【オスロ治安完全ガイド】現地人が近づかない危険エリアとホテルをとるべき治安のよいエリアを解説

「オスロの治安が気になるけど、どのエリアに気をつければいいの?」
「オスロで治安の良いエリアにホテルを取りたいな」
「オスロの治安が悪いエリアって、どこを避ければいいんだろう」

北欧の都市は治安が良いと言われていますが、オスロにも観光客が注意すべきエリアは存在します。

オスロの治安は地域によって大きく異なり、観光客が多く訪れる中心部は比較的安全ですが、郊外には治安の悪いエリアも点在しています。

外務省海外安全ホームページとオスロ在住日本人の声をもとに、オスロの治安状況を詳しく解説します。観光客が近づくべきではない治安の悪いエリアの特徴から、ホテルを取るのにおすすめの治安の良いエリアまで、具体的な地域名と対策方法をご紹介します。

目次

オスロの治安の全体像と特徴

北欧の都市として知られるオスロは、世界的に見ても治安の良い都市の一つです。ノルウェーの首都として発展を続けるオスロには、世界各国から観光客が訪れています。

オスロの犯罪発生状況

外務省海外安全ホームページによると、オスロの犯罪発生率は他のヨーロッパの主要都市と比較して低い水準にあります。殺人や強盗などの凶悪犯罪は極めて少なく、観光客が巻き込まれるケースはまれです。

一般的な犯罪の傾向として、スリや置き引きなどの軽犯罪が中心となっています。特に観光客が多く集まるオスロ中央駅周辺やカールヨハン通りでは、観光客を狙った犯罪が発生しています。

治安が悪化している主な要因

近年のオスロでは、以下の要因により一部地域で治安の悪化が指摘されています。

・移民コミュニティの増加による社会統合の課題
・若者の失業率上昇
・麻薬取引の活発化
・観光客の増加に伴う置き引きなどの機会犯罪の増加

特に郊外の一部地域では、若者のギャング活動や薬物関連の犯罪が問題となっています。ただし、これらの問題は特定のエリアに限定されており、観光客が訪れる中心部への影響は限定的です。

季節・時間帯による治安の変化

オスロの治安は季節や時間帯によって大きく変化します。

夏季(6月〜8月):
・観光客が増加し、スリや置き引きが増える傾向
・白夜により夜間の治安は比較的良好
・公園やオープンスペースでの飲酒に関連したトラブルが増加

冬季(11月〜2月):
・早い日没により、16時以降は暗くなる
・人通りが少なくなる郊外での注意が必要
・アイスバーンによる転倒事故への注意も必要

週末の夜間は、特にグリュネルロッカやトーイエンなどの歓楽街で酔客によるトラブルが発生しやすくなります。深夜のオスロ中央駅周辺も、注意が必要なエリアとなっています。

観光客の安全対策として、以下の点に気をつける必要があります。

・夜間の単独行動を避ける
・貴重品は分散して持ち歩く
・人通りの多い通りを選んで移動する
・公共交通機関の終電時刻を確認する
・緊急時の連絡先を携帯する

オスロ警察は観光客の安全確保のため、観光シーズンには巡回を強化しています。また、主要観光地には防犯カメラが設置されており、24時間体制での監視が行われています。

治安維持の取り組みとして、オスロ市は以下のような対策を実施しています。

・観光警察の配置
・防犯カメラの増設
・緊急通報システムの整備
・多言語対応の観光案内所の設置
・地域コミュニティと連携した防犯活動

これらの対策により、オスロは依然として北欧有数の安全な都市としての評価を維持しています。

オスロで治安が悪いエリアと注意点

オスロには観光客が注意すべき治安の悪いエリアがいくつか存在します。これらの地域では、スリや置き引きなどの犯罪が他のエリアと比較して多く発生しています。

グリュネルロッカ地区の特徴と対策

グリュネルロッカ地区はオスロ中心部に位置する歓楽街です。バーやクラブが集中するエリアとして知られています。週末の夜間は特に注意が必要で、以下のような危険が潜んでいます。

・酔客によるトラブル
・薬物関連の犯罪
・スリや置き引き
・暴行事件

このエリアを訪れる際は、複数人での行動を心がけ、深夜の単独行動は避けましょう。また知らない人から飲み物を勧められても、決して受け取らないようにします。

トーイエン地区での注意事項

トーイエン地区は移民が多く住む地域として知られ、犯罪発生率が比較的高いエリアです。特に夜間は人通りが少なくなるため、以下の点に注意が必要です。

・路上での窃盗被害
・暴行事件の発生
・薬物取引
・強盗事件

昼間でも一人歩きは避け、貴重品は目立たない場所に収納することを推奨します。特に夜間は極力立ち入らないようにしましょう。

グロンランド地区の現状

グロンランド駅周辺は、オスロの中でも特に治安の悪いエリアの一つです。以下のような犯罪が報告されています。

・スリや置き引き
・路上での暴行
・麻薬取引
・詐欺被害

レストランや店舗内でも置き引き被害が発生しているため、常に荷物から目を離さないよう注意が必要です。

その他の治安が悪いエリアと特徴

オスロ中央駅周辺も注意が必要なエリアです。アルコールや薬物依存症の人が目立ち、以下のような被害が報告されています。

・アグレッシブな物乞い
・花や風船を渡して後からお金を要求する詐欺
・スリや置き引き
・酔客によるトラブル

また、王宮公園やヴィーゲランズ公園など、昼間は観光客で賑わう場所でも、夜間は雰囲気が一変します。これらの公園では、日没後の単独行動は避けるべきです。

これらの地域を訪れる際は、以下の対策を必ず実施しましょう。

・貴重品は分散して持ち歩く
・バッグは必ずチャックを閉める
・人通りの多い明るい道を選ぶ
・必要以上にフレンドリーに話しかけてくる人には注意
・深夜の外出は控える
・複数人での行動を心がける

オスロで治安が良いエリアとホテル選び

オスロには治安の良いエリアが多く存在し、観光客が安心して滞在できるホテルも充実しています。適切なエリア選びが、安全な旅行の重要な要素となります。

観光客に人気の安全なエリア

アーケルブリュッゲ地区は、オスロで最も治安の良いエリアの一つです。高級ホテルや観光スポットが集中し、24時間体制で警備員が巡回しています。

この地区の特徴は以下の通りです。

・観光警察の重点的な配置
・防犯カメラの充実
・明るい街灯の整備
・高級店舗による自主警備

フログネル地区も治安の良いエリアとして知られています。閑静な住宅街で、大使館や富裕層の住宅が立ち並びます。世界的に有名なヴィーゲラン彫刻公園があり、昼夜を問わず安全に観光を楽しめます。

ホテル選びのポイント

オスロでホテルを選ぶ際は、以下の点に注意を払う必要があります。

立地面での確認事項:
・最寄り駅からの距離と経路
・深夜でも人通りがあるか
・コンビニや飲食店の営業時間
・警察署や交番との距離

設備面での確認事項:
・24時間対応のフロント
・防犯カメラの設置状況
・セキュリティロックの有無
・客室の階数(低層階は避ける)

おすすめの治安が良いエリアの特徴

ビジネス街のチョルトハウゲンは、企業のオフィスが集中する地域です。平日は会社員で賑わい、休日も観光客が多く訪れます。以下の特徴があります。

・24時間営業の店舗が多い
・街灯が充実
・防犯パトロールの実施
・公共交通機関へのアクセスが良好

マヨルストゥエン地区も治安の良いエリアとして推奨できます。高級住宅街として知られ、以下のような特徴があります。

・閑静な住環境
・観光スポットへの好アクセス
・地域コミュニティによる見守り
・充実した公共施設

これらの地域では、以下のようなホテルタイプがおすすめです。

・国際チェーンホテル
・ビジネスホテル
・高級ブティックホテル
・アパートメントホテル

特に、以下の条件を満たすホテルを選ぶと安心です。

・メインストリートに面している
・地下鉄駅から徒歩5分以内
・24時間体制のセキュリティ
・多言語対応のスタッフ常駐
・観光案内所までの距離が近い

宿泊予約の際は、以下の点も確認すると良いでしょう。

・過去の宿泊者のレビュー
・セキュリティに関する評価
・周辺環境の評判
・緊急時の対応体制
・チェックイン・チェックアウトの時間

これらの治安の良いエリアは、公共交通機関も充実しているため、観光スポットへのアクセスも容易です。特に初めてオスロを訪れる観光客には、これらの地域でのホテル選びをおすすめします。

オスロで気をつけるべき犯罪と対策

オスロは比較的安全な都市ですが、観光客を狙った特定の犯罪には警戒が必要です。適切な対策を知ることで、多くの犯罪を未然に防ぐことができます。

スリ・置き引きの手口と予防法

外務省海外安全ホームページによると、オスロで最も多い犯罪は、スリや置き引きです。特に以下の場所での被害が報告されています。

・オスロ中央駅構内
・カールヨハン通りの商店街
・路面電車やバスの車内
・観光名所周辺のカフェ
・レストランの店内

よく使われる手口には以下のようなものがあります。

・観光マップを広げて話しかけ、注意を逸らす
・わざと飲み物をこぼして、荷物から目を離させる
・複数人で取り囲み、混乱に乗じて盗む
・レストランの椅子の背もたれに掛けたバッグを狙う
・電車やバスの乗り降りの際の混雑に紛れて盗む

これらの犯罪から身を守るために、以下の対策が有効です。

・バッグは必ず前に抱える
・リュックサックは前掛けにする
・貴重品は内ポケットに分散して収納
・レストランではバッグを膝の上に置く
・見知らぬ人に話しかけられても、荷物から目を離さない

夜間の注意点

日没後のオスロでは、特別な注意が必要です。冬季は16時頃から暗くなるため、以下の対策を心がけましょう。

・人通りの多い明るい道を選ぶ
・深夜の単独行動を避ける
・タクシーは正規のものを利用
・路地裏への立ち入りを控える
・酔った人との接触を避ける

特に週末の夜間は、以下のような危険が増加します。

・酔客とのトラブル
・暴行事件
・強盗被害
・不審者からの声掛け

公共交通機関での防犯対策

オスロの公共交通機関は安全性が高いものの、以下のような注意点があります。

電車やバスでの注意事項:
・混雑時は荷物を前に抱える
・座席に荷物を置いたまま離れない
・終電近くは警戒を強める
・乗り降りの際は周囲に注意を払う

駅構内での注意事項:
・人気のない通路は避ける
・待合室では荷物から目を離さない
・券売機利用時は周囲に注意
・エスカレーターでは荷物をしっかり持つ

これらの犯罪対策として、以下の準備も重要です。

・貴重品は分散して持ち歩く
・現金は必要最小限にする
・パスポートのコピーを別に持つ
・緊急連絡先を携帯する
・旅行保険への加入
・防犯ブザーの携帯

また、最近では以下のような新しい手口も報告されています。

・偽のチケット販売
・偽警官による所持品検査
・観光客を装った詐欺グループ
・SNSを利用した誘い出し

これらの犯罪から身を守るためには、不用意に見知らぬ人を信用せず、常に周囲に注意を払うことが大切です。

オスロでの緊急時の対応方法

オスロ滞在中に事件や事故に遭遇した場合、迅速かつ適切な対応が必要です。緊急時に慌てないよう、重要な連絡先や対応手順を事前に確認しておきましょう。

緊急連絡先一覧

オスロの主要な緊急連絡先は以下の通りです。

警察(緊急):112
救急車・消防:113
警察(一般):02800

これらの番号は携帯電話からも無料で発信できます。通報の際は以下の情報を伝えます。

・現在地(できるだけ詳しく)
・事件・事故の状況
・けが人の有無
・自分の名前と連絡先
・通訳が必要な場合はその旨を伝える

日本大使館への連絡方法

在ノルウェー日本国大使館の連絡先情報:

住所:Haakon VIIs gate 9, 0244 Oslo
電話:(47) 22-01-29-00
緊急時(夜間・休日):(47) 22-01-29-00

大使館に連絡する必要がある状況:
・パスポートの紛失・盗難
・犯罪被害に遭った場合
・緊急医療対応が必要な場合
・身元保証が必要な場合
・その他の緊急事態

警察への通報手順

警察への通報は以下の手順で行います。

  1. 安全な場所への移動
  2. 112(緊急)または02800(一般)に電話
  3. 以下の情報を明確に伝える:
    ・発生場所(通り名や目印となる建物)
    ・事件・事故の内容
    ・被害の状況
    ・犯人の特徴や逃走方向(該当する場合)

警察官が現場に到着したら:
・身分証明書の提示を求められる場合がある
・被害届の作成に協力
・目撃した内容を詳しく説明
・連絡先を残す

医療機関の利用方法

オスロの医療機関は高水準ですが、利用方法を知っておくことが重要です。

主要な医療機関:
・オスロ大学病院(Ullevål sykehus)
・リクスホスピタレット(Rikshospitalet)
・アーケルシュフス大学病院(Akershus universitetssykehus)

医療機関受診の際の注意点:
・保険証書を必ず持参
・パスポートの携帯
・現金またはクレジットカードの準備
・必要に応じて通訳の手配

一般的な診療の流れ:

  1. 受付での登録
  2. 問診票の記入
  3. 医師による診察
  4. 処方箋の受け取り
  5. 支払い手続き

24時間対応の薬局(Apotek):
・オスロ中央駅近くのVitusアポテク
・アーケルブリュッゲのBootsアポテク

緊急時の持病対応:
・常備薬の携帯
・医師の診断書(英語)の準備
・薬の英語名の把握
・保険会社の連絡先メモ

これらの情報は、スマートフォンにメモとして保存しておくことをおすすめします。また、宿泊先のホテルでも緊急時の対応について確認しておくと安心です。

まとめ:オスロを安全に観光するために

オスロでの緊急時に備え、重要な情報と対策をまとめました。適切な準備と心構えがあれば、安全に観光を楽しむことができます。

緊急時の連絡先の使い分け

オスロでは状況に応じて以下の緊急電話番号を使い分けます。

救急(生命の危険がある場合):113
警察(緊急):112
消防:110
救急医療(緊急ではない場合):116 117

これらの番号は24時間対応で、英語での対応が可能です。通報時には以下の情報を明確に伝えましょう。

・自分の名前
・現在地
・使用している電話番号
・状況と症状の説明

安全な旅行のための準備

出発前の準備として以下の対策を行いましょう。

・パスポートのコピーを複数作成
・保険証書の携帯
・緊急連絡先リストの作成
・常備薬の準備
・現地の医療機関情報の確認
・クレジットカードの緊急連絡先メモ

トラブル防止のための基本ルール

以下の基本ルールを守ることで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。

・貴重品は分散して持ち歩く
・人通りの多い道を選んで移動
・深夜の単独行動を避ける
・見知らぬ人を安易に信用しない
・飲酒は控えめにする
・公共交通機関では荷物から目を離さない

医療機関の利用方法

オスロの医療機関Legevaktenは24時間体制で診療を行っています。

場所:Trondheimsveien 233(アーケル病院内)
特徴:
・緊急ではないが早急な治療が必要な場合に対応
・24時間薬局が併設
・外国人旅行者も利用可能
・看護師による緊急度の判断あり

以下のような症状の場合は116 117に電話して相談しましょう。

・高熱(特に子供の場合)
・呼吸困難
・急な体調悪化
・精神的な急病
・妊娠中のトラブル
・怪我や骨折の疑い

これらの情報を事前に確認し、必要な準備を整えることで、オスロでの滞在をより安全で快適なものにすることができます。緊急時に慌てることなく適切な対応ができるよう、この情報を携帯電話などに保存しておくことをおすすめします。

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この記事を書いた人

ヨーロッパ、北米、オーストラリアetc、治安をはじめとした海外情報をお届け。運営歴11年の海外旅行メディア世界新聞が監修しています。

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