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海外旅行でのお金の管理方法入門

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編集部ennui

編集部ennui
年に1〜2回海外旅行に行き、3枚のクレジットカードを使い倒している編集部のennuiです。

ハンガリーにオーストリアにドイツにチェコに…様々な国を巡るにあたって、やっぱり気になったのは治安のこと。

というのも、私の弟が大学の卒業旅行でイタリアに行ったとき、ベンチでちょっと休憩していたら隣に置いていたはずのリュックが忽然と姿を消していたのだとか。

まさに「嘘やん!?」と突っ込むしかないようなシチュエーションで盗難に遭うのが、海外の常識と言っても過言ではないのです。

となれば、こちらもそれ相応の対策で我が身を守っておきたいですよね?

そこで今回は、海外旅行でなくすと1番ツライお金の管理方法について詳しくピックアップ。

海外旅行が初めての人は特によくチェックしておきたい、海外でのお金の管理の基本をご紹介していきます。

鉄則=海外旅行では複数手段でお金を管理!

冒頭の弟の話からも分かるように、海外での盗難手口はとても大胆。

弟も弟なりに、財布を盗まれたときに備えて財布のほかリュックの内ポケットにも現金をしまっていたらしいのですが、それもリュックを丸ごと盗まれてしまったらお手上げです。

海外では、お金は肌身離さず持っておくのがまず大前提になるのですが、万が一盗難に遭ってしまったときのことを考えて、物理的に複数の場所で管理すること、そして現金だけではなく複数の手段で管理することも大切なポイントです。

特に、海外旅行だからといって多額の現金をおろしてきて、肌身離さず持っていなきゃいけないからといってその現金をウロウロ持ち歩くのはとっても危険。

海外に行くと私たち日本人は一目で観光客だと分かりますし、観光客ならそれなりにまとまったお金を持っているだろうとスリや盗難の対象にもなりやすいのです。

「それでもお金は必要だし、一体どうすればいいの!?」と、そろそろ不安が積もってきた頃でしょう。

ここからは、そんなみなさんの疑問にお応えするべく、私が中央ヨーロッパに行ったときに実践したお金の管理方法をまとめてご紹介します。

海外旅行でのお金の管理方法1
クレジットカード

クレジットカードは、現金に代わる最も便利なアイテムのひとつ。

特に欧米ではクレジットカードを持っていることが信用に繋がるので、必ず1枚は用意しておきたいものです。

実際私はホテルに宿泊するときフロントで提示を求められましたし、レンタカーを借りる際にも提示が必須でした。

クレジットカードで管理するメリット

そんなクレジットカードの最大のメリットは、万が一盗難に遭っても気付いた時点ですぐにカードの利用を止められること。

現金なら盗まれてしまったらもうどうしようもありませんが、カードは利用停止にしてしまえばそれ以上損することがありません。

また、一括払いにすれば現地のレートで決済されるので、空港などで両替するよりもお得に買い物できることがあります。両替しすぎて外貨が余ってしまった!と焦ることもないですし、キャッシング付きのクレジットカードなら、現金が足りないときにATMから引き出すことができ、利息はついてしまいますがとても便利です。

クレジットカードで管理するデメリット

一方、海外ではATMや悪質な店舗などでクレジットカードの情報が盗まれてしまうスキミング被害が深刻です。

盗まれた情報をもとに不正利用されてしまっても、クレジットカード自体は手元にあるので問題に気付くのが遅れてしまうんですよね。

また、クレジットカードは現金に比べるとついつい使いすぎてしまう人が多いようです。せっかくの旅行だから~を免罪符に使いすぎてしまわないよう気を付けましょう!

海外旅行でのお金の管理方法2
国際キャッシュカード

国際キャッシュカードを使うと、海外にいても日本にある自分の銀行口座から現金を引き出すことができます。

引き出せるのはもちろん現地の通貨です。

国際キャッシュカードで管理するメリット

国際キャッシュカードがあれば、必要なときに必要な分だけ現金を引き出すことができるので、あらかじめ多額の現金を用意して持ち歩く必要はありません。

盗難の際には利用停止を申請することができ、安全性も高いです。

また、クレジットカードでキャッシングをするときのような金利もかからないので、気兼ねなく利用することができます。

国際キャッシュカードで管理するデメリット

金利はかかりませんが、手数料は引き出すたびに発生します。

また、口座の残高がなくなれば当然ですが現金を引き出すことはできません。

欧米の大都市に旅行するなら良いのですが、行き先によっては国際キャッシュカードを利用できるATMが設置されていないこともあるので、事前によく調べて行きましょう。

海外旅行でのお金の管理方法2
海外プリペイドカード(キャッシュパスポート)

使った分を後払いするクレジットカードとは異なり、事前にチャージした分だけ使えるのがプリペイドカードの特徴のひとつ。

海外で使えるプリペイドカードには色々な種類がありますが、今回は私も実際に使用したことのあるキャッシュパスポートに注目してみました。

キャッシュパスポートで管理するメリット

キャッシュパスポートが他のプリペイドカードと一線を画するところは、失くしてしまったときのためのスペアカードがあるところ。

クレジットカードも国際キャッシュカードも、失くすと利用停止を申請するので使えなくなりますが、キャッシュパスポートならスペアカードを利用して使い続けることができ、これが意外と心強いんです。

また、決済時ではなく入金時にレートが決まるところも嬉しいポイント。
円高のタイミングを見計らって入金すれば、それだけ両替手数料を節約することができますよ。

それから海外に長期滞在する予定の人にとっては、海外送金用に使える(家族から振り込んでもらえる)ところも大きなメリットでしょう。

使わなかった分は帰国後に払い戻すことができるので、どれだけ送金しておこうか悩むこともありません。

キャッシュパスポートで管理するデメリット

一方、キャッシュパスポートは1年間1度も利用しなかった場合、月に150円程度の管理手数料がかかります。残金が150円に満たない場合は手数料もかからないので、「しばらく海外には行かないかもな~」というときは、なるべくキャッシュパスポートを使い切ってから帰国しましょう。

海外では日本と違って治安の悪い地域も多いので、盗難対策としてなるべく複数の手段でお金を管理したいなぁ…と常々思ってはいるのですが...

現金はどのくらい、どのように持っていればいい?

ここまでご紹介した手段にリスクを分散しておくのが、海外でのお金の管理の基本。

それでは現金はどれくらい持って行けば良いのかというと、私の場合は基本的にチップ代と飲み物代を日数分というイメージなので、1日あたり1,000円もあれば十分という感覚なのですが、念のためにその倍の2,000円にしておくことが多いです。

食事のついていない日があるツアーであれば、食事代も一応現金で用意しておきます。

そして、現金はパッと見お財布には見えないようなポーチに入れておいたり、人混みを歩く場合は服の下に巻くことができるお財布ベルトの中に入れています。

バッグの中に入れる場合は、中を覗き込まれないようにチャックができるバッグを選びましょう。

海外旅行でのお金の管理はクレジットカードをメインに

私が海外に持って行く現金の少なさからもお分かりの通り、私の場合は海外での支払いはほとんどクレジットカードです。

結局のところそれが便利で安全性も高く、使っているクレジットカードのポイントも貯まるのでお得感があります。

あとはキャッシュパスポートもとりあえずほとんど空の状態で持って行って、急な出費があったときには日本から家族にチャージしてもらえるようお願いしています。

このように海外でのお金の管理は、クレジットカードをメインにしつつ、その他の方法も組み合わせてリスクを分散しておくのがおすすめ。

今回ご紹介したメリット・デメリットを参考に、あなたも自分にとって使いやすい組み合わせを選んでみてくださいね。

>【4つの鉄則】初心者のための海外旅行のクレジットカードの選び方はこちら