リヨンで現地人が近づかない危険エリアとホテルをとるべき治安のよいエリアを解説

「リヨンの治安ってどうなんだろう」
「リヨンのホテルは治安の良いエリアに取りたいな」
「リヨンで治安が悪いエリアはどこなんだろう」

フランス第3の都市リヨンを訪れる前に、治安面での不安を感じるのは当然のことです。

リヨンは観光地として人気の高い都市ですが、エリアによって治安に大きな差があり、現地の人々も近づかない危険エリアが存在します。

外務省海外安全ホームページとリヨン在住日本人の声をもとに、リヨンの治安状況や危険エリア、治安の良いエリア、そしてホテルを取るのにおすすめのエリアを解説します。

目次

リヨンの治安の現状と特徴

フランス第3の都市リヨンは、パリやマルセイユと比較すると比較的治安の良い都市です。しかし近年、特定のエリアでは犯罪が増加傾向にあり、観光客は注意が必要です。

リヨンの一般的な治安状況

外務省海外安全ホームページによると、リヨンはフランスの主要都市の中では比較的治安が安定している都市として評価されています。特に観光名所が集中する旧市街地区は、警察のパトロールも頻繁で、昼間は安心して観光できます。

リヨン在住日本人によると、日常生活での深刻な治安トラブルは少なく、基本的な防犯対策を行えば安全に過ごせるとのことです。ただし、近年は経済状況の悪化や移民問題の影響で、特定のエリアでは犯罪が増加傾向にあります。

犯罪発生率と特徴的な犯罪

リヨンで最も多い犯罪は、スリや置き引きなどの軽犯罪です。特に以下のような犯罪が報告されています:

・レストランやカフェでの椅子に掛けたバッグの盗難
・路上でのスマートフォンのひったくり
・観光スポットでの写真撮影中の置き引き
・公共交通機関内での所持品の窃盗

リヨン在住日本人によると、強盗や暴行などの重大犯罪は比較的少ないものの、観光客を狙った窃盗団による組織的な犯罪は増加傾向にあります。

観光客が狙われやすい犯罪の種類

観光客は特に以下のような手口で狙われやすいため、注意が必要です:

偽署名詐欺:
観光スポットで募金や署名を求められ、気を取られている間に所持品を盗まれる手口です。特にベルクール広場周辺で多発しています。

両替詐欺:
正規のレートより良い条件で両替を持ちかけ、偽札を渡される詐欺です。必ず正規の両替所を利用しましょう。

おとり作戦:
複数の犯人が関わる手口で、1人が観光客の気を引いている間に、もう1人が荷物を盗む手口です。特に観光名所で頻発しています。

リヨン在住日本人によると、最近では以下のような新しい手口も報告されています:

・偽のタクシードライバーによる法外な料金請求
・レストランでの偽のクレジットカードリーダーの使用
・民泊を装った詐欺予約サイト

これらの犯罪から身を守るためには、貴重品の管理を徹底し、不審な勧誘には応じないことが重要です。また、夜間の一人歩きは避け、公共交通機関では周囲に注意を払う必要があります。

緊急時は警察(17)または日本国総領事館(+33-4-7272-8888)に連絡してください。総領事館では24時間体制で邦人保護に対応しています。

リヨンで治安が悪いエリアと注意点

リヨンには観光客や現地住民でも注意が必要なエリアが存在します。特定の地域では夜間の一人歩きを避けるなど、細心の注意が必要です。

パール・デュー駅周辺の治安状況

パール・デュー駅は、リヨンの主要な交通ハブですが、治安が悪いエリアとして知られています。特に駅の東側と北側のエリアでは、スリや置き引きが多発しています。

リヨン在住日本人によると、駅構内や周辺では以下のような犯罪が報告されています:

・深夜から早朝にかけての暴行事件
・ホームレスによる執拗な物乞い
・麻薬取引や売買
・置き引きや車上荒らし

特に23時以降は、駅周辺の治安が著しく悪化するため、この時間帯の利用は避けることをお勧めします。

ギヨティエール地区の危険性

ギヨティエール地区は、パール・デュー駅の東に位置する地域で、リヨンで最も治安が悪いエリアの一つです。この地区では以下のような問題が報告されています:

・若者グループによる威嚇行為
・路上での強盗事件
・深夜のバイク窃盗
・建物への落書きや破壊行為

リヨン在住日本人によると、特に地下鉄D線ギヨティエール駅周辺は、夜間の一人歩きは絶対に避けるべきエリアとされています。

夜間の危険エリア

夜間は特に以下のエリアでの警戒が必要です:

ヴォーバン通り周辺:
深夜営業の飲食店が多く、酔客によるトラブルが頻発します。特に週末の深夜は注意が必要です。

ラ・デュシェール地区:
公営住宅が密集する地域で、夜間は若者グループによる威嚇行為が報告されています。

トニー・ガルニエ通り:
工業地帯に近く、夜間は人通りが少なくなるため、強盗などの犯罪が発生しやすい環境です。

スリや置き引きの多発地域

観光客を狙ったスリや置き引きは、以下の地域で特に注意が必要です:

ベルクール広場:
リヨン最大の広場で、観光客が多く集まるため、スリや置き引きが多発します。特に以下の場所での警戒が必要です:

・地下鉄の改札付近
・ショッピングモール入口
・観光案内所周辺
・路上カフェのテラス席

コンフリュアンス地区:
新しい商業施設が多い地域ですが、観光客を狙った犯罪が増加傾向にあります。特に以下の状況に注意が必要です:

・ショッピングモール内でのバッグの置き引き
・駐車場での車上荒らし
・ATM利用時の盗難

これらの地域では、以下のような基本的な防犯対策を徹底することが重要です:

・バッグは必ず体の前で持つ
・貴重品は内ポケットに分散して収納
・大金を持ち歩かない
・人混みでは特に警戒を強める
・不審者に声をかけられても応対しない

リヨン在住日本人によると、これらの地域でも日中は警察のパトロールが頻繁にあり、基本的な注意を払えば深刻なトラブルに巻き込まれる可能性は低いとのことです。

リヨンで治安が良いエリアとホテルをとるべき場所

リヨンには観光に適した治安の良いエリアが複数存在します。安全に滞在するためのエリア選びのポイントをご紹介します。

クロワルース地区の特徴

クロワルース地区はリヨンの高級住宅街として知られ、治安が最も安定している地域です。標高の高い場所に位置し、モノレールでアクセスできます。以下の特徴があります:

・浮浪者や物乞いがほとんど見られない
・リヨン市街が一望できる観光スポット
・地元フランス人も憧れる高級住宅地
・警察のパトロールが頻繁

プレスキル地区の利点

プレスキル地区は観光客にとって理想的なエリアです。ベルクール広場に近く、以下の利点があります:

・デモやストライキ時以外は治安が安定
・観光名所へのアクセスが便利
・レストランやショップが充実
・夜間も人通りが多い

ホテル選びのポイント

安全な滞在のために、以下のエリアでのホテル選びをお勧めします:

クロワルース周辺:
・高級ホテルが多く、セキュリティが充実
・静かな環境で安眠できる
・観光地が一望できる部屋も

プレスキル地区:
・観光に便利な立地
・24時間体制のフロントデスク
・繁華街まで徒歩圏内

避けるべきエリア:
・パール・デュー駅周辺
・ギヨティエール地区
・コンフリュアンス以南の地域

宿泊時の注意点

ホテルでも以下の点に注意が必要です:

・貴重品は必ずセーフティボックスを利用
・部屋を出る際は必ず施錠を確認
・見知らぬ人のドアノックには応じない
・夜間の一人での出入りは避ける

外務省海外安全ホームページとリヨン在住日本人の声によると、基本的な防犯対策を行えば、これらの地域では安全に滞在できるとのことです。

リヨンでの具体的な防犯対策

リヨンを安全に観光するためには、基本的な防犯対策が不可欠です。現地の状況に応じた具体的な対策を紹介します。

日中の観光時の注意点

観光スポットでは、スリや置き引きへの警戒が特に重要です。外務省海外安全ホームページによると、以下のような対策が推奨されています:

持ち物の管理:
・バッグは必ずチャックを閉めて前に抱える
・リュックは背負わず、前に抱えて持つ
・パスポートのコピーを別に持ち歩く
・現金は分散して所持する

服装と行動:
・華美な装飾品は控える
・高級ブランド品は目立たないようにする
・地図を広げての確認は避ける
・カメラは使用時以外はしまう

リヨン在住日本人によると、以下のような場所では特に注意が必要です:

・路面電車やバスの乗降時
・観光スポットでの写真撮影中
・レストランでの食事中
・市場やショッピングモール内

夜間の行動における対策

夜間は以下のような対策を徹底することが重要です:

移動時の注意:
・できるだけタクシーやライドシェアを利用
・人通りの多い大通りを歩く
・暗い路地は避ける
・深夜の単独行動は控える

タクシー利用時:
・正規のタクシー乗り場を利用
・車両番号を記録
・料金メーターの確認
・領収書の受け取り

リヨン在住日本人によると、以下のような対策も効果的です:

・ホテルのフロントで安全なルートを確認
・夜間営業している店舗の場所をメモ
・緊急連絡先を携帯電話に登録
・防犯ブザーの携帯

緊急時の連絡先と対応方法

緊急時に備えて、以下の連絡先を携帯電話に保存しておくことをお勧めします:

緊急連絡先:
・警察:17
・救急:15
・消防:18
・欧州共通緊急:112
・在リヨン日本国総領事館:+33-4-7272-8888

トラブル発生時の対応手順:

  1. 安全な場所への避難
    ・近くの店舗や公共施設に避難
    ・人通りの多い場所に移動
    ・必要に応じて周囲に助けを求める
  2. 警察への通報
    ・現在地を正確に伝える
    ・被害状況を簡潔に説明
    ・目撃した犯人の特徴を報告
  3. 総領事館への連絡
    ・パスポート紛失時の再発行手続き
    ・犯罪被害証明書の取得方法の確認
    ・必要な支援の要請

リヨン在住日本人によると、以下のような準備も有効です:

・保険会社の緊急連絡先の保存
・クレジットカード会社の連絡先メモ
・パスポートや保険証のコピーを複数保管
・現地の医療機関情報の事前確認

これらの対策を事前に準備することで、万が一のトラブル時も冷静な対応が可能になります。特に言葉の壁がある場合は、フランス語や英語での緊急時の基本フレーズを携帯電話にメモしておくことをお勧めします。

まとめ:リヨンを安全に観光するために

リヨンは基本的に安全な都市ですが、観光客を狙った犯罪は発生しています。これまでの内容を踏まえ、安全な旅行のための重要なポイントをまとめます。

主要な注意点

パールデュー駅やギヨティエール地区など、治安の悪いエリアを把握し、特に夜間の立ち入りは避けましょう。高価な装飾品の着用は控え、スマートフォンなどの電子機器は人目につかないように管理することが重要です。

トラブル発生時の対応

緊急時は以下の番号に連絡できます:
・緊急総合(英語対応可):112
・警察:17
・救急:15
・消防:18

医療機関を受診する際は、以下の書類を必ず持参しましょう:
・パスポート
・海外旅行保険証
・滞在許可証

最終チェックリスト

出発前:
・外務省の最新情報確認
・海外旅行保険への加入
・重要書類のコピー作成
・現地の緊急連絡先メモ

滞在中:
・貴重品の分散管理
・人混みでの警戒
・夜間の単独行動を避ける
・緊急時の避難経路確認

これらの対策を実践することで、リヨンでの滞在をより安全に楽しむことができます。

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この記事を書いた人

ヨーロッパ、北米、オーストラリアetc、治安をはじめとした海外情報をお届け。運営歴11年の海外旅行メディア世界新聞が監修しています。

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