国内はもちろん、海外旅行においても「お得」が大好きな編集部のLeeです。
今や、海外旅行に欠かせないアイテムとなりつつあるキャッシュパスポートですが、節約志向の方にとっては、「キャッシュパスポートよりもお得なお金の管理方法があるのでは?」と考えるでしょう。
キャッシュパスポートも万能ではなく、他のお金の管理方法の方がお得なケースもあります。
この記事では、キャッシュパスポートとそれ以外のお金の管理方法を徹底比較して、どちらがお得かを解説します。
キャッシュパスポートよりマネパカードの方がお得
まずは、キャッシュパスポートと同じ海外プリペイドカードで、キャッシュパスポートと同じくらいの人気を誇る「マネパカード」です。
キャッシュパスポートとマネパカードで、各種手数料を比較してみましょう。
キャッシュパスポート |
マネパカード |
|
入会金 |
無料 |
無料 |
新規発行手数料 |
無料 |
無料 |
再発行手数料 |
無料 |
1000円 |
年会費 |
無料 |
無料 |
口座管理手数料 |
月150円 |
無料 |
為替手数料 |
4% |
0.7% |
クロスボーダー手数料 |
4% |
3% |
入金手数料 |
1% |
無料 |
ATM手数料 |
200円相当 |
200円相当 |
全般的にマネパカードの方がお得
全般的に、マネパカードの方がキャッシュパスポートよりも手数料がお得です。
特筆すべきは、利用する際には必ず必要となる「為替手数料」「入金手数料」です。
マネパカードは合計0.7%で済むのに対して、キャッシュパスポートは合計5%もかかってしまいます。
仮に、1米ドル=100円のレートで、500米ドルをチャージしようとすると、マネパカードは合計350円の手数料で済むのに対して、キャッシュパスポートは2500円もかかってしまいますので、これは大きいですね。
マネパカードとは?
マネパカードとは、金融会社の「マネーパートナーズ」が発行する海外プリペイドカードです。
マネパカードは、1枚で6通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、香港ドル、日本円)をチャージすることができます。
ちなみに、キャッシュパスポートは9通貨(日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、シンガポールドル、香港ドル)です。
マネーパートナーズはFXの取扱業者でもあり、FX口座を併用するとマネパカードの手数料がさらにお得になります。
マネパカードは、海外のショッピングや現地通貨の引き出しだけでなく、国内ショッピングにも利用できる点が、キャッシュパスポートとの大きな違いです。
しかも、利用金額の1.5%がキャッシュバックされますので、お得です。
ただし、キャッシュパスポートは発行に際して年齢制限がありませんが、マネパカードは15歳以上でないと発行できません。
海外研修や修学旅行で海外を訪れる中学生は、マネパカードを発行できません。
↑年会費・発行手数料無料↑
万が一の時はキャッシュパスポートの方がお得
ただし、万が一の時はキャッシュパスポートの方が手数料はお得です。
万が一メインカードを紛失しても、キャッシュパスポートは無料で再発行ができます。
それだけでなく、キャッシュパスポートにはスペアカードも付いていますので、メインカードを紛失しても、再発行まで待つ必要がありません。
一方のマネパカードは、再発行手数料で1000円かかるだけでなく、すぐには再発行してもらえませんので、その間は利用不可です。
キャッシュパスポートは外貨両替と比べればお得
次に、外貨両替とキャッシュパスポートを比較してみましょう。
2017年10月20日現在の、キャッシュパスポートと現金の両替レート(現金売レート)を比較してみましょう。
キャッシュ パスポート |
現金売レート |
|
アメリカドル |
115.00 |
115.79 |
ユーロ |
137.41 |
137.48 |
イギリスポンド |
155.54 |
161.37 |
豪ドル |
96.26 |
98.52 |
NZドル |
85.93 |
89.61 |
カナダドル |
97.86 |
99.27 |
シンガポールドル |
87.56 |
89.15 |
香港ドル |
15.23 |
16.90 |
キャッシュパスポートの方がレートはお得
ご覧の通り、キャッシュパスポートの方が圧倒的にレートはお得です。
米ドルやユーロなど、いわゆる「基軸通貨」ではさほどの違いは見られませんが、それ以外の通貨ではキャッシュパスポートのお得さが目立っています。
特にNZドルはレートにかなりの違いがみられますので、ニュージーランドで長期滞在をする、あるいは多額の買物をする予定のある方は、キャッシュパスポートの方が間違いなくお得です。
キャッシュパスポートは外貨両替よりも便利
キャッシュパスポートの優位性は、レートだけではありません。
利便性もキャッシュパスポートの方が上回っています。
キャッシュパスポートでは現地ATMを使って現地通貨を引き出せます。
他方、外貨両替をしようとして現地空港の両替所に行っても、到着便や出発便が重なれば、長蛇の列ができることも珍しくありません。
一方、空港に設置されているATMは混雑していないので、両替所の長蛇の列をしり目に、スムーズに現地通貨の調達ができるのです。
キャッシュパスポートは国際キャッシュカードと比べてお得なのか?
キャッシュパスポートと国際キャッシュカードと比較すると後者が若干お得です。
ただし、それ以上の優位性がキャッシュパスポートにはあります。
国際キャッシュカードとは最近では「デビットカード」とも呼ばれており、銀行が発行するカードです。
発行元の銀行口座と紐づけになっており、利用分は銀行口座の残高から即時に引き落とされます。
借金をするわけではないので、海外プリペイドカードと同様に、基本的には審査がありません。
手数料を比較する
では、キャッシュパスポートと国際キャッシュカードの手数料を比較してみましょう。
ここでは、国際キャッシュカードとして人気の楽天銀行デビットカード(JCB)と比較してみます。
キャッシュパスポート |
楽天銀行デビットカード |
|
入会金 |
無料 |
無料 |
新規発行手数料 |
無料 |
無料 |
再発行手数料 |
無料 |
1000円 |
年会費 |
無料 |
無料 |
口座管理手数料 |
月150円 |
無料 |
為替手数料 |
4% |
3.024% |
ATM手数料 |
200円相当 |
無料 |
手数料の面では、楽天銀行デビットカードの方が若干お得です。
ただし国際キャッシュカードよりはキャッシュパスポートがおすすめ
しかし、手数料の面では不利でも、それ以外の利便性などでキャッシュパスポートは国際キャッシュカードを上回ります。
まずは、口座開設です。
国際キャッシュカードは、通常使用している銀行口座を利用しますので、デビットカードを利用するには該当する金融機関の口座を開設しなければなりません。
一方のキャッシュパスポートは、銀行口座を新規に開設する必要がありませんので、余計な口座を増やしたくない人には向いています。
次に、口座の残高管理です。
国際キャッシュカードの口座を公共料金やクレジットカード支払いなど、メインバンクとして利用している人も多いでしょう。
しかし、海外滞在中に公共料金やクレジットカード支払いなどがあり、口座の残高が足りなくなってしまうと、国際キャッシュカードが利用できません。
逆に、国際キャッシュカードを使いすぎて、公共料金やクレジットカードの口座引き落としができないとなれば、大問題です。
一方、キャッシュパスポートは銀行口座とは一切関係がないので、口座の残高管理に気を使う必要もありません。
まとめ:キャッシュパスポートがお得かどうかは人による
キャッシュパスポートがお得かどうかは、人によります。
手数料を抑えたい人は間違いなくマネパカードの方がいいでしょう。
メインバンクの口座をそのまま活用したい、少しでもお得がいいのであれば国際キャッシュカードが有利でしょう。
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