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キャッシュパスポートとデビットカードは似て非なるものという話

海外旅行には必ず3枚のクレカと1枚の海外プリペイドカードを持っていく編集部のLeeです。

海外旅行ではお金の管理が重要になりますが、かつてはクレジットカードやトラベラーズチェックが主流でした。

しかし、今やトラベラーズチェックは日本国内での販売を終了しており、クレジットカードと遜色ない他の管理方法も登場しています。

例えば、キャッシュパスポートに代表される海外プリペイドカードや、デビットカードです。

この記事では、キャッシュパスポートを検討中の方に向けて、デビットカードとキャッシュパスポートを徹底比較します。

結論から言うと、デビットカードよりもキャッシュパスポートの方がおすすめです。

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目次

デビットカードとは?

キャッシュパスポートの方がおすすめな理由を説明する前に、まずはデビットカードについて説明します。

デビットカードは、銀行が発行元のカードで、デビットカード発行のためには発行元の銀行口座を開設しなければなりません。

銀行口座の残高の範囲で利用でき、海外プリペイドカードとは異なりチャージ(入金)をする必要は、基本的にはありません。

日本国内で発行されているデビットカードの場合、搭載されている国際ブランドはVisaまたはJCBです。

VisaはVisaマークのあるお店で、JCBはJCBマークのあるお店でショッピングが可能なのはもちろん、「PLUSマーク」(Visaのキャッシングネットワーク)や「Cirrusマーク」(マスターカードのキャッシングネットワーク/JCBデビットカードでも利用可能)のある銀行ATMを使って、現地通貨を引き出せます。

これだけを見ると、キャッシュパスポートとデビットカードは大差がないようですが、やはりキャッシュパスポートの方がおすすめです。

キャッシュパスポートの方がおすすめな理由1
年齢制限がない

デビットカードよりキャッシュパスポートの方がおすすめな理由、1つ目は年齢制限がないことです。

クレジットカードには「原則として高校生を除く18歳以上」という年齢制限があります。

デビットカードの場合、クレジットカードよりも年齢制限が厳格ではないものの、以下の表のように年齢制限があります。

カード名

年齢制限

JNB Visaデビットカード 15歳以上(中学生を除く)
三菱東京UFJ-VISAデビット 15歳以上(中学生を除く)
楽天銀行デビットカード(JCB 16歳以上
イオンデビットカード 18歳以上(高校生を除く)
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカード 15歳以上
みずほJCBデビット 15歳以上(中学生を除く)
SMBCデビット(三井住友銀行) 15歳以上(中学生を除く)

イオンデビットカードは貸越機能(利用金額が預金口座残高を上回った場合、最大10万円まで自動で立て替えてもらえる)が付いているため、クレジットカードと同様の年齢制限で、しかも審査があります。

一方のキャッシュパスポートは、審査はもちろんのこと、年齢制限もありません。

中高生でも作れる

年齢制限がないキャッシュパスポートのメリットを最大限に生かせそうなのは、中高生です。

最近では、交換留学や修学旅行で海外に行く中高生も増えてきました。

多くのデビットカードは、中学生を除く15歳以上を発行年齢の下限としているため、特に中学生はデビットカードを持ちたくても持つことができません。

現地でお金が足りなくなってはいけないと多額の現金を持って行くと、お金の管理が不安になってしまいます。

キャッシュパスポートの場合、未成年者である中高生は親権者の同意が必要なものの、発行を断られることはありません。

キャッシュパスポートでは家族からの代理チャージも可能なので、親御さんも安心ですね。

キャッシュパスポートの方がおすすめな理由2
スペアカードがある

デビットカードよりキャッシュパスポートの方がおすすめな理由、2つ目はスペアカードが発行されることです。

海外では、カードの紛失・盗難の可能性も高まりますので、キャッシュパスポートのスペアカードが大きな威力を発揮します。

デビットカードの再発行はお金も時間もかかる

例えば、「三菱東京UFJ-VISAデビット」を海外で失くした場合は、「緊急カード」を発行することができます。

通常、緊急カードの発行には2~3日程度かかりますが、地域によっては緊急カードの受取までにそれ以上の期間がかかる場合もあります。

緊急カードを発行する際には、1枚につき税別1万円の手数料がかかる上に、緊急カードでは現地通貨の引き出しができません。

帰国後に本カードを再発行してもらうことも可能ですが、再発行手数料として税別1000円がかかります。

キャッシュパスポートではスペアカードがそのまま使える

キャッシュパスポートを申し込むと、カード発送時に本カード(オリジナルカード)と一緒にスペアカードが送られてきます。

本カードとスペアカードは、カードの下4桁が異なるだけで、あとは見分けがつきません。

万が一、本カードが紛失・盗難の被害に遭っても、スペアカードが無事ならばスペアカードを使ってショッピングや現地通貨の引き出しが可能です。

帰国後に本カードの再発行をしてもらう際にも、再発行手数料はかかりません。

短期滞在の方にはメリット大

スペアカードのメリットを最大限に生かせる人は、短期滞在の人です。

短期滞在中にカードを失くしてしまったら、各種手続きに時間がかかって不便を強いられるばかりか、緊急カード到着までに帰国してしまうかもしれません。

キャッシュパスポートのスペアカードがあれば、少ない滞在時間を最大限に生かせます。

キャッシュパスポートの方がおすすめな理由3
銀行口座を開設する必要がない

デビットカードよりキャッシュパスポートの方がおすすめな理由、3つ目は銀行口座を開設する必要がないことです。

デビットカードは発行元の銀行口座を開設する必要がありますが、その銀行口座をメインバンクにしている人も少なくありません。

クレジットカード利用料金の引落し、公共料金の口座振替、家賃の支払い等でデビットカードと同じ銀行口座を使っていると、残高不足になる可能性があります。

他の口座振替が多いため残高が不足してしまうと、デビットカードで利用できる残高も減ってしまいます。

逆に、デビットカードを使いすぎて口座の残高が不足すると、クレジットカードや公共料金の引き落としができなくなってしまう可能性もあります。

一方、キャッシュパスポートは銀行の口座開設の必要はなく、利用するのは(キャッシュパスポートが用意した)チャージ専用の口座です。

クレジットカードや公共料金の引落しと、チャージ専用の口座は全く関係ありませんので安心してキャッシュパスポートを使えます。

まとめ

デビットカードとキャッシュパスポート、機能は似ていますが多くの違いがあります。

発行に年齢制限がないため、特に中高生にとってはキャッシュパスポートが唯一の選択肢という場合もあります。

キャッシュパスポートにあるスペアカードの存在は、特に短期滞在者にとっては時間を効率的に使うのに心強い存在です。

またキャッシュパスポートは通常の銀行口座と紐づけされていませんので、キャッシュパスポートを使いすぎてもクレジットカードや公共料金の口座振替には影響ありません。

キャッシュパスポートは海外の利用に特化したプリペイドカードですので、多くの海外渡航者にとっておすすめできるカードなのです。

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