはトラベラーズチェックとの共通点が多いです。
クレジットカードと異なり、トラベラーズチェック同様、キャッシュパスポートを手に入れるのに、年齢制限も審査もありません。
キャッシュパスポートは、手元に届くまでに1週間程度かかる点が、トラベラーズチェックと異なる点ですが、誰でも簡単にお金の管理ツールを手に入れられるので、安心ですね。
クレジットカードは年齢制限・審査がある
海外旅行のお金の管理には、クレジットカードも有効です。
私も、初めての海外旅行にはクレジットカードとトラベラーズチェックを持って行きました。
トラベラーズチェックは、最寄りの郵便局ですぐに購入できましたが、クレジットカードは審査に手間取り、結局1枚しか発行できませんでした。
トラベラーズチェックの代わりにキャッシュパスポートをおすすめする理由2:1枚で9の通貨として使える
複数の国の周遊では、複数の通貨の管理が面倒
共通通貨「ユーロ」ができる以前に、私はイギリス・フランス・ドイツの周遊をしました。
フランスが中心の旅でしたので、現金はイギリスポンド、フランスフラン、ドイツマルク、トラベラーズチェックはフランスフラン建てのものを持って行きました。
トラベラーズチェックは管理が非常に楽でしたが、現金は管理が大変です。
国境を越えるたびに、財布の中身を入れ替えなくてはいけません。
そのうち面倒になって、全部1つの財布に入れていたのですが、別の国の貨幣を出してしまうことが多発しました。
キャッシュパスポートは複数の通貨の管理が楽
私が持って行ったトラベラーズチェックは1通貨のみでしたが、通貨ごとに発行されているトラベラーズチェックは、冊子状になっているのでバラバラにならず、ごちゃ混ぜになる心配がありません。
キャッシュパスポートは、トラベラーズチェックの代わりどころか、それをしのぐ機能です。
キャッシュパスポート1枚の中に、9通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、香港ドル、日本円、NZドル、カナダドル、シンガポールドル)をチャージして利用できるのですから。
現在、フランスフランとドイツマルクは「ユーロ」になっていますので、イギリス・フランス・ドイツの周遊も、キャッシュパスポート1枚で管理できます。
キャッシュパスポートならば、複数の通貨で財布が膨らむことも、財布の中で異なる通貨がごちゃ混ぜになることもありません。
トラベラーズチェックの代わりにキャッシュパスポートをおすすめする理由3:失くしても大丈夫
トラベラーズチェックは紛失・盗難の場合も使われる心配がなく、再発行が可能
トラベラーズチェックがお金の管理ツールとして非常に優秀だった最大の理由、それはリファンド(再発行)ができる点です。
トラベラーズチェックを購入すると、小切手と一緒に「管理リスト」のようなものが渡されます。
トラベラーズチェックには、1枚ずつ固有の番号が割り振られており、管理リストに番号を書き込みます。
トラベラーズチェックを換金するには、パスポートを提示の上、購入時に記入したのと同じサインを店員の目の前で行わなければなりません。
トラベラーズチェックを換金するごとに、管理リストの換金した小切手の番号に印をつけておきます。
トラベラーズチェックが紛失・盗難の被害に遭った際も、パスポート提示&同一のサインを目の前でするという2つのハードルがあるため、不正利用はほぼできません。
しかも、警察に届け出て、トラベラーズチェック発行会社に連絡(未使用のトラベラーズチェック番号などを知らせる)をすれば、再発行してくれるのです。
キャッシュパスポートは紛失しても安心
キャッシュパスポートもトラベラーズチェックと同様に、失くしても安心です。
キャッシュパスポートにはICチップが搭載されており、スキミング(カード情報を読み取る手口)のリスクが極めて少ないです。
利用の際には4桁の暗証番号を入力しないといけないので、暗証番号を知らない他人が拾ったとしても、利用できません。
また、他の海外専用プリペイドカードにはない、キャッシュパスポートならではの特徴として、スペアカードの発行があります。
キャッシュパスポートの新規発行時に、メインカードと一緒にスペアカードが発行されます。
他の海外専用プリペイドカードが紛失・盗難の被害に遭った場合、再発行を待たなければなりません。
一方、キャッシュパスポートが紛失・盗難の被害に遭った場合、再発行を待たずにスペアカードを使えるため、不自由を強いられることもありません。
トラベラーズチェックの代わりにキャッシュパスポートを持って行けば、これだけ便利&お得に
トラベラーズチェックの代わりに海外にキャッシュパスポートを持って行けば、トラベラーズチェックと同様、あるいはそれ以上の便利とお得さを実感できるでしょう。
いつでもどこでも利用できる
トラベラーズチェックを換金できる場所は、銀行や郵便局、一部の両替所や高級ホテルのフロントに限られていました。
フランスのレストランでトラベラーズチェックを使おうとしたところ、断られてしまい、代わりにクレジットカードで払った経験があります。
一方のキャッシュパスポートは、クレジットカードとほぼ同様の使い勝手で、マスターカードの使える加盟店でしたら、スーパーから高級店まで使えます。
ショッピングだけでなく、「Cirrus」マークのあるATMならば、キャッシュパスポートを使って現地通貨を引き出すことができます。
有利な為替レート
トラベラーズチェックのレートは、日本円の現金から外国通貨の現金に両替する際のレートよりも有利です。
キャッシュパスポートも、日本円の現金から外国通貨の現金に両替する際のレートよりも有利です。
日本円からユーロに両替する場合、1ユーロ当たり1円ちょっと、レートがお得です。
最近では、クレジットカードのキャッシング枠を使って現地通貨を調達する人も増えています。
しかし、クレジットカードのキャッシングは「借金」ですので金利がかかりますが、キャッシュパスポートの引き出しは「チャージしたお金」ですので金利がかかりません。
海外送金方法としても使える
フランスに留学していたころ、フランスフランのトラベラーズチェックを使いきってしまい、日本にいる親に海外送金を依頼しました。
しかし、思いのほか時間がかかり、入金が確認できたのは1週間後でした。
キャッシュパスポートは、「入金委任状の登録」さえしておけば、本人以外の家族からキャッシュパスポートにチャージしてもらうことも可能です。
ほぼリアルタイムでチャージが完了するため、お金が足りなくなっても安心です。