最近では、インターネット通販で旅行関連のすべてのアイテムを揃えている、編集部のLeeです。
私が初めてフランスに海外旅行に行った1997年当時、海外航空券や海外ホテルを予約するのにも、最寄りの旅行代理店にまで足を運んで手続きをしたものです。
ところが現在は、海外航空券は航空会社の公式サイト、海外ホテルはホテル予約サイトから簡単に、しかもお安く購入することができます。
かつて、トラベラーズチェックも通販で購入することができました。
家の近所に、フランスフランのトラベラーズチェックを取り扱っている銀行がなかったため、車で1時間ほどかかる郵便局まで行っていましたが、当時、トラベラーズチェックも通販で購入することができるのを知っていれば、私も利用していたでしょう。
海外旅行に初めて行く人は、簡単に手続きができそうな通販でトラベラーズチェックを購入しようと考えるかもしれませんが、現在は通販を含めてトラベラーズチェックを購入することができません。
今回は、かつて可能だったトラベラーズチェックを通販で購入する方法を振り返るとともに、トラベラーズチェックの代わりとなるであろう「キャッシュパスポート」を紹介します。
※現在トラベラーズチェックは通販含め購入できません
様々なトラベラーズチェックが販売されていたが…
かつてトラベラーズチェックには、様々ありました。
トラベラーズチェックのブランドは、おなじみのアメックスだけでなく、VISA、マスター(トーマスクック)、さらには発行元のオリジナルブランドもありました。
また、トラベラーズチェックの発行元も、アメックスや銀行、旅行代理店などがありました。
さらに、トラベラーズチェックで購入可能な通貨も、アメリカドルやユーロはもちろん、日本円やイギリスポンド、オーストラリアドルや人民元までありました。
そして、購入方法は通販を始め、銀行や郵便局、旅行代理店の窓口などで販売されていたのです。
2014年3月31日をもって国内でのトラベラーズチェック販売終了
しかし、クレジットカードや海外プリペイドカード、国際キャッシュカードなど、トラベラーズチェックの代わりとなるようなツールが続々と登場して、トラベラーズチェックの販売は徐々に縮小していきました。
そして、2014年3月31日、トラベラーズチェック大手のアメックスが、日本国内でのトラベラーズチェック販売を終了したのを最後に、通販を含む日本国内でトラベラーズチェックを購入することができなくなりました。
代わりとしてはキャッシュパスポートがおすすめ
トラベラーズチェックの代わりとしては、海外プリペイドカードの「キャッシュパスポート」がおすすめです。
年齢制限も審査もなし
トラベラーズチェックもキャッシュパスポートも、購入や契約に関して、年齢制限や審査がありません。
クレジットカードには18歳以上という年齢制限があり、審査も欠かせないのと比べると、中高生や審査に不安のある人には大きなアドバンテージです。
9通貨をスピーディーにチャージ
トラベラーズチェックの通販では、購入してから届くまでに最低でも1日はかかっていました。
しかし、キャッシュパスポートならばスマホなどから9通貨をチャージ可能で、チャージは即座に反映されますので、急に外貨がほしい時にすぐに対応できます。
スペアカードで万が一の時も安心
キャッシュパスポートにはスペアカードがついています。
本カードが万が一なくなっても、スペアカードがあれば買い物や通貨引き出しを続けられます。
一方、トラベラーズチェックも紛失・盗難の際には再発行ができますが、手続きに時間がかかってしまいます。
トラベラーズチェックを通販で購入する方法1
店舗から通販
※現在、通販含め国内でトラベラーズチェックを購入することはできません
トラベラーズチェックを通販で購入する方法、まずは店舗との直接取引です。
店舗が持っているトラベラーズチェックを、インターネットや電話、FAXなどで注文し、在庫があれば宅配してもらえます。
トラベレックスの通販
外貨両替専門店「トラベレックス」では、窓口以外にトラベラーズチェックの宅配サービスも行なっています。
受取先は、自宅や勤め先、トラベレックス店舗など様々な場所で可能です。
支払方法は、代金引換のほか、銀行振込もあります。
セシールの通販
カタログ通販で有名な「セシール」も、実はトラベラーズチェックの通販を行なっています。
インターネットで注文を行ない、支払は銀行振込です。
通常トラベラーズチェックの発行手数料は1%が相場ですが、セシールでは0.5%~0.7%と安いのが特徴です。
JTBの通販
旅行代理店のJTBでも、トラベラーズチェックの宅配サービスを行なっています。
インターネットから申し込みます。
JTBカード会員は、アメリカドルとユーロのトラベラーズチェックの発行手数料が無料(通常は1%)です。
トラベラーズチェックを通販で購入する方法2
マネーポート
トラベラーズチェックを通販で購入する方法、次はマネーポートを使って購入することです。
大手銀行から地方銀行、信用金庫まで、様々な金融機関でトラベラーズチェックをマネーポート経由で通販しています。
銀行が注文や宅配のシステムを、自前で構築するのは簡単でありません。
そこで、多くの銀行では「マネーポート」を利用しています。
マネーポートとは
マネーポートとは、1865年に香港で創設された香港上海銀行(HSBC)の東京支店が行なっている、外貨宅配サービスです。
香港上海銀行と提携関係を結んで、日本国内の銀行はマネーポートを導入しています。
三井住友銀行の場合、トラベラーズチェックをインターネットや電話で注文をすると、銀行営業日14時までの申込であれば当日発送してくれます。
支払は、配達時に宅配業者に日本円の現金で支払う代金引換です。
余ったトラベラーズチェックも、宅配で買い取ってもらえます。
マネーポートのメリット
多くの銀行でマネーポートを採用していることが、メリットです。
お住まいのエリアの銀行でも、マネーポートを採用している可能性が高いです。
発送先も、自宅や勤務先が選択でき、配達時間帯も大まかに選べますので、受け取りやすい場所を指定できます。
マネーポートのデメリット
マネーポート経由では、アメックスのトラベラーズチェックのみ購入可能です。
それ以外のVISAやマスターのトラベラーズチェックは購入できません。
私はアメックス派でしたが、マスター(トーマスクック)派の人にとっては残念かもしれません。
トラベラーズチェックを通販で購入する時の注意点
トラベラーズチェックを通販で購入する際には、以下の点に注意しましょう。
日本円現金が必要
トラベラーズチェックの通販の支払方法は、どちらかといえば代金引換が主流です。
当然、高額の日本円現金を用意していなければなりませんので、事前に準備しておきましょう。
バラ売りは基本的にない
また、トラベラーズチェックは通販では基本的にパック売りのみなのも注意です。
マネーポートの場合、アメリカドルは300ドルで1パック、ユーロは250ユーロで1パックですので、購入したトラベラーズチェックを大幅に余らせてしまう可能性があります。
私もかつて海外旅行にトラベラーズチェックを持って行きましたが、クレジットカードの利用が多かったので、多くを余らせていました。
トラベラーズチェックを換金する際のレートは購入時のレートより悪いので、結構損をしていました。
トラベラーズチェックのブランドは選べないことが多い
通販では、トラベラーズチェックのブランドまで選べることは皆無です。
マネーポートはアメックスのみ、JTBはマスターのみですので注意しましょう。
諸費用がかかる
トラベラーズチェックの通販を利用すると、発行手数料以外に送料がかかります。
ちなみに、マネーポートでは多くのパック数を購入すると無料、セシールは完全無料です。
代金引換を利用する際には代引き手数料、銀行振込の場合は振込手数料も利用者負担となります。