ロサンゼルスの治安完全ガイド 危険地域と安全なホテル選び5つのポイント

ロサンゼルスの治安完全ガイド 危険地域とホテルをとるべき治安のよいエリアを解説

「ロサンゼルスの治安って本当に悪いの?」
「ロサンゼルスで治安のいい地区に泊まりたい」
「ロサンゼルスのホテルは危険な地域を避けて選びたい」

ロサンゼルスの治安について不安を感じる方は多いものです。

外務省海外安全ホームページとロサンゼルス在住者の声をもとに、治安が改善傾向にあるロサンゼルスの現状と、サンタモニカやビバリーヒルズなど安全なエリア、コンプトンやスキッド・ロウなど近づくべきでない危険地域、そして安全に滞在するためのホテル選びのポイントを具体的に解説します。

目次

ロサンゼルスの治安の現状

ロサンゼルスは世界有数の観光地である一方、治安の悪さを指摘する声も多い都市です。現地の最新状況と治安の実態を詳しく解説します。

犯罪発生率と治安状況

外務省海外安全ホームページによると、ロサンゼルスの犯罪発生率は全米の大都市の中でも比較的高い水準にあります。2023年の統計では、人口10万人あたりの重大犯罪発生件数は584件を記録しています。

特に注目すべき犯罪傾向として、以下が挙げられます:

・車上荒らしや置き引きなどの窃盗犯罪
・スリや置き引きなどの軽犯罪
・深夜帯での暴行事件
・路上での強盗事件

ただし、観光客が多く訪れるエリアは警察のパトロールが強化されており、日中の観光であれば比較的安全に過ごすことができます。

治安が改善している地域と悪化している地域

ロサンゼルスの治安は地域によって大きな差があります。

サンタモニカやビバリーヒルズなどの高級住宅街では、私設警備員の配置や防犯カメラの設置により、この5年間で犯罪発生率が20%以上減少しています。

一方、ダウンタウンの一部やハリウッドの裏通りでは、路上生活者の増加に伴い治安の悪化が報告されています。特に夜間は注意が必要です。

治安が改善している地域の特徴:

・観光客向けの施設が充実
・警察署が近くにある
・街灯が整備されている
・商業施設が集中している

日本との治安比較

日本と比較すると、ロサンゼルスの治安は明らかに劣ります。具体的な違いは以下の通りです。

深夜の一人歩きは日本では比較的安全ですが、ロサンゼルスでは強く避けるべきです。特に女性の場合は、夜間の外出時には必ずタクシーやライドシェアを利用することを推奨します。

また、日本では見られない以下のような行為に注意が必要です:

・見知らぬ人から話しかけられる
・路上での物乞いの存在
・スリや置き引きの多発
・路上生活者からの声かけ

緊急時の連絡先:
・在ロサンゼルス日本国総領事館:+1-213-617-6700
・警察:911(緊急通報)
・日本語対応可能な警察ホットライン:+1-213-473-0580

ただし、基本的な防犯対策を講じれば、観光に支障をきたすような深刻な問題に巻き込まれるリスクは低いと言えます。多くの日本人観光客は、事前に治安情報を確認し、危険な地域を避けることで、安全に観光を楽しんでいます。

ロサンゼルスで治安が良い地区と安全なホテルエリア

観光客にとって安全な滞在先を選ぶことは、ロサンゼルス旅行の成功を左右する重要なポイントです。治安の良い地区には、以下のような特徴的なエリアがあります。

観光客に人気の安全エリア

サンタモニカは、ビーチリゾートとして知られる治安の良い地区です。サンタモニカピア周辺は夜間も観光客で賑わっており、警察のパトロールも頻繁に行われています。サード・ストリート・プロムナードやアボットキニーなど、人気の観光スポットへのアクセスも便利です。

ビバリーヒルズは、高級住宅街として有名で、ロサンゼルスで最も治安の良い地域の一つです。ロデオドライブには高級ブランド店が立ち並び、街全体に清潔感があります。不審者やホームレスの姿を見かけることも少なく、24時間安心して過ごせます。

その他の安全なエリアには以下があります:

・バーバンク:ウォルトディズニーやワーナースタジオがある、ビジネスの中心地
・グレンデール:緑が多く、のんびりとした雰囲気の住宅街
・マンハッタンビーチ:大人の休日を過ごせる落ち着いた雰囲気のビーチエリア

ホテル選びで失敗しないポイント

おすすめの安全なホテルエリア

治安の良いエリアでもホテルの立地には注意が必要です。以下のポイントを確認しましょう:

・大通り沿いのホテルを選ぶ
・観光スポットから徒歩圏内
・24時間体制のフロントデスクがある
・セキュリティカメラが設置されている
・人通りの多い場所にある

ホテル予約時の注意点

価格の安さだけで選ばず、以下の点もチェックすることが重要です:

・ホテル周辺の治安状況
・過去の宿泊者のレビュー
・最寄りの警察署や病院の場所
・公共交通機関へのアクセス
・深夜のチェックインが可能か

特に、ロサンゼルス空港(LAX)周辺の安価なホテルは、イングルウッドなどの治安の悪いエリアにある可能性があるため、慎重に選ぶ必要があります。

安全なエリアのホテルは宿泊費が高めになる傾向がありますが、カルバーシティなど、比較的手頃な価格で安全に滞在できるエリアもあります。観光の拠点として便利で、かつ治安の良い場所を選ぶことで、快適な旅行を楽しむことができます。

ロサンゼルスで治安が悪い地区と避けるべきエリア

ロサンゼルスには観光客が絶対に近づくべきでない危険地域が存在します。これらの地域の特徴と具体的な場所を詳しく解説します。

危険地域の特徴と場所

スキッドロウは、ダウンタウンの中心部に位置する最も危険な地区の一つです。この地域には以下のような特徴があります:

・ホームレスや薬物中毒者が多く生活している
・殺人、強盗、強姦、薬物売買などの犯罪が多発
・日本人観光客が多く訪れるリトルトーキョーのすぐ近くに位置

スキッド・ロウ地区の現状

スキッド・ロウ地区は、以下の理由から観光客にとって特に危険です:

・貧困層やマフィアによる犯罪が頻発
・路上生活者が多く、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性が高い
・リトルトーキョーへ行く際は、立体駐車場に駐車し、極力周辺の徒歩移動は控えるべき

サウスロサンゼルスの治安状況

サウスロサンゼルスには、特に注意が必要なコンプトンがあります。この地域の特徴は:

・アメリカで最も犯罪率が高い地域の一つ
・アフリカ系、ヒスパニック系の住民が多く、低所得者層が集中
・ギャング同士の抗争が頻繁に発生
・警察でさえ必要以上の立ち入りを避ける地域

その他の危険エリアとして、以下の地域にも注意が必要です:

イングルウッド
・ロサンゼルス空港に近い立地
・ホテルやモーテルが多く、観光客が誤って宿泊してしまう危険性
・低所得者層が多く、犯罪発生率が高い

チャイニーズシアター周辺
・観光客を狙ったスリや置き引きが多発
・悪質なパフォーマーによる強引な商品販売や金銭要求
・夜間は人通りが少なくなり危険

これらの地域を避けるためのポイントは:

・地図アプリで事前に危険地域をチェック
・安価なホテルの立地には特に注意
・公共交通機関での移動時は、これらの地域を経由しないルートを選択
・タクシーやUberを利用する際は、危険地域を通過しないよう依頼

ロサンゼルスで気をつけるべき犯罪と対策

ロサンゼルスでは、観光客を狙った特徴的な犯罪が発生しています。具体的な手口を知り、適切な対策を講じることで、多くの犯罪から身を守ることができます。

よくある犯罪の種類と手口

外務省海外安全ホームページによると、観光客が遭遇しやすい犯罪には以下のようなものがあります:

置き引き・スリ
・レストランの椅子の背もたれにかけたバッグの盗難
・観光スポットで写真撮影中の隙を狙った盗難
・地下鉄やバス内での混雑に紛れた財布のスリ

車上荒らし
・レンタカーのステッカーを狙った犯罪
・駐車場での荷物の積み下ろし時を狙った犯罪
・観光地の路上駐車を狙った窓ガラス破壊による盗難

なりすまし詐欺
・偽警官による所持品検査を装った強盗
・観光案内を装った詐欺師による金品要求
・偽のチケット販売による詐欺

観光客が狙われやすい場所と時間帯

特に注意が必要な場所と時間帯は以下の通りです:

危険度が高い場所
・ハリウッド大通りの裏通り
・ユニバーサルスタジオ周辺の駐車場
・サンタモニカビーチの人気のない場所
・地下鉄の駅構内や電車内

要注意の時間帯
・日没後(特に午後8時以降)
・早朝(観光客が少ない時間帯)
・週末の深夜
・大型イベント開催時の混雑時

具体的な防犯対策

以下の対策を実践することで、犯罪に巻き込まれるリスクを大幅に減らすことができます:

持ち物の管理
・パスポートは常にホテルのセーフティボックスに保管
・現金は分散して持ち歩く
・バッグは必ずチャックを閉めて前に抱える
・スマートフォンは人混みでの使用を控える

行動面での注意点
・夜間の一人歩きは絶対に避ける
・派手な服装や装飾品は控える
・見知らぬ人からの声掛けには応じない
・公共交通機関では周囲に注意を払う

緊急時の備え
・在ロサンゼルス日本国総領事館の連絡先を保存
・旅行保険への加入
・クレジットカードの緊急連絡先の控え
・現地の緊急通報番号(911)の把握

デジタル対策
・重要な情報はクラウドにバックアップ
・位置情報の共有設定を確認
・公共Wi-Fiの使用は控える
・スマートフォンの追跡機能を有効化

これらの対策に加えて、以下の準備も重要です:

・現地の治安情報を定期的にチェック
・旅行保険の補償内容の確認
・貴重品の写真を事前に撮影
・緊急連絡先リストの作成

ロサンゼルスの公共交通機関の治安と安全な移動手段

ロサンゼルスの公共交通機関は、地域によって治安に大きな差があります。安全に観光を楽しむため、各交通手段の特徴と注意点を詳しく解説します。

メトロ(地下鉄)の治安

ロサンゼルスのメトロは、時間帯や路線によって治安状況が大きく異なります。

安全に利用できる時間帯と路線
・平日の日中(午前9時から午後6時)
・観光客の多い路線(レッドライン、エキスポライン)
・主要観光地を結ぶ区間
・警備員が常駐している駅

避けるべき時間帯と路線
・深夜や早朝
・ブルーライン(特にワッツ地区周辺)
・人通りの少ない駅
・ダウンタウン周辺の一部路線

バスの治安状況

バスは地下鉄に比べて比較的安全ですが、以下の点に注意が必要です:

安全なバス利用のポイント
・観光客向けの路線を選ぶ
・運転手の近くの座席を確保
・バス停では人が多い場所で待機
・乗車時は周囲の乗客の様子を確認

避けるべき状況
・深夜バス
・観光地から離れた路線
・路上生活者が多い地域のバス停
・混雑時の最後尾での乗車

安全な移動手段の選び方

おすすめの移動手段(優先順)

  1. 配車サービス(Uber/Lyft)
    ・24時間利用可能
    ・ドライバーの評価システムあり
    ・移動経路が記録される
    ・クレジットカード決済で安全
  2. 正規タクシー
    ・空港や主要ホテルから安全に利用可能
    ・料金メーターの確認が必要
    ・領収書の発行を必ず受け取る
    ・正規タクシーの見分け方を確認
  3. 観光客向けシャトルバス
    ・ホテルと観光地を直接結ぶ
    ・安全性が高い
    ・予約制で確実
    ・他の観光客と同乗

移動手段選びのポイント

・時間帯による使い分け
午前〜夕方:公共交通機関
夜間:配車サービスやタクシー

・目的地による選択
観光地間:シャトルバスや地下鉄
ホテルから:ホテル提携の送迎サービス

・予算に応じた選択
経済的:公共交通機関
安全重視:配車サービス

安全な移動のための準備

・移動アプリの事前ダウンロード
・TAP(交通ICカード)の購入
・現地の緊急連絡先の保存
・目的地までの経路確認

これらの情報を参考に、状況に応じて最適な移動手段を選択することで、安全で快適なロサンゼルス観光を楽しむことができます。特に夜間の移動では、多少費用がかかっても安全な手段を選ぶことをお勧めします。

まとめ:ロサンゼルスを安全に楽しむために

ロサンゼルスは観光地として人気の都市ですが、安全に滞在するためには適切な準備と注意が必要です。2024年の犯罪発生率は前年比7.59%増加しており、特に観光客は狙われやすい傾向にあります。

安全な滞在のための重要ポイント

治安の良いエリアを選んで滞在することが、安全な旅行の第一歩となります。ビバリーヒルズやサンタモニカは24時間安心して過ごせる地域です。これらの地域は街灯が整備され、警察のパトロールも頻繁で、観光客も多く安全に過ごせます。

一方で、以下のエリアは積極的に避けるべきです:

・スキッドロウ(ダウンタウン周辺)
・コンプトン地区
・サウスロサンゼルス
・チャイニーズシアター周辺(夜間)

移動手段の選び方

夜間の移動には特に注意が必要です。公共交通機関の利用は以下の点に気をつけましょう:

・地下鉄やバスは日中のみの利用を推奨
・夜間はタクシーやライドシェアサービスを活用
・タクシー利用時は必ずメーターを確認
・ライドシェアは車両番号と運転手を照合

犯罪対策の具体的な方法

観光中は以下の対策を心がけることで、多くの犯罪から身を守ることができます:

・パスポートはホテルのセーフティボックスに保管
・現金は分散して持ち歩く
・バッグは必ずチャックを閉めて前に抱える
・人混みでのスマートフォン使用は控える
・夜間の一人歩きは避ける
・派手な服装や装飾品は控える
・見知らぬ人からの声掛けには応じない

緊急時の連絡先

万が一の事態に備えて、以下の連絡先は必ず控えておきましょう:

・警察・救急:911
・在ロサンゼルス日本国総領事館:+1-213-617-6700
・日本語対応可能な警察ホットライン:+1-213-473-0580

これらの注意点を守り、常に周囲の状況に気を配ることで、ロサンゼルスの観光を安全に楽しむことができます。特に夜間の行動には細心の注意を払い、不要な外出は控えめにすることをお勧めします。治安の良いエリアに滞在し、適切な防犯対策を講じることで、充実したロサンゼルス観光を実現できます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ヨーロッパ、北米、オーストラリアetc、治安をはじめとした海外情報をお届け。運営歴11年の海外旅行メディア世界新聞が監修しています。

目次