リトルトーキョーへの旅行を計画しながら、宿泊エリアをまだ決めかねている方は少なくありません。
ダウンタウン周辺での路上生活者の増加や薬物問題に関する報道を目にしていれば、「夜間に外出して大丈夫か」「リトルトーキョーに泊まっても安全か」と感じるのは自然なことです。
この記事は、ロサンゼルス・リトルトーキョーの治安を「良い・悪い」で評価するものではありません。
世界40カ国以上を取材してきた編集長の経験から言えるのは、治安は「場所」「時間帯」「行動」の組み合わせで考えるものだということです。
この記事では、外務省をはじめとする公的情報をもとにロサンゼルス・リトルトーキョーで注意が必要なエリアを紹介するとともに、治安目線でおすすめの宿泊エリアを旅の目的別に紹介します。
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ロサンゼルス・リトルトーキョーで注意が必要と言われるエリア
リトルトーキョーはダウンタウン・ロサンゼルスの一角にあり、周辺には観光客が足を運ぶエリアと、注意が必要なエリアが隣り合っています。
事前にどのエリアで何に気をつけるべきかを把握しておくと、現地での行動の選択肢が広がります。
スキッドロウ(Skid Row)
スキッドロウは、路上生活者の集中や薬物問題に起因するトラブルに注意が必要なエリアです。
リトルトーキョーの中心部であるファースト・ストリートとアラメダ・ストリートの交差点から南東方向に広がるエリアで、徒歩で10〜15分ほどの距離にあります。
Wikivoyageはスキッドロウについて、サード・ストリートからセブンス・ストリート、アラメダ・ストリートからメイン・ストリートにかけての区域を「市内で最も危険なエリアのひとつであり、立ち入りを避けるべき場所」とはっきり書いています。
Lonely Planetも同様に「観光客は避けるべきエリア」として名指ししており、昼夜を問わず治安が悪化していると説明しています。
外務省の海外安全情報でも、ロサンゼルスのダウンタウン地区において路上生活者が集中するエリアでの強盗・暴行・置き引きの被害が報告されており、特定エリアへの不用意な立ち入りを避けるよう注意喚起しています。
リトルトーキョーのホテルを拠点に南東方向へ歩いて移動する場合は、フィフス・ストリートより南、サン・ペドロ・ストリート周辺には立ち入らないことをおすすめします。
ユニオンステーション周辺/ウェストレイク隣接エリア(Union Station / Westlake)
ユニオンステーション西側からウェストレイク方面にかけては、スリや置き引き、ひったくりに注意が必要なエリアです。
ユニオンステーションはリトルトーキョーから徒歩5分ほどの場所にある主要な交通のターミナルで、空港との行き来やメトロの乗り換えで多くの旅行者が利用します。
外務省および在ロサンゼルス日本国総領事館は、公共交通機関の駅周辺での荷物の置き引きやスリの被害について繰り返し注意を促しており、日本人観光客が空港・駅間の移動中に被害に遭うケースも報告されています。
Fodor’s Travelは、ユニオンステーションの建物自体は観光スポットとして紹介しつつ、「駅の外側・西側方向(アルバラード方面)へは徒歩で向かわないこと」と注意を添えています。
Wikivoyageも、ユニオンステーション西側のウェストレイク地区を「犯罪率が高く、観光客は立ち入らないことを推奨する」と記しています。
メトロを利用する際はホームや改札周辺でのバッグ管理を徹底し、駅を出た後は西側方向への徒歩移動を避けるといった点を意識しておくとよいでしょう。
アーツディストリクト東縁/インダストリアルゾーン(Arts District Eastern Edge / Industrial Zone)
アーツディストリクトの東縁から工場・倉庫地帯にかけては、夜間の人通りの消失と車上荒らしに注意が必要なエリアです。
アーツディストリクトはリトルトーキョーの南側に隣接するエリアで、ギャラリーやレストランが集まる中心部は昼間の賑わいがあります。
一方でTime Out Los Angelesは、アラメダ・ストリートより東側の倉庫街・工場地帯について「夜間に人通りが途絶える」と指摘しており、観光客は幹線沿いに留まることを示唆しています。
Wikivoyageもアーツディストリクトを「再開発が進みつつも、発展の度合いはブロックによって大きく差がある」と評しており、非商業地帯の周縁部では引き続き注意が必要だと記しています。
LAPDが管轄するセントラル・ディビジョンの公開統計でも、このエリアを含む地区で車上荒らしや器物損壊といった犯罪の件数が高い水準にあることが示されています。
夜間にアーツディストリクトを訪れる場合はギャラリーやレストランが集まる中心部のブロックを移動の範囲とし、東縁方向への路地への立ち入りは避ける。レンタカーを利用している場合は、人通りが少ない路上への駐車を避け、車内に荷物を残さないことが、被害を遠ざけることにつながります。
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ロサンゼルス・リトルトーキョーで治安目線でおすすめの宿泊エリア
リトルトーキョーへの旅行で「どこに泊まるか」は、観光効率だけでなく夜間の行動のしやすさにも直結します。
観光スポットへの近さを優先するか、落ち着いた雰囲気を優先するか、移動効率を優先するか。自分の旅のスタイルに合わせて選んでください。
【観光重視】サンタモニカ(Santa Monica)
おすすめする理由
サンタモニカは、主要な観光スポットを歩いて回りたい人におすすめのエリアです。
ロサンゼルス西部の太平洋沿岸に位置し、サード・ストリート・プロムナードやサンタモニカ・ピアが徒歩圏内に集まっています。
Lonely PlanetとFodor’s Travelはともに、サンタモニカをロサンゼルス滞在の拠点として積極的に推薦しており、その理由として「主要スポットが徒歩圏内に集中していること」と「昼夜を問わず人通りが途絶えにくいこと」を挙げています。
リトルトーキョーへはメトロのEライン(エクスポジション・ライン)を利用して約45〜60分でアクセスできます。
ベニス・ビーチへは徒歩または自転車で15〜20分ほどで、Lonely Planetも「サンタモニカと合わせて訪れやすい」と説明しています。
ホテルはビーチフロントの大型ホテルからインランド側のブティックホテルまで幅広く、Fodor’s Travelは「グレード・タイプともに選択肢が広い」と説明しています。価格帯は全体的に高めです。
夜の雰囲気
サード・ストリート・プロムナード沿いは、日が暮れてもレストランやバーが営業を続け、ストリートパフォーマーが集まる賑わいが続きます。
Lonely PlanetとTime Outはともにこのエリアを「夜間も活気がある」と紹介しており、夕食後も通り沿いを歩く旅行者の姿が見られます。
ビーチ沿いは日没後に人通りが減る時間帯があり、Wikivoyageは深夜の単独行動を避けるよう示唆しています。
【落ち着いた滞在】シルバーレイク(Silver Lake)
おすすめする理由
シルバーレイクは、観光地エリアの混雑を避け、ローカルな雰囲気の中でゆっくり過ごしたい人におすすめのエリアです。
ダウンタウンの北西約5kmに位置し、地元住民が日常的に使うカフェやヴィンテージショップ、レストランがシルバーレイク・ブールバード沿いに点在しています。
Time Outはこのエリアを「クリエイティブ系の地区」と紹介しており、Lonely Planetも「ダウンタウンの喧騒を避けたい旅行者のベースとして機能するエリア」と説明しています。
リトルトーキョーへは車やライドシェアで約15〜20分で行き来できます。
グリフィス天文台へも車やライドシェアで約15分とアクセスしやすく、Time Outが「シルバーレイクから近い」と記しています。
ホテルは大型チェーンホテルが少なく、小規模なブティックホテルやデザインホテルが中心です。Lonely Planetはシルバーレイクのホテルについて「観光地とは一線を画すローカルな滞在体験を求める旅行者向け」と説明しており、サンタモニカと比べて価格帯が抑えられる傾向があります。
夜の雰囲気
シルバーレイク・ブールバード沿いには夜間も営業するレストランやバーがあり、地元住民が食事や飲み物を楽しむ場として使われています。
Time Outは「地元住民が日常的に使うエリア」と説明しており、観光地的な夜の混雑とは異なる落ち着いた夜間の雰囲気があります。
華やかな夜の賑わいよりも、静かに夜を過ごしたい旅行者に向いています。
【交通アクセス重視】ダウンタウン・ロサンゼルス(Downtown Los Angeles)
おすすめする理由
ダウンタウン・ロサンゼルスは、市内各所への移動効率を最優先にしたい人におすすめのエリアです。
リトルトーキョーを内包するロサンゼルスの都心エリアで、ユニオンステーションを中心にメトロ各線が集結しています。
リトルトーキョーの中心部へはメトロのAライン(ゴールドライン)のリトルトーキョー/アーツディストリクト駅から徒歩5〜10分でアクセスできます。
ロサンゼルス国際空港へはメトロのCライン(グリーンライン)とAラインを乗り継いで約60〜75分です(Lonely Planet記載)。
ハリウッド・ブールバードへはメトロで約20〜30分でアクセスでき、Wikivoyageが所要時間を記載しています。
Fodor’s Travelはダウンタウンのホテル事情について「再開発に伴い選択肢が増えた」と説明しており、ビジネス利用を想定した大型ホテルからブロードウェイ沿道の歴史的建物を改装したデザインホテルまで幅広く揃っています。価格帯はミドルからハイエンドが中心です。
夜の雰囲気
グランド・セントラル・マーケット周辺やブロードウェイ沿道は夜間も飲食店が営業しており、食事を目的に訪れる旅行者や地元住民の姿が見られます。
Time Outはダウンタウンについて「エリアによって夜の雰囲気が大きく異なる」と説明しており、商業施設が集まるブロックを外れると人通りが急激に少なくなる時間帯もあります。
Wikivoyageは「ホテルのある通りと注意が必要なブロックの境界線を事前に把握しておくことを推奨する」と記しており、宿泊前にホテル周辺の地理を確認しておくことが求められます。
ロサンゼルス・リトルトーキョーの治安概要
リトルトーキョーはロサンゼルスのダウンタウン北東部に位置する、日系アメリカ人の歴史が根づいた小さなエリアです。
日本語が通じる飲食店や文化施設が集まる一方、すぐ近くには旅行者が注意すべき地区も隣接しており、エリアの性格をあらかじめ理解しておくことが現地での行動に直結します。
ロサンゼルス・リトルトーキョーに対する公的情報のアナウンス
外務省はアメリカ合衆国全体の危険情報レベルを「レベル1:十分注意してください」としています。
ロサンゼルスのダウンタウン地区については、路上生活者が集中するエリアでの強盗・暴行・置き引き、公共交通機関の駅周辺でのスリやひったくり、夜間の単独行動に対して継続的な注意を促しています。
在ロサンゼルス日本国総領事館も、ダウンタウン周辺での犯罪増加の傾向を踏まえ、特定のブロックへの夜間立ち入りを避けること、車内に荷物を置いたまま駐車しないことを呼びかけています。
日本人旅行者による置き引きやひったくりの被害報告も寄せられており、観光中の油断が被害につながるケースが実際に起きています。
ロサンゼルス・リトルトーキョーの治安の特徴
リトルトーキョーの中心部はファースト・ストリート沿いに飲食店やショップが並ぶ商業エリアで、昼間は観光客や地域住民の往来があります。
ただし、数ブロック離れるだけで人通りが極端に少なくなる工場・倉庫地帯が広がっており、エリアの性格がブロック単位で大きく変わるのがこの地区の特徴です。
Wikivoyageはリトルトーキョーを含むダウンタウン地区を「再開発が進みつつも、発展の度合いはブロックによって大きく差がある」と説明しており、整備されたエリアと手つかずのエリアが混在している状況を指摘しています。
メトロのアラインのリトルトーキョー/アーツディストリクト駅やユニオンステーションへのアクセスが徒歩圏内にあるため、電車移動を中心に観光する旅行者も多い一方、駅周辺は人が集まりやすい分、荷物の管理に意識を向ける必要があります。
夜間はファースト・ストリート沿いの飲食店での食事を楽しむ旅行者が一定数いますが、Wikivoyageは「夜間は中心部のファースト・ストリート沿いに留まり、南東方向への移動は避けることを推奨する」と記しています。
ロサンゼルス・リトルトーキョーの治安まとめ
リトルトーキョーは、日系アメリカ人の歴史が根づいた商業・観光エリアであると同時に、数ブロック離れると性格が大きく変わるダウンタウンの一角に位置しています。
治安を「良い・悪い」で一括りにできない場所だからこそ、「どのエリアで」「何時ごろに」「どう動くか」という視点で考えることが現地での行動につながります。
この記事では、外務省や在ロサンゼルス日本国総領事館の情報をもとに、スキッドロウ・ユニオンステーション周辺・アーツディストリクト東縁という3つの注意エリアを取り上げました。
宿泊エリアについては、観光スポットへの近さを優先するサンタモニカ、落ち着いた滞在を求めるシルバーレイク、移動効率を重視するダウンタウン・ロサンゼルスという3つの選択肢を紹介しています。
必要以上に身構えることなく、自分の旅のスタイルと照らし合わせながら、滞在エリアを絞り込んでみてください。
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