パディントン周辺に宿泊を検討しているとき、夜間の安全性やエリア選びに迷うのは当然のことです。
駅周辺での路上生活者の存在やバイクを使ったひったくりの増加といった報道を目にしていれば、夜に一人でホテルまで歩いて大丈夫なのかと不安に感じるのは自然なことです。
この記事は、ロンドン・パディントンの治安を「良い・悪い」で評価するものではありません。
世界40カ国以上を渡航してきた編集長の経験からも、治安は「場所×時間帯×行動」の組み合わせで考えることが実際の役に立ちます。
外務省をはじめとする公的情報をもとにロンドン・パディントンで注意が必要なエリアを紹介するとともに、治安目線でおすすめの宿泊エリアを観光・落ち着いた滞在・交通アクセスという旅の目的別にまとめています。
🏨ロンドン・パディントンのおすすめホテルエリア🏨
ロンドン・パディントンで注意が必要と言われるエリア
パディントン周辺は、ヒースロー空港へのアクセスがよく、宿泊エリアとして選ぶ旅行者が多い場所です。
ただし、エリアによって夜間の雰囲気や注意すべき点が異なります。
宿泊先を決める前に、それぞれの特徴を把握しておくことをおすすめします。
プレッド・ストリート周辺(Praed Street)
プレッド・ストリート周辺は、スリや荷物の盗難に注意が必要なエリアです。
パディントン駅の北西側に沿って伸びるこの通りは、ホテルや飲食店が並ぶ旅行者にとってなじみやすい場所ですが、駅から少し離れると夜間の人通りが急に減る区間があります。
外務省の「英国 安全対策基礎データ」では、ロンドン市内の主要ターミナル駅周辺においてスリや盗難の被害が多数報告されていると記載されており、キャリーケースを引いて歩く旅行者が荷物から目を離した隙に盗まれるケースが具体的に挙げられています。
深夜にヒースロー方面から到着してこの通りを徒歩で移動する場合は、荷物を体の前側で持つ、スマートフォンを取り出したまま歩かないといった点を意識しておくとよいでしょう。
ハロー・ロード/エッジウェア・ロード南端(Harrow Road / Edgware Road South)
ハロー・ロードからエッジウェア・ロード南端にかけてのエリアは、バイクや自転車によるひったくりに注意が必要なエリアです。
パディントン駅から北方向に向かうこのエリアは、観光客向けの店舗や宿泊施設がほとんどなく、旅行者が意図せず迷い込むことがある場所です。
Wikivoyageはこのエリアを観光エリアの外縁にあたると説明しており、夜間は人通りが少ない路地が増えます。
外務省および在英国日本大使館の安全情報では、ロンドン市内でバイクや自転車を使ったひったくりの被害が増加していると繰り返し注意を促しており、メトロポリタン警察もロンドン全域に向けて同様の公式発表を行っています。
スマートフォンを手に持ったまま地図を確認する行動は特に狙われやすいため、地図の確認は建物の中や壁際など、道路から距離を置いた場所で行うことをおすすめします。
サセックス・ガーデンズ周辺(Sussex Gardens)
サセックス・ガーデンズ周辺は、声掛けや客引きなど対人接触型のトラブルに注意が必要なエリアです。
パディントン駅から徒歩数分の場所に位置するこの通りは、中〜低価格帯のホテルやB&Bが多く集まっており、宿泊先の候補として検討する旅行者も多い場所です。
Wikivoyageはサセックス・ガーデンズについて、かつて風俗街として知られた歴史があり、現在は改善が進んでいるものの、夜間の路上では声掛けや客引きに関する旅行者の報告が続いていると記載しています。
Fodor’s Travelも同エリアをバジェット宿泊の選択肢として紹介する一方で、夜間の単独行動には慎重さが必要と言及しています。
外務省の安全情報では、親切を装った声掛けや偽警官を名乗る人物による金品の要求といった手口の被害がロンドン市内で報告されています。
見知らぬ人から突然話しかけられた場合は、立ち止まらずにその場を離れる、宿泊先のスタッフや警察官など信頼できる人物にすぐ相談するといった行動が、被害を遠ざけることにつながります。
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ロンドン・パディントンで治安目線でおすすめの宿泊エリア
パディントン周辺に泊まるとき、「どのエリアを選ぶか」によって、夜の過ごしやすさや移動のしやすさが変わってきます。
観光を軸にするか、静かな滞在を優先するか、空港へのアクセスを最優先にするか、旅のスタイルに合わせて選ぶエリアを検討してみてください。
【観光重視】ベイズウォーター(Bayswater)
おすすめする理由
ベイズウォーターは、主要な観光スポットへの移動効率を重視する旅行者におすすめのエリアです。
パディントン駅の南側に位置し、ハイド・パークの北縁に直接隣接しているため、公園へはそのまま歩いて入ることができます。
Wikivoyageによると、ノッティングヒルのポートベロー・ロード・マーケットへは徒歩約20〜25分、パディントン駅へは徒歩約10〜15分でアクセスできます。
Lonely Planetはケンジントン宮殿についてもハイド・パーク経由で徒歩約20分と記載しており、複数の観光スポットを徒歩圏内でカバーできる立地です。
エリア内にはヴィクトリア様式の建物を改装したブティックホテルやタウンハウス型のホテルが多く、Fodor’s Travelは「落ち着いた雰囲気のなかで観光拠点としての利便性を持つエリア」と説明しています。
中〜上位グレードの宿泊施設が中心で、大型のチェーンホテルよりも規模感の小さい個性的なホテルを探している人に向いています。
夜の雰囲気
日が沈んでも、ベイズウォーター周辺の通りには飲食店やカフェが開いており、夕食後も人の行き来があります。
繁華街のような賑わいはなく、夜が深くなるにつれて通りは静かになっていきます。
ハイド・パーク沿いの遊歩道は昼間とは異なり、日没後は人通りが減ります。
Wikivoyageは日が落ちてからの公園内の単独歩行を避けることを推奨しており、夜間にハイド・パーク内を歩く場合は注意が必要です。
【落ち着いた滞在】リトル・ヴェニス(Little Venice)/メイダヴェール
おすすめする理由
リトル・ヴェニスは、観光客の多いエリアの喧騒を離れ、ロンドンの日常的な空気のなかでゆっくり過ごしたい旅行者におすすめのエリアです。
パディントン駅から北西に徒歩約15〜20分(Wikivoyage記載)の場所に位置し、リージェンツ運河とグランド・ユニオン運河が合流する水辺のエリアです。
Time Out Londonは「地元住民が集まるパブや水辺のカフェが点在するエリア」と表現しており、Lonely Planetも「観光客の少ない落ち着いた雰囲気を味わえる場所」として取り上げています。
リージェンツ・パークへは地下鉄またはバスで約15〜20分(Wikivoyage記載)でアクセスできます。
ノッティングヒル方面へはバスで行き来できます。
エリア内の宿泊施設は小規模なブティックホテルやゲストハウスが中心で、大型チェーンホテルはほとんどありません。
Lonely Planetは「中心エリアの混雑を避けてゆったり過ごしたい旅行者に向く」と説明しています。
夜の雰囲気
夜になると運河沿いのカフェやパブに地元の人たちが集まり、水面に明かりが映り込むおだやかな時間が流れます。
観光客向けの夜間営業施設は少なく、21時を過ぎると通りの人通りは自然に落ち着いていきます。
居住者が多いエリアのため、生活感のある静かな夜の雰囲気が続きます。
パディントン駅への深夜帯の移動はバスが主体になるため、帰りの時間帯のルートはあらかじめ調べておくとよいでしょう。
【交通アクセス重視】パディントン駅直近(Paddington Station Area)
おすすめする理由
パディントン駅直近エリアは、ヒースロー空港へのアクセス効率と移動のしやすさを最優先にする旅行者におすすめのエリアです。
Wikivoyageによると、ヒースロー・エクスプレス(ヒースロー空港直結)を使えば空港まで約15分、エリザベス線では約30〜40分でアクセスできます。
地下鉄複数路線も乗り入れており、ロンドン市内中心部(ヴィクトリア、オックスフォード・サーカス方面など)には約15〜20分(Wikivoyage記載)で出ることができます。
グレート・ウェスタン本線の始発駅でもあり、バース、ブリストル、カーディフ方面への英国内移動の起点にもなります。
サセックス・ガーデンズ沿いを中心に中〜低価格帯のホテルやB&Bが密集しており、Fodor’s Travelは「バジェットからミドルレンジの宿泊選択肢が豊富なエリア」と説明しています。
空港から深夜に到着してそのままチェックインしたい旅行者や、出発前日に駅近くに泊まりたい旅行者にとって利便性の高い選択肢です。
夜の雰囲気
パディントン駅周辺は、ヒースロー便の到着・出発スケジュールに合わせて深夜帯もキャリーケースを持った旅行者が行き来しています。
プレッド・ストリート沿いの飲食店やパブは夜間も営業しており、22時ごろまでは通りに人の流れがあります。
日付をまたぐ時間帯になると、駅から少し離れた通りでは人通りが減る区間が出てきます。
サセックス・ガーデンズ周辺の夜間の特徴については、「注意が必要と言われるエリア」の項目で詳しく説明しています。
ロンドン・パディントンの治安概要
パディントンは、ヒースロー空港への直通列車が発着するロンドン西部の交通拠点であり、多くの旅行者が宿泊エリアとして選ぶ場所です。
エリア全体の雰囲気は観光客にとって比較的なじみやすい一方で、時間帯や場所によって注意が必要な場面があります。
宿泊先を選ぶ前に、このエリアの基本的な特徴を把握しておくことが大切です。
ロンドン・パディントンに対する公的情報のアナウンス
外務省は英国全体の危険情報をレベル1(十分注意してください)に設定しています。
パディントンを名指しした個別の注意喚起はなく、ロンドン市内全体の傾向として、観光地や交通拠点の周辺でスリ・置き引き・ひったくりといった窃盗系の被害が集中していると記載しています。
また、在英国日本大使館は、バイクや自転車を使ったひったくりの増加についても継続的に注意を促しています。
偽警官を名乗って金品を要求する手口や、親切を装った声掛けによる詐欺的なトラブルについても、英国滞在中の旅行者全般に向けた注意喚起が出ています。
ロンドン・パディントンの治安の特徴
パディントン駅はヒースロー・エクスプレスやエリザベス線をはじめ、複数の路線が乗り入れるターミナルです。
空港と市内を結ぶ玄関口という性格上、キャリーケースを持った旅行者が深夜帯を含めて常に行き来しており、荷物を持ち歩く旅行者が集まりやすい環境になっています。
駅周辺の整備は進んでいますが、エリアによって雰囲気の差があります。
プレッド・ストリート沿いのように飲食店やホテルが並ぶ通りは昼間の人通りが多い一方、夜間は場所によって急に人が減る区間があります。
サセックス・ガーデンズ周辺のように宿泊施設が集まるエリアでは、旅行者の往来が深夜まで続く半面、かつての街の性格が完全に払拭されたとは言い切れない側面もWikivoyageは指摘しています。
駅構内や主要な通りには防犯カメラの設置や警備員の巡回があり、ロンドン交通局が駅の安全管理を担っています。
ただし、こうした設備はエリア全体をカバーするものではなく、駅から離れた通りや再開発途上のエリアでは整備の水準に差があります。
ロンドン・パディントンの治安まとめ
パディントンは、ヒースロー空港への直通アクセスを持つ交通拠点であると同時に、宿泊施設が集まるエリアとして多くの旅行者が滞在を検討する場所です。
治安は「良い・悪い」で語れるものではなく、どのエリアに、どの時間帯に、どのような行動をとるかによって状況が変わります。
プレッド・ストリート周辺のスリや荷物の盗難、ハロー・ロード方面のひったくり、サセックス・ガーデンズ周辺の声掛けトラブルといった注意点は、発生しやすい場所と状況を知っておくことで、事前に対応できます。
宿泊エリアについては、ハイド・パークへの徒歩アクセスを重視するならベイズウォーター、静かな水辺の雰囲気を好むならリトル・ヴェニス、空港や市内各所への移動効率を優先するならパディントン駅直近という選び方があります。
必要以上に身構えることなく、自分の旅のスタイルと照らし合わせながら、滞在エリアを絞り込んでみてください。
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