[chat face=”lee2.jpg” name=”編集部Lee” align=”left” style=”type1″]1997年に初めてフランスに行ったときに余った、フランスフラン建てのトラベラーズチェックを、記念に換金せずに持っているLeeです。[/chat]
国内でのトラベラーズチェックの販売は終了しましたが、以前発行したトラベラーズチェックが手元にあり、海外でまだ使えるのかよく分からない人はいませんか?
この記事では、トラベラーズチェックが現在、海外で使えるのかをお伝えするとともに、トラベラーズチェックの代わりのお金の管理方法「キャッシュパスポート」を紹介します。
トラベラーズチェックは海外でまだ使えるの?
海外でトラベラーズチェックは使えるのか?見ていきましょう。
海外でトラベラーズチェックを使える場所は激減
まず、日本で購入したトラベラーズチェックを海外で利用することはできるかについてですが、これは可能です。
ただし、トラベラーズチェックの利用については、国や地域によって通用度に大きな差があります。
アメリカでは、(場所にもよりますが)トラベラーズチェックを換金することもできますし、そのまま利用することもできます。
ヨーロッパでは現在、アメリカほどトラベラーズチェックは使えません。
私も、2006年にフランスに行った際に、ユーロ建てのトラベラーズチェックを持参しました。
元々、ヨーロッパでトラベラーズチェックをショッピングに使える場所を見つけるのは難しかったのですが、以前は換金できた両替所でも換金できなくなっていました。
ヨーロッパでさえ使えなくなってきているのですから、その他の地域はさらに使えないと考えて間違いありません。
海外でのトラベラーズチェックの購入は可能
次に、海外でトラベラーズチェックを購入することですが、私は現地でトラベラーズチェックを購入した経験がないものの、可能なことは可能です。
ただし、海外でトラベラーズチェックを購入する際には、現地通貨の現金を持って行かなければなりません。
日本円現金→現地通貨現金の両替は両替レートもよくありません。
さらに、国によって手数料率は異なるものの、トラベラーズチェックを購入する際に販売手数料もとられます。
現金の両替と販売手数料という、いわば「二重の手数料」を取られる状態ですので、全くお得ではありません。
※トラベラーズチェックの国内販売は終了
それでも、「お金の管理方法としてトラベラーズチェックを新たに持って行きたい」と考えている人もいるかもしれませんが、それはできません。
トラベラーズチェックのブランドには、アメックス、VISA、マスターなどがありますが、現在、そのいずれもトラベラーズチェックの日本国内向けの新規販売を行なっておりません。
2014年3月31日、アメックスが日本国内でのトラベラーズチェックの新規販売を終了したのを最後に、トラベラーズチェックを日本で購入することはできなくなりました。
トラベラーズチェックの換金はできる
日本国内でトラベラーズチェックの新規購入をすることはできませんが、日本国内でトラベラーズチェックの換金をすることはできます。
日本はアメリカなどと異なり、トラベラーズチェックでそのまま買い物をできるお店が、もともと少ないです。
ですので、日本国内でトラベラーズチェックを使えるとしたら、現金に換金するのがメインとなります。
アメリカドルやユーロといったメジャー通貨建てはもちろん、日本円やイギリスポンド、オーストラリアドルやカナダドルなど、メジャー通貨でない通貨のトラベラーズチェックも、日本で換金することはできます。
私も、2000年にフランスに旅行に行った際、余ったトラベラーズチェックを、帰国してから最寄りの郵便局で換金しました。
ただし、その時は結構多く余らせてきましたので、郵便局の窓口でトラベラーズチェックに何枚もサインをして、手が疲れてしまったのを覚えています。
トラベラーズチェックはすぐに換金すべき
トラベラーズチェックには有効期限がありませんので、有効期限切れで使えない、換金できないという心配は基本的にありません。
ただし、日本の金融機関によっては、トラベラーズチェックの換金を終了してしまったところもありますので、注意が必要です。
私がアメックスのトラベラーズチェックを頻繁に購入していた郵便局(現在のゆうちょ銀行)では、2016年5月2日をもって、トラベラーズチェックの換金を終了してしまいました。
他の金融機関や両替所でも、程度の差はありますが、トラベラーズチェックの換金業務については縮小の一途です。
換金できなくなる前に、早めに換金をしておきましょう。
トラベラーズチェックの代わりはキャッシュパスポートがおすすめ
トラベラーズチェックがお金の管理方法として使えるとは言い難い現在、新たなお金の管理方法を探さなければなりません。
クレジットカード、国際キャッシュカード、海外プリペイドカードなどが、新たなお金の管理方法の候補となっています。
もちろん、全てを使っても構わないのですが、最も使えるお金の管理方法は海外プリペイドカード、中でも「キャッシュパスポート」です。
9通貨をチャージできる
キャッシュパスポートは、事前に使いたい通貨をチャージして使うカードです。
キャッシュパスポートでは、アメリカドルやユーロなど9通貨をチャージすることができます。
アメックスのトラベラーズチェックも、7通貨くらいまでは発行していましたが、それらすべてを持ち歩こうとすると、かなりの厚みになってしまいました。
キャッシュパスポートならば、薄いカード1枚に9通貨を詰め込むことができます。
クレジットカードも世界中で使えますが、為替レートは自分のタイミングで決めることはできません。
一方のキャッシュパスポートは、好みのタイミングの為替レートでチャージをすることができますので、レートの良い時にチャージすればお得になります。
クレジットカードと変わらない使い勝手
トラベラーズチェックは、必ずしも使い勝手が良いとはいえません。
私がフランスに行った時も、トラベラーズチェックはもっぱら換金だけしていて、そのまま買い物に使えたためしがありません。
換金場所を探さないと、トラベラーズチェックはただの紙切れですので、貴重な観光の時間を無駄にしていたかもしれません。
一方のキャッシュパスポートには、マスターカードブランドが搭載されています。
マスターカードブランドは、世界210以上の国と地域で利用可能です。
マスターカードのクレジットカードと同じように、キャッシュパスポートで買い物をすることができます。
現地通貨がほしい時もトラベラーズチェックのように換金場所を探すまでもなく、近くのATMから日本で預金を引き出すのと同じような操作方法で、チャージしておいた現地通貨を引き出すことができます。
クレジットカードでも現地通貨を引き出せるものの、それはあくまでも「借金」であり、年15%以上の金利が発生します。
キャッシュパスポートはチャージした自分のお金を引き出すので、金利はもちろん発生しません。
スペアカードで引き続き旅行を楽しめる
キャッシュパスポートを新規発行すると、本カードと一緒にスペアカードが付いてきます。
私は経験がありませんが、トラベラーズチェックは紛失・盗難の被害に遭っても再発行ができます。
ただしその際は、未使用のトラベラーズチェック番号、購入契約書を用意した上で、再発行の手続きをしなければなりません。
すぐに再発行されるわけでもないため、その間はお金のやりくりに困ってしまいます。
一方のキャッシュパスポートは、万が一本カードが紛失・盗難の被害に遭っても、スペアカードが手元にあれば、引き続き使えるのです。
もちろん、本カードは利用停止手続きをすれば使えませんので、安心ですよ!
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