こんにちは。世界一周含めこれまで40カ国以上を旅した世界新聞編集長です。
旅中に避けられないのが「夜の移動」です。
でも実は、夜のほうが犯罪に巻き込まれる確率が格段に上がります。
今回は、私の体験と教訓から「夜間移動で命を守るための行動ルール」を7つにまとめて紹介します。
初めて海外に行く方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
＼40カ国以上旅した編集長おすすめ／
1. 夜行バスは「安全な会社」を選ぶことが命綱
時間とお金を節約できる夜行バスは、海外旅行では定番の移動手段です。
ですが、安さだけを理由に選ぶと、大きなリスクを背負うことになります。
中南米や東南アジアには、無認可や安全対策が不十分なバス会社が多く存在します。
私自身、ボリビアで現地人に「このバスは絶対に使うな」と忠告されたことがあります。
口コミサイトや宿のスタッフに相談して、現地で評判の良い会社を選ぶようにしましょう。
数百円の差が、命の分かれ目になることもあるのです。
2. 深夜着フライトはできれば避ける
航空券の価格は深夜便のほうが安く設定されていることが多いです。
しかし、深夜着フライトには「空港からの移動手段がない」「宿が見つからない」「犯罪に巻き込まれやすい」といった大きなリスクがあります。
私はかつて、深夜1時着の便でインドに到着し、ホテルまでの移動でぼったくりタクシーに遭遇しました。
本来の2倍以上の料金を払わされ、しかも道中は不安でいっぱいでした。
可能であれば到着時刻を日中に変更するか、空港近くのホテルに1泊し、翌朝に本格的に移動することを検討しましょう。
3. 移動前に地図と経路をオフラインで保存
夜間の移動では、ネット回線が不安定になったり、スマホの電池が切れたりすることが珍しくありません。
そんなとき、現在地や目的地が分からないとパニックになります。
GPSが使えない状況でタクシーに乗ると、遠回りや詐欺の被害に遭いやすくなります。
Googleマップのオフライン機能を活用して、目的地周辺の地図をあらかじめダウンロードしておきましょう。
また、ホテル名や住所を紙に書いておくのもおすすめです。
スマホに頼りすぎない備えが、安全な夜間移動のカギとなります。
4. タクシーは正規乗り場か配車アプリで手配する
夜の移動で最も注意すべきなのが、タクシーの利用です。
空港や駅の外で声をかけてくる運転手の多くは、非公式または詐欺まがいの業者です。
過去に私はエクアドルで、非公式タクシーに誘われ、危うく人気のない道に連れて行かれそうになったことがあります。
幸い途中で気づいて引き返しましたが、冷や汗ものの体験でした。
正規のタクシー乗り場を使うか、UberやBoltなどの配車アプリで車を呼ぶようにしましょう。
アプリを使えば料金も事前に分かるうえ、位置情報も記録されるので安心です。
5. 荷物は絶対に体から離さない
夜間の移動中、特に眠ってしまうバスやターミナルでの待機時に、荷物が盗まれるケースは非常に多いです。
「足元に置いておけば安心」と思っていたら、足元からそっと荷物を抜き取られたという話もあります。
私は世界一周中、バス移動時にはリュックのストラップを足に絡ませて固定していました。
また、貴重品はマネーベルトやショルダーポーチで肌身離さず管理すること。
荷物は「目と手が届く範囲」にあるかを常に意識しましょう。
油断が一番の敵です。
6. 夜は「人通りが少ない場所」に近づかない
夜は昼と比べて、街の雰囲気がガラッと変わります。
昼間は観光客で賑わっていた場所が、夜になると急に人通りがなくなり、ひったくりや強盗の温床になることもあります。
裏道、路地、広場のはずれなど、視界が悪く逃げ場の少ない場所は避けましょう。
私はペルーのクスコで、裏通りに入ってしまい、後ろからつけられたことがあります。
何事もありませんでしたが、早足で宿まで戻る間、心臓がバクバクでした。
明るい通り、地元の人が歩いているルート、交通量の多い道を選ぶのが鉄則です。
7. 不安な時は「複数人で行動」する
夜の移動は、できるだけ一人ではなく、複数人で行動しましょう。
人数が多ければ多いほど、犯罪に巻き込まれるリスクは下がります。
私はいつも、深夜に空港に到着する便を使う場合は、同じ便で到着する旅行者と声をかけあって、タクシーをシェアしていました。
また、宿のスタッフに「今からタクシーに乗る」と一言伝えておくことで、何かあった際に対処してもらえる安心感もあります。
不安なときほど、「人とつながる」「孤立しない」ことが重要です。
まとめ：夜の移動には「備え」と「判断力」がすべて
海外旅行中、夜間移動は避けられない場面もあります。
しかし、リスクを知らずに無防備でいることほど危険なことはありません。
事前に情報を調べ、安全な手段を選び、臨機応変に動ける判断力を持っていれば、夜間移動も怖くありません。
「自分は大丈夫」という油断を捨て、「夜は昼よりも危ない」という前提で行動してください。
それが、自分の命を守る最大のポイントです。
安心と安全の先に、本当の旅の楽しさが待っています。
どうぞ、無事で良き旅を！
