【カイロ治安完全ガイド】ホテルをとるべき治安のよいエリアと現地人が避ける危険エリア

カイロはエリアごとの治安差が大きく、ホテルの場所次第で安心度が変わります。

本記事では、比較的落ち着いて泊まれるザマーレクなど安全エリアと、現地の人が避ける危険エリアを整理します。

夜の徒歩事情や女性が注意したい通りも具体的に紹介。

まずは安全に泊まれるエリアを押さえてからホテル選びを進めましょう。

カイロのおすすめ滞在エリア:

>ザマーレク地区周辺のおすすめホテル

カイロでホテルをとるべき治安のよいエリア

ここではカイロで比較的治安が安定しており、旅行者が滞在しやすい3つのエリアを紹介します。

ザマーレクの特徴と安全性

ザマーレクはナイル川の中洲「ゲジーラ島」北部に広がる高級住宅街です。

各国大使館や外資オフィスが集まり、欧米・日本を含む駐在員が多い落ち着いた環境です。

中心部であるタハリール広場までは車で約10〜15分で、エジプト考古学博物館にも短時間でアクセスできます。

ギザのピラミッドへは車で30〜40分ほどで、渋滞時間を避ければ移動は比較的スムーズです。

安心できる理由は、大使館が多いことによる警備の厚さと、主要道路が明るく見通しがよい点です。

夜(20〜24時)は20〜22時まで飲食店へ向かう人がおり、人通りが完全には途切れにくい傾向があります。

22時以降は住宅街が急に静かになるため、26th of July 通りやナイル沿いの大通りを歩くと安心感があります。

女性や初心者でもストレスが少なく、子連れはホテル前から配車アプリを利用すれば移動がしやすいエリアです。

>ザマーレク地区周辺のおすすめホテル

ガーデン・シティの特徴と安全性

ガーデン・シティはナイル東岸に広がる高級住宅街で、緑の多い静かな街並みが特徴です。

大使館や高級ホテルが集まり、落ち着いた滞在を求める旅行者に向いたエリアです。

タハリール広場までは車で5〜10分以内と近く、考古学博物館へもアクセス良好です。

ギザのピラミッドへは車で35〜45分程度で、カイロ中心部南側からの移動としては比較的分かりやすいルートです。

安心できる理由は、警備が配置される場所が多く、雑多な客引きが少ない点です。

夜(20〜24時)は住宅街が静かになるものの、ナイルコーン沿いの大通りは照明が多く、車の往来も多いです。

女性や子連れでも過ごしやすく、ホテル内で食事や買い物が完結しやすい点もメリットです。

>ガーデン・シティのおすすめホテル

ヘリオポリスの特徴と安全性

ヘリオポリスはカイロ中心部の北東に広がる歴史的住宅街で、コルバ(Korba)周辺はヨーロッパ風建築が並ぶ落ち着いたエリアです。

地元中間層や外国人駐在員も多く、飲食店やカフェが適度にそろう“ローカル+上品”な街並みです。

タハリール広場までは車で25〜35分とやや距離がありますが、渋滞を避ければ安定した移動が可能です。

エジプト考古学博物館へも同程度のアクセスで、空港からは車で15〜20分と便利です。

ギザのピラミッドは最も距離があり、車で45〜60分ほど見ておくと余裕があります。

安心できる理由は、街灯や歩道が比較的整備されている点です。

夜(20〜24時)はコルバのメインストリートに家族連れが多く22時頃までは明るさがあります。

22時以降は住宅街の内部が静かになりますが、大通り沿いは照明と車の通行があり歩行しやすい状態が続きます。

子連れや初心者にも向き、夜遅くの到着でも空港から移動しやすい点が大きな利点です。

>ヘリオポリス周辺のおすすめホテル

カイロで治安が悪い危険エリア

ここでは「絶対に行ってはいけない」ではなく、滞在拠点や夜歩きとしては避けたほうが良いエリアを紹介します。

安全エリアの近くに位置しながら、雰囲気や街の構造が大きく異なる場所が中心です。

インババ

インババはナイル西岸のローカル住宅地で、人口密度が高く細い路地が入り組むエリアです。

観光施設や外国人向けの店が少なく、旅行者が街に紛れにくいため目立ちやすい特徴があります。

危険と言われる理由は、スリやひったくりなどの軽犯罪が報告されている点と、狭い路地に街灯が少なく死角が多い点です。

夜(20〜24時)は住宅エリアが早く静まり、外から状況を把握しにくい通りが増えます。

夕方の混雑時には人波と車両が入り乱れ、スリが発生しやすい環境になります。

深夜は人通りが極端に減り、タクシーもつかまりにくいため、旅行者には不向きな時間帯です。

ブーラグ・アッダクルール

ブーラグ・アッダクルールはギザ地区近くに広がる密集住宅地で、インフラが未整備な部分が多いエリアです。

観光地に近いにもかかわらず、街の性格は大きく異なり、旅行者が滞在する環境としては不向きとされます。

危険と言われる理由は、街灯の少ない通りや舗装が不十分な路地が多く、外から死角ができやすい点です。

英語があまり通じず、旅行者向けの店も少ないため、初見では街の構造が分かりにくい状態になります。

夜(20〜24時)は人通りが減り、暗い路地が目立つため徒歩移動は避けたい時間帯です。

早朝や深夜の移動は車が少なく、配車アプリも呼びづらい傾向があるため注意が必要です。

ラムセス広場周辺・一部の交通ハブ

ラムセス広場はカイロ中央駅を中心とした巨大交通ターミナルで、昼夜問わず混雑が激しい場所です。

周辺には安宿やバスターミナルが密集し、通行量が多いぶん軽犯罪のリスクが高いとされています。

危険と言われる理由は、人混みに紛れたスリ・置き引きが起きやすく、相場以上の料金を請求する客引きが多い点です。

また、夜になると通りによって人が急に減る場所があり、明暗差が大きく見通しが悪くなることがあります。

注意すべき時間帯は朝夕のラッシュと夜20〜24時で、特に駅構内・歩道橋・ターミナル付近はスリが発生しやすい状態になります。

深夜帯は人の流れが途切れ、周囲の店も閉まるため、徒歩移動は避けたい時間帯です。

カイロの治安状況【2025年最新】現地在住者が解説

カイロの治安は、政府の取り組みにより以前と比べて改善傾向にあります。

ただし、観光客を狙った犯罪は依然として発生しており、特に注意が必要です。

政情不安と犯罪発生状況

外務省海外安全ホームページによると、カイロは「レベル1:十分注意してください」に指定されています。

エジプト政府は観光地の警備を強化しており、テロなどの重大犯罪は減少傾向にあります。

カイロ在住日本人によると、一般市民の生活圏での大規模な暴動やデモは2025年現在ではほとんど見られません。

特に観光客が多く訪れるピラミッドエリアには、観光警察が24時間体制で配置されています。

ただし、スリや置き引きなどの軽犯罪は日常的に発生しており、警戒が必要です。

観光客を狙った犯罪の実態

カイロで観光客が遭遇しやすい犯罪には以下のようなものがあります。

・スリ・置き引き(特にバスや地下鉄の車内)

・ぼったくり(特に観光地周辺のタクシーやお土産店)

・偽ガイドによる詐欺

・写真撮影を口実にした接近型の犯罪

・偽装親切による金銭要求

スリ・置き引きの手口

カイロ在住日本人から報告される主な手口は下記の通りです。

・混雑した場所での複数人による取り囲み

・声をかけて注意を逸らす手口

・観光スポットでの写真撮影に協力する振りをして近づく

・レストランの椅子の背もたれにかけたバッグを狙う

・地下鉄やバスの乗り降りの際の混雑に紛れた犯行

タクシーでのトラブル

タクシーでは以下のようなトラブルが多く報告されています。

・メーターを使用せず、法外な料金を要求

・遠回りをして料金を水増し

・おつりが無いと言って支払いを誤魔化す

・目的地とは異なる場所に連れて行く

これらの対策として、以下の方法が推奨されます。

・配車アプリ「Uber」や「Careem」の利用

・ホテルのスタッフに正規のタクシーを手配してもらう

・乗車前に料金を確認し、合意する

・目的地までの所要時間をあらかじめ調べておく

地域別カイロの犯罪

カイロの犯罪発生率を地域別に見ると、以下の特徴があります。

観光地高級住宅街は警備が厳重で、比較的安全な状態が保たれています。

一方、市場や繁華街では、観光客を狙った軽犯罪が多発しています。

特に夜間は、人通りの少ない地域での犯罪リスクが高まります。

外務省海外安全ホームページでは、以下の防犯対策を推奨しています。

・パスポートのコピーを複数持ち歩く

・現金は少額に分けて持ち歩く

・貴重品は必ずホテルのセーフティボックスに保管

・夜間の単独行動を避ける

・人混みでは荷物を体の前で持つ

緊急時の連絡先として、以下の番号を控えておくことが重要です。

・警察:122

・救急:123

・在エジプト日本大使館:+20-2-2461-5200

また、スマートフォンには以下のアプリをインストールしておくと便利です。

・Uber(配車アプリ)

・Maps.me(オフライン地図)

・WhatsApp(現地での連絡用)

カイロで治安が悪いエリアと危険地区

カイロには観光客が避けるべき危険なエリアがいくつか存在します。

外務省海外安全ホームページによると、カイロ市内は「レベル1:十分注意してください」に指定されています。

タハリール広場周辺の注意点

タハリール広場は高級ホテルや商店街が立ち並ぶ中心地ですが、スリや置き引きが多発する地域です。

特に以下の犯罪に注意が必要です:

・交通事故(信号無視や無秩序な運転が多い)

・スリ(混雑した場所での犯罪が頻発)

・痴漢(特に女性は注意が必要)

警備員は配置されていますが、2011年の「アラブの春」発祥の地でもあり、時折デモや集会が発生します。

インババ地区の危険性

インババ地区は貧困と犯罪率の高さで知られる地域です。

麻薬密売やギャングの活動が報告されており、観光客は立ち入らないことが推奨されます。

老朽化した建物や落書きが目立ち、特に夜間は危険度が増します。

マンシヤット・ナセル地区の現状

マンシヤット・ナセルは人口密集地域で、以下のような問題が報告されています:

・路上での乱闘事件

・対立するギャング同士の衝突

・スリや置き引きの多発

この地域は観光スポットからは離れており、観光客が訪れる必要性は低い地域です。

その他の危険地域

アイン・シャムス地区は失業率が高く、犯罪が多発する地域として知られています。

エル・タルビア地区も同様に、観光客の立ち入りは推奨されません。

夜間に注意が必要なエリア

アル・ダーブ・アル・アフマル地区は、日中は歴史的な観光地として人気がありますが、夜間は様相が一変します。

暗い路地や人通りの少ない場所が多く、観光客を狙った犯罪が発生しやすい環境となります。

この地域には歴史的建造物のスルタン・ハッサン・モスクとアル・リファイ・モスクがありますが、観光は日中に限定することを推奨します。

安全に観光するためのポイント

危険地域を避けるために、以下の対策を講じることが重要です:

・現地ガイドやホテルスタッフに安全な地域を確認

・夜間の単独行動を避ける

・貴重品は分散して持ち歩く

観光地であっても、以下の点に注意が必要です:

・人混みでは荷物を体の前で持つ

・見知らぬ人からの親切には警戒する

・写真撮影の依頼には注意する

移動の際は、正規のタクシーやUberなどの配車アプリを利用することで、危険地域を通過するリスクを軽減できます。

カイロのおすすめ滞在エリア:

>ザマレック地区周辺のおすすめホテル

カイロの夜間における治安対策

カイロの夜間は、日中と比べて治安状況が大きく変化します。

特に22時以降は、観光客を狙った犯罪が増加する傾向にあります。

夜の外出時の注意事項

カイロ在住日本人によると、夜間の外出では以下の時間帯に特に注意が必要です:

・22時以降:人通りが急激に減少

・深夜0時以降:緊急時の対応が遅れる可能性あり

・早朝4時~6時:警備体制が手薄になりやすい

夜間に外出する場合は、明るく人通りの多いメインストリートを歩くことが推奨されます。

路地裏や人通りの少ない道は、たとえ近道でも避けるべきです。

安全な移動手段の選び方

夜間の移動手段として、以下のオプションが推奨されます:

・Uberアプリを使用した配車サービス

・ホテルが提携するハイヤーサービス

・観光警察に登録された正規のタクシー

特にUberは、以下の理由で安全性が高いとされています:

・ドライバーの身元が確認済み

・GPSで移動経路が記録される

・料金が事前に確定する

タクシー利用時の注意点

夜間のタクシー利用では、以下の点に注意が必要です。

乗車前に必ず以下を確認してください:

・メーターの使用を確認

・目的地までの概算料金を確認

・ドライバーの身分証明書の掲示

深夜営業店での注意点

24時間営業のレストランやカフェを利用する場合は、以下の点に注意が必要です。

店舗選びのポイントとして:

・ホテル内のレストランを優先する

・観光客の利用が多い店舗を選ぶ

・明るく人通りの多い通りに面した店舗を選ぶ

深夜の飲食店での防犯対策

店内での注意点として、以下が重要です。

荷物は以下のように管理してください:

・バッグは必ず膝の上か足元に置く

・椅子の背もたれには掛けない

・スマートフォンはテーブルに置かない

支払い時は以下の点に注意します:

・クレジットカードは必ず目の前で処理してもらう

・レシートは必ず確認する

・おつりはその場で確認する

緊急時の対応方法

夜間のトラブル時は、以下の対応が推奨されます。

まず、以下の緊急連絡先を控えておきましょう:

・観光警察:126

・一般警察:122

・救急車:123

トラブルが発生した場合は:

・大声を出して周囲に助けを求める

・近くのホテルやレストランに避難する

・すぐに警察に通報する

夜間の外出時は、以下の持ち物が推奨されます:

・携帯電話(充電済み)

・ホテルの名刺やアドレス

・少額の現金

これらの対策を講じることで、夜間でも比較的安全に過ごすことができます。

カイロ在住日本人によると、特に女性の一人歩きは極力避けるべきとのことです。

複数人での行動を心がけ、深夜の外出は必要最小限に抑えることが賢明です。

カイロ観光の防犯対策と緊急時の連絡先

カイロでは観光客を狙った軽犯罪が発生していますが、適切な対策を取ることで安全に観光を楽しむことができます。

外務省海外安全ホームページによると、カイロは「レベル1:十分注意してください」に指定されています。

基本的な防犯対策

貴重品の管理には以下の点に特に注意が必要です:

・クロスボディバッグやウエストポーチを使用する

・現金は分散して持ち歩く

・パスポートのコピーを複数持ち歩く

ホテルでは必ずセーフティボックスを利用し、外出時は必要最低限の現金のみを持ち歩くことが推奨されます。

服装や振る舞いの注意点

現地の文化に配慮した服装と行動を心がけましょう。

以下の点に気をつけることで、不要な注目を避けることができます:

・肌の露出を控えめにする

・派手な装飾品は避ける

・人前での写真撮影は許可を得る

女性観光客向けの注意点

女性の一人歩きは、特に夜間は避けることが推奨されます。

人通りの多い場所を歩き、必要に応じて以下の対策を取りましょう:

・現地の女性の服装を参考にする

・夜間は複数人で行動する

・UberやCareemなどの配車アプリを利用する

トラブル時の対処法

緊急時は以下の連絡先に速やかに連絡してください:

・警察:122

・観光警察:126

・救急:123

・在エジプト日本大使館:+20-2-2461-5200

トラブルが発生した場合は、以下の手順で対応します:

・近くのホテルやレストランに避難する

・警察または観光警察に通報する

・大使館に連絡して支援を要請する

スマートフォンの活用

以下のアプリをダウンロードしておくと便利です:

・Uber(配車アプリ)

・Maps.me(オフライン地図)

・WhatsApp(現地での連絡用)

詐欺被害の防止策

カイロでよく見られる詐欺の手口と対策:

・ガイドを装った客引きには応じない

・商品の値段は必ず事前に確認する

・タクシーは必ずメーターを使用するか、料金を事前に確認する

観光地では、特に以下の点に注意が必要です:

・見知らぬ人からの親切な申し出には警戒する

・無料の案内や土産物には注意する

・写真撮影の依頼には慎重に対応する

これらの対策を実践することで、カイロ観光を安全に楽しむことができます。

まとめ:安全対策を万全にしてカイロ観光を楽しもう

カイロは世界有数の観光都市ですが、適切な注意と対策が必要です。

外務省海外安全ホームページでは、カイロは「レベル1:十分注意してください」に指定されています。

治安対策3つのポイント

以下の3つのポイントを意識することで、安全な観光が可能です:

・宿泊はザマレックやヘリオポリスなどの治安の良いエリアを選ぶ

・貴重品の管理を徹底し、必要最小限の持ち物で行動する

・夜間の単独行動は避け、移動にはUberなどの配車アプリを活用する

緊急時連絡先

緊急時に備えて、以下の連絡先は必ず控えておきましょう:

・警察:122

・観光警察:126

・救急:123

・在エジプト日本大使館:+20-2-2461-5200

カイロの魅力的な観光スポットを楽しむためにも、常に周囲への注意を怠らず、基本的な防犯対策を心がけることが大切です。

現地の文化や習慣を理解し、適切な対策を取ることで、安全で充実したカイロ観光を楽しむことができます。

カイロのおすすめ滞在エリア:

>ザマレック地区周辺のおすすめホテル

※最新の治安情報は外務省海外安全ホームページやSNSなどで収集することをおすすめします

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この記事を書いた人

運営歴12年の海外旅行メディア世界新聞の編集長。世界一周を含め40カ国以上に訪問。海外旅行関連の登壇多数。旅の書籍を出版。