パリの治安2024完全ガイド 危険地域と安全なホテル選び5つのポイント

「パリの治安って本当に悪いの?初めての旅行で不安…」
「パリのホテル選び、治安の良い地域はどこかな」
「パリの治安マップがほしい。危険な地域は避けたい」

パリ観光を計画する際、治安の不安から観光スポットやホテルの選択に迷う方は多いものです。

パリの治安対策は、滞在エリアの選定と宿泊ホテルの立地がカギとなります。

この記事では、パリの危険地域マップと安全なホテル選びのポイントを、現地在住者の声と共に詳しく解説していきます。

目次

パリの治安2024年最新情報|区別の安全マップ

パリは世界有数の観光地として知られていますが、同時に治安に関する懸念も少なくありません。2024年の最新情報を基に、パリの治安状況を詳しく見ていきましょう。

パリの治安の現状

外務省海外安全ホームページによると、パリを含むフランスの犯罪発生率は日本と比較して高く、特に観光客を狙った窃盗や詐欺が多発しています。しかし、暴力犯罪の発生率は他の欧米諸国と比べて低く、適切な注意を払えば安全に滞在することが可能です。

2024年のパリオリンピック・パラリンピック開催に向けて、治安対策が強化されており、特に主要観光地や競技会場周辺では警備が厳重になっています。

区別の治安状況

パリは20の行政区(アロンディスマン)に分かれており、それぞれ治安状況が異なります。以下、安全度に応じて3つのカテゴリーに分類します。

安全な地区

・5区(ラテン区):学生街で治安が良好
・6区(サンジェルマン・デ・プレ):高級住宅街で安全性が高い
・7区(エッフェル塔周辺):観光地だが比較的安全
・16区:富裕層の住宅街で治安が良い

これらの地区は、パリの中でも特に安全とされており、観光客や長期滞在者にも人気があります。

注意が必要な地区

・1区、4区(中心部):観光客が多く、スリや置き引きに注意
・8区(シャンゼリゼ通り周辺):観光客を狙った犯罪に警戒
・9区(オペラ座周辺):繁華街で夜間は注意が必要
・11区、12区:若者の多い地域で、夜間の一人歩きには注意

これらの地区は観光地や繁華街が多く、人出も多いため、常に警戒が必要です。

避けるべき治安が悪い地区

・18区(モンマルトル北部):特にバルベス、シャトールージュ周辺
・19区:特に環状道路周辺
・20区の一部:夜間は危険度が上がる

これらの地区は、特に夜間の一人歩きは避けるべきです。観光客にとっては必要のない地域がほとんどですが、18区のモンマルトルなど観光地を含む場合は、昼間の訪問に限定するなど注意が必要です。

パリの治安は地区によって大きく異なるため、滞在先や観光プランを立てる際は、この区別の安全マップを参考にすることをおすすめします。

パリで要注意の治安が悪い地域と犯罪傾向

パリでは地域や時間帯によって犯罪の傾向が異なります。観光客を狙った犯罪から身を守るため、特に注意が必要な場所と時間帯について詳しく解説します。

観光客が狙われやすい場所

外務省海外安全ホームページによると、以下の場所で特に観光客を狙った犯罪が多発しています。

エッフェル塔周辺では、署名を求める偽ボランティアによる詐欺や、写真撮影に協力を求めて近づいてくるスリ集団に注意が必要です。

ルーブル美術館やオルセー美術館などの主要美術館では、チケット売り場や入口付近での置き引きが頻発しています。

シャンゼリゼ通りやオペラ座周辺では、ブランドショップでの買い物客を狙ったひったくりや、カフェでのバッグ盗難に警戒が必要です。

時間帯による危険度

パリの治安は時間帯によって大きく変化します。

早朝(5時〜7時):
・メトロや郊外電車の始発時間帯は人通りが少なく危険
・駅周辺での置き引きや強盗が増加
・可能な限りタクシーの利用を推奨

深夜(23時以降):
・繁華街でも人通りが急激に減少
・地下鉄構内での犯罪が増加
・特に女性の一人歩きは要注意

主要観光地での注意点

観光地ごとに特徴的な犯罪手口があります。

ノートルダム大聖堂周辺:
・観光客を装った置き引き犯に注意
・写真撮影を口実に近づいてくる犯罪グループが活動
・路上パフォーマンスに気を取られている際の盗難被害が多発

モンマルトル地区:
・サクレクール寺院への階段付近での置き引きに注意
・肖像画描きを装った詐欺グループに警戒
・夕方以降は人通りの少ない路地を避ける

パリ市内の主要駅(北駅、東駅など):
・荷物の放置や目を離す隙を狙った犯罪が多い
・にせのポーターによる荷物持ち去り被害に注意
・切符売り場での財布のすり被害が頻発

これらの場所では、常に周囲に注意を払い、貴重品は体の前で持つなど、基本的な防犯対策を徹底することが重要です。

パリの安全なホテル選び5つのポイント

パリでの滞在を安全に過ごすためには、ホテル選びが重要なポイントとなります。治安の良い地域にあり、セキュリティが充実したホテルを選ぶためのポイントを解説します。

治安の良い地区のホテル

パリで安全に滞在するためには、以下の地区でのホテル選びがおすすめです。

観光に便利で安全な地区:
・6区サンジェルマン・デ・プレ:高級住宅街で24時間安全
・7区エッフェル塔周辺:観光名所が徒歩圏内で警備も厳重
・16区トロカデロ:富裕層の住宅街で静かな環境

セキュリティ対策が充実したホテル

安全なホテルの選び方には、以下の基準があります。

必須の設備:
・24時間体制のフロントデスク
・防犯カメラの設置
・客室の二重ロックシステム
・深夜の正面玄関施錠システム

女性一人旅でも安心なホテル

女性の一人旅でも安心して宿泊できるホテルの特徴です。

確認ポイント:
・地下鉄駅から徒歩5分以内の立地
・明るい通りに面している
・周辺に飲食店や商店が充実
・女性スタッフが常駐している

これらの条件を満たすホテルを選ぶことで、パリ滞在をより安全に楽しむことができます。

パリでスリや置き引きから身を守る7つの対策

パリでは観光客を狙ったスリや置き引きが多発しています。実際の被害事例と対策方法を紹介しながら、安全に観光を楽しむためのポイントを解説します。

持ち物の管理方法

外務省の報告によると、観光客の被害で最も多いのが持ち物の盗難です。以下の対策を心がけましょう。

基本的な持ち物管理:
・バッグは必ずチャックを閉めて体の前で持つ
・貴重品は服の内側のポケットに入れる
・リュックは前に抱えて持つ
・ショルダーバッグは斜め掛けにする

所持品の分散管理:
・現金とカードは別々の場所に保管
・パスポートのコピーを持ち歩く
・予備の現金は宿泊先の金庫に保管

服装や振る舞いの注意点

現地の雰囲気に溶け込む服装と行動を心がけることで、犯罪のターゲットになりにくくなります。

服装のポイント:
・派手なブランド品は避ける
・カメラは使用時以外はケースにしまう
・観光マップの広げ読みは控える
・高額な現金を人前で出さない

公共交通機関での注意点

地下鉄やバスでの移動時は、特に注意が必要です。

乗車時の注意点:
・混雑時は荷物を前に抱える
・改札付近での携帯電話使用を控える
・不自然に近づいてくる人に警戒する
・座席に荷物を置いたまま寝ない

これらの対策を実践することで、犯罪に巻き込まれるリスクを大幅に減らすことができます。

パリで被害に遭った時の緊急対応マニュアル

万が一、パリで盗難などの被害に遭った場合の具体的な対応方法を解説します。スムーズな被害届の提出と、その後の対応のために、手順を把握しておきましょう。

警察への通報方法

パリでの犯罪被害は、すぐに警察に通報することが重要です。

緊急通報の手順:
・警察への緊急電話:17番(日本の110番に相当)
・一般警察署:112番(英語対応可能)
・観光警察(英語対応可):各区の警察署に連絡

被害届提出時の必要事項:
・パスポートまたはその写し
・盗難にあった物品のリスト
・現地の滞在先住所
・帰国後の連絡先

大使館への連絡手順

在フランス日本国大使館への連絡方法と必要な手続きです。

大使館の連絡先:
・所在地:7 Avenue Hoche, 75008 Paris
・電話番号:01-4888-6200(24時間対応)
・領事部直通:01-4888-6355

必要な手続き:
・パスポート再発行申請
・警察届出証明書の翻訳依頼
・帰国のための渡航書発行

クレジットカード停止の手続き

カード盗難時は、速やかな停止手続きが被害を最小限に抑えます。

日本の各カード会社緊急連絡先(フランスからの国際電話):
・VISAカード:08 00 919 552(24時間日本語対応)
・マスターカード:08 00 90 13 87(フランス語対応)
・JCBカード:00-800-3865-0094

手続きの際の確認事項:
・カード番号(事前にメモを準備)
・利用停止の申請
・不正利用の確認
・再発行の手続き

これらの連絡先は、渡航前に必ずメモやスマートフォンに保存しておくことをおすすめします。

まとめ:パリを安全に楽しむために

パリの治安対策について、重要なポイントを最終的にまとめます。適切な準備と注意を払うことで、パリ観光を十分に楽しむことができます。

事前準備のチェックリスト:
・滞在するホテルは治安の良い地区を選択
・緊急連絡先の保存(警察、大使館、カード会社)
・パスポートやカード情報のコピーを準備
・貴重品の分散管理を計画

滞在中の注意事項:
・深夜の外出は極力避ける
・治安の悪い地域には近づかない
・所持品は常に体の前で持つ
・見知らぬ人からの声掛けには要注意

トラブル発生時の対応手順:
・すぐに警察や大使館に連絡
・カード類は即時利用停止
・現地ホテルのスタッフに相談
・同行者や日本の家族に連絡

安全に過ごすためのコツ:
・現地の雰囲気に合わせた服装を心がける
・必要以上の現金は持ち歩かない
・公共交通機関では常に警戒を怠らない
・観光客だと悟られないよう振る舞う

パリは確かに日本と比べると治安面での注意は必要ですが、基本的な対策を実践することで、世界有数の観光地としての魅力を存分に楽しむことができます。

この記事で紹介した対策を参考に、素敵なパリ旅行をお楽しみください。

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この記事を書いた人

ヨーロッパ、北米、オーストラリアetc、治安をはじめとした海外情報をお届け。運営歴11年の海外旅行メディア世界新聞が監修しています。

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