「シェムリアップの治安が気になる。治安が悪いエリアには近づきたくない。」
「ホテルは治安の良いエリアに取りたいけど、どこが安全なんだろう。」
「子連れや女性でもシェムリアップの滞在は大丈夫なのか知りたい。」
観光客にとって、シェムリアップの治安やホテル周辺の安全性はとても気になるポイントです。
シェムリアップは観光都市として比較的治安が良いとされていますが、治安が悪いエリアも存在し、夜間や人混みでは軽犯罪にも注意が必要です。
外務省海外安全ホームページとシェムリアップ在住日本人の声をもとに、ホテルを取るのにおすすめのエリアや注意が必要なエリア、現地で安全に過ごすためのポイントをまとめます。
シェムリアップのおすすめ滞在エリア：
＼40カ国以上旅した編集長おすすめ／
シェムリアップでホテルをとるべき治安の良いエリア
シェムリアップを訪れる旅行者にとって、安心して滞在できる治安の良いエリアは重要な関心事です。
観光客向けのホテルが多く集まる地域や、地元の人々も安全と太鼓判を押すエリアを選ぶことで、不安なく旅を満喫できます。
ここでは、シェムリアップで安心してホテルを予約できる治安の良いエリアについて具体的に紹介します。
シェムリアップ川東側（Wat Boエリア）の特徴
シェムリアップ川の東側、通称Wat Boエリアは、多くの旅行者が「落ち着いて過ごせる」と評価しています。
このエリアは繁華街や観光名所からも徒歩圏内ですが、夜間も比較的落ち着いた雰囲気が続き、ガヤガヤとした賑やかさから距離を取りたい人にもおすすめです。
・ホテルやゲストハウスが多く、旅行者向けのレストランも充実
・早朝や夜間も比較的人通りがあり、パトロールの警備員も見かける
・現地の在住日本人からも「安心して散歩できる」という声が多い
徒歩圏で観光名所にもアクセスしやすいことから、初めてのシェムリアップ滞在でも安心感があります。
ただし、全ての場所が完全に安全というわけではないため、用心は必要です。
夜道を歩く場合や少し外れた路地に入る場合には、周囲に注意することが大切です。
アンコール ナイト マーケット近郊の利便性
アンコール ナイト マーケット近郊は、ショッピングやグルメが好きな人に人気のエリアです。
ナイト マーケット周辺は観光客が多く集まり、店の営業時間も長いため、夜遅くなっても明るさや人の気配があることが特徴です。
・24時間営業のミニマートやカフェもある
・夜間も警備員やスタッフが常駐するホテルが多い
・道が整備され、交通の便も良い
このエリアのホテルはセキュリティ意識が高く、エントランスに警備員の配置や監視カメラの導入など、安全面を配慮しています。
特に女性や一人旅の旅行者からは「安心して滞在できる」と好評です。
ただし、観光客が集まる分、スリやひったくりなどの軽犯罪にも注意が必要です。
カバンを体の前で持つ、不要なお金は持ち歩かないなど、基本的な防犯対策は欠かせません。
パブストリート西側の静かな滞在
パブストリートの西側エリアは、活気あふれる中心地に近いものの、比較的静かに過ごしたい人に向いています。
中心部から少し離れると、閑静な住宅街やブティックホテルが並び、落ち着いた雰囲気が広がります。
・深夜まで営業するお店が少なめで、夜になると静かになる
・通りには警攣が巡回することも多い
・ファミリー層や長期滞在者も多く、地域での防犯意識が高い
人混みや賑やかさを避け、安全かつ静かな環境でリラックスしたい人には最適なエリアです。
実際にシェムリアップ在住の日本人からも「安心して滞在できる」と評価されています。
ホテルを選ぶ際には、エリアの雰囲気や治安状況にも着目するとよいでしょう。
安全面でおすすめの滞在方法と注意点
治安が良いエリアに宿泊しても、基本的な安全対策を怠らないことが肝心です。
どの区画に泊まる場合も、次のようなポイントを意識しましょう。
・必ずホテルのセキュリティボックスに貴重品を預ける
・ホテルに戻る際は、できるだけ大通りを利用する
・夜遅くに一人での移動や、人気のないエリアを歩くことは避ける
・タクシーやトゥクトゥクはホテルやレストランスタッフを通して呼ぶ
また、シェムリアップではスマートフォンアプリ「Grab」が利用可能です。
このアプリを活用すると、信頼できる運転手や車両を簡単に手配することができ、ぼったくりやトラブルのリスクを減らせます。
現地警察（012-402-424）や、日本大使館（+855-23-217-161）の緊急連絡先を必ずメモしておくと、何かあった際にすぐに対応できます。
治安が良いエリアだからと油断することなく、警戒心と自分の身を守る意識を持つことが安心旅行のコツです。
このように、シェムリアップには治安が良いエリアが複数あり、ホテル選び次第で快適な滞在が叶います。
旅行のプランニング時には、ぜひエリア選びや防犯ポイントまでチェックしてみてください。
シェムリアップで要注意！治安の悪いエリアやトラブル事例
シェムリアップへの旅行を計画する際、ホテル選びだけでなく「どのエリアが治安面で注意が必要か」を知っておくことは非常に大切です。
夜間の外出や観光スポットでの思わぬトラブルを未然に防ぐため、地元の人も警戒する場所や、実際に起きたトラブル事例を具体的に解説します。
旅行者視点で現地情報に基づいた注意点もあわせて紹介します。
オールド・マーケット周辺で多発するスリ・ひったくり
オールド・マーケット（Phsar Chas）周辺は、昼夜問わず多くの観光客で賑わいます。
その分、スリやひったくり被害も頻発しており、治安面では警戒を要するエリアとして知られています。
・市場内や周辺道路では、バッグを肩からかけていた観光客がバイク乗りにひったくられる
・財布やスマートフォンをテーブルに置いたまま飲食していたところ、目を離した隙に盗まれる
・満員の店内や人ごみで、背後からバッグを開けられる
「オールド・マーケットではバッグを前にしっかり抱え、チャックを必ず閉めて歩いていたため被害を防げた」という旅行者の声も多く聞かれます。
治安対策として、貴重品の持ち歩きは最小限に留め、こまめに周囲の状況を確認しましょう。
パブストリートの夜間のトラブル
シェムリアップを代表する繁華街・パブストリート周辺は、夜になるとクラブやバーが賑わい、観光客の活気に包まれます。
しかし夜間は酔客や現地の若者によるトラブル、軽犯罪が起こりやすく、とくに女性や一人旅の場合は警戒が必要です。
・深夜の酔った客による口論や小競り合い
・暗がりでのスリ・窃盗
・過度な飲酒に乗じた詐欺や法外な請求トラブル
・タクシーやトゥクトゥクの運賃トラブル
「繁華街で友人と別れ、深夜に一人でホテルへ戻ろうとしたら、つけ回された経験がある」という口コミも実際にみられます。
夜遅くのパブストリート周辺は複数人で行動し、現地のタクシー配車アプリなど安全な手段で移動することが大切です。
アンコールワット遺跡周辺の詐欺・軽犯罪
世界遺産アンコールワットの観光エリアでは、チケット売り場周辺や遺跡の敷地内・入口付近で詐欺や軽犯罪が発生しています。
・正規の入場券ではない偽チケットの販売
・遺跡に入り込もうとする際の「ガイド料」強要
・高額な水や土産物の押し売りやぼったくり
・置き引き・スリ（写真撮影などで無防備になりやすい）
「現地のガイドを装い、『案内する』と言われた後、相場より高い料金を請求された」というケースは珍しくありません。
信頼できるガイド会社や、事前に評判を確認したツアーに参加するとリスクを減らせます。
アンコールワット一帯は敷地が広大なので、トラブルに巻き込まれそうな場面を察知したら人の多い場所や警備員の近くに移動しましょう。
旅行者が巻き込まれやすい犯罪手口の実例
シェムリアップでは、他にも観光客がターゲットとなる巧妙な犯罪手口がいくつか報告されています。
以下は現地在住日本人や旅行者の口コミをもとにした典型的な例です。
・「小銭がなくて困っている」と話しかけてきて、財布を出させ盗もうとする
・ATMや両替時に、不審な人間が後ろから覗き見たり声をかけてくる
・正規の配車アプリを使わず流しのトゥクトゥクに乗車し、通常料金の数倍を請求される
・信号待ちでバイクに乗ったままカバンやスマートフォンをひったくられる
被害を防ぐためには、常に周囲に注意を払い、不審な勧誘やしつこい売り込みには毅然とした態度で対応することが肝心です。
また、トラブルに巻き込まれてしまった場合は無理に抵抗せず、すぐに警察や大使館へ連絡を行うようにしましょう。
このように、シェムリアップは治安が良いとされるエリアも多い一方で、警戒を怠るとトラブルに巻き込まれる可能性があります。
「人が多いから安全」と思い込まず、危険を感じたときは行動パターンや経路を変える柔軟さも大切です。
旅行を楽しむためにも、現地事情をしっかり踏まえた上で行動計画を立てましょう。
シェムリアップのおすすめ滞在エリア：
シェムリアップ在住日本人と旅行者が語るリアルな治安体験
シェムリアップの治安情報を正しく把握するためには、実際に現地で暮らす日本人や旅行者の生の声がとても参考になります。
外務省海外安全ホームページとあわせ、シェムリアップ在住者や観光客の体験談から「実際にどんなことが起こりやすいのか」「どこに注意すればいいのか」を詳しく紹介します。
在住日本人が感じる最新の現地事情
現地在住の日本人によると、シェムリアップの中心部やホテルが集まるエリアの治安は比較的安定しているという意見が多いです。
昼間は観光客や地元の人々が多く、危険を感じる場面は少ないとされています。
・普段の生活でも「騙されたり盗まれたり」というリスクは、油断しさえしなければ少ない
・大きなバッグやリュックは常に前に持ち、注意を怠らない行動が防犯の基本になっている
・夜間や人通りの少ない細道はなるべく避けるという生活習慣が身についている
日常的に感じる危険を避けるポイントは、「慣れからくる油断」をしないこと。
現地の人から直接聞いた治安情報や「昨日●●でスリがあった」などのリアルタイムな話題もコミュニティで共有されています。
シェムリアップで生活する在住者の感覚では、観光エリアでは適度に警戒していれば安全に過ごせるという実感がある一方、エリアによっては慎重な行動が必要です。
旅行者の口コミに見る危険のサイン
観光で訪問した日本人旅行者も、実際にいくつかの危険な場面に出くわすことがあります。
・パブストリート近くのホテルから夜遅くに徒歩帰宅した際、「バイク2人組にバッグを狙われたが、しっかり抱えていたため大事に至らなかった」という体験談
・ナイトマーケットで露店を回っていたところ、人込みに紛れてスマートフォンをポケットから抜き取られそうになったケース
・遺跡エリアで「日本語で話しかけてきた現地人」にしつこく写真撮影を求められ、不審に思って断って難を逃れたエピソード
旅行者は些細な油断をきっかけに、トラブルに巻き込まれる可能性があることを身をもって感じています。
「少しでも違和感があったら近くの人に頼る」「夜道では両手を空けてすぐ動けるようにする」など、先輩旅行者の教えはリアルな教訓です。
体験談：被害・無事の違いはどこに？
在住者・旅行者の体験をまとめると、トラブルに遭遇する人と無事に過ごせる人の違いは「防犯意識の違い」にあるといえます。
・在住歴が長い日本人は、財布やスマートフォンを服の内ポケットに入れる、路地裏を避け大通りを選ぶなど普段から防犯対策を意識しています
・観光客でも、最低限の現地情報を調べ、人気のない通りや夜遅くの外出を控えた人はほぼ無事に滞在しています
一方、トラブルに遭った例には「地図アプリを見ながら歩いていた」「リュックを背後に担いでいた」「夜のトゥクトゥクに興味本位で飛び乗った」など、油断や無防備だったことが共通しています。
現地の警察や日本大使館も「最低限の注意を払えば重大な被害を受ける例は少ない」としていますが、気を緩めず、危険なサインを見逃さないことが重要です。
旅行経験者の実話に耳を傾け、身近なところで役立つ防犯ノウハウを活用しましょう。
シェムリアップでは、正しい知識と少しの用心で安全に旅を楽しむことができます。
シェムリアップで特に治安上の注意が必要な観光地・スポット
シェムリアップには世界的に有名な観光地がたくさんありますが、安全に楽しむためには場所ごとの危険性やリスクを知っておくことが大切です。
ここでは、観光客がよく足を運ぶスポットの中でも、特に注意したい場所とその理由、実際に起こりやすいトラブル事例について詳しく説明します。
ナイトマーケットとその周辺
アンコール ナイトマーケットは、観光客に人気のショッピングエリアです。
活気にあふれた雰囲気とカンボジアらしい雑貨の数々は大きな魅力がありますが、一方で軽犯罪が多発する場所としても知られています。
・人混みに紛れてスリ被害が多発
・バイクによるひったくりや置き引きも目立つ
・観光客を狙ったぼったくりや高額な価格の押し売りも
夕方以降は特に人が増えるため、不審な人物や集団による窃盗・詐欺の被害が実際に報告されています。
バッグやカメラは常に体の前で持ち、短時間であっても貴重品は絶対に手元から離さないようにしましょう。
また、市場内でしつこく勧誘される場合は、はっきりと断る意思表示も重要です。
「携帯電話を胸ポケットに入れたまま歩いていて盗られかけた」「熱心な呼び込みに気を取られていたら、かばんのチャックが開いていた」など、現地へ行った旅行者の多くがヒヤリとした経験を共有しています。
屋外イベント・お祭りの際のリスク
シェムリアップでは年に何度か大型の屋外イベントやお祭り（例：クメール正月、ウォーターフェスティバルなど）が開催され、昼夜を問わず多くの人が集まります。
こうしたイベントの開催時期は、通常よりも犯罪発生リスクが高まると在住日本人や警察も注意喚起しています。
・大音量の音楽や人混みで注意力が散漫になりやすい
・集団スリのグループが活動しやすい環境になる
・混雑によるケガや迷子、交通事故などの危険も増加
「お祭りの賑わいに夢中で持ち物の管理を忘れ、財布を抜き取られた」「混雑したエリアで肩がぶつかり、気づいたらバッグの中身が無くなっていた」など、犯罪被害だけでなく思いがけないトラブルも多いです。
イベント会場へ行く際は必要最低限の貴重品しか持ち歩かず、現地の警察や関係者が設置した案内図・避難ルートなども現地で事前に確認してください。
友人やグループで行動する際は、事前に集合場所や連絡方法を必ず決めておくことで混雑時の迷子やトラブルを避けやすくなります。
また、専用アプリ（SafeCamAppなど）をスマートフォンに入れておき、トラブル発生時にすぐ写真や録音を残せる準備も今では珍しくありません。
このように、シェムリアップの人気観光地やイベントは旅の楽しみである一方、特有のリスクが伴います。
現地の文化と安全を両立して体験するには、いつでも「不測の事態に備える」意識を忘れずに行動することが、安心して旅を続けるための大切なコツです。
シェムリアップ滞在時の防犯・安全対策Q&A
シェムリアップを安全に楽しむためには、防犯対策や緊急時の備えが欠かせません。
はじめて訪れる方でもわかりやすいようによくある質問形式で、実際に役立つノウハウや必須の安全対策を詳しく解説します。
貴重品管理と移動手段
旅行中は「どうやって貴重品を守ればよいか」「安心して移動できる交通手段は何か」が大きなテーマです。
・ホテルのセーフティボックスを積極的に利用し、パスポートやまとまった現金は外出時に持ち歩かない
・現金、クレジットカードは複数箇所に分散保管する工夫をする
・外出時はショルダーバッグを体の前に、リュックサックもできれば前抱えにし、チャックは必ず閉める
・スマートフォンはズボンや上着の外ポケットではなく、チャック付きの内ポケットを利用
・街中で移動する際は、ホテルやレストランスタッフを通じて正規のタクシーやトゥクトゥクを手配する
・タクシー配車アプリ「Grab」や公認ドライバーの利用が安全
公共のバスや自転車レンタルは観光スポット周遊にも便利ですが、高額な機材や写真機材を持ち歩く場合は常に目の届く範囲に保管を心がけてください。
徒歩移動も便利な街ですが、夜道や薄暗い小路は避け、大通りや明るい道、混雑エリアを利用してください。
緊急時の連絡先（大使館・警察・現地アプリ）
トラブル発生時は、迅速に現地の「助け」を呼ぶことが肝要です。
旅先で困ったときの連絡先をスマートフォンや手帳などに控えておきましょう。
・現地警察：012-402-424
・日本大使館（プノンペン）：+855-23-217-161
・現地の救急：119
現地で利用できる防犯や緊急通報アプリも用意されています。
「SafeCamApp」や「112 Cambodia」といったアプリは、ワンタップで警察や救急へ通報できる機能が備わっています。
できれば渡航前に事前ダウンロード・設定しておくと安心です。
ホテルのフロントや主要な公共施設には警察・病院・大使館への緊急連絡表が掲載されているので、いざという時は迷わず相談してください。
ひったくり・詐欺を防ぐ具体的な行動マニュアル
シェムリアップの治安は比較的安定していますが、油断は禁物です。
犯罪被害から身を守るための行動マニュアルをご紹介します。
・混雑したエリアや人通りの多い場所ではカバンやバッグを前に持つ
・ATMは明るい場所やショッピングモール内にある機器を利用し、不審な人物が近づいてきた場合は即座にその場を離れる
・見知らぬ人から「両替」や「観光ガイド」を持ちかけられたら、必ず丁重に断る
・タクシーやトゥクトゥク利用時は必ず料金交渉やアプリで金額を確定してから乗車する
・目的地や経路を事前にアプリや地図で調べ、運転手任せにしない
・夜遅く一人で歩く際はヘッドフォンやフードをかぶらず、常に周囲の様子に気を配る
・不審人物や行動を感じたら、直ちにホテルや人の多い場所へ避難する
・SNSで現在地や移動スケジュールを詳細に公開しない（旅行中もプライバシー管理の意識を持つ）
詐欺や金銭トラブルに巻き込まれた場合、無理に抵抗せず、速やかにその場を離れ、警察・大使館等への連絡を優先しましょう。
証拠保全のために通話の録音や、状況写真の撮影が有効です。
現地の法律や慣習に従い、冷静に行動することが安全確保の第一歩です。
まとめとして、シェムリアップを訪れる際は「現地情報のアップデート」「具体的な防犯策」「緊急時連絡手段」を意識し、安全かつ安心な旅行を心がけてください。
シェムリアップの治安を数字で見る：最新データと国際比較
シェムリアップの治安状況を正しく把握するには、実際の犯罪統計や国際的な比較データを参考にすることが重要です。
このセクションでは、外務省海外安全ホームページの公的データや国際的な調査をもとに、シェムリアップおよびカンボジア全体の治安の“現実”を数値で読み解きます。
カンボジアの治安レベル・犯罪発生率
シェムリアップは観光都市として知られますが、カンボジア全体の治安指標のなかでも犯罪率や傾向には一定の特徴があります。
外務省海外安全ホームページによると、カンボジアは東南アジア諸国の中でも「比較的軽犯罪が多い」国とされており、窃盗やスリ、ひったくりの発生が主要なリスクです。
・2024年時点でのカンボジア全国の犯罪率は主要都市で上昇傾向
・特に首都プノンペンやシェムリアップでのスリ・強盗・詐欺が多く報告されている
・観光客を狙った軽犯罪の割合が高く、治安対策の情報共有が呼びかけられている
シェムリアップ警察の統計では、「観光エリア」の犯罪認知件数は他エリアと比べてやや高い傾向がありますが、重犯罪はまれで、主に本人不注意による被害が多いとされています。
特に次のような状況で被害が増える傾向があります。
・夜間の繁華街、特にパブストリート周辺
・マーケットや露店が密集するエリア
・人通りの少ない裏道
一方、観光警察によるパトロール強化や、ホテルでの防犯指導も進んでいるため、適切な行動をとることで大きなリスクは回避できます。
アジア近隣諸国との比較
治安の感覚をつかむ上で、カンボジア・シェムリアップとアジア近隣諸国を比較する視点は非常に有用です。
例えば、Numbeo（世界的な都市安全データベース）の2025年データによると、カンボジアの主要都市（プノンペン、シェムリアップなど）は犯罪指標が「中程度」もしくはやや高めに分類されています。
・東南アジアで治安評価が比較的良いとされる国：シンガポール、ベトナムの一部都市
・カンボジア（シェムリアップ含む）は、タイ（バンコク）やマレーシア（クアラルンプール）とほぼ同じかやや高い犯罪指数
・殺人や重犯罪の発生率は低いものの、軽犯罪の割合が他国より高い
他国と比べると、「身の回り品への気配り」と「不用意な夜間外出を控える」ことが特に重要とされています。
また、最新の国際的な安全度ランキングでは、シェムリアップは観光都市としてミドルレンジに位置します。
観光警察の導入、監視カメラの設置なども進み、年々治安は改善の傾向を見せています。
現地の公共交通機関やホテルも、安全意識の高いサービスを強化しているため、旅行者としては「最新の治安情報を事前にチェック」「現地での注意を徹底」の2点がポイントです。
データをもとに冷静に比較することで、現地の危険度を過大評価しすぎず、安心して旅行の準備ができるようになります。
この章で紹介した最新の統計や国際比較から、シェムリアップの治安は適切な対策を講じれば十分にコントロール可能な範囲といえるでしょう。
シェムリアップ治安まとめ：安心して滞在するためにできること
シェムリアップの治安は、観光都市として全体的に安定しているものの、盲目的な安心は禁物です。
都市の中心部や観光客が集まる場所には必ずしも安全な側面だけではなく、軽犯罪などのリスクも存在します。
その一方で、適切な行動と現地事情への理解があれば、多くのトラブルを事前に回避し、安全な旅を実現できます。
治安のよいエリアと悪いエリア
観光客に人気の「シェムリアップ川東側」「アンコール ナイトマーケット近郊」「パブストリート西側」などは、ホテル選びの観点でも治安が良いとされ、初めての渡航でも落ち着いて滞在できるエリアです。
ホテルやゲストハウスのセキュリティ体制も年々強化されており、フロントやエントランスに警備員や監視カメラが設置されている例も増えています。
一方で、「オールド・マーケット周辺」や「パブストリートの深夜」「アンコールワット遺跡エリア」「ナイトマーケット」などは、ひったくりやスリ、詐欺などのトラブルが多発するポイントとして要注意です。
現地在住日本人や旅行経験者の口コミにも、「油断した一瞬に被害に遭った」「混雑で気を緩めてしまい、財布を抜き取られそうになった」などリアルな体験談が寄せられています。
自分の身を守る工夫を
シェムリアップ滞在時には、防犯対策・セキュリティはもちろん、緊急時の連絡先のメモ、移動手段の安全確認など、自分の身を守る工夫を徹底しましょう。
特に「ホテルのセーフティボックス利用」「夜道を避ける」「現地アプリの活用」「必要以上の現金を持ち歩かない」など、実践可能な防犯ノウハウを日常的に意識することが大切です。
数字で見ると、シェムリアップやカンボジアは軽犯罪の発生率がアジアの中ではやや高めですが、重犯罪は稀であり、観光警察や地元自治体も治安維持に力を入れています。
「観光客だから狙われる」のではなく、「観光客は油断しやすい」という前提で自己防衛を徹底することが安全のコツとなります。
最新情報の入手も忘れずに
また、安全に旅を楽しむためには、外務省海外安全ホームページの最新情報や、現地在住者のリアルな声も大いに参考になります。
日本語で利用できるアプリや緊急時のサポートも充実しているため、もしもの時に頼れるパートナーを事前に確認しておきましょう。
初めての海外一人旅や女性・子連れの滞在でも、「正しい知識」と「ちょっとした用心」で、シェムリアップの旅はきっと安全で充実したものになります。
現地の空気や文化を存分に楽しみながらも、日常生活で当たり前にしている防犯意識を忘れず、心地よい旅の思い出を作ってください。
シェムリアップは「安心してホテルを取れる治安の良いエリア」と「油断禁物なエリア」が混在する都市です。
この記事が、快適で思い出深いカンボジア旅行の頼れるガイドとなれば幸いです。
シェムリアップのおすすめ滞在エリア：
