「イタリアのバーリ、治安は実際どう?治安が悪いエリアはどこ?」
「治安が良いエリアでホテルを取りたい」
「初めてだから、バーリの治安とホテル事情を知りたい」
南イタリアは情報が散らばりがちで、初訪問の不安は当然です。
結論は、バーリは観光に適した治安が良いエリアを選べば安心して滞在でき、避けるべき治安が悪いエリアや時間帯を理解することでトラブルは大幅に減らせます。
この記事では、外務省海外安全ホームページとバーリ在住日本人の声をもとに、バーリの治安の実情、現地人が避ける治安が悪いエリア、観光に向く治安が良いエリア、ホテルを取るのにおすすめのエリアを解説し、到着から移動・飲食・夜間散策までの安全行動チェックリストも要点だけに絞って紹介します。
バーリのおすすめ滞在エリア:
バーリでホテルをとるべき治安のよいエリア
バーリで快適に滞在するには、観光と移動のしやすさに加えて、治安が良いエリアを賢く選ぶことが重要です。
外務省海外安全ホームページによると、イタリアでは観光客を狙う軽犯罪が多く、宿泊拠点の立地が安全性に直結します。
本章では、新市街を中心に、実際にホテルを取りやすい治安の良いエリアを具体名で解説します。
新市街(Città Nuova)の特徴と安全性
新市街は歴史的中心部の西に広がる近代的な街並みが続くエリアで、碁盤の目状の通りと明るい街灯が特徴です。
ショッピング街やレストランが集まり、人通りがあるため、日中から夕方にかけて安心して歩けます。
歩道が比較的広くベビーカーでも通りやすく、カップルや子連れ旅行者にも向いています。
夜はバールやレストランが営業しており、食事後の徒歩移動もしやすい環境です。
主要通り沿いは建物の管理も行き届いており、路面店が多いことから視認性が高く、スリに対する自己防衛もしやすいです。
大通りから外れた裏通りでも照明が整備されている箇所が多く、帰りが遅くなっても道を選べば不安が少ないです。
ホテルの選択肢も幅があり、価格帯の調整もしやすい点がメリットです。
荷物が多いときや到着が深夜になる場合は、大通り沿いの物件を選ぶと安心感が高まります。
ムラート・サン・ニコラ地区のホテル事情
ムラート(Murat)は新市街の中心に位置し、ショッピングと飲食の利便性が高いエリアです。
観光の動線に直結するため、短期滞在でも効率良く回れます。
交通量があるためタクシーや配車アプリの乗降もしやすく、夜間の移動にも適しています。
サン・ニコラ(San Nicola)は聖ニコラ聖堂周辺の落ち着いた一角で、宗教施設と文化施設が点在します。
日中は観光客の往来があり治安は安定しており、朝夕の散歩にも向いています。
周辺は比較的静かで、早朝の空港移動にも動線を取りやすい立地です。
週末・祝祭日には周辺道路が賑わうため、道路側の客室は騒音対策がある施設を選ぶと快適です。
両地区とも、入口のセキュリティが明確な宿泊施設を選ぶと安心感が一段上がります。
駅前の主要ホテル街について
中央駅寄りの新市街側にはホテルが集中する通りがあり、朝夕の移動に便利です。
駅コンコースまで徒歩圏のため、アルベロベッロやマテーラ方面の日帰り計画にも組み込みやすいです。
大きな荷物を持っての移動が短く済むため、到着日と出発日にストレスが少ないです。
駅前ロータリーは人の出入りが多く、昼間は比較的安心して行き来できます。
夜間はタクシー待ちの列から離れた暗がりに近寄らず、明るい導線を通るのが基本です。
カードキー式のエレベーターや24時間レセプションがある施設を選ぶと安全性が高まります。
フロントにパスポートの保管用セーフティボックスがあると、外出時の管理が容易です。
チェックイン時に周辺の徒歩で安全なルートをスタッフに確認しておくと安心です。
リッタ・ウンバールト(Umberto I)と主要大通り沿い
新市街の主要大通りは歩行者の往来が多く、警戒しやすい直線的な見通しが続きます。
飲食店が連なり、夜も比較的人がいるため、明るい側の歩道を選べば歩きやすいです。
クレジットカード決済に対応する店舗が多く、現金の持ち歩きを減らせます。
通りに面したホテルは入口が広く、監視カメラが整備されている物件も見つけやすいです。
早朝の空港行きは配車アプリを活用すれば、入口まで車寄せで乗降できます。
荷物の積み下ろしは車道側でなく歩道側で行うなど、基本動作を徹底すると安全です。
大通りの横断時は横断歩道を使い、スマホのながら歩きは避けます。
人通りが極端に少ない裏路地は通過時間を短くし、なるべく大通りに戻る導線を意識します。
ルンゴマーレ(Lungomare)海沿いのプロムナード
ルンゴマーレは海沿いの散策路で、昼間の景観が魅力の観光定番です。
海風で開放感があり、ジョギングや散歩を楽しむ地元の人が多い時間帯は歩きやすいです。
夕暮れ以降は照明の明るい区間を選び、海側ではなく建物側の歩道を歩くと安心です。
波打ち際での写真撮影時は、足元と周囲の人の動きに注意します。
スマホやカメラを片手で高く掲げると不意の接触で落下や盗難のリスクが高まります。
ベンチで長時間同じ場所に座るよりは、短時間で切り上げて人通りのある区間へ戻ると安全です。
夜間に人気が少ないと感じたら、配車アプリで移動して新市街へ戻ります。
観光の中心が新市街にある旅行者には、日中に訪れて写真を撮る計画が向いています。
海と旧市街の“間”にある近接エリアの選び方
新市街と旧市街の間にある通り沿いは、昼間の回遊性が高く、短時間で主要観光地を回れます。
このエリアに宿を取ると、旧市街観光を日中に集中させて、夜は新市街側で食事を取る動きが可能です。
徒歩での移動時間を短くできるため、夜の帰路も明るい導線を選べます。
旧市街に近い宿を選ぶ場合は、入口が広く通りに面したタイプだと人目が確保しやすいです。
路地に面した小規模宿もありますが、チェックイン時に夜間出入りのルートを確認しておくと安心です。
観光のピーク時間帯は歩行者も多く、スリ対策として前掛けのバッグが有効です。
人の流れが滞る場所では背負いタイプのバッグは前に回し、ポケットはファスナーで閉めます。
外出時は必要な現金だけを持ち歩き、パスポートの原本は宿のセーフティに預けます。
バーリで現地人が避ける治安の悪いエリア
バーリの治安を考える上で、避けるべきエリアと時間帯を把握することは旅行者の安心につながります。
外務省海外安全ホームページによると、イタリア全土で軽犯罪が多く、バーリでも被害が報告されています。
エリアや時間帯ごとのリスクを知り、必要に応じてルートを調整することでトラブルを回避できます。
サン・パオロ地区の治安状況
サン・パオロ(San Paolo)地区は、バーリ郊外の閑静な住宅地の雰囲気が強いエリアです。
鉄道駅や繁華街から離れており、観光名所もほとんどありません。
昼間でも人通りが少なく、ホテルや飲食店も限られています。
観光客が行き交うスポットから離れているため、道に迷ったり、不審な場所に足を踏み入れてしまうリスクがあります。
現地で生活する日本人から「夜間は特に避けたほうが良い」という声も聞かれます。
徒歩や公共交通機関を使う場合は、主要駅や主要バス停までのアクセスが悪いため、移動に時間がかかることも注意点です。
荷物が多い場合は、そもそもこのエリアを通らない経路を選ぶのが安全です。
空き家や工事現場周辺の注意
サン・パオロ地区には空き家や工事中の建物も目立ちます。
地域住民の目が少ない場所は、路上犯罪のリスクが高くなります。
工事現場や閉店した店舗周辺には、夜間は近づかないほうが無難です。
バーリの中心部からタクシーや配車アプリで移動する場合も、到着先の入口付近に人がいない場合は迅速に建物の中に入ります。
ヤピジア地区の夜間リスク
ヤピジア(Japigia)地区は、バーリ南部の閑静な住宅街として知られています。
観光客が立ち寄る主要スポットからはかなり離れており、現地生活者のみが利用する商業施設が中心です。
夜間になると商店街も閑散とし、人通りが一気に減ります。
女性や学生などが単独で歩くのは特に注意が必要です。
現地に住む日本人からは「夜間の外出はできるだけコンパクトに済ませたほうが良い」という声も聞かれます。
ローカル鉄道駅はあるものの、乗降客が少なくなる時間帯は防犯の観点からプラットフォームに長く留まらないほうが安全です。
トラムやバス停での注意
ヤピジア地区のトラム停留所やバス停は、夜間は照明が十分でない場所があります。
周囲に目立つ商業施設がない場合は、到着を待つ間は足元と周囲に十分注意します。
スマートフォンや地図を見ながら歩くときは、なるべく建物沿いに寄って立ち止まります。
人通りの少ない道を避け、主要道路を選んで移動します。
旧市街の一部路地裏の注意点
バーリの旧市街(Bari Vecchia)は歴史的な雰囲気が魅力ですが、昼間でも人通りがまばらな路地が点在します。
細い曲がりくねった道、建物の影になる場所、あまり明るさのない通りなどは、スリや置き引き、ひったくりなどの軽犯罪のリスクが高まります。
観光シーズン中でも、夜になるにつれて人影が減るため、現地日本人からも「個性的な路地裏は魅力だが、人通りが少なくなる時間帯は避けるべき」というアドバイスがあります。
特に女性の一人歩きで迷い込むと、不安な体験につながりやすい環境です。
バーリ・ヴェッキアの危険時間帯
夜8時を過ぎると旧市街の路地にほとんど人がいなくなり、通りに面した飲食店も閉まる場所が増えます。
現地のレストランやバーのスタッフから「お店を出たらすぐに明るい大通りに出るほうが安全」と案内を受けるケースもあります。
史跡巡りや写真撮影はできるだけ日中に済ませ、夕方以降は主要通り(コルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りやヴィア・アンドレア・ダ・バーリなど)を中心に行動します。
帰宅時間が遅くなるときは配車アプリで移動し、ホテルに戻るルートを事前に確認しておきます。
バスターミナル周辺の混雑と注意点
バスターミナル周辺は乗り継ぎ客が多く、荷物を持った旅行者を狙うスリや置き引きの報告があります。
乗り換え待ちで長時間プラットフォームやロータリーに留まると、警戒心が緩みやすくなります。
現地日本人の体験談では「バスや列車から降りた直後に地図やスマホを広げると狙われやすい」との声もあります。
タクシーや配車アプリを利用する場合は、ロータリーか駅前の指定乗り場を使い、客引きには関わらないのが鉄則です。
乗合バスの中や乗り場で、見知らぬ人が近寄ってきてチケットやスマートフォンを勧めてくる場合もありますが、断固として無視します。
バスターミナルでの流しの乗客誘い
バスターミナルには「安価で移動できるタクシー」を装った流しの車が存在し、運賃トラブルやサービス低下のリスクがあります。
正規タクシーはメーター制で、黄色いボディと「TAXI」の表示があります。
配車アプリ(Free Now、Uberなど)のドライバーは事前に提示される車種・ナンバー・写真と必ず照合します。
乗車前に現金や荷物の整理はせず、運転中は窓を少し開けておくと緊急時の安全につながります。
モンテ・サン・ミケーレ地区の居住環境
モンテ・サン・ミケーレ(Monte San Michele)地区はバーリ西部の住宅地で、現地日本人から「商業施設が少なく、夜間は静かすぎて不安」という声が聞かれます。
幹線道路から外れた住宅地は、不審な人物や酔客の目撃例も報告されています。
近隣に観光地も少ないため、宿泊地としての利便性にも欠けます。
移動にはバスやタクシーが必須で、深夜帯は大きな荷物を持って歩くのは避けたほうが無難です。
現地日本人の多くは「観光の拠点にするエリアではない」とアドバイスしています。
駅裏や陸橋下の夜間通過
中央駅裏手や陸橋下は、昼間でも人気が少なく、一部の区間は照明が不十分です。
夜間は地元の人もなるべく通らないルートのひとつです。
荷物が多い場合や帰宅が遅くなる場合は、遠回りでも明るい大通りを選んで移動します。
現地日本人の体験談では「夕方以降は駅裏を通らないのが無難」という声があります。
歩きスマホやイヤホンをしながらの移動は、周囲への注意力が落ちるため避けます。
バーリのおすすめ滞在エリア:
バーリの治安の現状と犯罪統計
バーリの治安評価を客観的に理解するには、公的機関の統計と現地の実態を総合的に把握することが重要です。
外務省海外安全ホームページによると、イタリア全土で観光客を狙った軽犯罪が多発しており、バーリも例外ではありません。
一方で重大な犯罪は少なく、適切な注意を払えば安全に観光を楽しめる環境が整っています。
外務省による治安評価
外務省海外安全ホームページによると、イタリアでは観光地や交通機関でのスリ、置き引き、ひったくりが頻発しています。
バーリを含む南イタリアの主要都市では、特に観光客を狙った軽犯罪への注意が呼びかけられています。
危険レベルは設定されておらず、基本的な防犯対策を徹底すれば安全に滞在できると評価されています。
現地の治安当局も観光シーズンには警備を強化し、主要観光地での巡回を実施しています。
日本の在イタリア日本国総領事館からも定期的に安全情報が発信され、最新の犯罪傾向と対策が案内されています。
バーリでは2023年以降、観光警察の配置が増加し、中央駅や旧市街での見回りが強化されています。
外国人観光客向けの相談窓口も設置され、被害報告や緊急時対応の体制が整備されています。
これらの公的情報を踏まえると、バーリは基本的な注意を払えば安全に滞在できる都市と言えます。
軽犯罪の発生傾向と対策
バーリで最も報告が多いのはスリ、置き引き、ひったくりなどの軽犯罪です。
特に観光シーズンの7月から9月にかけて、観光地や駅周辺での発生件数が増加する傾向があります。
現地の警察統計によると、被害者の約6割が外国人観光客で、現金やスマートフォンの盗難が大半を占めます。
被害場所は中央駅構内、旧市街の狭い路地、海沿いのプロムナード、バスターミナル周辺に集中しています。
時間帯では午後2時から午後6時の観光ピーク時と、午後8時以降の夜間帯に2つのピークがあります。
バーリ在住日本人によると、「基本的な防犯意識があれば被害に遭うリスクは大幅に下がる」とのことです。
観光警察は英語での対応も可能で、被害届の作成や保険手続きのサポートも行っています。
現地では防犯カメラの設置も進んでおり、犯罪の抑制効果が期待されています。
犯罪統計から見る安全な時間帯
警察統計によると、軽犯罪の発生が最も少ないのは午前6時から午前11時の時間帯です。
この時間帯は通勤・通学で地元住民の往来があり、自然な監視効果が働いています。
午前中の観光は人通りも適度にあり、写真撮影や散策に適した環境が保たれています。
昼食時間の午後12時から午後1時も、レストランやカフェの営業で人の動きがあり比較的安全です。
逆に午後6時から午後8時は商店の閉店時間と重なり、観光客の注意力も散漫になりがちです。
深夜11時以降は人通りが激減し、特に女性の単独行動は避けるべき時間帯とされています。
観光客を狙った犯罪の実態
バーリで観光客が被害に遭う犯罪の大部分は、計画的ではなく機会的な性質が強いです。
犯行グループは観光客の行動パターンを観察し、隙を見つけて犯行に及ぶケースが多くなっています。
特に大きなスーツケースを持った到着直後の観光客や、地図やスマートフォンを頻繁に確認する行動が狙われやすいです。
レストランやカフェでテーブルに貴重品を置いたまま席を離れる、写真撮影に夢中になってバッグから目を離すなどの瞬間が狙われます。
バーリ在住日本人の体験談では、「犯人は観光客かどうかを服装や行動で瞬時に判断している」とのことです。
現地の服装に近い格好をし、貴重品を分散して持つことで被害リスクを下げられます。
また、現金の取り出し方や支払い方法も観察されているため、スマートな動作を心がける必要があります。
観光地での長時間の滞在や同じ場所での反復行動も避けるべきパターンです。
スリ・置き引きの多発場所
中央駅のプラットフォームや待合室では、列車の乗降時に混雑に紛れたスリが頻発しています。
特に大きな荷物を持った観光客が、切符の確認や座席探しに気を取られる瞬間が狙われます。
旧市街の狭い路地では、すれ違いざまのひったくりや、写真撮影中の置き引きが報告されています。
海沿いのルンゴマーレでは、ベンチでの休憩中やジョギング中の貴重品盗難が発生しています。
レストランやカフェのテラス席では、椅子の背もたれにかけたバッグや、テーブル上のスマートフォンが狙われます。
バスやトラムの車内では、乗降時の混雑に紛れたポケットからの財布抜き取りが多くなっています。
ATM利用時には、暗証番号入力を背後から覗き見る「ショルダーハッキング」も注意が必要です。
観光案内所や切符売り場でも、手続きに集中している隙を狙われることがあります。
詐欺や客引きの手口
バーリの観光地周辺では、偽の警察官による身分証明書確認詐欺が報告されています。
本物の警察官は制服を着用し、必ず警察手帳を提示するため、私服の場合は警察署での確認を要求します。
中央駅周辺では、格安タクシーを装った白タクによる料金トラブルが発生しています。
正規タクシーは黄色い車体で「TAXI」の表示があり、メーター制で運営されています。
レストランでは、観光客向けの高額メニューを勧める悪質な店舗も存在します。
事前に価格を確認し、不明な追加料金については必ず質問することが重要です。
路上での偽ブランド品販売や、チャリティを装った寄付金詐欺も観光地で見られます。
バーリ在住日本人によると、「声をかけられても立ち止まらず、関わらないことが最善の対策」とのことです。
季節別の治安傾向
バーリの治安は観光シーズンと密接に関連しており、夏季に軽犯罪が増加する傾向があります。
7月から8月の観光ピークシーズンは、観光客数の増加に伴い犯罪件数も上昇します。
一方で観光警察の配備も強化されるため、適切な注意を払えば安全に滞在できます。
春季(4月~6月)と秋季(9月~11月)は気候も良く、犯罪発生率も比較的低い傾向があります。
冬季は観光客が少ないため軽犯罪も減少しますが、日照時間の短さから夕方以降の外出には注意が必要です。
年末年始やイースター休暇などの祝祭日期間は、地元住民の外出も増え、自然な監視効果が期待できます。
バーリの交通機関と移動時の安全対策
バーリはイタリア南東部の交通の要衝として、多くの観光客が都市間移動の拠点としています。
交通機関を利用する際の安全性は、滞在中のストレスやリスクを大きく左右します。
観光名所や宿泊施設への行き来は、正規タクシーや公共交通機関を含めて、安全確保のポイントを押さえた行動が大切です。
中央駅とバスターミナルの治安
バーリ中央駅(Stazione Centrale di Bari)は鉄道や長距離バスの拠点であり、ローマやナポリなど主要都市と日本からの直行便が到着する空港からのアクセスも良いエリアです。
駅構内は南イタリアの主要ターミナルの中でも比較的明るく、清掃や警備が行き届いています。
しかし、電車やバスの切符購入や案内所での手続き、乗り換えのタイミングでスリや置き引きに遭う事例が報告されています。
現地日本人の体験談によれば「切符の購入や時刻表の確認でスマホや財布を出した瞬間が特に狙われやすい」とのことです。
改札前や乗り場には人の流れに注意し、バッグや荷物を体の前に置いて移動します。
レンタカーや配車アプリを利用する場合は、駅の正規ロータリーや指定乗り場で乗降するのが基本です。
荷物が多いときや到着が深夜の場合は、駅構内のセキュリティや鉄道会社スタッフの助けを借りると安全です。
乗り場やプラットフォームでの対策
プラットフォームやバス乗り場では、大きな荷物やバッグを体の前に置き、目を離さないようにします。
スーツケースのチャックやカバンのファスナーは、移動中や待ち時間に確実に閉めておきます。
切符の確認やスマートフォンの利用も、明るい場所で視線を落とさないよう注意します。
夜間や早朝の移動では、事前に乗車位置やバスの到着時刻を把握し、むやみに歩き回らず乗り場で待機します。
発車直前に駅員やバス運転手に到着地の確認をすると安心です。
プラットフォームの混雑時は、体の横に荷物を置いて周囲と距離をとります。
乗り換えの時間が長くなる場合、待合室や明るいコンビニエンスストア内で時間を過ごすのもひとつの方法です。
荷物の施錠サービスがある駅もあり、短期間の外出時には活用する手もあります。
正規タクシーと配車アプリの使い分け
バーリのタクシーは黄色い車体に「TAXI」の表示があることが大きな目印です。
料金はメーター制で、乗り場には正規のレシートが発行されます。
配車アプリ(Free NowやUberなど)もバーリ市内で利用できますが、アプリで登録している車両情報と一致しているか確認してから乗車します。
現地日本人から「利用前に車両ナンバーやドライバーの顔写真を必ずチェックするのが鉄則」というアドバイスがあります。
客引きタクシーは避け、必ず正規ルートで手配します。
乗車時は荷物の積み下ろしや支払いの手順に注意し、降車時のドアロックも自分で確認します。
深夜移動や荷物が多い場合は、事前予約やアプリを活用して到着前に調整するのがおすすめです。
チップの支払いは任意ですが、予め小さな紙幣を用意しておくと精算時のトラブルを防げます。
バスやトラムの乗車マナー
バーリ市内の路線バスやトラムは主要観光地を網羅しており、料金も比較的安価です。
バス停やトラム停留所は比較的明るい場所が多く、主要観光地なら日中の利用は安心な場合が多いです。
バスやトラムは大きな荷物を抱えての乗降がしにくく、混雑時は特に注意が必要です。
乗車時にバッグを体の前に抱え、ポケットやカバンを開けたままにしないのが鉄則です。
バーリ在住日本人によれば「バスやトラムの車内で電話や財布を出したままカバンから目を離すと被害に遭いやすい」とのことです。
ICカード式の定期券や事前券を利用し、現金払いを避けることで支払い時の隙を減らせます。
バスやトラムの停留所案内アプリを使い、乗り換えや到着時刻を事前に把握しておくと安心です。
夜間移動時の注意点
バーリの夜間移動は、中心部の主要道路と明るい商店街周辺なら比較的安全です。
現地日本人の口コミによると「夜間は明るい大通りを中心に歩き、裏通りや人気の少ない区間はなるべく通らない」ことが推奨されています。
女性の一人歩きや深夜帯の歩行は、できるだけタクシーや配車アプリを利用します。
夜間の徒歩移動時は、極力大きな声で話さず、通行人の多い道路を選びます。
外でスマートフォンや地図を見ながら歩く場合は、建物の壁際で立ち止まり、視線を上げた状態で操作します。
現地では「警察官が巡回している時間帯や場所を意識して行動するのがベスト」との声もあります。
夜の観光スポットや旧市街は閉館している場所も多いため、訪れる場所の営業時間を事前に確認します。
空港アクセスの安全な選択肢
バーリ空港(Bari Karol Wojtyła Airport)は市中心部から車で約15-20分の距離です。
空港到着後は正規タクシーのメーター制か、配車アプリでホテルと連携するのが安心です。
空港から市内までのシャトルバスや路線バスも運行していますが、夜間や早朝は本数が少なくなります。
空港の到着ロビーやタクシーローターリーは明るく人通りも多いため、到着直後の移動は比較的安全です。
外国人観光客が多いため、空港スタッフやタクシードライバーは簡単な英語での対応が可能です。
大きな荷物を持って移動する際は、タクシーや配車アプリが最も利便性が高く、夜間ならなおさらおすすめです。
空港までのアクセスに不安がある場合は、ホテルの送迎サービスを事前に予約する方法もあります。
現地日本人の実践対策
バーリ在住日本人からは「移動中のバッグの持ち方は常に前掛け」「スマホや地図は人が多い場所で必ず止まって確認」「支払い時の財布の出し入れはスピード感を持って」などの実践的なアドバイスが寄せられています。
移動の計画はホテルや観光案内所で確認し、複数の選択肢を持つことも大切です。
荷物が多い場合や不安がある場合は、いったんホテルに到着してから身軽に出直すのも安全な方法です。
バスやタクシー乗車時のレシート管理は、万が一のトラブルや保険手続き時に役立ちます。
現地の警察や観光案内所に緊急連絡先を控え、すぐ連絡できる状態にしておくと安心です。
天候や体調によって、安全な場所まで配車アプリで移動し、あとの観光は翌日に回す柔軟さも必要です。
移動中の安全対策は、基本的な動作の徹底と少しの慎重さがトラブルを防ぐ大きな力になります。
バーリで気をつけるべき犯罪手口と対策
バーリの観光は魅力が多い一方で、観光客を狙う軽犯罪が一定数発生しています。
外務省海外安全ホームページによると、イタリアではスリや置き引きなどの被害が多く、バーリも例外ではありません。
本章では、現地で遭遇しやすい具体的な手口と、実践的な予防策・初動対応を整理します。
観光地でのスリ・詐欺の実例
観光客が多い旧市街(Bari Vecchia)、中央駅、バスターミナル、港近くは狙われやすい地点です。
写真撮影や地図確認に集中した瞬間、バッグの開口部やポケットに手を入れられる被害が起きます。
「落とし物を教える」「服に汚れをつける」「署名を求める」といった声掛けで注意を逸らすのが典型です。
2人以上のグループで接近し、1人が話しかけ、もう1人が抜き取る分業型の手口もあります。
ベビーカー下や椅子の背もたれ、足元に置いたバッグは、視界から外れた瞬間に狙われやすいです。
改札や車内の混雑では、体の密着を利用したポケット抜きが起きます。
外でチケットアシストを装う人物からスマホを奪われるケースも報告されています。
怪しいと感じたら立ち止まって距離を取り、「No, grazie.」と短く断ると被害を抑えられます。
現場で効く予防アクション
・バッグは前掛けで、開口部は常に体側に向ける。
・上着やパンツの後ろポケットに貴重品を入れない。
・写真撮影中は片手をバッグに添え、長時間の固定構図を避ける。
・声掛けには立ち止まらず、歩き続けながら距離を取る。
・現金は3分割し、カードも2枚以上に分散する。
・ホテル外でパスポート原本を持ち歩かない(コピーと顔写真データをスマホに保存)。
・路上の募金・署名活動・「友情ブレスレット」には一切関わらない。
ATM利用時のスキミング対策
路上の独立型ATMは、カードスキミング装置や読み取り口細工のリスクが相対的に高いです。
銀行支店内や大型スーパー内のATMを選び、営業時間内の利用が安全です。
暗証番号入力時は手で覆い、背後の視線を遮る姿勢を取ります。
カード挿入口やテンキーに不審なアタッチメントがないか、軽く動かして確認します。
取引失敗の案内を受けても、その場で第三者に助けを求めず、必ず銀行窓口や公式連絡先に相談します。
高額引き出しは避け、必要額を小分けにします。
夜間や人通りの少ない場所での引き出しは計画から外します。
ATMから出てすぐの財布整理は見られやすいので、屋内に移動してから行います。
カード被害時の初動
・カード会社の紛失・盗難窓口に即連絡(国際電話番号をスマホに保存)。
・利用停止と再発行を依頼し、直近の不審利用を確認。
・警察に被害届(Denuncia)を提出し、控えを保険請求用に保管。
・ホテルフロントにも報告し、監視カメラ映像の協力を依頼。
偽警官・偽係員の身分確認詐欺
私服で近づき、パスポートや財布の提示を求める手口があります。
本物の警察官は身分証を提示でき、制服や無線機の携行が一般的です。
疑問を感じたら「最寄りの警察署で確認したい」と伝え、路上での貴重品提示を拒否します。
鉄道駅や観光地の「係員」を装い、別室での手続きや現金確認を求めるケースもあります。
公式バッジや名札は偽造が可能なため、所属と氏名を復唱させると矛盾が出やすいです。
騙されたと気づいた場合は、その場で大声を上げ、周囲の注意を引いて被害拡大を防ぎます。
周辺の正規カウンターやインフォメーションにすぐ駆け込みます。
本物か見抜くチェックポイント
・制服、無線機、公式車両の有無。
・身分証の写真・氏名・所属と口頭説明の一致。
・路上での現金確認の要求は不自然。
・署での確認提案に難色を示す場合は偽物の可能性が高い。
港・海沿いでのスマホ・カメラ窃盗
ルンゴマーレの海沿いは、スマホやカメラを片手で高く掲げる行為が狙われます。
ベンチや低い堤防では、不意の接触や自転車のすり抜けでの奪取が起きます。
撮影は建物側の歩道で、手首ストラップやネックストラップを活用します。
ドローン飛行は規制の確認が必要で、操作に集中すると周囲が見えなくなります。
海風でバランスを崩すと落下の危険があるため、安全な足場で撮影します。
長時間同じ場所に滞在せず、人気のある区間に移動します。
撮影時の安全チェック
・貴重品は体の前側へ集約。
・撮影は2分以内を目安に切り上げる。
・バッグのチャックは撮影前後に毎回閉める。
・スマホは手首ストラップを装着。
・三脚使用時は脚を通行の妨げにならない位置へ。
紛失・盗難時の総合初動フロー
被害に気づいた時点で、時刻・場所・状況をスマホのメモに残します。
支払いカードはアプリや国際窓口で即停止します。
スマホは「端末を探す」で遠隔ロックとログアウトを実行します。
112へ通報のうえ、最寄りの警察署で被害届(Denuncia)を取得します。
パスポート関連は在イタリア日本大使館・総領事館に連絡して手続きを確認します。
旅行保険のサポート窓口に連絡し、必要書類(被害届控え、領収書、搭乗券)を案内に沿って収集します。
ホテルの防犯カメラ映像やスタッフ証言が役立つため、フロントにも共有します。
役立つ連絡先とアプリ
・緊急通報(警察・救急・消防):112
・在イタリア日本国大使館:+39-06-487-991
・在ミラノ総領事館:+39-02-6241141
・カード停止(例):VISA Global Customer Assistance +1-303-967-1090/Mastercard Global +1-636-722-7111
・配車アプリ:Free Now/Uber
・端末保護:iPhone「探す」/Android「デバイスを探す」
・現地交通:Trenitalia/Ferrovie del Sud Est(時刻表アプリ)
治安まとめ:バーリ滞在を安全に楽しむためのポイント
バーリの治安は、宿泊地の選び方と行動設計でリスクを十分に抑えられます。
外務省海外安全ホームページによると、イタリアでは軽犯罪が多いため、基本動作の徹底が安心につながります。
ホテルは新市街やムラート、サン・ニコラなど治安が良いエリアを選び、夜間は明るい大通りを歩くのが安全です。
旧市街の路地や駅裏、サン・パオロなど現地人が避けるエリアは、観光の動線から外す判断が有効です。
移動は正規タクシーや配車アプリを活用し、駅・バスターミナルでは荷物と貴重品を体の前で管理します。
カフェやレストラン、海沿いでは、テーブルや背もたれに荷物を置かず、短時間での撮影や会計を心がけます。
万一の被害時は112へ通報し、警察の被害届とカード停止、保険連絡の初動をすばやく行うと損失を最小化できます。
基本に忠実な行動と適切なエリア選びで、バーリの歴史と美食、海沿いの散策を安心して楽しめます。
バーリのおすすめ滞在エリア: