【欧州ワースト4の犯罪都市】バーミンガムで現地人が近づかない危険エリアとホテルをとるべき治安のよいエリアを解説

「バーミンガムの治安って本当に悪いの?」
「バーミンガムのどのエリアが危険なの?」
「治安の良いエリアにホテルを取りたいけど、どこがいい?」

イギリス第二の都市バーミンガムは、ヨーロッパで4番目に犯罪の多い都市です。

バーミンガムの治安は地域によって大きく異なります。外務省海外安全ホームページとバーミンガム在住日本人の声をもとに、現地人が近づかない危険エリアや、ホテルを取るのにおすすめの治安の良いエリアを解説します。

目次

バーミンガムの治安の現状と特徴

イギリス第二の都市バーミンガムは、ロンドンに次ぐ経済の中心地として知られています。しかし、その一方で治安の悪さも指摘されており、特に近年は犯罪発生率の上昇が深刻な社会問題となっています。

犯罪発生率と主な犯罪の種類

外務省海外安全ホームページによると、バーミンガムはヨーロッパで4番目に犯罪発生率の高い都市です。2023年の統計では、人口1000人あたりの犯罪発生件数が205.5件を記録しました。

主な犯罪の種類は以下の通りです。

・路上強盗(特に携帯電話やバッグなどの貴重品を狙った犯罪)
・住居侵入盗
・車上荒らし
・暴行事件
・ナイフ犯罪

バーミンガム在住日本人によると、特に夜間の路上犯罪が増加傾向にあり、若者グループによる犯罪も目立つようになってきています。

治安が悪化している主な要因

バーミンガムの治安悪化には、複数の社会的要因が絡み合っています。

経済的な格差の拡大が最も大きな要因となっています。特に若年層の失業率は20%を超え、この数値は全英平均を大きく上回っています。

また、都市部における薬物関連犯罪の増加も深刻です。バーミンガム在住日本人によると、特定のエリアでは路上での薬物取引が日常的に行われているとの報告もあります。

警察力の不足も治安悪化に拍車をかけています。予算削減により、パトロール頻度が減少し、緊急時の対応も遅れがちになっています。

地域による治安格差

バーミンガムの特徴として、地域による治安格差が非常に大きいことが挙げられます。

市の中心部は観光客や買い物客で賑わう商業地区として、比較的治安が保たれています。特にブルリング・ショッピングセンター周辺は警備員が常駐し、防犯カメラも多く設置されています。

一方で、市の北部や東部には治安の悪いエリアが点在します。バーミンガム在住日本人によると、特にハンズワース地区やスモールヒース地区では、夜間の一人歩きは極めて危険とされています。

また、大学周辺のセルリーオーク地区やエッジバストン地区は、学生が多く居住する地域として知られていますが、近年は学生を狙った犯罪も増加傾向にあります。

地下鉄や路面電車の駅周辺も注意が必要です。特に夜間は人通りが少なくなり、犯罪のリスクが高まります。外務省海外安全ホームページでは、深夜の公共交通機関の利用を避けることを推奨しています。

このような地域による治安格差は、観光や留学、ビジネスでバーミンガムを訪れる際の滞在先選びに大きく影響します。特に初めて訪れる方は、事前に滞在予定地区の治安状況を確認することが重要です。

バーミンガムで治安が悪いエリアと注意点

バーミンガムには、現地住民でさえ近づかないことを推奨する危険なエリアが存在します。これらのエリアは特に夜間の犯罪発生率が高く、観光客や留学生は細心の注意が必要です。

現地人も避ける危険エリアの特徴

外務省海外安全ホームページによると、バーミンガムの危険エリアには以下のような特徴があります。

・防犯カメラの設置数が少ない
・街灯が十分に整備されていない
・路地や死角が多い
・深夜営業の店舗が少ない
・警察のパトロール頻度が低い

バーミンガム在住日本人によると、これらの特徴を持つエリアでは、特に日没後は人通りが極端に少なくなり、緊急時の助けを求めにくい状況となります。

各エリアの具体的な危険度

特に注意が必要なエリアは以下の通りです。

ハンズワース地区は、バーミンガムで最も治安が悪いエリアの一つです。バーミンガム在住日本人によると、麻薬取引や強盗事件が頻発し、昼間でも警戒が必要です。

スモールヒース地区も要注意エリアです。特に鉄道駅周辺での犯罪が多発しており、夜間の単独行動は極めて危険です。

ボーズリー・グリーン地区は、若者グループによる暴行事件や路上強盗が報告されています。特に週末の夜間は避けるべきエリアとされています。

アストン地区は、かつての工業地帯で、現在は治安の悪化が深刻な問題となっています。外務省海外安全ホームページでは、観光客の立ち入りを推奨していません。

夜間の注意点と対策

危険エリアでは、特に夜間の行動に細心の注意が必要です。

バーミンガム在住日本人から報告される典型的な犯罪手口は以下の通りです。

・複数人で取り囲み、所持品を強奪する
・後をつけられ、人気のない場所で襲われる
・親しげに話しかけられた後、仲間が現れて脅される
・偽装タクシーに乗せられ、料金を脅し取られる

これらの犯罪から身を守るため、以下の対策が推奨されます。

・夜間の移動では、必ず正規のタクシーを利用
 バーミンガムの正規タクシーは、必ずライセンスナンバーが表示されており、車体は黒色
・貴重品は目立たない場所に分散して保管
 現金やパスポートは、ホテルのセーフティボックスの使用を推奨
・深夜のATM利用は避ける
 現金が必要な場合は、日中に人通りの多い場所のATMを利用

また、緊急時に備えて以下の準備が重要です。

・現地の緊急連絡先(警察:999)の保存
・在英国日本大使館の連絡先(020-7465-6565)の保存
・滞在先の最寄りの警察署の場所確認
・保険証書のコピーの携帯

これらの危険エリアを把握し、適切な対策を講じることで、バーミンガム滞在時の安全性を高めることができます。

バーミンガムで治安が良いエリアとホテルの選び方

バーミンガムには、観光客や長期滞在者が安心して過ごせる治安の良いエリアも多く存在します。ホテル選びは滞在の安全性を左右する重要な要素となります。

観光客に人気の治安が良いエリア

シティセンター地区は、バーミンガムで最も治安が良いエリアの一つです。バーミンガム在住日本人によると、以下の特徴があります。

・24時間体制の警備員が常駐
・防犯カメラが街中に設置
・深夜まで営業する店舗が多い
・観光客や地元民で常に人通りがある
・主要観光スポットへのアクセスが便利

ブロードストリート周辺も、治安の良いエリアとして知られています。高級ホテルや大手企業のオフィスが立ち並び、セキュリティ体制が充実しています。

ジュエリークォーターは、昼間は観光客で賑わう安全な地区です。ただし、夜間は店舗が閉まるため、人通りが少なくなることに注意が必要です。

ホテル選びのポイント

外務省海外安全ホームページによると、安全なホテル選びには以下の要素を確認することが重要です。

立地条件:
・最寄り駅から徒歩10分以内
・大通りに面している
・繁華街から近すぎない
・警察署や病院が近い

セキュリティ体制:
・24時間対応のフロントデスク
・エレベーターのカードキーシステム
・ロビーでの警備員常駐
・防犯カメラの設置

施設・設備:
・室内金庫の完備
・窓の施錠システム
・非常口の分かりやすい表示
・館内照明の明るさ

おすすめのホテルチェーン

バーミンガム在住日本人によると、以下のホテルチェーンは安全性が高く評価されています。

ハイアットリージェンシー:
・シティセンターの中心に位置
・高層階からの死角のない眺望
・最新のセキュリティシステム導入
・日本語対応可能なスタッフ常駐

マリオットグランドホテル:
・ブロードストリートに面した好立地
・警備員による24時間巡回
・地下駐車場の防犯カメラ完備
・緊急時の医療機関との連携体制

クラウンプラザ:
・ビジネス街の中心に位置
・防犯設備が充実
・コンシェルジュによる安全なタクシー手配
・館内レストランが深夜まで営業

ホテル予約時の追加アドバイス:

・オンラインレビューで安全性に関する最新の口コミを確認
・予約サイトの評価で「セキュリティ」の項目を重視
・可能であれば4階以上の客室を選択
・エレベーター付近の部屋は避ける

これらの条件を満たすホテルを選ぶことで、バーミンガム滞在時の安全性を大きく高めることができます。特に女性の一人旅や長期滞在の場合は、ホテルのセキュリティ体制を最優先で検討することをお勧めします。

バーミンガムの公共交通機関の治安と利用時の注意点

バーミンガムは電車、路面電車、バスなど公共交通機関が整備されていますが、特に夜間は注意が必要です。

電車やバスの治安状況

バーミンガム在住日本人によると、日中の公共交通機関は比較的安全に利用できますが、特に通勤ラッシュ時には以下のような犯罪が発生しています:

・混雑した車内でのスリ被害
・ドア付近での置き引き
・降車時の強奪事件

実際の被害事例として、「地下鉄の終電後に駅周辺のコンビニに向かう途中で襲われた」「夕方の駅周辺で不審者に付きまとわれた」といった報告があります。

路面電車(West Midlands Metro)利用時の注意点

バーミンガムの路面電車は車両が清潔で乗り心地も良好です。しかし、以下の点に注意が必要です:

・車内での支払いシステムが緩く、車掌が来ない場合もある
・混雑時は車掌の巡回が遅れがち
・夜間は人通りが少なくなる停留所がある

特に夜間の利用時は、以下の対策を講じることが推奨されます:

・できるだけ前方の車両を利用する
・人通りの多い停留所で乗降する
・コンタクトレス決済を準備しておく

深夜の移動手段と対策

深夜の公共交通機関利用には特別な注意が必要です。2階建てバスの場合、以下のような危険があります:

・2階席での強盗被害
・酔った乗客からの暴力
・人気の少ない停留所での被害

実際の対策として:

・夜間は1階席のドライバー近くの座席を選ぶ
・できるだけ複数人で移動する
・深夜バスの代わりに正規のタクシーを利用する

タクシー利用時の安全対策

タクシーは比較的安全な移動手段ですが、以下の点に注意が必要です:

・正規のタクシー(黒色の車体でライセンス表示あり)のみを利用
・料金メーターの確認を忘れない
・深夜は可能な限りホテルのコンシェルジュを通じて手配
・見知らぬタクシーへの安易な相乗りは避ける

バーミンガムの公共交通機関を安全に利用するためには、時間帯や場所に応じた適切な判断が重要です。特に夜間の移動では、少し料金が高くても正規のタクシーを利用するなど、安全を優先した選択を心がけましょう。

バーミンガムでの防犯対策と緊急時の対応

バーミンガムでの安全な滞在には、適切な防犯対策と緊急時の対応準備が不可欠です。特に観光客や留学生は、現地の事情に詳しくないため、より慎重な対策が必要となります。

日常的な防犯対策

外務省海外安全ホームページによると、以下のような基本的な防犯対策が推奨されています。

持ち物の管理:
・パスポートは常にコピーを携帯し、原本はホテルの金庫に保管
・現金は分散して所持し、必要最小限のみを持ち歩く
・バッグは必ずチャックを閉め、体の前で持つ
・スマートフォンは人混みでの使用を控える

服装と態度:
・華美な装飾品は控えめにする
・高級ブランド品の露出を避ける
・現地の習慣に配慮した服装を心がける
・周囲への注意を怠らない

スリや置き引き対策

バーミンガム在住日本人から報告される典型的な手口と対策をご紹介します。

よくある手口:
・複数人で取り囲み、注意を散漫にさせる
・道を尋ねる振りをして近づき、荷物をひったくる
・レストランの椅子に掛けたバッグを盗む
・電車やバスの混雑時に接触して財布を抜き取る

実際の被害事例:
「カフェでテーブルに置いていたスマートフォンを、新聞を広げて話しかけてきた人に盗まれた」
「路上で観光マップを見せられている間に、後ろから財布を抜き取られた」
「レストランの椅子の背もたれに掛けていたバッグが盗まれた」

これらの被害を防ぐための具体的な対策:
・貴重品は必ずボディバッグなど体の前で持ち運ぶ
・レストランではバッグを膝の上や足元に置く
・見知らぬ人から話しかけられても、所持品から目を離さない
・混雑した場所では特に警戒を強める

緊急連絡先と対応手順

緊急時に備えて、以下の連絡先を携帯電話に保存しておくことが重要です。

緊急時の連絡先:
・警察:999(緊急)または101(非緊急)
・在英国日本大使館:020-7465-6565
・バーミンガム市内の主要病院:Queen Elizabeth Hospital(0121 627 2000)
・現地の警察署:West Midlands Police(0845 113 5000)

トラブル発生時の基本的な対応手順:

  1. 身の安全の確保
    ・安全な場所への避難
    ・近くの店舗やホテルへの退避
    ・必要に応じて周囲の人に助けを求める
  2. 警察への通報
    ・場所の特定(近くの目標物や道路名)
    ・状況の説明(何が起きたか、いつ、どこで)
    ・被害の内容(盗難品の特徴など)
  3. 大使館への連絡
    ・パスポート紛失時の再発行手続き
    ・現地警察との連携支援
    ・必要な情報提供や助言

これらの対策と準備を整えることで、不測の事態に遭遇しても適切に対応することができます。特に長期滞在の場合は、現地の緊急医療機関や警察署の場所を事前に確認しておくことをお勧めします。

まとめ:バーミンガムで安全に過ごすために

バーミンガムはイギリス第二の都市でありながら、欧州でも特に治安の悪い都市の一つとして知られています。しかし、適切な対策を講じることで、安全に滞在することは十分可能です。

安全な滞在のための重要ポイント

滞在エリアの選択:
・シティセンター地区など、治安の良いエリアを選ぶ
・観光客や地元民で賑わう場所を優先する
・深夜の人通りが少ないエリアは避ける
・ホテルは警備体制の整った場所を選ぶ

移動時の注意点:
・夜間の単独行動は控える
・公共交通機関は日中の利用を心がける
・深夜は正規のタクシーを利用する
・人通りの多い大通りを歩く

所持品の管理:
・貴重品は分散して持ち歩く
・パスポートのコピーを携帯する
・必要最低限の現金のみ持参する
・スマートフォンは人混みでの使用を控える

トラブル発生時の対応

万が一の事態に備えて、以下の準備を整えておくことが重要です:

・緊急連絡先(警察:999)の登録
・在英国日本大使館の連絡先の保存
・滞在先の最寄りの警察署の確認
・旅行保険への加入と保険証書の携帯

バーミンガムは確かに治安面での課題を抱えていますが、これらの対策を実践することで、充実した滞在を楽しむことができます。特に初めて訪れる方は、現地の状況をよく理解し、安全を第一に考えた行動を心がけましょう。

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この記事を書いた人

ヨーロッパ、北米、オーストラリアetc、治安をはじめとした海外情報をお届け。運営歴11年の海外旅行メディア世界新聞が監修しています。

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