「デュルビュイ観光でモデルコースを知りたい」
「デュルビュイ観光スポットの見どころを効率よく回る方法を知りたい」
「デュルビュイ観光の所要時間や計画の立て方が知りたい」
初めてデュルビュイを訪れる場合、限られた時間でどう効率的に回ればよいのか分かりませんよね。
この記事では、デュルビュイ観光の鉄板モデルコース5つとおすすめ観光スポット10選をまとめて紹介します。
世界一小さな街の中世の街並みやトピアリー公園、褶曲地形などの見どころから、ブリュッセル発日帰りプラン、美食レストラン巡りまで詳しく解説します。
デュルビュイのおすすめ滞在エリア:
>コンフィチュール・サン=タムールのジャム工房周辺のおすすめホテル
デュルビュイ観光のおすすめモデルコース
デュルビュイ観光で特におすすめしたいのは、旧市街散策と周辺の見どころを組み合わせたプランです。
世界一小さな街の石畳を歩きながら中世の雰囲気を満喫し、褶曲地形やトピアリー公園といった特徴的なスポットを効率よく回ることで充実した観光ができます。
ここでは半日から1日で楽しめる3つのモデルコースを紹介します。
カップル向け中世街歩きと美食半日プラン
旧市街散策→トピアリー公園→ミシュラン星付きレストラン
午前中に旧市街をゆっくり歩き、コンフィチュール・サン=タムールでジャム作りの様子を見学します。
石畳の路地や本を読む少年の像など写真スポットを巡った後、徒歩15分のトピアリー公園へ。
250体以上の生垣彫刻を眺めながら散策し、お昼前に旧市街に戻ってミシュランビブグルマン認定のレストランで美食を堪能するプランです。
移動はすべて徒歩で完結し、所要時間は約4時間です。
家族向けアドベンチャー満喫デイプラン
旧市街散策→褶曲地形見学→アドベンチャー・バレー→ウルト川リバーウォーク
午前中に旧市街を1時間ほど散策した後、徒歩10分の褶曲地形へ。
約3億9000万年前の地層が作り出した迫力ある景観を30分ほど見学します。
ランチ後は車で5分のアドベンチャー・バレーでジップラインやカヤック体験を2〜3時間楽しみ、夕方はウルト川沿いを散歩して締めくくります。
アクティブな家族に最適な日帰りプランで、所要時間は約7時間です。
写真映え重視の絶景×旧市街プラン
ベルベデーレ展望台→旧市街散策→デュルビュイ城外観撮影→トピアリー公園
朝一番にベルベデーレ展望台へ登り、デュルビュイ全景を撮影します。
160段の階段を20分かけて登る価値のある絶景ポイントです。
下山後は旧市街の写真映えスポット(ジャン・ド・ポエム通り、プレヴォテ通り)を巡り、デュルビュイ城の外観を撮影。
午後はトピアリー公園で風変わりな彫刻作品を撮りながら散策し、SNS映えする写真を集めます。
移動はすべて徒歩で、所要時間は約5時間です。
デュルビュイ観光に便利なおすすめ宿泊エリア
デュルビュイ観光をより充実させるためには、移動スタイルや観光目的に合わせた宿泊地選びが重要です。
世界一小さな街の中心部に泊まって夜の雰囲気を楽しむか、鉄道駅に近いバルヴォーに泊まって交通を優先するか、それとも周辺の自然拠点を選ぶかで旅の充実度が変わります。
ここでは4つのおすすめ宿泊エリアを、それぞれの特徴と近隣観光スポットとともに紹介します。
旧市街中心部(徒歩観光重視)
デュルビュイの旧市街中心部は、石畳の路地に面したブティックホテルや小規模宿が点在する最も雰囲気のあるエリアです。
ル・サングリエ・デ・ザルデンヌやホテル・カルチエ・ラタンなど、美食レストランを備えた宿も多く、夜のディナーと朝の散策をゆったり楽しめます。
観光客が引けた夕暮れ以降は静かな中世の街並みを独り占めでき、早朝の人気スポットを写真に収めるには最適な立地です。
ただし車でのアクセスは石畳と一方通行が多いため、駐車場を事前確認しておく必要があります。
近くにある観光スポット
旧市街中心部の宿からは、徒歩5分圏内にほぼすべての見どころが集まっています。
本を読む少年の像やジャン・ド・ポエム通り、コンフィチュール・サン=タムールのジャム工房、ハレ・オ・ブレ(穀物取引所)など主要スポットがすぐ目の前です。
トピアリー公園へも徒歩15分、ベルベデーレ展望台へは徒歩20分でアクセスできます。
ウルト川沿いの散策路や褶曲地形も徒歩圏内で、車がなくても十分に観光を楽しめる立地です。
こんな人におすすめ
中世の雰囲気に浸りたいカップルや、ゆったり滞在したい大人旅に最適です。
ミシュラン星付きやビブグルマン認定のレストランでディナーを楽しみ、朝は人が少ない時間帯に散策したい方に向いています。
写真撮影を重視する場合も、朝夕の光を狙って何度も撮り直せる点がメリットです。
公共交通を使う場合はバルヴォー駅からタクシーで6分程度の移動が必要になります。
>コンフィチュール・サン=タムールのジャム工房周辺のおすすめホテル
バルヴォー駅周辺(公共交通重視)
バルヴォー駅周辺は、ブリュッセルやリエージュから鉄道でアクセスする旅行者に最も便利な拠点です。
駅から徒歩40分~1時間でデュルビュイ旧市街へ到着でき、観光シーズンにはバスも運行されています。
ホテルは中規模チェーンやビジネスホテルタイプが中心で、旧市街より宿泊費を抑えられる傾向があります。
翌朝の電車時間を気にせず済む点も大きなメリットです。
近くにある観光スポット
バルヴォー駅周辺から旧市街へは、3つのルートが選べます。
森林の中を抜けるルート1と2は約40分、道路沿いを歩くルート3は距離が長めですが緩やかな坂道で約1時間です。
途中、ベルベデーレ展望台へ寄り道したり、森の中の階段を登って絶景撮影ポイントを通過するルートもあります。
旧市街到着後は、すべての観光スポットへ徒歩でアクセスできます。
こんな人におすすめ
鉄道でベルギー国内を周遊している旅行者や、車を使わない個人旅行者に最適です。
宿泊費を抑えたい方や、翌朝早い時間の電車で次の目的地へ移動したい方にも向いています。
徒歩移動が苦にならない方であれば、バルヴォーから旧市街へのハイキング気分の道のりも楽しめます。
ただし夜遅くまで旧市街に滞在する場合、帰路が暗い森の中を通ることになる点は注意が必要です。
ラ・ロッシュ=アン=アルデンヌ周辺(自然アクティビティ拠点)
デュルビュイから車で30分ほど離れたラ・ロッシュ=アン=アルデンヌは、アルデンヌ地方の自然を満喫したい方におすすめの宿泊地です。
ウルト川沿いのリバースポーツやハイキング、サイクリングなどアウトドア派に人気のエリアで、宿泊施設も中世の城を改装したホテルから家族向けヴィラまで多彩です。
デュルビュイだけでなくブイヨン城など周辺の古城巡りも組み合わせやすく、アルデンヌ地方を広く楽しむ拠点になります。
近くにある観光スポット
ラ・ロッシュ=アン=アルデンヌには、11世紀の封建城跡や戦争博物館があり、アルデンヌの戦いの歴史を学べます。
ウルト川でのカヤック・カヌー体験やロッククライミングスポットも豊富で、アクティブな家族連れに人気です。
デュルビュイへは車で30分、バスもありますが本数が限られるため車での移動が便利です。
周辺にはワイン醸造所や地ビール工房もあり、グルメツアーも楽しめます。
こんな人におすすめ
レンタカーで周遊する家族やアウトドア好きのグループに最適です。
デュルビュイだけでなくアルデンヌ地方の自然とアクティビティを幅広く体験したい方、複数日かけてゆっくり滞在したい方に向いています。
夏のリバースポーツや秋の紅葉ハイキング、冬のクリスマスマーケット巡りなど季節ごとの楽しみ方が広がります。
リエージュ中心部(広域観光とアクセス両立)
リエージュ中心部は、デュルビュイ観光と他都市訪問を組み合わせたい方におすすめの大都市拠点です。
ムーズ川沿いに広がる歴史都市で、ブリュッセルやアントワープ、マーストリヒトへの鉄道アクセスも良好です。
デュルビュイへは電車でバルヴォー経由約1時間、または車で40分程度で到着します。
宿泊施設の選択肢が多く、チェーンホテルからデザイナーズホテルまで予算と好みに合わせて選べます。
近くにある観光スポット
リエージュ市内には、ギユマン駅のモダン建築、リエージュ大聖堂、モンターニュ・ド・ビュランの階段と丘の上の展望台など見どころが豊富です。
日曜朝のラ・バット市場は地元の食材や雑貨が並ぶベルギー最大規模のマーケットで、地元の雰囲気を味わえます。
デュルビュイへの日帰り観光の拠点にしつつ、リエージュ市内の観光も楽しめる一石二鳥の立地です。
周辺にはマーストリヒト(オランダ)やアーヘン(ドイツ)も近く、国境をまたぐ周遊にも便利です。
こんな人におすすめ
ベルギー周遊旅行の一部としてデュルビュイを訪れる方や、複数の都市を効率的に回りたい方に最適です。
大都市の利便性と観光地の両方を楽しみたい方、夜はレストランやカフェが豊富な街で過ごしたい方に向いています。
デュルビュイを含めた周辺エリアへの日帰り観光を複数日組み込みたい場合、リエージュを連泊拠点にすると移動が楽になります。
デュルビュイ観光のモデルコース5つ
デュルビュイは小さな街ですが、滞在時間や目的に応じて様々な楽しみ方ができます。
半日で凝縮された見どころを回るプランから、1日かけてアルデンヌの自然を満喫するプラン、雨の日でも楽しめる屋内中心のプランまで、5つのモデルコースを紹介します。
移動手段や所要時間、費用目安も合わせて参考にしてください。
半日定番:旧市街凝縮プラン
デュルビュイの魅力をぎゅっと詰め込んだ半日観光プランです。
ブリュッセルからの日帰りや、午後から他の予定がある方に最適なコースです。
モデルコースと移動
旧市街中心部散策→コンフィチュール・サン=タムール→本を読む少年の像→ハレ・オ・ブレ→トピアリー公園→ランチ
まず旧市街の観光案内所で無料マップを入手し、石畳の路地を散策します。
アルフォンス・エロワ通りやジャン・ド・ポエム通りでは、中世の石造りの家々と花々が飾られた窓辺が絵になります。
コンフィチュール・サン=タムールでベルギー産ジャムを試食しながらお土産選び、本を読む少年の像で記念撮影を済ませた後、徒歩15分でトピアリー公園へ。
250体以上の生垣彫刻を30分ほど見学したら、旧市街に戻ってランチタイムです。
すべて徒歩で移動でき、コンパクトに名所を回れるルートです。
所要時間と費用目安
所要時間は約4時間です。
旧市街散策に1.5時間、トピアリー公園往復と見学で1.5時間、ランチに1時間が目安になります。
費用はトピアリー公園入場料が大人7ユーロ、ランチが15〜25ユーロ程度です。
ジャムやチョコレートなどお土産を含めると、1人あたり50〜60ユーロを見込んでおくと安心です。
午前中早い時間に到着すれば混雑を避けて写真撮影ができ、昼食後は落ち着いた時間帯に街を散策できます。
日帰り充実:旧市街+アドベンチャー
デュルビュイの街歩きと自然アクティビティを組み合わせた1日満喫プランです。
家族連れやアウトドア好きのグループにおすすめのコースです。
モデルコースと移動
旧市街散策→ベルベデーレ展望台→褶曲地形→ランチ→アドベンチャー・バレー→ウルト川リバーウォーク
午前中は旧市街を1時間ほど散策し、160段の階段を登ってベルベデーレ展望台へ。
デュルビュイ全景を見渡せる絶景ポイントで20分ほど写真撮影を楽しみます。
下山後は徒歩10分の褶曲地形へ向かい、約3億9000万年前の地層が作り出した迫力ある景観を30分ほど見学します。
昼食後は車で5分(徒歩の場合40分)のアドベンチャー・バレーへ移動し、ジップラインやカヤック、ロープアスレチックを2〜3時間楽しみます。
夕方はウルト川沿いの遊歩道を散歩して締めくくります。
所要時間と費用目安
所要時間は約7〜8時間です。
旧市街散策1時間、展望台往復1時間、褶曲地形見学30分、ランチ1時間、アドベンチャー・バレー3時間、川沿い散策1時間が目安です。
費用はアドベンチャー・バレー入場料が大人35〜45ユーロ、昼食20〜30ユーロ、車移動の場合は駐車料金5ユーロ程度です。
アドベンチャー・バレーのアクティビティは事前予約がおすすめで、繁忙期でないシーズンは当日予約でも空きがありますが、夏季は1週間前の予約が安心です。
動きやすい服装とスニーカー、着替えを持参すると快適に過ごせます。
絶景優先:展望台と褶曲地形を巡る
デュルビュイの自然景観を重視した半日プランです。
写真撮影が好きな方や、街歩きよりも自然を楽しみたい方に向いています。
モデルコースと移動
ベルベデーレ展望台→褶曲地形→旧市街散策→デュルビュイ城外観→トピアリー公園
朝一番の8時頃にベルベデーレ展望台へ登り、朝日に照らされたデュルビュイ全景を撮影します。
160段の階段は約20分で登れ、頂上からはウルト川と石造りの家々が織りなす絶景が広がります。
下山後は徒歩10分の褶曲地形へ向かい、岩肌がむき出しになった迫力ある地層を様々な角度から撮影します。
旧市街に戻ってブレイクを兼ねた散策をし、デュルビュイ城の外観を撮影した後、トピアリー公園で風変わりな生垣彫刻を写真に収めます。
すべて徒歩で回れるルートです。
所要時間と費用目安
所要時間は約5時間です。
展望台往復1時間、褶曲地形見学30分、旧市街散策とカフェ休憩1.5時間、城とトピアリー公園で2時間が目安です。
費用はトピアリー公園入場料7ユーロ、カフェ代5〜8ユーロ程度で、交通費を除けば15ユーロ前後で済みます。
朝の光で撮影したい場合は早朝到着が理想的ですが、午後の柔らかい光も美しく、時間帯によって異なる表情を楽しめます。
展望台は天候に左右されるため、晴れた日を選んで訪れることをおすすめします。
雨の日安心:屋内スポット中心
天候に左右されず楽しめる屋内観光中心のプランです。
雨の日や寒い季節の訪問でも充実した時間を過ごせます。
モデルコースと移動
旧市街アーケード街散策→コンフィチュール・サン=タムール工房見学→マルクロフ醸造所試飲ツアー→ランチ→ブティック巡り→カフェでゆっくり
雨の日でも旧市街の石造りの家々が並ぶ路地は風情があり、屋根のある部分も多いため散策を楽しめます。
コンフィチュール・サン=タムールの丘の上の工房では、ジャム作りワークショップに参加でき、屋内で約1時間体験できます。
マルクロフ醸造所では地ビールの試飲ツアーに参加し、アルデンヌ地方のクラフトビールを味わいながら製造過程を学べます。
ランチ後はブティック巡りでベルギーチョコレートや工芸品をじっくり選び、老舗カフェで温かい飲み物とワッフルを楽しみながらゆったり過ごします。
移動はすべて徒歩で、雨に濡れる時間を最小限にできるルートです。
所要時間と費用目安
所要時間は約5〜6時間です。
旧市街散策1時間、ジャム工房1時間、醸造所ツアー1時間、ランチ1.5時間、ブティック巡りとカフェで2時間が目安です。
費用はジャム作りワークショップが1人20〜25ユーロ、醸造所ツアーと試飲15ユーロ、ランチ25〜35ユーロ、カフェ10ユーロ程度です。
ワークショップと醸造所ツアーは事前予約が必要なため、訪問日の1週間前までにオンライン予約しておくと安心です。
雨の日ならではのしっとりした石畳と古い建物の風情を楽しめる点も魅力です。
美食巡り:星付きと地元名店
デュルビュイはベルギーでも有数の美食の街として知られています。
ミシュラン星付きレストランや地元の名店を巡る贅沢な1日プランです。
モデルコースと移動
旧市街散策→ブランチ(ビブグルマン認定店)→マルクロフ醸造所→ジャム工房→ディナー(星付きレストラン)→夜の街歩き
午前中は旧市街をゆっくり散策し、11時頃からミシュランビブグルマン認定のレストランでブランチを楽しみます。
地元食材を使ったアルデンヌ料理とベルギービールのペアリングが絶品です。
午後は醸造所やジャム工房を訪れて試飲と試食を楽しみ、夕方はホテルで休憩します。
19時頃からミシュラン星付きレストランでディナーコースを堪能し、食後は夜景の美しい旧市街を散策して締めくくります。
移動はすべて徒歩で、ゆったりした大人の時間を過ごせるルートです。
所要時間と費用目安
所要時間は散策時間を除いて食事に約5時間を費やす贅沢プランです。
ブランチ2時間、醸造所・工房見学2時間、ディナー3時間、夜の散策1時間が目安です。
費用はブランチが1人40〜60ユーロ、試飲・試食15〜20ユーロ、星付きディナーが1人100〜150ユーロで、ワインペアリングを追加すると50ユーロ上乗せされます。
1泊2日で訪れる場合に最適で、夜遅くまで滞在できる旧市街中心部のホテルがおすすめです。
人気レストランは2〜3週間前の予約が必須で、特に週末と夏季は早めの予約が安心です。
食事の合間に街を散策することで、観光と美食を両立できる理想的なプランになります。
デュルビュイのおすすめ観光スポット10選
デュルビュイには世界一小さな街ならではのコンパクトな魅力が詰まっています。
中世の石畳と古城、自然が作り出した褶曲地形、ユニークなトピアリー公園、美食スポットまで、徒歩圏内で多彩な体験ができます。
ここではデュルビュイ観光で外せない10の見どころを、それぞれの楽しみ方と基本情報とともに紹介します。
旧市街(石畳の街並み)
デュルビュイ観光の最大の見どころは、中世の雰囲気がそのまま残る旧市街の石畳エリアです。
アルフォンス・エロワ通りやジャン・ド・ポエム通り、プレヴォテ通りには、16〜18世紀の石造りの家々が立ち並び、窓辺には花々が飾られています。
狭い路地を歩くと、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。
見どころ
旧市街のシンボルとも言える「本を読む少年の像」は、デュルビュイで最も写真映えする撮影スポットです。
石造りの壁に腰掛けて本を読む少年の像は、街の静かな雰囲気を象徴しています。
ハレ・オ・ブレ(穀物取引所)は、かつて市場として使われていた建物で、現在はレストランやカフェが入っています。
石畳の路地には小さなブティックやギャラリーが点在し、ベルギーチョコレートや工芸品を扱う店も多く、お土産選びに最適です。
朝早い時間帯や夕暮れ時は観光客が少なく、落ち着いて散策できます。
基本情報
営業時間:24時間散策可能
定休日:なし
料金:無料
住所:Rue Comte Théodule d’Ursel, 6940 Durbuy
トピアリー公園
トピアリー公園は、250体以上の生垣彫刻が並ぶユニークな庭園です。
動物や人間、ファンタジーの生き物など、様々な形に刈り込まれた樹木が訪れる人を楽しませてくれます。
旧市街から徒歩15分の丘の上にあり、アルデンヌの自然を背景にした緑豊かな空間です。
見どころ
公園内には白鳥、象、恐竜、サッカー選手など、ユーモラスな形の生垣彫刻がずらりと並びます。
それぞれの作品は手作業で丁寧に刈り込まれており、季節によって表情が変わります。
春から夏にかけては緑が生き生きとし、秋には紅葉と生垣のコントラストが美しく、訪れる時期によって異なる魅力があります。
園内にはベンチやピクニックエリアもあり、家族連れでゆっくり過ごすのに最適です。
小さな子供が喜ぶ遊具もあるため、休憩を兼ねた散策コースとして人気です。
基本情報
営業時間:4〜10月 10:00〜18:00、11〜3月は休園
定休日:冬季(11〜3月)
料金:大人7ユーロ、子供(6〜12歳)5ユーロ、6歳未満無料
住所:Rue Haie Himbe 1, 6940 Durbuy
デュルビュイ城(外観)
11世紀に建てられたデュルビュイ城は、旧市街を見下ろす丘の上に立つ荘厳な古城です。
現在は個人所有のため内部見学はできませんが、外観と周辺の景観を楽しむことができます。
苔むした石壁と周囲の森が織りなす風景は、デュルビュイのシンボルとして多くの写真に収められています。
見どころ
城の外観は旧市街のあちこちから見ることができ、特に川沿いの散策路からの眺めが美しいです。
城へ続く坂道を登ると、中世の門や石壁を間近で見ることができます。
城の周辺には古い木々が立ち並び、静かな雰囲気の中で散策を楽しめます。
夕暮れ時には城のシルエットが美しく浮かび上がり、ロマンチックな写真撮影に最適です。
城の麓には小さな礼拝堂もあり、合わせて見学する価値があります。
基本情報
営業時間:外観見学のみ24時間可能
定休日:なし(内部見学不可)
料金:無料
住所:Rue du Comte d’Ursel, 6940 Durbuy
褶曲地形(Anticlinal de Durbuy)
約3億9000万年前のデボン紀に形成された石灰岩の地層が、隆起によって逆U字型に折れ曲がった迫力ある地質スポットです。
底辺約80メートル、高さ約37メートルの巨大な岩肌がむき出しになっており、地球の歴史を感じられる貴重な観光地です。
旧市街から徒歩10分ほどの場所にあり、アクセスも便利です。
見どころ
何層にも重なった地層が波打つように折れ曲がった様子は圧巻で、地質学に興味がない人でもその迫力に驚きます。
岩肌の前にはベンチがあり、座ってゆっくり眺めることができます。
様々な角度から撮影できるよう遊歩道が整備されており、地層の模様を詳細に観察できます。
春から夏にかけては周囲の緑と岩肌のコントラストが美しく、秋には紅葉が加わって一層魅力的です。
説明パネルも設置されているため、地層の形成過程を学びながら見学できます。
基本情報
営業時間:24時間見学可能
定休日:なし
料金:無料
住所:Rue des Récollets 322, 6940 Durbuy
ベルベデーレ展望台
デュルビュイ全景を一望できる絶景ポイントで、160段の階段を登った先にあります。
石畳の旧市街、ウルト川の蛇行、デュルビュイ城、周囲のアルデンヌの森が一枚の絵画のように広がります。
朝日や夕日の時間帯は特に美しく、写真撮影に最適です。
見どころ
展望台からは、デュルビュイの「世界一小さな街」の全貌を俯瞰できます。
オレンジ色の屋根瓦が並ぶ旧市街、緑豊かな森、川沿いの家々が作り出す景観は息をのむ美しさです。
階段を登る途中にも小さな展望ポイントがあり、違った角度から街を眺められます。
天気の良い日は遠くまで見渡せ、アルデンヌ地方の起伏に富んだ地形を堪能できます。
展望台にはベンチもあるため、景色を眺めながら休憩するのもおすすめです。
基本情報
営業時間:24時間アクセス可能
定休日:なし
料金:無料
住所:Belvédère de Durbuy, 6940 Durbuy
アドベンチャー・バレー
デュルビュイから車で5分の場所にある、アルデンヌ最大級の野外アクティビティパークです。
ジップライン、ロープアスレチック、カヤック、マウンテンバイクなど30種類以上のアクティビティが楽しめます。
家族連れやアウトドア派に人気で、半日から1日かけて遊べる施設です。
見どころ
高さ18メートルから滑り降りるジップラインは、アルデンヌの森を上から眺める爽快な体験ができます。
ウルト川でのカヤックツアーは、川の流れに沿って自然の中を進む穏やかなアクティビティで初心者にも安心です。
ロープアスレチックは難易度別に複数のコースがあり、子供から大人まで楽しめます。
マウンテンバイクコースは森の中を走る全長15キロのルートで、景色を楽しみながらサイクリングできます。
施設内にはカフェやピクニックエリアもあり、休憩しながら1日過ごせる環境です。
基本情報
営業時間:4〜10月 10:00〜18:00(季節により変動)
定休日:11〜3月は週末のみ営業
料金:アクティビティパス 大人35〜45ユーロ、子供25〜35ユーロ
住所:Rue de Rome 1, 6940 Durbuy
コンフィチュール・サン=タムール
丘の上にあるベルギー産ジャムの工房兼ショップです。
100種類以上の手作りジャムや果物のリキュール、チョコレートスプレッドなどを販売しており、試食も可能です。
デュルビュイのお土産として地元の人にも観光客にも人気のスポットです。
見どころ
工房では、ジャム作りの様子をガラス越しに見学できます。
旬の果物を使った手作業の製造工程を見ながら、ジャムへのこだわりを感じられます。
店内では常時20種類以上のジャムを試食でき、自分好みの味を見つけられます。
イチゴ、ブルーベリー、洋梨、リンゴなど定番から、ルバーブやエルダーフラワーなど珍しいフレーバーまで揃っています。
ジャム作りワークショップも開催されており、事前予約で参加できます。
基本情報
営業時間:月〜日 10:00〜18:00
定休日:1月中旬〜2月中旬
料金:入場無料(商品購入は別途)
住所:Rue de la Prévôté 10, 6940 Durbuy
マルクロフ醸造所
アルデンヌ地方の伝統的なクラフトビールを製造する小規模醸造所です。
ビール試飲ツアーに参加すると、製造過程の見学と3〜5種類のビール試飲ができます。
ベルギービール好きには外せないスポットで、地元の味を堪能できます。
見どころ
醸造所ツアーでは、原料の選定から発酵、熟成までの工程を詳しく説明してもらえます。
アルデンヌの湧き水を使った醸造方法や、地元産ホップの特徴について学べる貴重な機会です。
試飲タイムでは、ブロンド、アンバー、ダークなど複数のビールを飲み比べできます。
併設のショップでは瓶ビールやグラスも購入でき、お土産にも最適です。
週末には醸造家が直接説明してくれることもあり、ビール談義を楽しめます。
基本情報
営業時間:金〜日 14:00〜18:00(ツアーは要予約)
定休日:月〜木
料金:試飲ツアー 15ユーロ(ビール3種含む)
住所:Rue de Borlon 27, 6941 Barvaux-sur-Ourthe
ハレ・オ・ブレ(穀物取引所)
旧市街の中心にある歴史的建造物で、かつて穀物市場として使われていた場所です。
現在は1階にレストランやカフェが入り、観光客の休憩スポットとして親しまれています。
石造りの外観と木造の梁が残る内部は、中世の雰囲気を色濃く残しています。
見どころ
建物の外観は16世紀の建築様式を残しており、デュルビュイの歴史を感じられます。
アーチ状の入口や石積みの壁は、当時の職人技術の高さを物語っています。
内部のレストランでは、アルデンヌ料理やベルギー名物のムール貝とフリッツを味わえます。
テラス席からは旧市街の石畳と行き交う人々を眺めながら食事ができ、雰囲気抜群です。
夜はライトアップされ、ロマンチックなディナーの場所として人気です。
基本情報
営業時間:レストラン営業時間に準じる(概ね11:00〜22:00)
定休日:店舗により異なる
料金:外観見学無料、飲食は別途
住所:Place aux Foires, 6940 Durbuy
ウルト川リバーウォーク
デュルビュイの街を蛇行しながら流れるウルト川沿いの散策路です。
川のせせらぎを聞きながら歩く穏やかなコースで、旧市街とは違った自然の魅力を楽しめます。
散策路は整備されており、家族連れでも安心して歩けます。
見どころ
川沿いからはデュルビュイ城や旧市街の家々を別の角度から眺められ、水面に映る景色が美しいです。
春から夏にかけては川辺の草花が咲き誇り、秋には紅葉が水面を彩ります。
カヤックやカヌーで川下りを楽しむ人々を眺めるのも楽しみの一つです。
散策路の途中にはベンチが点在し、川の流れを眺めながら休憩できます。
早朝や夕暮れ時は特に静かで、鳥のさえずりと川の音だけが聞こえる癒しの時間を過ごせます。
基本情報
営業時間:24時間散策可能
定休日:なし
料金:無料
住所:Ourthe River, 6940 Durbuy(旧市街周辺)
デュルビュイ観光のアクセスと回り方ガイド
デュルビュイ観光をスムーズに楽しむには、アクセス手段の選び方と当日の回り方がカギになります。
公共交通は本数が少なく、現地では徒歩移動が基本になります。
ここではブリュッセル発の行き方、街中の効率的な回り方、季節ごとのコツをわかりやすくまとめます。
ブリュッセル発の行き方(電車+バス・車)
ブリュッセルからのアクセスは、「電車+バス(またはタクシー)」か「車」の2択です。
電車はブリュッセル中央からリエージュ経由で最寄りのバルヴォー駅へ向かい、バスまたはタクシーで旧市街へ移動します。
車は1時間30分ほどで到着し、フレキシブルに周辺スポットへ寄り道できます。
所要時間と運行頻度
ブリュッセル中央→リエージュ約60分、リエージュ→バルヴォー約50分が目安です。
バルヴォーからデュルビュイ中心まではバスの本数が限られ、曜日限定や季節運行の便もあります。
本数が少ない日はタクシー利用や徒歩40〜60分の移動を想定しておくと安心です。
渋滞が少ない日は車で約90分、繁忙期は120分程度を見込むとスケジュールが安定します。
公共交通の乗換ポイント
電車はリエージュ・ギユマンで乗換がスムーズです。
最寄りのバルヴォー駅に着いたら、時刻表を確認してバスに乗るか、タクシーを配車します。
バスの運行がない時間帯は駅前からタクシーが拾えないこともあるため、配車アプリや電話予約が安心です。
徒歩移動の場合は森の遊歩道経由で約40〜60分、夜間は街灯が少ないため日中の移動が安全です。
徒歩圏の街歩きルート
デュルビュイの見どころは徒歩圏に集約しています。
旧市街の路地と川沿い散策を軸に、展望台や公園を組み合わせると無駄のない回り方になります。
小さな街なので、写真撮影やカフェ休憩を入れても半日で主要スポットを押さえられます。
効率よく回る順番
・観光案内所でマップを入手→旧市街(本を読む少年の像、ハレ・オ・ブレ)→川沿いリバーウォーク。
・ベルベデーレ展望台→下山して褶曲地形→トピアリー公園→旧市街に戻ってグルメと買い物。
・写真重視なら朝一に展望台、昼前にトピアリー公園、午後は旧市街の路地撮影がおすすめ。
移動はすべて徒歩で、展望台は階段160段の上り下りがあるためスニーカーが快適です。
混雑回避とベストタイム
・旧市街は10時〜17時が混みやすく、写真撮影は朝8時台か夕方がおすすめ。
・トピアリー公園は開園直後が空いており、光が柔らかい午前中が映えます。
・レストランは12時台と19時台に集中するため、11:30または13:30入店が快適です。
週末と祝日は人出が増えるため、人気スポットから先に回ると待ち時間を減らせます。
季節別の楽しみ方
季節で表情が大きく変わるのがデュルビュイの魅力です。
外遊びを重視するか、街歩きや美食を重視するかでベストシーズンが変わります。
天候に応じた持ち物と服装を整えると快適度が上がります。
春夏の川遊びとイベント
・春は新緑と花が映え、トピアリー公園の緑が最盛期です。
・夏はウルト川のカヤックやアドベンチャー・バレーのアクティビティが人気です。
・日差しが強い日は帽子と日焼け止め、川遊びは着替えとウォーターシューズが便利です。
夕立対策に軽量レインジャケットを入れておくと安心です。
秋冬の紅葉とクリスマスマーケット
・秋は紅葉と石造りの街並み、褶曲地形のコントラストが美しく撮影に最適です。
・冬は旧市街のイルミネーションやクリスマスマーケットでロマンチックな雰囲気になります。
・気温が低い時期は展望台の階段が滑りやすいため、グリップの良い靴と手袋が役立ちます。
屋内中心の美食やジャム工房、醸造所見学を組み合わせると天候に左右されにくいです。
デュルビュイ観光のよくある疑問と失敗回避
初めてデュルビュイを訪れる方が気になる疑問点をまとめました。
滞在時間の判断、レストラン予約のコツ、子連れや雨天時の代替案など、事前に知っておくと失敗を避けられるポイントを紹介します。
実際の体験をもとにした現地の声も盛り込んでいます。
滞在時間の目安はどれくらい
デュルビュイ観光の所要時間は、何をしたいかで大きく変わります。
旧市街だけなら2〜3時間、周辺の見どころを含めると半日から1日が目安です。
ブリュッセル発の日帰りか1泊かの判断は、移動時間とアクティビティ希望で決まります。
半日と日帰りの判断基準
・旧市街散策+トピアリー公園なら半日(4〜5時間)で完結します。
・展望台や褶曲地形、アドベンチャー・バレーを追加するなら日帰り(7〜8時間)が必要です。
・美食レストランでゆっくりディナーを楽しみたい場合や、夜の雰囲気を味わいたい方は1泊がおすすめです。
公共交通利用の場合、電車の本数が限られるため、最終便の時刻確認が大切です。
レストラン予約と予算の考え方
デュルビュイは人口500人の小さな街ながら、ミシュラン星付きやビブグルマン認定の名店が集まっています。
人気店は週末や夏季に混み合うため、予約タイミングと予算設定を押さえておくとスムーズです。
ランチとディナーで価格帯が異なる店もあり、使い分けで費用を調整できます。
人気店の予約タイミング
・ミシュラン星付きレストランは2〜3週間前の予約が必須です。
・ビブグルマン認定店やカジュアルレストランは1週間前の予約で確保できることが多いです。
・週末や7〜8月の繁忙期でないシーズンは当日予約でも入れる場合がありますが、午前中の確認が安心です。
現地在住者によると、12時台と19時台は混雑するため、11:30や13:30、18:30や20:00スタートが快適とのことです。
昼と夜の使い分け
・同じレストランでもランチコースはディナーより20〜30ユーロ安く、景色を楽しみながら美食を味わえます。
・予算を抑えたい場合は、ランチを名店で、ディナーはカジュアルなビストロやブラッスリーで済ませる組み合わせがおすすめです。
・旧市街のカフェで軽食やベルギーワッフル、地ビールを楽しむスタイルも人気です。
テイクアウトできるベーカリーやデリも充実しており、川沿いでピクニックするのも雰囲気があります。
子連れ・雨天時の代替プラン
小さな子供連れや悪天候の日でも、デュルビュイ観光は十分楽しめます。
屋内スポットや短時間で回れるコース、持ち物の工夫で快適度が上がります。
事前に代替案を持っておくと、天候に左右されず柔軟に対応できます。
屋内スポットの組合せ
・コンフィチュール・サン=タムールのジャム作りワークショップは1時間ほどで完結し、子供も楽しめます。
・マルクロフ醸造所の見学は屋内中心で、大人はビール試飲、子供は工程見学で時間を過ごせます。
・旧市街のブティックやチョコレートショップ巡りも雨天時に最適です。
レストランでゆっくり2時間かけてランチを楽しむスタイルも、雨の日ならではの過ごし方です。
持ち物チェック
・折りたたみ傘とレインジャケットは、4〜10月でも天候が変わりやすいため必須です。
・石畳が濡れると滑りやすいため、グリップの良いスニーカーや防水シューズが安心です。
・子連れの場合、トピアリー公園内に簡易的な遊具があるため、着替えやタオルがあると便利です。
夏でも朝晩は気温が下がることがあるため、薄手の羽織ものを1枚持っていくと体温調整しやすいです。
ベビーカーは石畳の路地では使いにくいため、抱っこ紐やヒップシートがあると移動が楽になります。
冬季はトピアリー公園やアドベンチャー・バレーが休園になるため、事前に営業日を確認しておきましょう。
旧市街と褶曲地形、ジャム工房など通年営業のスポットを中心に回れば、冬でも充実した観光ができます。
まとめ:デュルビュイ観光を楽しむために
デュルビュイ観光は「小さな旧市街+自然スポット+美食」をどう組み合わせるかで満足度が決まります。
短時間なら旧市街とトピアリー公園、時間に余裕があれば展望台や褶曲地形、アドベンチャーを加えると充実します。
公共交通は本数が少ないため、時刻確認と徒歩移動前提のプランづくりが安心です。
混雑を避けたい場合は朝と夕方を狙い、人気レストランは早めの予約でスムーズに楽しめます。
デュルビュイのおすすめ滞在エリア:


