ガイドブックには載っていない。現地人からリアルな治安情報を集めるテクニック5つ

こんにちは。世界一周含めこれまで40カ国以上を旅した世界新聞編集長です。

初めて行く国や都市では、「治安がいいのか悪いのか」が一番の不安要素になる方も多いと思います。

ガイドブックやネット検索では概要は分かっても、「今、本当に危ない場所」はなかなか把握できません。

そこで今回は、私が旅の中で実践し、助けられてきた“現地の人からリアルな治安情報を得る方法”を5つにまとめて紹介します。

このテクニックを知っておけば、どんな国でも安心して旅することができるはずです。

\40カ国以上旅した編集長おすすめ/

1. 宿のスタッフに「危ないエリア」を具体的に尋ねる

現地に着いて最初に話す「信頼できる現地人」が、宿のスタッフです。

ホテルやゲストハウスのスタッフは、旅行者のトラブルを日常的に見聞きしており、「観光地だけど行かない方がいい場所」「昼はOKだけど夜はNGな通り」など、生きた情報をたくさん持っています。

私がペルーのリマを訪れたときも、チェックイン時に「ここから東側3ブロック先はスリが多発しているから絶対に行かないで」と言われ、後からその地域が治安悪化中だと知りました。

「危ない通りは?」「地元の人でも避けている場所は?」という聞き方をすると、より具体的な回答を得られやすいです。

地図を広げて、視覚的に確認しながら教えてもらうのもおすすめです。

2. 信頼できるタクシー運転手と雑談しながら情報を得る

タクシー運転手は、街中を日々走っていて、観光客よりもはるかにリアルな街の様子を把握しています。

渋滞や警察の検問、治安の悪化しているエリアの情報も、タイムリーに知っていることが多いです。

私がメキシコ・グアナファトで乗ったタクシーでは、運転手から「ここ数日はこの通りでバイク強盗が出ているから気をつけろ」と教えられました。

大切なのは、「信頼できる運転手を見極めること」。

できれば宿や空港で手配してもらった車に乗りましょう。

乗車中に「最近、トラブルがあった場所ってありますか?」と気軽に聞くのがコツです。

お互いに気を許せる雰囲気を作ると、かなり深い話まで教えてくれたりもします。

3. カフェや市場で“生活者の空気”を観察する

地元のカフェや市場は、観光ガイドには載っていない情報の宝庫です。

人々の会話、貼り紙、ポスター、貼られている注意喚起の文言などに目を向けると、「この街の現在の空気感」が見えてきます。

たとえば私が訪れたエジプト・カイロの市場では、「この先、政府関係のデモがあるから通行注意」といった掲示がありました。

また、明らかに治安の良くない場所では、カフェでも人々がバッグを自分の足に絡ませていたり、スタッフが警戒心を持って客を見ている様子が見て取れます。

そうした観察から、「ここは警戒レベルが高い街なんだ」と感じることができます。

現地の空気を読む力は、旅慣れた人ほど自然と備わっているスキルです。

4. 観光案内所では「ポジティブ情報」だけでなく“警告”を引き出す

主要都市の中心部にはたいてい観光案内所があり、そこでは地図や観光名所のパンフレットがもらえます。

ですが本当に有益なのは、「行かないほうがいい場所はありますか?」と直接尋ねることです。

職員の中には、オフレコ的に「今はこのエリア、あまりおすすめしません」と教えてくれる人もいます。

私はイタリア・ナポリの案内所で「スパッカナポリ通りは昼間ならOKだけど、夜はやめておいた方がいい」と教えてもらい、その忠告通りに行動してトラブルを回避できました。

観光案内所=安全情報だけをくれる場所、ではありません。

現地の最新事情を一番知っている人が座っている場所でもあります。

地図を使いながら「赤線を引くとしたら、どこですか?」と尋ねると、意外と本音を教えてくれるものです。

5. SNSや旅人同士の会話で“生の声”をキャッチする

旅の最中に役立つのが、SNSと他の旅行者のクチコミです。

TwitterやFacebookでは「#地名+治安」などで最新情報を検索できますし、現地在住者が運営する日本人向けグループもあります。

また、ホステルやドミトリーに宿泊する場合は、ロビーで他の旅人と話してみましょう。

「昨日あの通り通ったけど雰囲気悪かった」「あの地区で警察に止められた」など、貴重な情報が自然と飛び交っています。

私がブラジル・リオデジャネイロを旅した際も、ホステルの共有スペースで「ファヴェーラ近くは絶対に行かない方がいい」と教えてもらい、遠回りして無事に目的地へ到着できました。

現場の声こそ、どんなガイドブックにも勝るリアルな情報です。

まとめ:ガイドブックは出発点。本当に使えるのは“現地の声”

旅行前に読むガイドブックやWEB記事は、出発前の参考にはなります。

しかし、現地で実際に使える治安情報の多くは、「生の声」からしか得られません。

宿のスタッフ、タクシー運転手、現地の空気感、観光案内所の一言、旅人同士の情報交換——。

こうした地に足のついた情報源を使うことで、あなたの旅の安全度は大きく変わります。

私自身、この5つの方法に何度も命を助けられてきました。

「何も起きなくてよかった」と思えることが、安全な旅の何よりの成果です。

ぜひこれらの方法を取り入れて、安心で充実した旅を実現してください。

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この記事を書いた人

運営歴12年の海外旅行メディア世界新聞の編集長。世界一周を含め40カ国以上に訪問。海外旅行関連の登壇多数。旅の書籍を出版。