水原(スウォン)への旅行を考えているとき、夜に一人で歩いても大丈夫なのか、どのエリアに泊まれば安心なのか、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事は、水原の治安を「良い・悪い」で評価するものではありません。
世界40カ国以上を訪れてきた編集長の経験から言えるのは、治安は「どこで」「何時に」「どう行動するか」で変わるということです。
世界遺産の城壁がライトアップされる華城エリアの夜と、バーやクラブが連なる仁渓洞(インゲドン)の深夜では、街の空気はまったく異なります。
この記事では、注意が必要なエリアの特徴と、宿泊エリアごとの夜の雰囲気を整理しています。
読み終えると、水原駅周辺・華城エリア・仁渓洞の3つの違いを踏まえた上で、自分の旅に合った滞在場所を選べます。
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水原で注意が必要と言われるエリア

水原は観光客に人気のある街ですが、エリアによって夜間の雰囲気や旅行者が遭いやすいトラブルの種類が異なります。
どのエリアを訪れるかによって、注意すべきポイントも変わってくるため、事前に把握しておくと安心です。
南門市場周辺(Nammun Market Area)
南門市場はスリや置き引きなどの窃盗に注意が必要なエリアです。
南門市場(ナンムンシジャン)は、水原華城(スウォンファソン)の南門にあたる八達門(パルダルムン)を中心に9つの伝統市場が集まるエリアで、華城の城壁散策ルートと直結しており、多くの旅行者が訪れます。
外務省の「大韓民国(韓国)安全対策基礎データ」(2025年7月9日更新)では、韓国における日本人の被害事例として「市場でのスリ被害」および「食事中やチェックイン等の手続きのため一時的に所持品から目を離したすきの置き引き」が明記されています。
食べ歩きや写真撮影に夢中になっているときほど、バッグや荷物から意識が離れがちです。
市場を歩く際はファスナー付きのバッグを体の前側に抱え、貴重品はできるだけ分散して持つようにしましょう。
水原駅構内・バスターミナル周辺(Suwon Station & Bus Terminal Area)
水原駅構内とバスターミナル周辺は、スリや所持品の紛失に注意が必要なエリアです。
水原駅(スウォンえき)はソウルとの行き来に使うKTXや電車が発着する水原の玄関口で、韓国民俗村(ハングンミンソクチョン)へのシャトルバスや各観光スポットへの路線バスも集まる、水原観光の起点となる場所です。
地図の確認やバスの乗り換え、荷物の整理など、手がふさがりやすい場面が重なりやすい場所でもあります。
外務省の「大韓民国(韓国)安全対策基礎データ」(2025年7月9日更新)では、韓国における日本人の被害事例として「駅でのスリ被害」が明記されているほか、「空港、ホテルやタクシー内への置き忘れなど、旅券などの所持品を紛失する事案が多く発生している」とも記載されており、「行動の節目には必ず所持品を確認するよう」注意喚起がなされています。
駅やバスターミナルのように、移動の起点となる場所では、こうした紛失やスリが起きやすい状況が重なりやすいといえます。
バスを待つ間や乗り換えの際は足元に置いたバッグから目を離さないようにし、パスポートはファスナー付きの内ポケットやウエストポーチに入れておくと安心です。
仁渓洞(Ingye-dong)
仁渓洞は、夜間の歓楽街としての性質上、深夜帯の一人歩きに注意が必要なエリアです。
仁渓洞(インゲドン)は水原市庁(スウォンシチョン)駅周辺に広がるエリアで、国際的な旅行ガイドWikivoyageではバーやクラブ、ホステスバーなどが集中する水原最大のナイトライフエリアとして紹介されています。
夜の飲食や韓国のナイトライフを体験したい旅行者が集まり、週末の深夜になると特ににぎわいます。
外務省の「大韓民国(韓国)安全対策基礎データ」(2025年7月9日更新)では、「歓楽街での夜間の一人歩きは控えるよう」注意喚起がなされているほか、「歓楽街等で飲酒した際に飲料等に薬物のようなものを混入され、気を失うなどして被害に遭う」事例も報告されています。
仁渓洞のような歓楽街では、こうした注意喚起の内容が具体的なリスクとして当てはまりやすいエリアといえます。
夜に仁渓洞を訪れる際はなるべく複数人で行動し、見知らぬ人から勧められた飲み物は口にしないようにしましょう。
深夜の帰宅にはタクシーを利用するのが安心です。その際は正規のタクシー乗り場から乗車し、「TAXI」の表示がある車両を選ぶようにしてください。
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水原の治安概要

水原(スウォン)はソウルから気軽に訪れられる観光都市ですが、エリアや時間帯によって街の顔は変わります。
世界遺産の城壁が残る歴史的な景観と、深夜まで人が行き交うナイトライフエリアが同じ街の中に共存しているため、訪れるエリアと時間帯を意識しておくと安心です。
水原に対する公的情報のアナウンス
外務省の「大韓民国(韓国)安全対策基礎データ」(2025年7月9日更新)では、韓国全体の治安について「比較的安定した状況にある」としています。
一方で、日本人が実際に遭いやすいトラブルとして、駅や市場でのスリ・置き引き、歓楽街での夜間の一人歩き、飲酒時の性犯罪被害などが具体的に挙げられており、こうした点への注意が呼びかけられています。
水原市を名指しした個別の危険情報は発出されていませんが、水原が属する京畿道は韓国全体の犯罪発生件数の25.4%を占める地域であり、人口や都市規模に比例した注意は必要です。
水原の治安の特徴
水原はソウル南方約35kmに位置する人口約120万人の大都市で、ソウルのベッドタウンとして機能しながら、ユネスコ世界文化遺産の水原華城(スウォンファソン)を擁する観光都市としての顔も持ちます。
ソウルと水原を結ぶ高速鉄道KTX(ソウル駅から約30分)のアクセスのしやすさから日帰り旅行者が多く、荷物を持ちながら水原駅から水原華城、南門市場(ナンムンシジャン)、カルビ通りへと移動する旅行者が多い街です。
荷物が多い状態でバスや市場の雑踏を歩く場面が多くなるため、スリや置き引きへの注意が特に必要です。
水原市は防犯カメラの設置数が国内トップクラスの都市で、市が運営する24時間体制の監視センターが街全体を見守っています。
夜になると城壁がライトアップされ幻想的な雰囲気に包まれる水原華城周辺は比較的落ち着いた空気が漂いますが、仁渓洞(インゲドン)エリアに差しかかると、バーやクラブの音楽が通りに漏れ出し、週末の深夜は酔った若者グループが行き交う別の街の姿が現れます。
夜間に一人で出歩く場合は、人通りが多く明るい道を選び、仁渓洞のような歓楽街では複数人での行動を心がけましょう。
水原で治安目線でおすすめの宿泊エリア

水原には性格の異なる宿泊エリアがいくつかあり、どこに泊まるかで夜の過ごし方は大きく変わります。
世界遺産の城壁そばで静かな夜を過ごしたいのか、ショッピングやグルメを楽しみながら帰れる場所がいいのか、翌朝の移動を優先したいのか、自分のスタイルに合わせて選んでみてください。
【観光重視】華城エリア・行宮洞(Hwaseong / Haenggung-dong)
おすすめする理由
水原華城(スウォンファソン)の城壁内側から行宮洞(ヘングンドン)にかけて広がるエリアで、水原観光の中心地に滞在したい人に向いています。
華城行宮(ヘングン)、屋台グルメが並ぶ南門市場(ナンムンシジャン)、水原名物のカルビが食べられるチキン通りのすべてが歩いて回れる範囲に収まっており、観光に費やせる時間を最大限に使えます。
水原駅へはバスで行き来できます。
宿泊施設はゲストハウスやホステルが中心で、中規模ホテルも点在しています。
大型チェーンホテルは少なく、こぢんまりした宿が多い分、旅行者同士が交流しやすい雰囲気があります。
夜の雰囲気
日が沈むと、城壁や八達門(パルダルムン)・長安門(チャンアンムン)がライトアップされ、昼間とはまったく異なる幻想的な表情を見せます。
韓国観光公社によると、夏から秋にかけて華城行宮の夜間開場が実施されており(2025年5月〜11月、金・土・日曜)、灯りとメディアアートで彩られた宮殿を夜に訪れる旅行者の姿が見られます。
行宮洞のカフェ通りには夜になっても明かりがともり続け、ドラマ「その年、私たちは」のロケ地を目当てに歩くカップルや女性旅行者が散策しています。
深夜になると人通りはぐっと落ち着き、静かな夜が戻ってきます。
【落ち着いた滞在】仁渓洞(Ingye-dong)
おすすめする理由
水原市庁(スウォンシチョン)駅周辺に広がる仁渓洞は、水原で最もホテルの選択肢が充実しているエリアです。
4つ星クラスの国際チェーンホテルが集中しており、フィットネスやビジネスセンターを備えた安定した施設水準の宿が多く揃っています(TripAdvisor・コネスト)。
夜間にナイトライフが活発なエリアでもありますが、チェーンホテルはそうした通りから一歩引いた場所に立地していることが多く、にぎやかさと適度な距離を置いて過ごしたい旅行者に向いています。
夜の外出はホテル周辺の飲食店で夕食を済ませる程度にとどめ、深夜の一人歩きを避けたい人にとっては、ホテル自体の施設が充実していることが滞在の安心感につながります。
華城エリアと水原駅のちょうど中間に位置しており、観光にも移動にも対応しやすい場所です。
夜の雰囲気
夕方から夜にかけては飲食店やカフェに灯りがともり、帰宅途中の地元の人や観光を終えた旅行者が通りを行き交います。
Wikivoyageでは仁渓洞を水原最大のナイトライフエリアとして紹介しており、バーやクラブが集まる一角では週末の深夜になると音楽が通りに漏れ出し、酔った若者グループが連なって歩く光景が見られます。
チェーンホテルはそうしたにぎやかな通りから少し離れた場所に立地していることが多く、部屋に戻ってしまえば落ち着いた滞在が確保できます。
【交通アクセス重視】水原駅周辺(Suwon Station Area)
おすすめする理由
ソウルへの高速鉄道KTX(ソウルから約30分)、地下鉄1号線、仁川(インチョン)国際空港・金浦(キンポ)空港行きのリムジンバスが集中する水原の玄関口です。
翌日に早朝移動を控えている旅行者や、ソウルと水原を行き来しながら過ごしたい旅行者にとって、移動のストレスが少ないエリアです。
水原駅からは韓国民俗村(ハングンミンソクチョン)への無料シャトルバス(約30分)も発着しており、郊外観光も組み合わせやすい立地です。
駅直結・徒歩圏内に国際チェーンの4つ星ホテルが揃っており、フォートラベルでも「駅直結でアクセスが抜群」として繰り返し言及されています。
駅近には価格帯の幅広いビジネスホテルも多く、予算に応じて選びやすいエリアです。
夜の雰囲気
駅前は夜遅くまで飲食店やコンビニが明かりをともし、行き交う人が絶えません。
駅の南側に向かって歩くと歓楽街的な雰囲気が強まる一帯があり、深夜になると酔客の姿が目立つようになります。
一方、駅直結や大通り沿いのホテルに滞在する旅行者は、その日の観光が終わったらそのままホテルに直行するパターンが多く、夜に改めて外出するというより、ホテルのレストランやロビーラウンジで過ごす人が多い印象です。
水原の治安まとめ

水原は世界遺産の城壁と現代的なナイトライフが同じ街に共存する、ソウル近郊の観光都市です。
治安は一言では語れません。エリア・時間帯・行動の組み合わせによって、街の顔はまったく異なります。
記事では、南門市場(ナンムンシジャン)周辺のスリ・置き引き、水原駅構内の紛失リスク、仁渓洞(インゲドン)の夜間の歓楽街としての性質という3点を整理しました。
宿泊エリアは、観光に集中できる華城エリア、ホテルのグレードが充実した仁渓洞、移動効率を優先できる水原駅周辺の3つを、夜の雰囲気とともに紹介しました。
どのエリアを選ぶかで、夜の自由度は変わります。
自分がどう過ごしたいかを起点に、滞在場所を決めてみてください。
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