【エディンバラ治安完全ガイド】現地人が近づかない危険エリアとホテルをとるべき治安のよいエリアを解説

「エディンバラの治安が気になるけど、どんな感じなんだろう」
「エディンバラで治安が悪いエリアはどこなのかな」
「エディンバラのホテルは治安の良いエリアに取りたい」

初めて訪れる海外都市の治安状況を把握するのは簡単ではありません。

エディンバラは観光都市として人気の一方、地域によって治安に大きな差があり、現地の人々も近づかないエリアが存在します。

外務省海外安全ホームページとエディンバラ在住日本人の声をもとに、エディンバラの治安状況を詳しく解説します。治安が悪いエリアの特徴から、治安が良いエリアの見分け方、ホテルを取るのにおすすめのエリアまで具体的にご紹介します。

目次

エディンバラの治安の特徴と現状

エディンバラは英国の主要都市の中でも比較的治安の良い都市として知られています。しかし、観光客や留学生が多く訪れる国際都市であるため、一般的な注意は必要です。

エディンバラの犯罪発生状況

英国全体の犯罪発生件数は2021年に約605万件を記録し、日本の刑法犯総数の9.8倍となっています。エディンバラも例外ではなく、特に観光シーズンには観光客を狙った犯罪が発生しやすい傾向にあります。

主な犯罪は以下のようなものです。

・スリや置き引き
・路上強盗
・偽警官による詐欺
・オンライン詐欺

観光客が狙われやすい犯罪の種類

エディンバラ在住日本人によると、観光客が最も被害に遭いやすい犯罪は、スリや置き引きです。特に以下のような場所や状況で発生しやすくなっています。

・地下鉄やバスの車内で、複数の犯人グループに取り囲まれる
・観光名所で話しかけられている隙に、荷物から財布を抜き取られる
・レストランやカフェで、席を離れた際に置き引きされる
・ATMでの現金引き出し時に、背後から声をかけられ現金を奪われる

また、偽警官による詐欺も発生しています。犯人グループの一人が旅行者を装って写真撮影を依頼し、その後偽警官が現れて所持品検査と称して現金やクレジットカードを要求するケースが報告されています。

季節や時間帯による治安の変化

エディンバラの治安は季節や時間帯によって大きく変化します。特に以下の期間は注意が必要です。

・エディンバラ・フェスティバル期間(8月)
観光客が急増し、スリや置き引きが増加する傾向にあります。

・年末年始
飲酒による暴力事件や路上犯罪が増加します。

・夜間(特に22時以降)
人通りの少ない通りでの強盗や暴行事件のリスクが高まります。

エディンバラ在住日本人によると、夜間の一人歩きは避けるべきとのことです。特に女性の場合は、22時以降の外出時には正規のタクシー(ブラックキャブ)を利用することが推奨されています。

また、近年はキャッシュレス化が進んでおり、多額の現金を持ち歩く必要性は低くなっています。店舗によっては現金が使用できないケースもあるため、クレジットカードの携行が推奨されています。ただし、カード情報の盗難被害を防ぐため、使用できるカード会社が限定されている場合もあるので、事前に確認が必要です。

緊急時は999(警察・救急・消防共通)に電話することで、24時間体制で対応を受けることができます。日本語での対応が必要な場合は、「Japanese interpreter, please.」と伝えることで通訳を手配してもらえます。

エディンバラで治安が悪いエリアと注意点

エディンバラには観光客や留学生が避けるべき治安が悪いエリアが存在します。これらのエリアは地域住民でさえ夜間の外出を控える傾向にあります。

リース地区の特徴と危険度

リース地区は港町として栄えた歴史を持つエリアです。エディンバラ在住日本人によると、特にリース・ウォークやグレート・ジャンクション通りでは夜間の一人歩きは避けるべきとのことです。

このエリアでは以下のような犯罪が報告されています。

・若者グループによる暴行事件
・路上強盗
・自動車盗難
・住居侵入

特に週末の夜間は、パブやクラブからの帰り客による騒動が多発します。観光客は日中の観光のみにとどめ、夜間は他のエリアのホテルに宿泊することが推奨されています。

クレイグミラー地区の現状

クレイグミラー地区は、エディンバラ市内で最も治安の悪いエリアの一つとして知られています。地域再生プロジェクトが進められているものの、依然として以下のような問題が報告されています。

・薬物関連犯罪
・暴力事件
・反社会的行為
・器物損壊

エディンバラ在住日本人によると、このエリアには観光スポットがないため、観光客が訪れる必要性は皆無とのことです。

ウェスターヘイルズの治安状況

ウェスターヘイルズは市の西部に位置する住宅地です。1960年代に開発された地域ですが、現在は社会問題を抱えるエリアとなっています。

主な治安上の問題点:

・若者グループによる反社会的行為
・深夜のバイク騒音
・路上での暴力事件
・薬物取引

このエリアは観光地から離れており、観光客が訪れる機会は少ないものの、格安のホステルや民泊を探す際に検討してしまう可能性があります。宿泊先を選ぶ際は、このエリアを避けることが賢明です。

夜間の移動で気をつけるべきこと

エディンバラでは、夜間の移動に関して特別な注意が必要です。外務省海外安全ホームページによると、以下のような対策が推奨されています。

・22時以降は人通りの少ない道を避ける
・深夜のバス利用は控える
・正規のタクシーのみを利用する
・グループでの行動を心がける
・所持品は必要最小限にする

正規のタクシーの見分け方:

・黒い車体(ブラックキャブ)
・タクシーライセンスの掲示
・メーター表示の確認
・予約アプリ(City Cabs、Central Taxis)の利用

また、エディンバラでは路上飲酒が禁止されているエリアがあります。特に金曜日や土曜日の夜間は、飲酒した人々によるトラブルを避けるため、メインストリートでも注意が必要です。

深夜の緊急時には、最寄りの24時間営業店舗や警察署に避難することができます。また、エディンバラ市内には防犯カメラ(CCTV)が設置されており、犯罪抑止に役立っています。

エディンバラで治安が良いエリアの特徴

エディンバラには観光客や留学生が安心して滞在できる治安の良いエリアが多く存在します。これらのエリアは警察のパトロールも頻繁で、24時間体制の監視カメラも設置されています。

オールドタウンの治安状況

世界遺産にも登録されているオールドタウンは、エディンバラで最も観光客が集中するエリアです。エディンバラ在住日本人によると、以下の特徴から治安の良いエリアとして知られています。

・24時間体制の警備員配置
・観光警察の定期巡回
・明るい街灯の整備
・緊急通報ボタンの設置
・観光案内所のスタッフによる見守り

特にロイヤルマイル通りやグラスマーケット周辺は、観光客や地元住民で常に賑わっているため、スリなどの犯罪も発生しにくい環境です。

ニュータウンの安全性

ジョージ通りやプリンセス通りを中心とするニュータウンは、高級ショッピング街として知られています。このエリアの治安の良さを支える要因として、以下が挙げられます。

・高級ブランド店の私設警備員
・防犯カメラの充実
・路面店舗による自然な監視
・観光客向けの警察署の設置
・緊急時の避難施設の整備

エディンバラ在住日本人によると、ニュータウンは深夜でも比較的安全に過ごせるエリアとのことです。ただし、週末の深夜はパブやクラブの利用客で賑わうため、一般的な注意は必要です。

モーニングサイドの特徴

エディンバラ大学のメインキャンパスがあるモーニングサイドは、学生街として発展してきました。このエリアの安全性を高める特徴として、以下が挙げられます。

・大学による警備体制
・学生寮の24時間管理人配置
・留学生サポートセンターの設置
・地域コミュニティの見守り活動
・緊急時の避難場所の確保

特に日中は学生や教職員で賑わっており、夜間も学生向けの飲食店が営業しているため、人通りが絶えません。

ブルンツフィールドの住環境

閑静な住宅街として知られるブルンツフィールドは、地域コミュニティの結びつきが強く、以下のような特徴から治安の良いエリアとされています。

・住民による防犯パトロール
・公園の夜間施錠
・防犯灯の整備
・近隣住民の見守りネットワーク
・地域警察との連携強化

このエリアには、ブルンツフィールドリンクスという広大な公園があり、日中は家族連れで賑わいます。夜間は公園が施錠されるため、不審者の侵入も防げています。

エディンバラ在住日本人によると、これらの治安の良いエリアでも以下のような基本的な防犯対策は必要です。

・貴重品は必要最小限にする
・バッグは必ず前に抱える
・スマートフォンの路上使用を控える
・深夜の一人歩きを避ける
・飲食店での手荷物管理を徹底する

また、これらのエリアには防犯ブザーの無料貸出所や緊急避難場所が設置されており、万が一の際の対応体制も整っています。観光や留学で訪れる際は、これらの施設の場所を事前に確認しておくことが推奨されています。

エディンバラでホテルを取るべき治安の良いエリア

エディンバラで宿泊先を選ぶ際は、治安の良さに加えて観光のしやすさも重要な要素となります。現地在住者の経験を基に、安全で便利なホテルエリアをご紹介します。

観光名所へのアクセスが便利な治安の良いエリア

プリンセス通り周辺は、観光の拠点として最適なエリアです。エディンバラ在住日本人によると、以下の特徴から特に人気があります。

・エディンバラ城まで徒歩15分以内
・空港バスのターミナル駅に近接
・大型ショッピングモールが隣接
・24時間警備体制のホテルが多数
・観光案内所までのアクセスが容易

このエリアのホテル選びで重要なポイント:

・メインエントランスに警備員が常駐
・エレベーターはルームキーが必要
・フロントが24時間体制
・防犯カメラの設置
・非常口の場所が分かりやすい

女性一人旅でも安心して宿泊できるエリア

グラスマーケット周辺は、女性の一人旅でも安心して宿泊できるエリアとして知られています。エディンバラ在住日本人によると、以下の理由から特に推奨されています。

・深夜まで人通りが多い
・街灯が明るく設置間隔が密
・カフェやレストランが豊富
・緊急時の避難場所が多い
・警察署までの距離が近い

女性一人旅向けホテルの選び方:

・フロントが見通しの良いロビー
・女性スタッフの常駐
・客室階への部外者立入制限
・防犯カメラのモニタリング
・周辺の飲食店情報の提供

治安が良く長期滞在に適したエリア

ニュータウン東部は、長期滞在者に人気のエリアです。以下の特徴から、特に留学生や駐在員に選ばれています。

・スーパーマーケットが徒歩圏内
・住宅街で夜間も静か
・公共交通機関が充実
・医療機関へのアクセスが良好
・コインランドリーの設置

長期滞在向けホテルの特徴:

・キッチン設備の完備
・セキュリティボックスの設置
・ランドリールームの利用可能
・Wi-Fi完備
・近隣施設の詳細案内

ホテル選びで確認すべき周辺環境のポイント

エディンバラのホテル選びでは、建物自体の安全性に加えて、周辺環境の確認も重要です。以下のポイントを事前にチェックすることをお勧めします。

・最寄りのバス停やトラム停留所までの距離
・24時間営業のコンビニエンスストアの有無
・近隣の飲食店の営業時間
・タクシー乗り場の場所
・警察署や病院までの経路

特に注意が必要な点として、エディンバラ在住日本人は以下を挙げています。

・路地裏に面した出入り口は避ける
・建物の死角が少ない立地を選ぶ
・深夜営業の飲食店が密集するエリアは避ける
・バスやトラムの終電時刻を確認
・緊急時の避難経路を必ず確認

これらの条件を満たすホテルを選ぶことで、エディンバラでの滞在をより安全で快適なものにすることができます。また、予約時には必ずホテルの公式サイトや信頼できる予約サイトを利用し、セキュリティ面での評価も確認することが推奨されています。

エディンバラで安全に過ごすためのポイント

エディンバラは比較的治安の良い都市ですが、海外での滞在を安全に過ごすためには、適切な準備と対策が必要です。外務省海外安全ホームページの情報を基に、具体的な安全対策をご紹介します。

現地での緊急連絡先

エディンバラ滞在中に緊急事態が発生した場合に備え、以下の連絡先を携帯電話に保存しておくことが推奨されています。

・警察・救急・消防(共通):999
・警察(緊急性のない用件):101
・在エディンバラ日本国総領事館:0131-225-4777
・エディンバラ市役所:0131-200-2000
・NHS24(医療相談):111

緊急電話をかける際の注意点:

・現在地の住所や目標物を英語で説明できるようにする
・携帯電話のバッテリー残量に注意
・公衆電話からは無料で緊急通報可能
・通訳が必要な場合は「Japanese interpreter please」と伝える

トラブル時の対処方法

エディンバラ在住日本人によると、以下のようなトラブルが発生した場合の対処方法を知っておくことが重要です。

スリや置き引きの被害に遭った場合:

・すぐに警察に通報(101)
・クレジットカードの利用停止手続き
・パスポートの紛失時は総領事館に連絡
・現金引き出し用のバックアップカードを別所持
・防犯カメラの映像確認を依頼

暴行や脅迫を受けた場合:

・大声で助けを求める
・近くの店舗や建物に避難
・すぐに999に通報
・目撃者がいれば連絡先を確認
・総領事館に支援を要請

現地警察の利用方法

エディンバラの警察は、観光客向けのサービスも提供しています。以下のような場合に利用できます。

警察署での手続き:

・被害届の提出
・遺失物の問い合わせ
・防犯相談
・各種証明書の発行
・観光案内の提供

警察署を訪問する際の注意点:

・パスポートなどの身分証明書を持参
・可能な限り日中に訪問
・必要に応じて通訳を手配
・被害状況をメモで準備
・関連する写真や証拠品を用意

日本大使館の場所と連絡方法

在エディンバラ日本国総領事館は、緊急時の支援体制を整えています。以下のサービスを提供しています。

総領事館の基本情報:

・所在地:2 Melville Crescent, Edinburgh EH3 7HW
・電話番号:0131-225-4777
・開館時間:月曜〜金曜 9:30-12:30、14:00-16:30
・最寄り駅:Haymarket駅から徒歩15分

提供されるサービス:

・パスポートの紛失・盗難時の対応
・犯罪被害者への支援
・医療機関の紹介
・通訳の手配
・緊急時の資金援助相談

また、渡航前に以下の準備をしておくことで、緊急時により迅速な対応が可能となります:

・在留届のオンライン登録
・旅行保険への加入確認
・パスポートコピーの別保管
・クレジットカードの緊急連絡先メモ
・現地の医療保険制度の確認

これらの情報は、スマートフォンのメモ帳やクラウドストレージに保存し、オフラインでも確認できるようにしておくことが推奨されています。また、定期的に在エディンバラ日本国総領事館のウェブサイトをチェックし、最新の安全情報を確認することも重要です。

まとめ:エディンバラの治安対策

エディンバラは英国の主要都市の中でも比較的治安の良い都市として知られています。実際に、エディンバラに住む82%もの人々が安全だと感じており、他のイギリス市民にもエディンバラへの居住を勧めるほどの都市です。

基本的な防犯対策

観光や留学で訪れる際は、以下の基本的な防犯対策を心がけることが重要です。

貴重品の管理については、現金やパスポートなどはボタン付きの内ポケットに分散して携行します。バッグ類は必ずファスナーを閉め、身体の正面で持つようにします。カフェやレストランでは、席を離れる際に所持品を放置せず、短時間のトイレ利用時も荷物は必ず持参します。

エリア別の注意点

オールドタウンやニュータウンなどの観光地は、24時間体制の警備員配置や観光警察の定期巡回により、比較的安全に過ごせます。一方で、リース地区やロージアンロードなどでは、特に夜間の一人歩きは避けるべきです。

観光の際は、ロイヤルマイル周辺の狭い小道やウェイバリー駅周辺の階段、通路では特に注意が必要です。これらの場所は夜間になると人通りが少なくなるため、可能な限り明るい時間帯に観光することをお勧めします。

緊急時の対応

万が一の事態に備え、以下の緊急連絡先を携帯電話に保存しておくことが重要です。

・警察・救急・消防(共通):999
・警察(緊急性のない用件):101
・在エディンバラ日本国総領事館:0131-225-4777
・総領事館所在地:2 Melville Crescent, Edinburgh EH3 7HW

季節別の注意点

特に8月のエディンバラ・フェスティバル期間中は、世界各地から大勢の観光客が訪れるため、スリや置き引きなどの犯罪が増加する傾向にあります。この時期は特に持ち物の管理を徹底し、人混みでは周囲に十分注意を払う必要があります。

冬季は日が短く、16時頃には日が暮れ始めます。この時期は特に夜間の行動に注意が必要で、できるだけ人通りの多い明るい通りを選んで移動することをお勧めします。

以上の対策を実践することで、エディンバラでの滞在を安全に楽しむことができます。ただし、日本の治安水準と比較することは避け、常に海外にいることを意識した行動を心がけることが大切です。基本的な注意を怠らなければ、歴史ある街並みや豊かな文化を十分に楽しむことができる都市といえます。

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この記事を書いた人

ヨーロッパ、北米、オーストラリアetc、治安をはじめとした海外情報をお届け。運営歴11年の海外旅行メディア世界新聞が監修しています。

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