こんにちは。世界一周含めこれまで40カ国以上を旅した世界新聞編集長です。
はじめての海外旅行では、見るもの聞くものすべてが新鮮で、ワクワクが止まりませんよね。
でもその一方で、現地での「安全対策」がおろそかになってしまうと、楽しいはずの旅が台無しになることもあります。
特に、日本人旅行者が狙われやすいのは「服装」や「身だしなみ」が原因であることが意外と多いのです。
今回は、私自身の体験や旅仲間の失敗談をもとに、海外で“狙われない”ために気をつけたい服装や行動の共通点を5つにまとめて紹介します。
現地で浮かない装いを知ることが、安全な旅の第一歩です。
ぜひ最後まで読んで、安心して海外旅行を楽しんでください。
1. ブランドロゴや高級時計は「私はお金持ちです」のサイン
日本ではおしゃれで通るブランドアイテムも、海外では「現金を持っている人」と見なされがちです。
特にバッグや時計、財布など“盗みやすく換金しやすい”アイテムは格好のターゲットになります。
私の知人は、イタリアの駅構内でルイ・ヴィトンのバッグを肩にかけていたところ、地元の男たちに目をつけられ、5分後にスリ被害に遭いました。
ブランド物を身につけるということは、知らず知らずのうちに「どうぞ盗んでください」と発信しているようなものなのです。
特に高級腕時計や目立つピアス、ブランドロゴのTシャツやキャップなどは要注意。
旅行先では、無地のシンプルな服に安価な腕時計を合わせるくらいがちょうど良いのです。
2. 派手な色や露出の多い服は観光客バレのもと
現地の人たちが落ち着いた色合いの服を着ている中で、日本人観光客が原色のTシャツやカラフルなリュックを身につけて歩くと、目立つのは当然です。
スリや詐欺師は、観光客かどうかをひと目で見分けるプロです。
実際、メキシコシティのバスで派手なピンクのTシャツを着ていた日本人カップルが、バッグを開けられていました。
また、肌の露出が多い服装は、宗教的・文化的にNGとされる国では「無礼な観光客」として見られるばかりか、性的なトラブルに巻き込まれるリスクもあります。
私自身、中東では必ず長袖と長ズボンを着用し、女性の旅仲間にはストールを持ち歩くよう伝えています。
周囲の服装を観察し、自分だけ浮いていないか?を常に意識しておきましょう。
3. カメラ首掛け+ガイドブック=「私は初めてです」アピール
カメラを首にかけて歩き、地図やガイドブックを広げてキョロキョロする。
これは典型的な“観光客ムーブ”です。
治安が不安な国では、こうした行動こそがスキを生みます。
狙われたくないなら、カメラはバッグにしまい、道に迷ったらカフェに入ってスマホで調べるくらいの工夫が必要です。
私も昔、ヨルダンのアンマンで地図を広げていたところ、怪しいタクシー運転手に話しかけられ、そのままぼったくり料金を請求されたことがあります。
目立たず、現地に溶け込むこと。
それが安全を守る最大の秘訣です。
4. 真新しいスーツケースやピカピカの靴は「金持ち旅行者」に見える
旅に出るからと、張り切って新しいスーツケースや靴を用意する方も多いかもしれません。
でも、実はそれが「裕福な旅行者」と見なされる原因になります。
高級そうなスーツケースは盗難やスリの対象になりますし、ピカピカの靴は「現地に不慣れな観光客」の証。
南米では、少し汚れていても使い込まれたリュックやサンダルのほうが、逆に目立ちません。
わざとボロを着る必要はありませんが、「新品感」はあえて抑える意識が必要です。
私は、世界一周中もあえて古びたバックパックを使い続け、現地の人から「地元の人と間違えた」と言われたこともあります。
旅慣れた雰囲気は、安全に直結するのです。
5. 清潔感が“逆効果”になるケースもある
意外かもしれませんが、日本人特有の清潔感や真面目そうな雰囲気が、悪い意味で目立ってしまうことがあります。
たとえば、シャツにアイロンがかかっていて髪型もバッチリ整っている。
一見、素敵な旅行者に見えるかもしれませんが、南米や東南アジアでは「お金持ち」「観光客」というサインにもなります。
現地の人たちはもっとラフな格好をしていることが多いため、ひとりだけ小ぎれいにしていると、「カモ」として認識されるリスクが上がります。
もちろん、だらしなくする必要はありませんが、「周囲と調和する服装」「ややラフ寄りの格好」を意識することで、ぐっとリスクを減らせます。
清潔と浮いてるは紙一重なのです。
まとめ:旅の服装は安全装備のひとつです
日本と同じ感覚で服装を選ぶと、海外ではそれが“自分から狙われに行く行動”になってしまうことがあります。
旅に出る前に、「この服で現地に溶け込めるか?」「目立っていないか?」を自問する習慣をつけましょう。
どんなに最新のセキュリティグッズを持っていても、あなた自身の身だしなみが油断だらけでは、元も子もありません。
服装は、旅人にとって最も基本的な安全装備です。
自分の命と自由を守るために、まずは“着るもの”から見直してみてください。
そして、堂々と、でも目立たず、安全に、世界を歩いていきましょう。