【シンガポール治安完全ガイド】ホテルをとるべき治安のよいエリアと現地人が避ける危険エリア

「シンガポールの治安が悪いエリアを知りたい」

「治安の良いエリアにホテルを取りたい」

「シンガポールの治安について詳しく知りたい」

シンガポールは治安が良い国と言われていますが、実際には注意が必要なエリアも存在します。

シンガポールの治安を理解するためには、良いエリアと悪いエリアを把握することが重要です。

この記事では、外務省海外安全ホームページとシンガポール在住日本人の声をもとに、治安の良いエリアと現地人が避ける危険エリアについて解説します。ホテルを取るのにおすすめのエリアを解説します。

目次

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シンガポールの治安の現状と背景

シンガポールは世界有数の治安の良い国として、2024年の世界平和度指数で世界第5位にランクインしています。

日本の第9位を上回る高評価を獲得しており、アジアでトップの治安水準を誇っています。

人口10万人あたりの殺人発生率は0.12件と、日本の0.23件の約半分という驚異的な数値を記録しています。

犯罪発生状況の推移

2022年の犯罪認知件数は約5万4千件で、前年比11.6%増加を記録しました。

この増加の主な要因は、なりすまし詐欺やオンライン詐欺の急増によるものです。

これらのサイバー犯罪は全体の62.5%を占めており、シンガポールが直面する新たな治安課題となっています。

治安の良さを支える3つの要因

1. 徹底した監視体制

・街中の至る所に監視カメラが設置され、24時間体制で治安維持に努めています。

・人口密度が高く人通りの多い都市構造が、自然な監視の目となっています。

・警察による迅速な対応体制が確立されています。

2. 厳格な法執行

・銃器の発砲や一定量以上の麻薬所持には死刑という厳罰制度を採用しています。

・むち打ちの刑など、厳格な刑罰制度が犯罪抑止力として機能しています。

・不法入国や不法滞在に対しても厳しい処罰が設けられています。

3. 充実した社会インフラ

・公共交通機関の低価格維持により、市民の移動の利便性を確保しています。

・シンガポール人向けの手頃な公共住宅制度が整備されています。

・屋台での食事や自炊など、生活コストを抑える選択肢が豊富です。

シンガポール警察の警告

シンガポール警察は「Low Crime Doesn’t Mean No Crime(犯罪は少ないが、犯罪が無い訳ではない)」という標語を掲げています。

この標語が示すように、完全な安全は保証されておらず、基本的な防犯意識が必要です。

最近の犯罪傾向

従来型の犯罪は全体的に減少傾向にある一方で、以下の犯罪については増加が見られます:

・万引き(前年比+22.3%)

・侵入窃盗(前年比+27.2%)

・痴漢(前年比+9.2%)

一方で、盗撮は前年比-9.2%と減少傾向にあります。

観光客や在留邦人は、市内のレストラン、ショッピングセンター、路上、空港などでの置き引きやスリに特に注意が必要です。

シンガポールの治安が悪いエリアと注意点

外務省海外安全ホームページによると、シンガポール国内でも一部のエリアでは注意が必要です。

現地在住日本人の声と合わせて、特に警戒すべきエリアと具体的な注意点を解説します。

ジョホールバル近郊の危険地域

マレーシアとの国境に近いウッドランズやクランジなどの地域は、他のエリアと比較して犯罪発生率が高くなっています。

特に以下の場所では警戒が必要です:

・ウッドランズ・トレイン・チェックポイント周辺

・クランジMRTステーション付近

・マーシリン地区の人通りの少ない道

これらの地域では、スリや置き引きだけでなく、ひったくりなどの路上犯罪も報告されています。

ゲイランの深夜帯の治安

ゲイラン地区は、日中は問題ありませんが、夜間は以下の理由から注意が必要です:

・深夜営業の歓楽街が集中

・客引きや風俗案内が多い

・飲酒に起因するトラブルの発生

特に午後10時以降は、以下の場所での一人歩きは避けることを推奨します:

・ゲイラン・ロード沿いの路地

・ロロン通りの人通りの少ないエリア

・カラオケ店や風俗店が密集するエリア

リトルインディアでの注意事項

週末の人混みでの犯罪

リトルインディアは週末になると、以下の特徴が見られます:

・出稼ぎ労働者が多く集まる

・路上での飲酒が増える

・スリや置き引きの発生率が上昇

特にセラングーン・ロードやレース・コース・ロードでは、以下の時間帯に注意が必要です:

・日曜日の午後2時から夜まで

・祝祭日の夕方以降

夜間の単独行動リスク

夜間は以下の危険が高まります:

・路上での客引き行為

・酔った人からの声かけ

・スマートフォンを狙った置き引き

以下の防犯対策を心がけましょう:

・貴重品は必要最小限にする

・バッグは体の前で持つ

・人通りの多い大通りを歩く

・深夜の単独行動を避ける

シンガポール警察によると、これらの地域での犯罪の多くは、以下の状況で発生しています:

・観光客が写真撮影に気を取られている時

・スマートフォンを操作している時

・飲食店での荷物の放置時

・ATM利用時の周囲への無警戒

在シンガポール日本人によると、これらのエリアも日中は比較的安全で、基本的な注意を払えば問題なく観光や買い物を楽しめるとのことです。

シンガポールでホテルをとるべき治安のよいエリア

シンガポールには治安の良い地域が多く存在し、特に観光客向けのエリアは警備が厳重で安心して滞在できます。

オーチャードロード周辺の特徴

シンガポールを代表する高級ショッピングエリアであるオーチャードロードは、24時間体制で警備員が配置されています。

以下の特徴から、特に初めてシンガポールを訪れる方におすすめです:

・高級ホテルが立ち並び、セキュリティが万全

・MRTの駅が複数あり、観光地へのアクセスが便利

・深夜でも人通りが多く、明るい街灯で視認性が確保されている

・警察のパトロールが頻繁で、犯罪発生率が極めて低い

マリーナベイ地区の安全性

マリーナベイ地区は、以下の理由から治安の良さが際立っています:

・マリーナベイサンズを中心に、24時間体制の警備システムを導入

・観光警察が常駐し、外国人観光客の安全を確保

・監視カメラが街中に設置され、犯罪抑止効果が高い

・高級ホテルのスタッフが英語堪能で、緊急時の対応も迅速

おすすめのホテルエリア

マリーナベイ地区では、以下のエリアのホテルが特に安全です:

・マリーナスクエア周辺

・ラッフルズプレイス付近

・マリーナプロムナード沿い

チャイナタウンの治安状況

歴史的な街並みが魅力のチャイナタウンは、以下の特徴から安心して宿泊できます:

・地域コミュニティの結びつきが強く、相互監視の目が行き届いている

・伝統的な商店街では店主たちが街の安全を見守っている

・観光警察のパトロールが定期的にある

・MRT駅から各ホテルまでの動線が明るく整備されている

宿泊時の注意点

チャイナタウンでホテルを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう:

・メインストリートに面したホテルを選択する

・24時間フロントデスクのあるホテルを優先する

・セキュリティカードキーシステムの導入されているホテルを選ぶ

・エレベーターにセキュリティカメラが設置されているかを確認する

共通の安全対策

どのエリアのホテルでも、以下の対策を実施することで、より安全に滞在できます:

・貴重品は必ずホテルのセーフティボックスを利用する

・部屋の鍵は常に2重ロックを確認する

・見知らぬ人のドアノックには応答しない

・ホテルのセキュリティデスクの連絡先を控えておく

シンガポールで気をつけるべき犯罪手口

外務省海外安全ホームページによると、シンガポールでは観光客を狙った犯罪が増加傾向にあります。

スリ・置き引きの手口

複数人での連携型スリ

2〜4人組で行動し、以下のような手口で犯行に及びます:

・1人目が前方でコインやハンカチを落として注意を引く

・2人目が後ろから金品を抜き取る

・3人目、4人目へ素早くリレーして逃走する

置き引きの危険場所

以下の場所での被害が特に多く報告されています:

・ショッピングセンターのフードコート

・観光地の休憩所

・MRT(地下鉄)の車内

・動物園などの観光施設

最新の詐欺手口

電話詐欺

友人を装って金銭を要求する新手の詐欺が急増しています。

2022年には被害件数が前年比で1万件増加したことが報告されています。

ロマンス詐欺

マッチングアプリを利用した詐欺の特徴:

・プロフィール写真が1枚のみ

・仮想通貨投資や金融の話を持ちかける

・アプリ外での連絡を求める

・突然の金銭的援助を要請する

観光客を狙う新型犯罪

フィッシング詐欺

・偽のホテル予約サイトでクレジットカード情報を盗む

・偽の観光チケット販売サイトに誘導する

・SNSの偽アカウントで割引チケットを販売する

Eコマース詐欺

・現地の人気商品を格安で販売する手口

・商品代金を支払っても商品が届かない

・偽の配送業者を装って個人情報を要求する

被害に遭わないための対策

基本的な注意事項

・見知らぬ人からの急な声掛けには応じない

・貴重品は分散して持ち歩く

・カバンは必ず前で持つ

・人混みでは特に警戒を強める

デジタル対策

・公共Wi-Fiでの決済を避ける

・不審なURLのクリックを控える

・SNSでの見知らぬ人からの友達申請は慎重に対応する

・クレジットカード情報の入力は信頼できるサイトのみで行う

シンガポールの緊急時対応ガイド

万が一の事態に備えて、緊急時の連絡先と対応手順を把握しておくことが重要です。

緊急連絡先一覧

緊急時には以下の番号に連絡してください:

・警察(SPF):999

・救急・消防(SCDF):995

・在シンガポール日本国大使館:6235-8855

犯罪被害時の対応手順

軽微な犯罪被害の場合

・最寄りの警察署(NPC)または交番(NPP)に出向く

・被害状況を具体的に説明する

・警察からポリスレポートを受け取る

重大な犯罪被害の場合

・まず999に通報し、警察の指示を待つ

・安全な場所に避難する

・大使館に連絡し、支援を要請する

トラブル時の対処法

クレジットカード紛失・盗難時

・即座にカード会社に連絡し、利用停止手続きを行う

・警察署でポリスレポートを取得する

・カード会社に警察署発行の証明書を提出する

パスポート紛失時

・警察署で紛失届を提出する

・大使館でパスポートの再発行手続きを行う

・必要書類:

  • 紛失届の証明書
  • 写真2枚
  • 身分証明書(コピー可)

防犯アプリの活用

シンガポール警察公式アプリ「Police@SG」をダウンロードすることで:

・緊急時のワンタッチ通報が可能

・最寄りの警察署の位置確認ができる

・犯罪発生状況のリアルタイム確認ができる

まとめ:シンガポールで安全に過ごすために

シンガポールは世界有数の治安の良い国ですが、観光客を狙った犯罪は依然として発生しています。

安全に滞在するためには、以下の3つのポイントを意識することが重要です。

宿泊先の選択

治安の良いエリアでホテルを選ぶことが、安全な旅行の第一歩となります:

・オーチャードロード周辺の高級ホテル地区

・マリーナベイエリアの観光地区

・チャイナタウンのメインストリート沿い

これらのエリアは24時間体制の警備と監視カメラが設置されており、安心して滞在できます。

要注意エリアでの行動

以下のエリアでは特に注意が必要です:

・ジョホールバル近郊での深夜の外出を控える

・ゲイランでの夜間の一人歩きを避ける

・リトルインディアでの週末の人混みに警戒する

最新の犯罪手口への対策

急増している詐欺被害から身を守るために:

・銀行や電話会社を装った不審な電話には応じない

・オンラインでの決済は信頼できるサイトのみを利用する

・見知らぬ人からのSNSでの接触には慎重に対応する

緊急時の備え

以下の準備をしておくことで、万が一の際にも適切に対応できます:

・緊急連絡先(警察:999、救急:995)の保存

・大使館の連絡先(6235-8855)の登録

・Police@SGアプリのダウンロード

・パスポートのコピーを別途保管

シンガポールは基本的に安全な国ですが、一般的な防犯意識を持って行動することで、より安心して観光や滞在を楽しむことができます。

特に初めて訪れる方は、治安の良いエリアのホテルを選び、夜間の単独行動を避けるなど、基本的な注意を心がけましょう。

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この記事を書いた人

ヨーロッパ、北米、オーストラリアetc、治安をはじめとした海外情報をお届け。運営歴11年の海外旅行メディア世界新聞が監修しています。

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