世界一周を含め、これまで40カ国以上を旅した世界新聞編集長です。
今回は、私自身の体験と、実際に各国で報告されている治安トラブルの事例、そしてそこから導き出した「具体的な安全対策」を紹介します。
これから海外旅行を予定している初心者の方に向けて、現地でトラブルを避けるための知識を惜しみなくお伝えします。
バンコク(タイ)– カオサン通りのスリとひったくりに注意!
バンコクはバックパッカーの登竜門とも言える街。
カオサン通りは観光客で賑わう人気エリアですが、そのぶんスリやひったくりも多発しています。
実際に聞いた話では、友人がスマホで地図を見ている最中に、バイクに乗った男にスマホを奪われたそうです。
これは「スリ」と「ひったくり」が組み合わさったような手口です。
編集長のアドバイス:
- スマホは「両手持ち」+「建物の壁際」で使用する
- バッグはリュックよりショルダーバッグを選び、身体の前に
- ファスナーに南京錠をつけるだけでも予防効果は高い
リマ(ペルー)– 流しのタクシーに乗ってはいけない
南米ペルーのリマでは、タクシー強盗の報告が後を絶ちません。
とくに空港から出たばかりの観光客が狙われやすく、知らない間に「共犯者を同乗させられた」という事例もあります。
現地の在住者は99%「配車アプリ(UberやCabify)」を利用しています。
編集長のアドバイス:
- タクシーを使うなら「アプリ」か「ホテル手配」の2択
- 乗車時にナンバープレートと運転手の顔を確認、スクショしておく
- ドアロックは手動でしっかり、窓は開けすぎない
パリ(フランス)– 地下鉄は「油断した瞬間」が命取り
パリの地下鉄や観光地では、集団スリや置き引きが多発しています。
特に「ラッシュアワー」や「駅での乗降時」は注意が必要。
私がパリを訪れたとき、サクレクール寺院周辺で「ミサンガ詐欺」の話を聞きました。手首に勝手に紐を巻かれ、拒否すると料金を請求されるという有名な手口です。
編集長のアドバイス:
- 地下鉄ではバッグを身体の前で抱える
- カメラはネックストラップで体に固定
- 「ミサンガ詐欺」や「署名詐欺」は無視が正解
イスタンブール(トルコ)– “優しい人”には裏がある?
イスタンブールで有名なのが「フレンドリーバー詐欺」。
親しげな現地人に声をかけられ、「良いバーを知ってる」と連れて行かれた先で、飲み物に法外な請求をされるというものです。
海外旅行初心者が「現地の人と交流したい」と思う気持ちはよく分かりますが、油断は禁物。
編集長のアドバイス:
- 見知らぬ人に誘われたら、まずは断る勇気を持つ
- 行くとしても「複数人で」「昼間に」「場所を自分で決めて」
- トラブル時は「スマホで録音・録画」が抑止力になる
ニューヨーク(アメリカ)– 深夜の地下鉄は旅人には不向き
ニューヨークは多くの日本人が憧れる都市ですが、場所と時間帯によっては治安が大きく変わります。
現地の人ですら「夜22時以降は地下鉄を避ける」という声も。
ライターの話によると、クイーンズ区の一部では「警察官が常にパトロールしているエリア」と「全くいないエリア」が分かれていたとのこと。
編集長のアドバイス:
- 地下鉄は明るい時間に利用、遅くなるならUber一択
- 深夜のコンビニ・ガソリンスタンドもトラブル多発地帯
- 24時間営業=安全、ではない
治安を制する者が、海外旅行を制す
海外旅行で一番大切なのは「楽しむこと」。
しかし、それを支えているのは「安全」が前提にあるからこそです。
編集長が実際にやっている「海外旅行の安全マイルール」
- 【その1】初日にホテルスタッフに「行ってはいけないエリア」を聞く
- 【その2】夜間は絶対に1人行動しない、出歩かない
- 【その3】財布は2つに分けて、1つはセキュリティベルトに
- 【その4】現金は必要最低限+クレカ(VISA&Master)の2枚体制
- 【その5】スマホには現地SIM or eSIMでGoogleマップ常時使用
- 【その6】海外旅行保険には必ず加入(キャッシュレス診療のあるもの)
最後に:旅を守るのは「情報」と「意識」
トラブルは予想できませんが、「対策」はできます。
私自身、ペルーでスリに遭ったことをきっかけに、持ち物・行動・服装まで大きく見直しました。
それからは40カ国以上旅しても、大きなトラブルには一度も巻き込まれていません。
あなたの旅も、準備次第で「安全で楽しい」ものにできます。
事前の情報収集とちょっとした意識が、旅の未来を変えます。