インドネシア在住ライターのハト時計です。
2004年に留学のためにインドネシアに来てから、そのまま現地で就職、結婚を経験し、今年で在住13年目となります。
インドネシアでクレジットカードは、以前は主に航空券の購入やホテルを予約する際の身元保証として利用していた程度でしたが、近年のインドネシアでのオンラインショッピングの急速な普及やクレジットカード対応の医療機関などの増加により、近頃はクレジットカードの利用機会が大幅に増えています。
この記事では、これからインドネシアに旅行・出張される皆さんに私の在住経験からインドネシアのクレジットカード事情をお伝えします。
記事末でインドネシアでおすすめのクレジットカードも紹介!
ハト時計のインドネシア滞在データ
最新渡航時期:2004年〜2017年
渡航目的:居住
訪問都市(全て):スラバヤ、ジャカルタ、メダン
持って行ったクレジットカード:VISA、JCB各1枚
インドネシアのクレジットカード事情
2016年現在、インドネシアでは銀行口座の保有率が、日本がほぼ100%であるのに対し36%にとどまっています。
それによりインドネシア国内ではクレジットカードカードがあまり普及しておらず、保有率は1%程度にとどまっています。
口座保有率の水準の低さ以外にも、収入等、発行審査が厳しく、所有できる人がまだ限られていることが要因として挙げられます。
とはいえ、現在、ジャカルタ、バリ、ジョグジャカルタ等、観光客が多く訪れる都市の大きなスーパーマーケット、デパート、レストラン、ホテル、病院、ゴルフ場などでは、ほとんどの場所でクレジットカードを使用することができるようになりました。
また、タクシーの支払いや、近年急速に普及している配車アプリや、オンラインショッピングのクレジットカード決済も普及し始めています。
しかし、観光地とはいえ、地元の食堂や屋台、市場などの現地の方向けのお店ではクレジットカードを使用することができないので、注意が必要です。
インドネシアでのVISA・マスターカード・JCBの使える度は?
VISA・マスターカード
インドネシアで最も加盟店が多く使い勝手がよいのはVISAカードとマスターカードで、最も有効に利用することができます。
ホテルやエアチケットのウェブ予約などの場合も、カード決済はVISAやマスターカードのみという場合が多いので、VISAカードかマスターカードを持っていくのがおすすめです。
JCB
VISAやマスターカードほど加盟店が多くないものの、ジャカルタの日系の飲食店やスーパーマーケット、日本人が良く行くゴルフ場やジムなどと幅広く提携しており、お得な優待が受けられるため、在留邦人にも人気があります。
インドネシアでクレジットカードが利用できないシーン
大都市でも、現地の方が利用する伝統的なスタイルの市場や食堂、屋台などでは、クレジットカードを使用することができないので、現地通貨を用意する必要があります。
またインドネシアでは首都ジャカルタを除き、いまだに停電が起こることがよくあります。
当然のことながら停電の際はクレジットカード決済は利用できないので、現金の持ち合わせがない場合は困ることになります。
インドネシアでキャッシング可能なATMについて
VISAカードの場合は”PLUS”の表記があるATM、マスターカードの場合は”MasterCard”、”Maestro”、”Cirrus”の表記があるATMで、キャッシングをすることができます。
これらのATMは主に、繁華街やショッピングモール、空港、オフィスビルなどに設置されていますが、地方都市などの場合見つけにくいことがあるので、キャッシングを計画している場合は、事前にVISAカードやマスターカードのウェブサイトでキャッシング可能なATMの位置を検索しておくのがおすすめです。
また、インドネシアでは現金の引き出し後、出てきたカードをすぐに取り出さないと、そのままカードがATMに飲み込まれてしまう事例が多発しているので注意が必要です。
インドネシアでおすすめのカードブランドの組み合わせと使い分け
先ほど述べたように、JCBカードは、日本人のカードホルダー向けに各種の特典を設けています。
一部加盟店(ジャカルタやバリの日系レストランやスーパーマーケット、近郊のゴルフ場など)での割引特典の他、スカルノハッタ空港の国内線のラウンジの利用、バリ島で運行されている「Kura Kura Bus」の乗車無料などのサービスが利用できたりと、さまざまな優待キャンペーンやプロモーション等を行っています。
また、家族会員を含むJCBブランド会員には損保ジャパンとの提携によって、海外所在のJCB加盟店にてJCBカードで購入した品物の、偶然の事故による破損・盗難などの損害を補償する「お買いもの保険」のサービスがあります。
購入日から90日間、年間最高50万円補償され、事前の届け出もいっさい不要なため、出発前の手間がかからず、大事なおみやげもしっかりガード。
これらの特典を見てみても、JCBカードはインドネシアを旅行するのに持っていて損はない1枚だと思います。
また、インドネシアには現在、ジャカルタとバリ島の2か所にJCBプラザがあり、JCB加盟店や観光情報の提供、ホテル、レストラン、オプショナルツアーなどの予約代行、JCBカードの紛失、盗難時のサービスなどを日本語で対応してくれます。(なお、ジャカルタのJCBプラザは2018年3月末をもって終了予定とのことです。)
また、インドネシアでは、消化器系の病気や熱帯ならではの蚊を媒介とした感染症、または公共交通の荒っぽい運転による交通事故での負傷など、病院で治療を受けるリスクが大きく、外務省のホームページにも海外旅行保険の必要性が記載されています。
このため、付帯保険が充実しているクレジットカードは、インドネシア滞在の大きな味方になると言えます。
このため、手厚い疾病・傷害補償がついたカードとインドネシアの病院で最も利用可能な場所が多いVISAまたはマスターカードの組み合わせのカードを持っていれば、予定外に病院にかかることになっても安心ですね。
したがって、インドネシアに旅行する際は、インドネシア国内で最も使用可能な場所が多いVISAカードまたはマスターカードと、さまざまな優待を受けることができるJCBカードを持っていくのがおすすめです。
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